![有人航空機による最高高度記録樹立 有人航空機による最高高度記録樹立](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/030/936/569/30936569/p1m.jpg?ct=5e000513af01)
1958年9月、米航空宇宙局(NASA)の
主導により開発された
極超音速・高高度研究実験
ノースアメリカンX‐15
米ソによる宇宙開発競争が盛んだった
この時期、機体の目標は・・・・
高度6万メートルでマッハ7、
最大到達高度は8万メートル以上
というとてつもないものでした。
ノースアメリカンX‐15は、3機が製作され
1968年までの間に行なわれた199回のフライト
の中で作られた記録は、188回目のフライトで、
ウィリアム・J・ナイトの操縦する
X-15(2号機)が最高速度7,274km/h(マッハ6.7)を記録
91回目のフライトでジョセフ・A・ウォーカー操縦の
X-15(3号機)が高度107,960mに到達しています。
この極超音速・高高度研究実験X-15による
最大到達高度が達成されたのが、1963年8月22日の事でした
現在に至るまで、最大速度、最高高度の
公式記録は、X-15が保持しており、
有人という点ではX-15を凌ぐ有人航空機は
現われていません。
通常の航空機とは違い記録に挑んだX-15は
直線翼に、楔形の断面の全遊動垂直尾翼、
水平尾翼を持つ、ブレンディッド・ウイング・ボディ
使用されたエンジンXLR99エンジンの推進剤は
液体アンモニア+液体酸素で胴体内部は推進剤である
液体アンモニアと液体酸素のタンクでほぼ占められる
という特殊な構造をしています。
ボディの材質も極超音速における空力加熱に対処するため、
チタン、ステンレスのほか、インコネルと呼ばれるニッケル合金を採用。
超高高度では空気力が小さいため、操縦系統は人工衛星と同様の
RCS(Reaction Control System:姿勢制御小型ロケット)を用います
また、地上からの離陸は行なわず母機であるB-52からの
空中発信の形式がとられ、降着装置は前輪と後部のソリで着陸の際、
下に突き出た垂直尾翼半分を切り離すとういもので
航空機というよりは有人ロケットと言った所でしょうか・・・
このX-15の実験結果がやがて
スペースシャトルの開発にまで貢献することに繋がってゆきます。
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Posted at
2013/08/23 00:22:34