
現在の世界の空を駆け巡る
ジェット・エンジンを搭載した航空機は
第一次世界大戦後のドイツで
航空機製造禁止が緩和された1922年に
ドイツ北部のロストック近郊のヴァルナーミュンデ (Warnermünde) に
エルンスト・ハインケルが設立した
小さな製造工場から始まります。
ハインケル社は、最初の成功となった高速郵便旅客機
He 70の高性能ぶりが注目されるなど、優れた技術を持った会社でしたが
ナチス政権下のドイツでは政治的に恭順を示さなかった
ハインケルに対してはライバルのメッサーシュミット社に比較して
ドイツ空軍からは評は決して良くなかったとされています。
He 100(実戦には投入されずナチスのプロパガンダで使用された画像)
しかしながら、ドイツ空軍の主力爆撃機として採用された
He 111等の数多くの納入実績から見ても、ハインケルが
冷遇されていたと言い切るには疑問が残る部分ではあります。
さて、ジェット機の話に戻ります
航空機の設計者であるエルンスト・ハインケルは
先駆的なターボジェットエンジン開発に力を入れ
単発・単座で、搭載されたジェットエンジンを
ハンス・フォン・オハインの設計により自社で開発し
第二次世界大戦の発生の1週間前の1939年8月27日に
He 178が最初の飛行を行ないます。
しかしながら速度は計画値を下回る 325 kt (600 km/h) に留まり、
(計画値:最高速度/700 km/h)(理論値:航続距離/200 km(達成値:飛行時間/8分)
滞空時間も10分に制限されるなど、当時のレシプロ機よりも劣っていた事で
残念ながら採用される事はありませんでした。
戦後ハインケル社は、以前にも書いておりますが
航空機会社のバブルカー
1956年にハインケル車体を設立、
バブルカー「ハインケル・カビーネ(Heinkel Kabine)」を生産
1958年の生産終了時までに5000台以上が生産されています。
ブログ一覧 |
飛行機 | 趣味
Posted at
2013/08/28 00:41:13