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そら007のブログ一覧

2009年04月22日 イイね!

過ぎ去った時間。

過ぎ去った時間。伊香保温泉に向かう。
いい天気。
春空が綺麗。
誠にけっこう。
だらだらと上り坂。

ブレーキング、、
ステアリングをスパッと90度切る、、
アクセルちょい踏み、、


平地ではすっかり花を落とした桜の木。
だんだんと上がるにつれて、、
葉桜に薄桃色の花が混じり始める、、

時間を巻き戻しているような気になる。


風に盛大に花びらを散らせる桜の木に出会う。
ちょっと懐かしい風景、、

まるで、、先日一緒に学校を卒業した友だちに会ったみたいだ。


平地から山へ。
この星での自分のいる位置を上げることによって、
季節を巻き戻しているように感じられる。



でも実際は、、過ぎ去った時間は二度と取り戻せない。

たった10分前のことさえ、何も変えられない。
どんなに願っても、すでに手は届かない。
未来が過去となって積み上がっていく、、


今、何をするか、、、、、明日、何を感じるかなのだと思う。

何もしなかったら、、、何もない時間だけが積み上がっていく。
今やらなかったら、、、何もやらなかった“今”が積み上がっていく。

明日を誤魔化してしまったら、、、
明後日になって残るのは、誤魔化してしまった昨日という一日だ。

僕はあとどれくらいの時間を持っているのだろう。
膨大な時間なのか、、思いのほか少ないのか、、

膨大だとしても、それは決して永遠ではない。

最後の最後の瞬間に微笑むことができるように歩きたい。
「これにて終了!」と言って笑いたい。

山の桜を見てそんなことを想う。


Posted at 2009/04/22 22:31:32 | コメント(5) | トラックバック(0) | | 日記
2009年04月11日 イイね!

からっぽ。

からっぽ。海。

見えた瞬間、心が躍る。


春の海の気持ち良さ。

連れてきた二人に伝えたかった。


平日金曜日の海岸。

人もまばら。

のんびりとした雰囲気。

ポカポカ陽気。

暖かい。

心地良い風。

優しい青空。

大きな弧を描く水平線。

波音。

砂浜。

海鳥。

潮の香り。

波はいつ見ても不思議だ。

波打ち際の大きな岩に寝転がる。

陽に暖められた岩肌。

地球を抱いているみたいだ。


お互いが素直な自分でいられる三人の関係。

つまり、、

この瞬間、自分の周りにあるすべてが完全完璧に素敵だ。



目の前に広がる大きな海。

僕は海に対して何もできない。

海に向かって石を投げてみる。

石を投げてみたところで、海は何ひとつ変わらない。

僕はちっぽけだ。



僕はちっぽけである。

そこから始めてみようと思う。

石ころを投げることくらいしかできない僕。


僕は僕にしかなれない。

でも一度しか生きられないから、好きでいられる僕でいようと思う。


それぞれ勝手に海と向き合う。

言葉はいらない。

潮の香りを確かめる。

目を閉じて波音を聴く。

海を眺める。

のんびりと時間が過ぎていく。


気持ち良く、、からっぽ。

だんだん、ますます、からっぽになっていく。

自分という器がからっぽでいられる幸せを感じる。

ちっぽけな僕はますますからっぽになる。


Posted at 2009/04/11 22:46:58 | コメント(6) | トラックバック(0) | | 日記
2009年04月08日 イイね!

椎茸と頑張れ 2

知り合いのKさん。
一人暮らしの年配の女性です。

Kさんは自動車事故により、歩けなくなるくらいの怪我をしました。

進まぬ示談、、辛い身体、、なかなか成果がでない治療、、


“「頑張って」で簡単に終わさない主義”の僕。
自宅からたくさんのCDを持っていきました。
歩かなくても音楽なら楽しめます。

がむしゃらに働いてきたKさん。
久しぶりにゆっくり音楽を聴きます。

Kさんの口から一人のヴァイオリニストの名前が出ました。
昔、昔、Kさんが小学生のときに聴いた海外のヴァイオリニスト。

海外からそのヴァイオリニストのCDを取り寄せました。
久しぶりに彼の音と再会。

自分が弱くなっているときに、
なぜかヴァイオリンやピアノの音は普段と違って聴こえることがあります。

言葉を持たぬ楽器の音色はその姿カタチをいかようにも変えて、
心の奥底にある部屋まで一気に届くのです。
普段は自分でも気づかぬ部屋です。

その後、Kさんは葉加瀬太郎さんの曲を気にいりました。
ある日突然、どの曲もが自分を励まし、支えているように聴こえ出したのです。

「しっかりリハビリして、健康を取り戻して、一緒に彼のコンサートに行きましょう」
それが僕とKさんの約束でもあり、目標になりました。

やっと何を“頑張れ”ばいいのか、思い描けるカタチになりました。

それからは辛いリハビリにもその他の治療にも積極的に取りくむようになりました。


夢描いたカタチにたどり着いたのは翌年になってからでした。
『情熱大陸』ではちゃんと立ち上がって曲が終わるまで手を振り続けました。


一度も「頑張りましょう」とは言いませんでした。
「OOを楽しみましょう!」、「今度はXXXを楽しみましょう♪」と言っていた数年間でした。

「頑張れ」と言われても何をやっていいのかわからないけれど、、
「頑張れ」と言われても笑えないけれど、、

楽しいと元気でますよね。


Posted at 2009/04/08 22:54:15 | コメント(12) | トラックバック(0) | | 日記
2009年04月08日 イイね!

椎茸と頑張れ

実は椎茸と頑張れが苦手です。

好き嫌いが激しい方ではないのですが、椎茸はイマイチどうも苦手です。
バター焼き&醤油があれば、なんとか口に入ります。

椎茸以上に苦手なのが「頑張れ」です。

よく使いますよね、「頑張れ」。

病気のお見舞いに行って、「頑張ってね」。
悩んでいる人に、「大丈夫だよ、頑張れ」。

「もう成人したんだぞ、社会人らしく頑張れ」
「父親らしく頑張れ」
「表彰台目指して、頑張ってください」

たしかに、エールなのかもしれないけれど、、、
応援する気持ちなのかもしれないけれど、、、

もしも僕が入院していて、、
見舞いに来た友だちに「頑張れよ」って言われたら、、うなずくしかないけれど、、

“頑張れ”??

すみません、人間がヒネくれていて。

どうもこの「頑張れ」っていうのがよく分かりません。

言った方も、言われた方も、
「頑張れ」という言葉が出ると、、そこで終わってしまいます。

言われた方はうなずくしかないんです。

何かこう、、しっくりきません。

そんなこと言わなくても、みんな頑張ってるじゃん!と思ってしまいます。


辛いことがあって苦しんでいる人に、
「時間が経てば楽になるよ」とか、、
「やまない雨はない」とか、、

そりゃー、時間が経てば楽になれるのかもしれないけれど、
心の中のコップが悲しみでいっぱいいっぱいになってしまっているのは“今”です。

かんたんに「頑張れ」とか「時間が経てば、、」と言って終わりにしてしまわずに、何かをきちんと語れるような人間になりたいといつも願っています。
理想だけは高いのです。

(つまんないこと書いてますね-。すみません)
Posted at 2009/04/08 22:52:49 | コメント(7) | トラックバック(0) | | 日記
2009年04月05日 イイね!

最高のじじいであった。

このトシになって思い出しても、祖父よしじろうは最高のじじいであった。
亡くなって20年以上になるが、今でも僕に声をかけ続ける。

風呂も水道も台所もない家でよしじろうと暮らしたが、
その生活は楽しいばかりであった。

僕とは血がつながっていないことなど何も関係無かった。
よしじろうは間違いなく僕にとって最高の祖父であった。
行動で、眼差しで、そして言葉で、幼少期の僕の心を鍛えてくれた。

大切なのは、、
箱(家)でもないし、血のつながりでも、モノのあるなしでもない、
心からそう思う。

極めて腕の良い木工職人のよしじろう。
僕から見たら魔法使いだった。

ホウキに乗らず、呪文を使わず、、、
カンナとノコギリと釘を使う魔法使い。

カンナやノミの使い方を教えてくれると思いきや、
一本の角材を手で撫でながら、木の気持ちを感じろと僕に言う。

悲しんでいる人が目の前にいたら、
その表情や涙ではなくて、目に見えないモノを感じろと僕に言う。

家に帰ってよしじろうがいないとガッカリした。
仕事だと理解しようとしても、やっぱり心のどこかで寂しかった。
そのかわり、、よしじろうが帰ってくると、その言葉に眼差しに注目した。
心から大好きだったのだ。



最後は食道癌であった。
別れがいつくるのかを見極めた医者は、入院していたよしじろうを自宅に帰した。

よしじろうとの最後の時間。
僕はずっとよしじろうの手を握っていた。
僕には別れのときが分かった。
様子が変わったら知らせろと襖の向こうには家族親戚がいたが僕は知らせなかった。
静かにずっとよしじろうの手を握っていた。
僕を見つめるよしじろうの目から力と光が逃げるように去っていった。
その最後の最後の瞬間まで、よしじろうは僕に何かを伝えようとしていた。
よしじろうが逝ってしまっても、僕はずっと手を握っていた。
鉄人だったよしじろうと永遠の別れが来るなんて信じられなかった。

気がついた家族が騒ぎ出す頃、僕は家を抜け出た。
先輩が働く職場の駐車場まで歩いた。
いつものように先輩のクルマにはキーが付けっぱなしだった。
無断拝借。

誰もいない河原まで行って、ようやく僕は本気で泣けた。


あの頃はよく叱られていた。
やんちゃだったし、大人の想像を超えることをやらかす子供だった。

このトシになると、人に叱られることはもうない。

ヘンな話だが、、
よしじろうが叱る声が聞きたくてたまらない。

もう一度、叱られたいのだ。
Posted at 2009/04/05 23:52:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | | 日記

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