昨年11月に箱根ポーラ美術館に行った際、次回展として見かけたポスター
おぉこれは見に行かねば!と思っていたら、
こんなアナウンスが入りましたので行ってきました。
場所は
東京日仏学院
参加者は40名、ほとんどが女性で興味のベクトルがクルマではなさそうな方が大半でした。
テーマは
「ブガッティ タイプ52(ベイビー)から振り返る“機械時代”のカーデザイン」
ポイントを列挙すると
大衆車と競技用車
T型フォードが代表する誰がどのように使うか不確定な大衆車、一方熟練したドライバーがレギュレーションに従って限定された環境下で操るレーサーの違い
販売戦略と競技車、レースの位置付け
レギュレーションに従って競うのがレース
売上を求めてレースをするのか、レースを続けるために市販車を売るのか
龍(競技車)の鱗を一枚だけ貼った市販車
「機械時代」の造形美(未来を感じさせるアート)と機能(テクノロジー)
直線を基調としたアールデコ様式
合理性のない流線型(ラジオやトースター)
その究極が工業製品から離れ工芸品に行き着いたフィゴーニ
ブガッティ愛
タンクから始まる合理性(空力機能)が未熟で失敗に終わり、その後T35では造形美に転じ、直線とエッジの美から流線型へと変遷する様子 特にシート後方のRからテールの垂直線に収束する処理、スピード感を醸し出すヒップアップが秀逸であり、これぞカーデザインのキモ
FMMに来ていただければ2階からT35を見ることができるのでその美しい曲線を上から確認していただきたい。
さらに流線型が合理性から遊離しフィゴーニに至る潮流
トークイベント後質疑応答の時間がありましたので数点質問を投げかけ楽しいひと時を過ごす事ができました。
非常に面白く、混沌とした我が脳内の整理ができたかと思いましたが、興奮冷めやらぬまま帰宅したら思考が発散しこんな書物も引っ張り出して読み耽るのでありました。
Posted at 2024/02/27 21:57:44 | |
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