その2 ビートさん異音修理。

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寂れた泌尿器科の受付カウンター。

ニッコリ笑顔で下から僕を見あげて、

「そらくん、どうしたの？」



こ、

ここが、

泌尿器科の受付じゃなければいいのに。



どうしたの？と問われ、

「なんでもない」と僕は答える。


アタマが良くてユーモアがあった彼女。

「なんでもなかったら来ないでしょ」と笑顔で言う。


(その通りです！)

(まったくを持ってその通りです！)

(異議なし！)



「私が診るわけじゃないし、私に話す必要ないんだから」と言ってくれる。

うむ。。

意味もなく、「あやしいヘンなトコロに行ったりしたワケじゃないんだよ。ある日突然こだまみかんさぁー。世の中には不思議なことがあるねー」と弁明したくなる。



ヘタレな僕は、

「やっぱり、いい。また来る」と言って、

本番前のザギトワのようにクルっと半回転して、ｽﾀｽﾀと玄関に向かう。



明日には分解しそうなスリッパを脱いで、靴を持つ僕に、

受付から追いかけて来た君は、「かかっていきなよ」と僕の背に言う。


振り返って彼女を見る。

・・・・・・


「あのさぁ」


なに？と彼女が微笑む。


「女医さんじゃないよね？」と僕。


「バッチリ、おじいちゃん先生♪」

分かってるんだからぁーw、という感じで彼女が答える。


まいったなぁー




検索すれば泌尿器科の医院は見つかる。

でも、

寂れているかどうかは分からない。


2時間も走って、やっと見つけたのだ。


よし！ 診てもらおう 彡




そして、

ひどい目に遭う。







で、

ビートの異音ですが、、



アイドリング中にそこそこな音量でヒコヒコヒコヒコ♪

聞き覚えのない音。

ファンベルトの緩み音ではない。

ベルト硬化のチャラチャラ音とも違う。

プリー、テンショナー、、、いや、違う。

クランクシャフト軸が思い浮かぶ。

音量が変化することに不安を感じる。


やっかいな原因なのかなぁ。。



(つづく)