津久井克行氏をご存知でしょうか?
今年10月2日、膵臓(すいぞう)がんのため逝去、享年49歳。
何と悲しい知らせであったことか。
もうすぐ49歳を迎える じいちゃんには ・・・
男性デュオ 「class」 としてメジャーデビュー、1993年 「 夏の日の1993 」 をリリースし、
驚異的なセールスを記録しました。
「 class 」 解散後、様々な音楽活動を経て、2003年に 「 class 」 を再結成。
デビュー当時は ” イイ 歌じゃん ” とぐらいしか感じていなかったのが本当のところですが、
彼が じいちゃんの地元をこよなく愛してくれて ライブも何度が披露してくれた時に
音楽の幅の広さを感じて大ファンとなったのです。
彼が触れてきた音楽と じいちゃんが触れてきた音楽の志向が同じだったのですね。
彼の作品は勿論素晴らしいのですが、カバーで聴かせてくれた数々の洋楽で
どんなに楽しませてもらったことか。
ほぼオリジナルに近いアレンジで、チョッとハスキーなあの声で、じいちゃんの青春の音楽、
青春の日々を思い出させてくれました。
才能満ち溢れるミュージシャンだった 元気な彼を見ることが出来て幸運でした。
そして今日、本当ならば また地元でのライブのはずだったのですが 彼はもういません。
彼の念願であったライブを何とか実現したいということで共に活動してきたミュージシャン達が
上田正樹氏 をゲストに迎え、トリビュート ライブを行ないました。
彼は上田正樹氏を尊敬し親交も深かったようで、今日のライブに誘いをかけたのは
彼だったと上田氏が語っていました。
遂に二人の共演は実現しなかったのですが ・・・
勿論、カミさんと一緒に追悼を兼ねてホールへ向かったのです。
市に合併する前の小さな我が町に何度となく訪れ、色々なイベントにも参加してくれた
当時の映像が彼の歌声と共に流れ、ステージの真ん中に彼のギターが置かれていている、
その光景だけで止めどなく涙が溢れてきました。
会場も かつては町の文化会館で、自宅から5分もしない所なので我が家に
来てもらっているような感じでした。
第一部は仲間のミュージシャン達がエピソード等を交えながら オリジナル曲、
カバー曲を披露してくれましたが明るく進行するステージとは逆に ・・・ 涙だらけ。
第二部は上田正樹ワールドですが やはり彼との思い出を語りながらのステージでした。
全ステージを通じ、感動の極致にいた じいちゃんでした。
今年2月にガンを告知され治療を続けながら、音楽活動をも続けた彼。
一歳違いで同じような環境に触れてきた青春時代、そしてまだまだ これからという時に ・・・
この日のライブは 彼が企画し、5月には自ら訪れて打ち合わせをしていたと聞きました。
既に治療中であったはずですが精力的に活動していたようです。
部位は違えど同じ病を患った じいちゃんとしては言葉がありません。
治療も相当大変だったようですが、精神的な不安と恐怖はさぞかし大きなものだったでしょう。
今はゆっくりと休んで欲しいと思います。
平気で人を殺し反省も無い人間が生きている世の中、自分のやりたい事を真面目に
精一杯やっている人が生きられないなんて ・・・ 事実ですから仕方ありませんが。
じいちゃんは 彼から素晴らしい音楽と勇気を与えてもらいました。
津久井克行氏、本当にありがとう。
もう一度聴きたいイーグルスのカバー 「 Desperade 」。
そして今、 「 夏の日の1993 」 を聴くと涙が止まりません。
尚、今日のライブは期間限定ですがインターネットで見ることが出来ます。
興味のある方はご覧ください。
2009/12/25 21時 ~ 2010/ 2/25 24時 迄。 World Net. TV http://worldnet.tv/special/tsukui/
本日の参加ミュージシャン
上田正樹 ( Special Guest )
深町 栄 ( Key. Cho )
琢磨 仁 ( B )
成田昭彦 ( Dr )
岡沢敏夫 ( G. Vo )
井上武英 ( Vo )
あずままどか ( AG. Vo )
千宝美 ( Pf. Vo )
Yoshie.N ( Guest Vo )
Posted at 2009/12/20 22:20:47 | |
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