富士ヒルのちょうど1週間前の週末には、仕上げのトレーニングとして落合・堂平山にアタックしました。
ここで、1年ぶりにタイムを更新!54分ちょうどという記録を叩き出し、216W(FTP237W)をマークしました。昨年の5月末が54分20秒だったので、微々たるものですが、やはりPR(パーソナルレコード)を更新できるのは嬉しいものです。(秋冬は機材が重めだったという要因もあるかもしれませんが、やはり秋冬でもPR更新できる人はすごいですよね。)
ちなみに、この54分というタイムをODF係数(落合堂平山・富士ヒル係数)1.6〜1.7を使うと、富士ヒルでは86分40秒〜91分50秒になると推測されます。これはブロンズ達成の期待も高まる数字でした。
大会の週からは食事もタンパク質中心から炭水化物を増やすように切り替えました(脂質や食物繊維はあまり意識せず)。そして、この1年間の取り組みの中でも、特に効果があったと感じているのがヤクルト1000です。大会の2週前から毎日飲むようにし、睡眠時間も7時間は必ず確保するように努めました。
計画では木・金・土の3日間を完全レストにしたかったのですが、パンク対応後の確認走行をしないわけにはいかず、結局木曜日も50km走ってしまいました。負荷は極力低くしたので、大勢には影響はないはずだと信じて。
金曜日は、富士吉田への移動前日ということで、仕事をフレックスにして15時には業務終了させてもらいました。食事と共に、睡眠も僕の課題なので、金曜日から早く寝るようにと9時には就寝しました。
準備は昨年のチェックリストを残しておいたので、そこに改良を加えてそのリストを元に確認済みです。昨年2024年のチェックリストで特に困ることはなかったので、追加点はありませんでした。
ただ、富士ヒル前週の高地トレーニングで片品・金精峠に行った火曜日のタイミングに体調を崩してしまい、強度の割に心拍数が上がりやすかったんです。自分でもそれに気づき、翌日の水曜日の朝ライドは中止するほどでした。この体調不良がけっこう長引き、咳は富士ヒル週の大会前日でも少し残っている感じでした。少しだけ胸が息苦しい感じもありましたが、富士ヒルのプレッシャーもあるからと言い聞かせ、あまり気にしないようにしていました。
2025年3月には、納車(2023年1月)から27,000kmを走った愛車CANYON Ultimateを、蓮田のスフィーダさんでオーバーホールしてもらいました。これによって自転車はリフレッシュされ、最高の状態に!
そして、タイヤはチューブレスレディでの運用を考えてPanaracer ALGELIST DURO 700x25Cを事前に購入していました。しかし、装着後の度重なる空気漏れ(僕自身の組み付けスキル不足かもしれませんが…)や、まさかのサイドウォール破損によるパンクが発生し、チューブレスレディでの運用は断念せざるを得ませんでした。
結局、昨年と同じミシュラン パワーカップ 700X25C クリンチャーと、TPUチューブという組み合わせに落ち着きました。ホイールも昨年と同じMAVIC SLR 45mmカーボンホイールです。車両重量は7.4kg(昨年は7.5kgだったので、体重計の誤差かもしれませんね)と、機材面はほぼ昨年と同じ仕様でのぞむことになりました。
富士ヒルの週も、毎朝ライドは欠かさず、いつものように荒川を月曜日から走っていました。走らないと何だか気分が晴れないような気がして。疲労をためないよう、強度は落としてL2(ゾーン2)にとどめていましたが。
そんな中、富士ヒルの数日前に立て続けにパンクに見舞われたんです!月曜日にはスローパンクが発生し、空気を入れつつ15kmを自走で帰宅。タイヤ表面や内側、リムを拭き掃除し、チューブを新品に交換して空気漏れがないことを確認しました。しかし、翌日走ってみると、ちょうど折り返しとなる15km地点でまたも空気漏れ。スローパンクです。
火曜日も水曜日も同じようにスローパンクしてしまい、「チェック漏れか?!」と思いタイヤもリムも丁寧に確認したのですが、やはり同じように朝ライドでスローパンク!埒が明かないので、スフィーダさんに持ち込んで診てもらいました。すると、肉眼では判別できないほどの小さな金属片が刺さっていて、それが原因でした。ルーペで確認するほど微細な破片でしたが、これで問題は解消し、機材の不安なく富士ヒルを迎えられることになりました。ブレーキフルードのエア抜き、レバー調整、変速調整などもしていただき、3月のオーバーホールを含め、機材の状態は万全です!
4月、5月になってようやく減量に取り組み、なんとか帳尻を合わせたものの、大会当日には67.6kg。昨年の大会と比べても増量した状態でした。特に1月あたりからは週1回程度の名古屋出張が多くなり、出張を言い訳にかなりの量のお酒を飲んでしまったんです。ひどい時には日本酒を一人で四合飲んでしまうこともありました。お酒と、それに伴う食べ過ぎが体重増加の最大の要因であることは明らかです。
普段は1週間を高強度と低強度で隔日に分けていましたが、お酒を飲んだ翌日はL1(ゾーン1)・L2(ゾーン2)にとどまっていました。そうでない日はL4(ゾーン4)で数分のインターバルを入れることもありましたが、日頃の低糖質な食事が影響して強度を上げ切れていなかったように思います。高強度練習の前に炭水化物やBCAAを摂っていなかったことも、筋肉分解を相当量招いていたと考えられます。
結果として、通年で距離は乗ったものの、3月まではパワーの向上はほとんどありませんでした。しかし、4月以降はお酒をさらに控え、トレーニング強度を上げたことで、FTPは5月末には227Wから237Wへと向上しました。これは本当に嬉しかったのですが、やはり1年間を通して継続的なパワー向上を目指すべきだと強く感じています。
日頃から少なめの炭水化物で体重減少や維持を試みていましたが、これが逆に高強度練習時の筋肉分解や、強度を上げきれないという結果に結びついたと考えています。脂肪燃焼や回復を目的とした低強度トレーニング、そして身体能力の向上を目的とした高強度トレーニング、どちらのトレーニングにおいても、起床後すぐに食事をとらずに朝練習を実行したことが、特に高強度トレーニング時の筋肉分解を招いたと思われます。
適切な食事ができなかったことで、お酒の問題と同様に、トレーニング量の割に身体能力の向上に結びつかない状態を招いてしまった。結果として、お酒の飲みすぎとそれに伴う食事が、6月から4月までの10か月間、体重増加を継続させてしまったのです。
富士ヒルクライムは、自分自身と向き合い、積み重ねてきた1年の答え合わせをする日。
あのスタートラインに立つまでの道のりが、どれほど濃密な時間だったか。当日の興奮はもちろん、そこに至るまでの1年間を、僕自身の言葉でしっかりと書き残しておきたいと思います。
2024年の第20回大会で初参加を果たし、92分40秒という結果に終わった富士ヒル。あれから1年、第21回大会を迎えるまでの道のりは、まさに試行錯誤の連続でした。
2022年7月にロードバイクに乗り始め、最初の1年は減量と脂肪燃焼のためにひたすらペダルを回す日々。
そして2023年6月、富士ヒル初参加を決意し、ヒルクライムトレーニングが僕の生活の中心になっていきました。
富士ヒル初出場をした2024年6月からの1年間(2024年6月〜2025年6月)のトレーニング量は、距離にして11,745km。月平均で978kmという数字は、よく頑張ったと自分でも思います。
真夏のうだるような暑さの中でも、マイナス5度を記録する厳冬期でも、雨や雪の日を除いて平日毎朝ライドを欠かさず実施しました。週末はロングライドやヒルクライム練習に精を出し、まさに自転車漬けの1年でした。
そんな中でも特に力を入れたのがペダリング改善です。昨年富士ヒル時の僕のペダリング動画を見ると、どうしても「踏む」動きが強く、かかとが沈むアンクリングも起きていました。
そこで、片足計測の4iiiiから両足計測のAssiomaパワーメーターに交換したんです。これによってペダリングの可視化が可能になり、ポジション、フォーム、ペダリングそのものを見直しました。
その結果、以前よりも大殿筋など、お尻から太ももの裏側にかけての筋肉が使えるようになった実感があります。同じ体重、おそらく筋肉量は少ないはずなのに、FTP(Functional Threshold Power:1時間維持できる最高出力)は向上しました。
ただ、パワーメーター交換で判明した真実もありました。交換前はFTP239Wだと思っていたのが、実は227Wだったこと。つまり、2024年の富士ヒル時点では、平地FTPでも3.5倍には届いておらず、実際は3.38倍だったんです。これもまた、次への課題として心に刻まれました。
毎日乗っていたとはいえ、この1年間、モチベーションにはかなりムラがありました。特に富士ヒルが終わった6月から10月、そして12月から3月にかけてはトレーニング量が少なかったです。この時期は別のことに意識が向いてしまい、自転車やフィジカル向上へのエネルギーが割けていなかったように思います。それがお酒の量の増加や体重増加に歯止めがかからなかった一番の原因だと考えています。
大会参加も、富士ヒル以外は10月の定峰峠ヒルクライムに出ただけ。しかも、その大会に向けて意識高く臨めたかというと、正直なところ、そこまでの感触はありませんでした。一昨年の2023〜2024シーズンは10月の定峰峠も最低体重で意識高く参加し、4月には日光白根ヒルクライムにも出場していたので、今年のこの状況になっている思います。
トレーニングの質についても、モチベーションの低下がそのまま影響し、特に秋・冬は低かったと言わざるを得ません。4月になってようやく高強度練習を増やし、ヒルクライムも再開するなど、ビルド期に入るのが遅れたのも反省点です。
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