
G7サミット開幕へ 緊迫化する中東情勢 収束へ対応協議の見通し
2025年6月16日 12時03分
シェアする
G7サミット=主要7か国首脳会議が日本時間の17日未明にカナダで開幕します。イスラエルとイランの軍事衝突で緊迫化する中東情勢も議題となり、各国首脳が事態の収束に向けた対応を協議する見通しです。
目次
首脳声明の発表は見送りか
米高官 トランプ大統領が貿易赤字の削減など求めるとの見通し
目次
首脳声明の発表は見送りか
米高官 トランプ大統領が貿易赤字の削減など求めるとの見通し
7年前(トランプ大統領1期目)は “G6+1”と懸念
G7サミットの顔ぶれは
専門家 “国際秩序の支え手 米が後退している今こそ役割を”
石破首相 カナダに到着 関税めぐる日米首脳会談など予定
シェアする
カナダ西部のカナナスキスで開かれることしのG7サミットは、現地時間の16日午前、日本時間の17日未明に開幕する予定で、現地の空港には15日、石破総理大臣やドイツのメルツ首相らメンバー国の首脳が続々と到着しました。
サミットでは2日間にわたってさまざまな国際的な課題について協議が行われる予定で、イスラエルとイランの軍事衝突で緊迫化する中東情勢も議題となる見通しです。
イギリスのスターマー首相は15日、議長国カナダのカーニー首相と会談し、イスラエルとイランの軍事衝突は最重要の問題だとした上で、「今回のG7サミットは急速な状況の変化を議論し、地域と世界のため、緊張緩和が必要だとともに訴える機会だ」と述べました。
また、ロイター通信は、関係者の話として、各国の首脳が緊張緩和を呼びかける共同声明を発表する予定だと伝えました。
双方の攻撃の応酬によって中東情勢がいっそう緊迫化することへの懸念が出る中、サミットでは各国首脳が事態の収束に向けた対応を協議する見通しです。
G7サミットとは
G7サミット=主要7か国首脳会議は、国際社会が直面する政治や経済、それに、地球規模の課題などについて、首脳どうしが意見を交わすため、日本を含む主要国の持ち回りで毎年開かれています。
ことしはカナダ西部のカナナスキスで開かれ、日本時間の17日未明から18日朝にかけて討議が行われます。
G7の首脳だけで議論する機会のほか、食事をとりながら意見を交わす「ワーキングランチ」や「ワーキングディナー」、それに招待国や国際機関も交えた「アウトリーチ会合」といったセッションが予定されています。
首脳声明の発表は見送りか
議長国のカナダは、G7としての協調姿勢をアピールするため、慣例となってきた包括的な「首脳声明」の発表を見送り、個別のテーマを取り上げた複数の成果文書をまとめる方向で調整しています。
トランプ大統領の1期目に開かれたサミットでは、トランプ氏と各国の首脳の対立が表面化したことがあり、こうした経緯を踏まえた判断だと見られています。
首脳声明などの文書が発表されなければ、ロシアも加えたG8サミットとして開催されていた2007年以来となります。
トランプ大統領が2期目でも引き続き「アメリカ第一主義」を掲げ、メンバー国に対しても関税措置を相次いで打ち出す中、これまで民主主義や法の支配、自由貿易の推進といった共通の価値のもとで連携してきたG7が結束を打ち出せるかが焦点です。
Posted at 2025/06/16 12:34:30 | |
トラックバック(0) | 日記