
2020年6月のラーメンの続きです。
⑥は山形の「麺武者」の「麺武者つけ麺」。

一人当たりのラーメン消費量日本一(2013年~2015年平均)と言う山形県。
店主の阿部さんは都内屈指の人気を誇る有名店数店舗にて研鑽を積み、当時店主地元山形にはないダブルスープのラーメンを少しでも多くの人に知ってもらい食べてもらいという思いから山形県新庄市に「麺武者」を2005年にオープンしたそうです。
まずはスープを湯煎します。

10〜15分程湯煎します。
具材入りのスープなので、火加減は中火です。
なんと茹で時間8〜10分の自家製麺の太麺。

スープの湯煎時間とあまり変わらないので、スープを湯煎すると同時位に麺を茹で始めます。
スープを小丼に注ぎ、茹で上がった麺を水で締めて丼に入れ、トッピングを載せれば完成です。

スープに入っているチャーシューとメンマは、一緒にスープに入れています。
つけ麺なので、まずは麺だけを食べてみます。

とてもモッチリとした食感で、弾力が有り、コシが有って小麦の味がするとても美味い麺です。
続いて、スープに浸すために麺をリフトします。

断面がほぼ正方形に近い太麺は、とても弾力が有ります。
続いてスープに浸してみます。

スープは「くり山」の様な濃厚豚骨魚介かと思いきや、思いの外サラサラしています。
甘みが有って、たまり醤油の様な味わいのスープは、イメージ的に近いのは「東池袋大勝軒」の「もりそば」です。
「東池袋大勝軒」の「もりそば」は、冷やし中華にヒントを得て、甘みと酸味を加えたと聞いていますが、「麺武者つけめん」はその味に非常に近い味です。
トッピングの分厚いチャーシュー。

角煮の様な味で、スープと同様に、甘辛く味付けされていて、ホロホロに崩れる程柔らかいチャーシュー。
このスープに良く合う味のチャーシューです。
今日買ってきた「超純水彩麺 天国屋」さんの「バラチャーシュー」。

「地獄ラーメン」用に買った来たものですが、大きな塊だったので、少し切って加えました。
やや甘めで酸味の有るスープに浸すと、濃厚スープに合うバラチャーシューなので、良い感じです。
トッピングの材木メンマ。

スープに合わせた甘めの味付けで、スープとの一体感は抜群です。
オススメトッピングと言う事で、海苔を追加しました。

スープに浸して、海苔巻き麺にして頂きます。
スープに浸して柔らかくなった海苔で、麺を巻いて頂きます。

動物系スープと魚介のWスープに、海苔の磯感が加わって、とても美味しいです。
味変にはラー油などがオススメとの事でしたが、このスープにラー油で味変するのは憚られて、結局そのまま食べました。

大勝軒のスープをより磨いた様なスープは、甘みと酸味が絶妙にマッチして、とても美味しいです。
麺と具を完食して、スープを味わいます。

スープ割りならぬ、お湯割してスープを味わいます。
お湯割りしたスープ。

甘みの有るスープですが、動物系のスープと魚介系の出汁がしっかり効いているので、お湯で割るとその旨さがよりハッキリ感じれらます。
と言う訳で、完食。

Wスープを山形に広めたと言う「麺武者」さん。
確かにWスープの旨さはしっかり出ています。
好みが別れるかもしれませんが、個人的にはこの甘みと酸味のあるスープにはハマりました。
「東池袋大勝軒」や、そのルーツで有る荻窪の「丸長」を彷彿とさせるスープです。
実際、店主の阿部さんの好きなラーメン屋は「青島食堂」と「丸長」との事で、その方向性で作られているのかな、と感じました。
そして自家製麺の麺が秀逸で、麺の歯応え、コシ共に高いレベルで、麺の旨さは特筆モノです。
具材も抜かり無く、とてもレベルの高い一杯でした。
⑦は香川県「はまんど」の「讃岐ラーメン」。

先日Twitterで「はまんど横須賀」の存在を知り、食べたいと思いましたが、なんと今年8月(詳細な日付は未定)で閉店してしまうとの事。
しかし、これまた偶然に宅麺.comを見ていたら、在庫補充直後で在庫がある上に、香川の「はまんど」本店の「讃岐ラーメン」が有ったのでポチりました。
「はまんど」さんの「讃岐ラーメン」セット。

スープ、麺、具材の3つに分かれています。
まずはスープの湯煎から。

白く見えるのは背脂の様です。
具材の方は、丼を温める為のお湯に入れて温めて置きます。
続いて麺を茹でます。

麺の茹で時間は約4分〜4分半との事で、4分茹でました。
丼にスープを注ぎ、湯切りした麺を入れ、トッピングを載せて完成です。

薄手ながらチャーシューは4枚も入っています。
まずはスープを一口。

背脂の浮いたスープは、信じられない程魚介の風味が強く、特に鯖節の風味と薄口醤油の風味が特徴的です。
自家製麺の平打ち太麺。

店主さんは讃岐うどん王選手権の初代うどん王との事で、コシが有って小麦の風味のする美味い麺です。
トッピングのチャーシュー。

薄手ながら肉感が有って、魚介の風味の強いスープとの相性は良さそうです。
トッピングのメンマ。

サクサク食感で、スープの味にピッタリで優しい味のメンマです。
トッピングの自作の半熟味玉。

黄身がトロトロの半熟で、しっかり味も染みており、美味しく出来ました。
「はまんど」本店の「讃岐ラーメン」でしたが、ちょっと衝撃を受ける程の魚介感で、ベースの鶏ガラ+豚骨のスープが下から支えている感じで、あれだけの背脂にも関わらず、非常にスッキリとしたスープです。
「讃岐ラーメン」と言う事で、麺の方に期待していましたが、麺の旨さもさる事ながら、スープの旨さは衝撃的です。
「はまんど横須賀」に行かれれば是非行きたいのですが、Covid−19の動向次第なので、難しそうです。
宅麺.comのお陰で、「はまんど」本店の「讃岐ラーメン」を食べる事が出来、本当に良かったです。
⑧は「麺処 井の庄」の「辛辛魚らーめん」。

辛いラーメン好きとしては前々から食べたかったのですが、Covid-19のお陰で食べに行く機会を逸していました。
「辛辛魚らーめん」の内訳はこちら。

スープ、麺、ラー油、辛魚粉です。
スープの中にはチャーシューとメンマが入っています。
まずはスープを湯煎します。

具材が入っているので、火が通り過ぎない様に、火加減は中火です。
湯煎時間は10〜15分程です。
次に麺を茹でます。

麺の茹で時間は3〜4分なので、4分茹でてみました。
濃厚豚骨魚介系のスープ。

これがあの「辛辛魚らーめん」かと思う程の、正当派濃厚豚骨魚介スープです。
丼のスープに湯切りした麺を入れ、具材を載せれば完成です。

チャーシューとメンマはセットのもの、味玉、海苔、九条ネギは用意しました。
まずはスープを一口。

ラー油と辛魚粉を全量使用しましたが、ラー油は山椒系の痺れる辛さで、かなり強烈な辛さです。
ベースの濃厚豚骨魚介系のスープは濃厚で、コクの有る旨いスープです。
平打ち中太麺は三河屋製麺製の麺です。

モチモチ食感で、適度な歯応えとコシが有り、小麦の味を感じられる旨い麺です。
トッピングの大きなバラチャーシュー。

厚さ5mm〜1cm位有ります。
濃厚豚骨魚介スープ+ラー油+辛魚粉の、濃厚且つ激辛なスープに良く合うバラチャーシュー。
脂の甘みが辛さを和らげてくれます。
トッピングの材木メンマ。

濃厚豚骨魚介のスープに良く合う材木メンマ。
柔らかく煮られていて、適度な味付けのメンマです。
海苔は辛魚粉を溶いてから、麺を巻いて頂きます。

辛魚粉を溶くと、ラー油の山椒系の痺れに加えて唐辛子系の辛さが加わり、辛さ度は「蒙古タンメン中本」の「北極」並みです。
トッピングの自作の半熟味玉。

激辛の「辛辛魚らーめん」なので、味玉は辛さを緩和してくれる貴重な具材です。
辛魚粉を溶くと、ラー油の山椒系の痺れに唐辛子系の辛さが加わって、激辛になります。

ベースのスープの旨さと、麺の旨さも有って、激辛なのに旨味が有る一杯に仕上がっています。
麺と具を食べ終えて、スープを味わってみます。

山椒と唐辛子と言えば、「鬼金棒」を思い出しますが、辛さはそれを上回っています。
「鬼金棒」の方がコッテリ感は強いですが、辛旨のバランス感は「辛辛魚らーめん」の方が上の様な気がします。
と言う訳で、完食。

「麺処 井の庄」の「辛辛魚らーめん」は初めて食べましたが、ベースの濃厚豚骨魚介スープの旨さと山椒+唐辛子の痺れと辛さは特筆モノです。
スープ、麺、具材のどれを取っても抜かり無く、トータルで非常にレベルの高い一杯になっています。
「蒙古タンメン中本」フリークとしては、「北極」並みにハマる辛旨ラーメンです。
これなら人気店なのも頷けます。
⑨は「飯田商店」の「担々麺」。

先日通販で飯田商店の「担々麺」を入手したので、作ってみました。
ちなみに、この「冷凍かけ担々麺(具材無し)」は具材が無いので、肉味噌などは別途用意する必要が有ります。
「担々麺」の作り方説明書。

お店の「つけ麺の美味しい食べ方指南書」のイラストもこのキャラなんですが、誰が書いたのでしょう?
まずはスープの湯煎から。

ちなみに2人分作るので、パックが2つになっています。
「ゴマだれ」は丼を温める為のお湯に浸して温めておきます。

スープを注ぐ前に、「ゴマだれ」を丼に入れておきます。
続いて麺を茹でます。

麺の茹で時間は2〜4分との事で、2分茹でました。
ゴマだれの入った丼にスープを注ぎ、湯切りした麺を入れてトッピングをのせて完成です。

ちなみにこれは「自家製ラー油」や「山椒油」を掛ける前の状態です。
スープは醤油味スープで、「ゴマだれ」に注ぐ前は普通の醤油味ラーメンのスープそのものです。
「自家製ラー油」と「山椒油」を掛けます。

これで、「自家製ラー油」は全量、「山椒油」は1/3程入れてあります。
まずはスープを一口。

強烈に辛そうな見た目ですが、そこまで辛くはありません。
「蒙古タンメン中本」の「蒙古タンメン」位の辛さです。
但し、「山椒油」の痺れは相当来ます。
平打ちの中太麺の麺。

今まで「飯田商店」の麺は細麺もしくは中細麺しか見た事が無かったので、この平打ち中太麺は新鮮です。
大塚の「鳴龍」の「麻辣担々麺」は細麺でしたが、この平打ち中太麺も良い感じです。
適度な歯応えとコシ、そして小麦の味のする美味しい麺で、この「担々麺」には良く合っています。
「自家製ラー油」と「山椒油」が混ざって来た所で、改めてスープを味わってみます。

「自家製ラー油」は全量、「山椒油」は1/3程ですが、これで正解でした。
確かに辛いものの、味が分からなくなる程ではないので、個人的には適度な辛さです。
「ゴマだれ」の香ばしさと醤油味スープの旨味、「自家製ラー油」の辛味、「山椒油」の痺れが丁度良くマッチしています。
「自家製ラー油」と「山椒油」が混ざって来た状態で、麺を食べてみます。

咳き込む程では無いものの、なかなかの辛さのスープですが、平打ち中太麺はスープの絡みが適度なので、美味しく頂けます。
と言う訳で、完食。

「飯田商店」の「担々麺」は「ららぽーと沼津」内の「湯河原 飯田商店に有りますが、昨年11月に行った時は、まだ提供されていませんでした。
初めて食べてみましたが、流石は「飯田商店」、「ゴマだれ」、「醤油味スープ」、「自家製ラー油」、「山椒油」の全てが高いクオリティです。
「かけラーメン」なので具材は別に用意する必要が有りますが、案外簡単に作れます。
⑩は川越の「寿製麺よしかわ」の「煮干しそば 白醤油」。

先日通販でオーダーしていたのが届いたので、作ってみました。
「寿製麺よしかわ」さんは、2019年の「大つけ麺博」で「鶏と魚介の濃厚つけ麺」を食べた事が有ります。
その際は、超濃厚煮干しのセメントスープでした。
「煮干しそば 白醤油」セット。

同じ「白醤油」でも、「天国屋」さんの鶏系ラーメン「白醤油」と比べると、大分色が濃いスープです。
まずはスープを湯煎します。

このスープは具材が入っていないので、中火で10分程温めます。
麺の茹で時間は1分。

「寿製麺」と言う名前の通り、自家製の中細麺です。
丼にスープを注ぎ、湯切りした麺を入れて、トッピングを載せて完成です。

具材は入っていないので、「天国屋」さんの「バラチャーシュー」を載せ、市販のメンマと自作半熟味玉、そして九条ネギを載せました。
まずはスープを一口。

白醤油なのに、割と濃いめの色だったので、もしやと思いましたが、案の定ガツンと効いた煮干しの味が来ます。
4種類の煮干しを使用しているそうで、ガツンと来る煮干しと、白醤油の優しい味が合わさって、クッキリとした味のスープです。
麺は自家製の中細ストレート麺。

茹で時間1分で、加水率低めの麺は、パツンとした歯応えの、コシの有る麺です。
小麦の風味がする旨い麺です。
トッピングの「バラチャーシュー」。

「天国屋」さんのバラチャーシューは、脂の甘みが味わえます。
煮干しと白醤油のサッパリ系スープに、コッテリ系のバラチャーシューの組み合わせは案外良く合います。
昔、有楽町の交通会館ビルB1Fの「麺屋ひょっとこ」さんの「和風柳麺」は塩味のアッサリスープに、大きな豚バラチャーシューが入っていて、満足感の高い一杯でした。
トッピングの市販メンマ。

白醤油の優しい味に、ガッツリ煮干しのスープには、バッチリ合います。
トッピングの九条ネギ。

辛味が少なく、旨味の有る九条ネギは、優しい味のスープとの相性は抜群です。
トッピングの自作の半熟味玉。

2日目なので、味浸みもバッチリ。
絶妙な半熟で、煮干しの効いた白醤油スープにも良く合います。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。

白醤油の旨味に、4種の煮干しの出汁が効いていて、思いの外パンチが有ります。
さっぱりなのに、しっかりした味のスープです。
と言う訳で、完食。

「寿製麺よしかわ」の「煮干しそば 白醤油」ですが、「天国屋」さんの鶏系ラーメン「白醤油」や町田の「進化」の「白醤油らーめん」よりもパンチが有るスープで、自家製中細麺の旨さも相まって、かなりインパクトの有る一杯になっています。
「寿製麺」と言う名の通り、麺はとても旨い麺で、スープも極上です。
煮干しを売りにしたラーメンは結構有りますが、この「煮干しそば 白醤油」は5本の指に入る旨いラーメンだと思います。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます・・・