GWも後半戦がスタートしました・・・
観光地は混雑している様ですが・・・
こんな時はゆっくりお家で過ごすのも良いものです・・・
さて・・・今回は・・・
久しぶりに複葉機を組んでみる事にしました。
ストックの中から出して来たのは・・・
フランスのモデルメーカーHeller(エレール)のFIAT CR.42 Falcoスケールは1/40です。
このキットはPlastic Toy が1959年に発売の後
Heller(エレール)Artiplast(アルティプラスト)を経て
最近ではチェコのSMER(セマー)が現役キットとして発売している
シーラカンスの様なキットですが・・・
FIAT CR.42 も世界中の航空機がジェット化されつつあった
1950年代まで練習機とはいえ現役だった恐るべき航空機なのであります(;^_^A
さて・・・FIAT (フィアット)と言えば
お洒落な自動車メーカーと思われるかもしれませんが・・・
実は自動車のみならず、自動車関連業、鉄道車両や船舶、航空機の製造などの
イタリアにおける産業分野全般を掌握している巨大企業体で
一時期「フランスはルノーを持っているが、フィアットはイタリアを持っている」
と・・・まで評されておりました。
航空機産業では、1908年には最初の航空用エンジンを開発
第一次世界大戦後、ポミリオやアンサルドといった
小規模な航空機メーカーをファットが吸収し航空機を生産を拡大
イタリア軍に軍需製品を供給しました。
戦後1950年代にはNATO加盟国で共通の軽戦闘爆撃機を
装備する計画に参加、フィアット G.91を送り出しています。
そんなFIAT (フィアット)が送り出した CR.42は
第二次世界大戦前のイタリアでは他国と比べて単葉戦闘機の登場が遅れ
経済的な理由等により機材の近代化が遅れてしまった事で
技術的にもこなれた複葉の戦闘機が進化を続けた事もあり
一見すると旧式のように見えるものの、敵機5機以上を撃墜するなどして
イタリア空軍のエースも生み出しているという
遅れて来た“最強の”複葉戦闘機とも言われる優秀な機体です。
愛称はハヤブサを意味する「ファルコ」
そういえば・・・アニメ 未来少年コナンに登場した
水上機も「ファルコ」でしたね(^^♪
CR.42は1938(昭和13)年5月に初飛行当初は高性能な次世代単葉戦闘機迄の
「つなぎ」としての意味合いが強いものでしたが
840馬力の空冷エンジンを搭載して430km/hの最高速度を発揮し
運動性能とそれに伴う空戦能力についても高評価を受けた事でで採用され
結果・・・イタリアが第2次世界大戦に参戦した
1940(昭和16)年6月10日の時点で
イタリア空軍が保有する戦闘機の実に40%にも上る300機が
CR.42で占められ「つなぎ」と考えていた“旧式機”が主力を担う事になります
しかし・・・高い整備性や運用がしやすく
格闘戦の操縦性能に優れていたため複葉機ながらもCR.42は勇戦
1940(昭和15)年秋から始まったイギリス本土航空戦(バトルオブブリテン)に、
ドイツの同盟国イタリアも参戦する事となり・・・・
その支援としてCR.42は爆撃機部隊によるイギリス本土攻撃の護衛機として増援され
「ハリケーン」や「スピットファイア」といったイギリス戦闘機相手に
CR.42は空戦において、意外な“強さ”を発揮します
これはCR.42が旧式とはいえ基本性能が高かったことを証明するもので
戦後1950年代まで凡庸な性能ゆえに乗り手を選ばなかったことが
練習機として使用されその生涯を全うした事に繋がる結果となりました。
前置きが長くなりましたがキットのスケールは1/40と
微妙なスケールですが、複葉機は小さいのでサイズは丁度良い大きいです。
こんな当時のミニカタログも時代を感じますね♪
キットは少ないパーツで一見組み立ては簡単と思いますが・・・・
複葉機ならでは主翼間支柱が寸足らずで一本づつバラバラなので
調整に手古摺ります・・・(;^_^A
主翼間支柱にある支えの張線(ワイヤー)は・・・
昔ながらのランナーを熱して引き延ばしで・・・
古いキットですが全体のイメージは悪く無く
どう見てもファルコ以外には見えないので良しとしましょう♪
デカールはどう見ても使用できないのですが1/40サイズは通常無いので
ストックキットののSMER(セマー)の物を使用する事にしました。
案外綺麗なデカールなので助かります。
Heller(エレール)のキットにはスタンドが付いているのですが
デカールを拝借したSMER(セマー)のキットには
スタンドが付いていないのでスタンドはストックして
丁度サイズの合うニチモのスタンドがあったので今回はこちらを使用する事に
久しぶりの複葉機でしたが・・・
イイ感じのデスクトップモデルに仕上がりました(^^♪