
異空間に誘う妖怪たち 坂下で中三の「博士」関本さん初個展
2023年11月04日 08時50分
初めての個展への来場を呼びかける関本さん
「妖怪博士」として知られる会津美里町の中学3年生関本創(あらた)さんの初個展「物怪浄土(もののけじょうど)」は3日、会津坂下町の割烹旅館松林閣で始まった。5日まで。
関本さんは小学生時代から妖怪に造詣が深く、イラストを描いたりグッズを製作したりするなど「妖怪探究家」として活動している。この旅館は「座敷わらし」がすんでいるとされているため、初個展の舞台として選んだ。
テレビ番組やイベントにも出演している関本さんは、共演した中学生音楽家「むぎたろ」さんや葛飾北斎を愛好する中学生・目黒龍一郎さんの監修・協力を得て個展の会場をつくり上げた。
座敷わらしの目撃情報が多く寄せられ、神秘的な雰囲気が漂う旅館内には、関本さんが最近約2年間で描いた妖怪や、古来は妖怪などによるものと考えられていた自然現象のイメージなど、イラスト約40点が並ぶ。
特に、目黒さんの監修を得て制作した「どの角度から見ても目が合う」ように描いたてんぐの絵が力作の一つ。北斎の作品を研究した目黒さんの意見を参考にした。また、むぎたろさんに作品や松林閣の雰囲気を伝えた上で作曲を依頼した楽曲が会場内に流れており、"異世界"のような空気感を演出している。関本さんは「異空間のような雰囲気を体験してもらいたい。作品も楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
時間は午前11時~午後4時(最終入場は同3時半)で入場無料。問い合わせは松林閣(電話0242・83・0500)へ。
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2023/11/04 10:20:34