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2014年05月17日 イイね!

ニュルブルクリンクを走るNSX-Rに足りないもの

style='font-size:20px;line-height:130%;'>訂正とお詫び



メーターが白いのはNA1なのか?これはNSX-Rだとは思いますが(現在、確認中 → NA1でした)


白メーターがNA1のNSX-Rだとすると、下のエンジン比較の分析は、間違っていますね(すみません)

NSX-Rのタイムを確認したところ、最速のNA2のNSX-Rのタイムは7分56秒でその動画は下の動画でした。

訂正前の原文で7分15秒の4速から5速へのシフトアップポイントは、NA2のNSX-Rでは7分5秒でした。10秒短縮しています。

NA2の方は、7分15秒で6速にシフトアップし、そこからは速度が伸びない状態になります。
4速から5速のギヤが離れていた分は、ギヤ比変更とと3.2L化によるトルクアップで加速状態を維持しています。しかし、10秒後の6速では上りは加速しない状態になっています。

以下の文章のC32Bに関する評論は当初のビデオの説明にはなっていません。脳内変換で、下の一つ目の動画のC32Bに置き換えてご理解ください。


2つの動画を縦に同時再生してお楽しみください。





---------------- 以下、訂正前の原文 --------------------


 2つほど前の記事でご紹介したNSXの神様、黒沢氏のビデオを踏まえて、NSXの封印されたエンジンとサスペンションのポテンシャルについて書いてみます。

※以下の動画は、NA1のNSX-Rです。






 今となっては、ごく一部のNSXファンしか注目することがないかもしれませんが
 
 ニュルブルクリンクの伝説ビデオでは、7分15秒から4速から5速にシフトアップしてから最後の直線高速走行のNSX-Rの速度は以降頭打ちな感じです。

 この状態は前半から中盤と比較すると、加速感においてアグレッシブさが減衰した感じです。
7000回転でタコメーターが上昇しなくなります。

※NA2の動画では、4速から5足へのシフトアップでは加速しています。しかし、6速で加速しなくなります。最高速260キロ以上出ています。


 最終的な解決策は、エンジンパワーしかないという視点で、ビデオ画像から想像(妄想)してみます。

 そもそも、ここは直線であるが結構きつい登り坂です。(大パワー車やターボならここだけで10秒ぐらい縮めてしまいそうな区間です。ハンドリングがどうであれ、大排気量の直線番長勝ってしまう。)

 とても、細かいところですが、ビデオをよく見てください。
※以下は間違えて、3Lの30Aの動画をみて書いてます。

 加速のために4速から5速にいれるところでエンジン回転が大きく下がる。そこからグッと加速しません。一応、最高トルクのだいたい5500回転よりも、だいぶ上の6500回転に入っています。トルクバンドよりも上だったらいいのかというと、そうでもないようです。6000-7000回転はノーマルエンジン特性ではトルクがかなり落ちているゾーンです。

 エンジンのパワー・トルクのグラフを見るとその理由は結構納得出来ます。

NSXのエンジン仕様についてアマチュアなりに考えてみます。

 NSX-Rのエンジンは素晴らしい量産型スポーツエンジンです。ポテンシャル(潜在力)を含めて、量産スポーツカーでこのレベルのNAエンジンはここ四半世紀程登場していないと思います(あれば、是非教えてください)。

 しかし、VTECらしい高回転域でトルクのパンチはもっとほしい(あくまでNSX比の話)。

やはり、ノーマルではホンダのエンジニアが込めた魂のエンジンポテンシャルは封印されたままです。

 そこで新エンジン制作で実際に理想を追求してみました。

ノーマルエンジンと同様の取り扱いが可能で、ノーメンテナンス。10万キロ以上の耐久性を犠牲にせずにコストパフォーマンスよいエンジンです。(ゆえに、超ハイカム、6スロットなどなどはなしです)

 C32B+戸田レーシングピストン、圧縮比12の新エンジン、そこそこのハイカム。



 ピストンの写真は実際に組み込んだ戸田のピストンです。 C32Bのノーマルピストンと比較すると、芸術品のオブジェのようです。

ノーマルのピストンの写真


 エンジンのパーツ仕様だけではあまり説得力がありません。実際のテストベンチの計測値でみてみます。

 新エンジンとノーマルC32Bのエンジンのパワー・トルクの比較グラフをみてください。



ノーマルエンジンC32B ・・・ 青線が馬力、水色がトルク

戸田ピストン・ハイカムの新エンジン ・・・ 赤線が馬力、オレンジがトルク
 

 ノーマルC32Bは、C30Aよりはボアアップしトルクパワーは上がったといえるものの、スーパースポーツのエンジンと呼べるほど、高回転域にトルクの山がありません(あくまで、NSX比)。トルクは中回転域の5300回転からピークアウトしレブまでは大きく下がり続けます。これだと、レブリミットまで山も、谷もないので、ゆっくり回転が上昇し続けることになります。
最大出力は7000回転ですが、そこから急激にパワーダウンしています。

 実走行の黒沢氏のNSX-Rの7分30秒以降をみてください。

5速全開で直線を駆け上るNSX-Rの速度が上がらないのはこれが原因ではないでしょうか。
封印されたエンジン特性です。
(ファイナルギヤ比の問題もあるが)



ノーマルエンジンの封印。



 やはり、NSXのノーマルエンジンは、封印をされたエンジンです。


 NSXオーナーなら、「特に7000回転以上はなかなかレブまで加速しない」と感じるのではないでしょうか。

 NSX-Rは、ノーマルのNSX-Rから引き算で作り上げた仕様で、足し算している部分はほとんどありません。開発のポイントは、走りに必要のない装備の排除による軽量化(1000万円以上カーボンボンボンネットとカーボンレカロはシンボリックなアピールとしては正解かもしれません)と若干の補強バー、そして気持ちだけのファイナルギヤ比の微調整です。

 やはり、エンジンに関しては手をいれず、アフターマーケットに託したという感じです。

 最大280馬力の出力規制に対応し街乗り加速をマイルドにするためにトルクバンドを中速回転域に下げているのです。
乗用車らしい味付けとしてはベストかもしれません。

 低回転、中回転域でのフラットなトルク特性を重視した街乗りの快適ドライビング仕様としてはノーマルがベストな選択だと開発者は考えたと思います。
(実際は一般道を60キロのペースでゆっくりの交通の流れにのろうとするには、ハイギヤすぎて4速が使えないというジレンマがありますが・・・)



ノーマルエンジンの封印を解く第一段階。


  実際、封印を解かれた新エンジンはこうです。グラフはいずれも、実測値なのでひとつのサンプルとして面白い結果が読み取れます。

 トルクはノーマルよりも1000回転上の6300回転がピークです。なのに、低回転、中回転域はノーマル以上の馬力とトルクがあります。
(これだと、ニュルの5速にいれた上り加速でもOKです。)

 しかも、最大出力は7500回転までよどみなく上昇し続けます。
最後の500回転分はトルクは下がっている。
のは、あえてレブしないようにドライバーに知らせています。

 実際、コンピュータのレブリミットを解除すればもっと上まで回るようですが、耐久性に影響ないピストンスピードにするためノーマルレブとしています。

 実際、だれでも体験できる高速道路の加速などで60-150キロ加速をすると、6500-7000にものすごいトルクの山(2割増し)があり、更に7000-7800回転ぐらいまでどんどんパワーが盛り上がってきます。まあ、実際これをやると、怖いぐらいの加速感で「飛びそう(離陸)」です。
(乗ったことはないですが、フェラーリなどはこんなエンジンなのかなと想像します)

 レブの最後まで美味しいエンジンです。これが、以前にインプレッションした「空に飛びそう」な感覚です。


 余談ですが、

 リッター100馬力以上のチューンドエンジンですが、街乗りで流しているときもリラックスできるエンジンです。

 よくある、ターボやカリカリチューンで最大出力だけをあげたトルクバンド幅の狭いストリートチューンとはちがいます。
 
 3000-6000回転の街乗りでも、20%増しのパワー・トルクは実感でき、とても乗りやすいストリート仕様でもあります。
燃費は8-14キロと驚異的なエコカーです。トータル車重が軽いせいだと思います(1300キロ以下)。

 アバウト3リッタークラスの乗用車ハイブリッドエコカーよりも、燃費がいい!






2014年05月17日 イイね!

NSXの足回りを熟成することの本当の意味を実感 その4

ビフォア&アフターで比較してみました。



2008年の第一段階のNSXの状態をもう一度。






あっち向いたり、こっち向いたりしてますよね。
サーキット走行1年生なので運転技術もアレですが...。
タイヤも差があります。

これがビフォアです。

そして、3年後の2010年の状態。
運転技術は、アレのままですが、だいぶマシに・・・。




とても楽しい車に仕上がりました。


もちろん、エンジンはノーマル約15万キロ。

そして、鈴鹿サーキット、アイハートホンダ2010の走行会へとチャレンジは続きます。







2014年05月17日 イイね!

ニュルブルクリンクの伝説をつくるための車NSX

それでは、本物のレーサーのニュルブルクリンクでの走りをご覧ください。


NSXの開発といえば、黒沢元治氏

NSX-Rはノーマルなので、この走りは奇跡的な凄さです。

※この車両はNA1、つまり3Lのバージョンです。
私の車はNA1ですのでノーマルエンジンならこれと同じ。(補強やブッシュ類はNSX-R用に交換済み)
ただし、NSX-Rはエンジンが精密にバランス取りされています。微妙に駆動系は違う。





(中山サーキットをドキドキしながら走るのとはわけが違いますね)

ノーマルだと、以下の点が問題ではないかと思います。

問題その1 ダクトがなくブレーキが熱ダレする。ブレーキを使いたくても使えなくなる。
問題その2 下りでフロント荷重が過大なのに、リヤのダウンフォースがない。
問題その3 ノーマルショックでは設定値も理想の半分ぐらいの硬さ(速さ)。サスアライメントが動きすぎ、荷重変化が大きすぎるので姿勢が不安定。
問題その4 これだけエンジン全開で8分も回したら、風があたっていても、エンジンとミッションは加熱し水温は上がる。コンピュータ制御でパワーダウンさせられます。
問題その5 シフトアップでクラッチが滑るラグがある。熱ダレは持つのか?
問題その6 NSX-Rは純正のサーキット仕様とは言え、ニュルブルクリンクという過酷すぎるコースは想定外。そこはチャレンジするホンダスピリット。
問題その7 最後の1分間、直線上り5速か6速での全開なのにトルク不足で速度頭打ち。
問題その8 純正ミッションのファイナル比では、ギヤのつながりが離れすぎている。OS製LSDとか使ってないだろうし。



何十回、何年も観ているとだんだんわかってきたんですが、
黒沢氏が、純正NSX-Rを徹底的に鞭打って、絞り出しているのがよくわかります。
あれだけ高速(時速150-240キロ)3,4,5速で車体が揺れているのに踏んでいけるのは神業です
※ちなみに、中山サーキットは80-140キロ領域で2,3速。

ニュルブルクリンクでのこの走りはNSX好きには是非見てほしい動画です。

やっぱり、走らせてこそNSXです。

自分のNSXで走ったら、黒沢氏なら、あと30秒は縮まると思います。


 NSXをサーキット仕様に仕上げていくとここが改善される。
(仕上げる前の状態の車載動画は2008年にあります)

理由その1 ご動作する無駄なABSがない、フロントが20キロ以上軽い。
理由その2 GTウイングでリヤが超高速コーナリングも高速安定する。
理由その3 ブレーキ冷却ダクトがあるのでディスクとキャリパーが熱ダレしない。
理由その4 前後のブレーキバランスのプロポーショニングバルブを調整して下りの荷重をベストに出来る
理由その5 バンパーの前後のコアを外して30キロぐらいの軽量化
理由その6 マフラーがチタンで軽量なので20キロ近く軽い。
        (トータルでノーマルNSX-Rより100キロ以上軽い)
理由その7 サスアライメント調整が絶妙に仕上がっている前後のトー、キャンバーなどノーマルとはまったく違う乗りやすさと安定性があり、かつドライビングインフォーメーションが来る。
理由その8 ラジエータ容量の拡大とウォーターポンプ強化で水温が抑えられる。(おそらく、ノーマルはオーバーヒート気味でパワーダウン)
理由その9 LSDがOS製の4ピニオンでトラクションがかかり、しっかりコントロールできる。ファイナル4.4だからドルクに乗りながら加速する。
理由その10 ミッションオイルのクーラーで8分間の走行でも油温が上がらない。
理由その11 極めつけはエンジンが、戸田ピストン、圧縮アップ、耐久性アップで馬力トルクともに、20%増し
理由その12 NA2で更に進化したNA1のボディ剛性の差は、黒沢氏ならねじ伏せてくれる。


 既に、ご本人の愛車はそうなっていると思いますが・・・。

2014年01月07日 イイね!

今の車産業に必要なのは、感動できる伝説のストーリー




今の車産業に必要なのは、感動できる伝説のストーリー。

1960年台、HONDAが世界で勝つために必要とした270馬力。
目指してF1エンジンを作っていたのはほぼ半世紀前のこと。

V12気筒横置き。日本の国旗の「白地に日の丸」カラー。

1965年メキシコGPでの初優勝、世界初制覇。

たった11戦目での優勝は奇跡的だが、
その背景には必然的な情熱と才能の集団の存在が想像できる。

HONDAが最初に開発したF1の走りの凄さはこの映像で見ることができる。

しかし、体ではまったく想像できない未体験ゾーン。

NSXでサーキットを走るということは、その時空を超えた体験の想像力をかきたてる。

NSXがノーマルで280馬力とはいえ、車体重量が半分。V12の半分のV6なのでエンジン回転数も及ばない。でも、偶然なのか横置きは同じ。


 映像の最後のベンチテストの映像とホンダミュージックは、NSXのエンジン製作シーンとオーバーラップする。(私の映像の音声は、爆音のため音割れしていますが、そこは想像力で補完)

 感動をありがとう。

2013年12月25日 イイね!

NSXの足回りを熟成することの本当の意味を実感 その3

 セッティングは、車載カメラでサーキットを走った映像を見せています。


<完成した足回りをインプレッション>

  初走行でハッキリちがいがわかりました。

 詳しい数値は覚えていませんが、ハンドリングが完成に近い感じになりました。
加速する、減速する、曲がる、滑る、ロールする。すべてが、コントロールし易いところにあります。

 限界領域の幅が広がったことで、乗りやすく、早く走れるということが実感できます。


 このバランスは、トレーシースポーツ以外のチューニングショップでいじり続けても得られない領域の仕上がりだと思います(ノーマル車とはちがう乗りやすさ)。

 パーツ交換だけで馬力をあげたり、足を硬くすることは誰でもできますが、本当のNSXのハンドリングを引き出すには、本当に走りこんだ経験値とレーサーからのフィードバックに応えるメカニックのノウハウが必要なのだと思います。

 この足回りの熟成状態でノーマルエンジンの時に走ったのが中山サーキットのベストタイム動画です。





ログをオーバーレイしないバージョンの方が画質が良いのでこちらも。



 あくまで、私の低レベルでの話ですが、荷重コントロール、ハンドル操作の安心感、安定した挙動、ステアリングインフォメーションなど、全てにおいて、ドライバーの感覚として伝わってきます。
 (2008年の時とのちがいがわかるかな)

 
 サーキット歴3年の週末ドライバーの素人でも、そこそこ走れるようになりました。

プロフィール

車歴は TE71、スバルR2('72),AE86。 15年のブランクを経て、2007年NSX始動。 サーキット走行は月一回ペース、3年目です。 中...
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