2020年7月のラーメン④の続きです。
16.は「生姜醤油専門 我武者羅」。
前々から行こう行こうと思っていて、行かない内にCovid-19の蔓延で行かれなくなってしまった、代々木の「生姜醤油専門 我武者羅」の「元祖 背脂生姜醤油ラーメン」を通販で取り寄せたので、早速作ってみました。
まずはスープを湯煎します。
湯煎時間は約10分なので、早めに湯煎します。
麺の茹で時間は2分半〜4分。
スープを湯煎し始めて7分程経ってから茹で始めます。
スープを丼に移し、茹で上がった麺を入れて、トッピングを載せれば完成です。
半熟味玉と九条ネギを追加しました。
まずはスープを一口。
生姜醤油ラーメンと言えば、長岡ラーメンの「青島食堂」が有名ですが、それに燕系の背脂を加えた様な感じです。
背脂醤油と言えば燕ラーメンですが、「肉煮干し中華そば 鈴木ラーメン店」の「背脂煮干」が燕系に近いラーメンです。
それと比較すると、思ったより醤油が効いている訳では無く、寧ろ背脂のお陰でとてもマイルドな味になっており、丸鶏や鶏ガラ、豚骨に煮干しを加えたスープの方が感じられます。
ちなみにおろし生姜を溶かなくても生姜の風味が有るので、スープ自体に生姜を使用している様です。
麺は中細ストレート。
三河屋製麺製の麺で、コシが有ってモチっとした食感が有り、小麦の風味のする麺です。
トッピングの、スープと一緒に入っていたチャーシュー。
ロースチャーシューの様で、薄手ですが肉感が有るチャーシューです。
どちらかと言えば、長岡ラーメンに近いチャーシューです。
こちらもスープに入っていたメンマ。
最初に見た時は、薄くてヒラヒラしているので、てっきり穂先メンマかと思いましたが、良く見てみると薄いだけで穂先メンマでは有りませんでした。
とても柔らかいメンマで、食感的には穂先メンマに近い感じです。
自作半熟味玉。
丁度良い加減に黄身が半熟で、和風の出汁が効いた旨い味玉に仕上がっています。
麺と具を食べ終わり、スープを味わいます。
改めて味わってみましたが、やはり醤油より鶏と豚と魚介のスープが前に出ていて、背脂でマイルドになったスープの味が絶妙です。
と言う訳で、完食。
「生姜醤油専門 我武者羅」の「元祖 背脂生姜醤油ラーメン」ですが、正に長岡ラーメンと燕ラーメンのイイトコ取りの様な味です。
トッピングの岩のりが良い味を出していて、香ばしい磯の香りがして、生姜に良く合います。
長岡ラーメンの「青島食堂」と、燕系ラーメンの「肉煮干し中華そば 鈴木ラーメン店」の「背脂煮干」が合わさった様なラーメンで、しかも上手に合わせてあるので違和感も無く、旨さを引き出しています。
17.は「東京油組総本店 町田組」。
今日は4ヶ月ぶりに「東京油組総本店 町田組」に行って来ました。
2013年に初めて食べて以来、すっかり虜になって、赤坂勤務時代はほば毎週食べに行っていました。
前回はCovid-19蔓延の前の2020年3月8日だったので、約4ヶ月半ぶりの訪問です。
FBのフォロワーさんから聞いていましたが、テイクアウトも出来る様になった様です。
スープの無い油そばはテイクアウトに向いているので、良いかもしれません。
看板を見たら、値段が上がっています!
前回は「油そば」¥760でしたが、今回は¥780と¥20値上がりしています。
元々、スープが無い割には結構良いお値段でしたが、更に値上がりしています・・・
まずは券売機で食券を買います
「油そば」は「並盛」でも「大盛」でも「W盛」でも¥780なので、思わず「W盛」にしそうになりますが、そこはグッと堪えて「大盛」にしました。
「柚子こしょう」も忘れずに押しておきました。
ちなみに「柚子こしょう」は¥0です。
卓上調味料はラー油、酢、刻み玉ねぎ、辛味(自家製ラー油)、ブラックペッパー、その他、楊枝、箸、水の入ったピッチャーが有ります。
基本はラー油と酢を回し掛けて、良く混ぜて食べます。
昼過ぎに伺って、店内は8割方埋まっていました。
ランチに来ているサラリーマン/OLさんが多い感じです。
待つ事7〜8分で、「油そば」大盛と「柚子こしょう」が到着。
相変わらず見た目は貧相です
しかし、侮る事無かれ、コレがメチャメチャハマる味です。
まずはラー油と酢を回し掛けます。
「並盛」なら2周、「大盛」なら3周、「W盛」なら4周と書いて有りますが、私は6周位掛けます。
そして刻み玉ねぎを山ほど掛けます。
コレがまた特有の辛味で、メチャ旨です。
玉ねぎの嫌いな方は出来ませんが・・・
丼の底の方にタレが入ってるので、ひっくり返す様に良く混ぜます。
タレに浸かっていた、色の濃い部分を上に出して、まんべんなく混ぜていきます。
短冊切りのチャーシューに、柚子こしょうを少量付けて頂きます。
7年位通ってますが、コレが一番好きな食べ方です。
柚子こしょうの付いたチャーシューを、麺と共に頂きます。
秘伝のタレと、特製の自家製麺による旨さに加え、チャーシューと柚子こしょうの辛味が加わって、とても美味しいです。
中太の自家製麺はモチモチ食感で、独自配合の小麦の旨さが有り、秘伝のタレとの相性が抜群です。
メンマに柚子こしょうを付けて食べるのも旨いです。
メンマのサクサク食感と適度な味に、柚子こしょうの辛味が加わって、とても美味しいです。
麺に直接柚子こしょうを付けて食べても美味しいです。
揉み海苔を絡めて食べれば、海苔の磯感が加わって、更に美味しいです。
と言う訳で、完食。
4ヶ月ぶりに食べた「東京油組総本店 町田組」の「油そば」ですが、私が「油そば」と言うものに出会った最初の「油そば」と言う事も有って、一番旨い気がします。
と言うか、この味が「油そば」の基準になっているので、「コレより旨い」とか「コレより旨く無い」の様な判断基準の一つになっています。
感動する程旨いと言う訳では有りませんが、逆にそれだからこそ毎日でも食べられる程の普遍性が有り、「蒙古タンメン」ほどでは無いものの、定期的に食べたくなる中毒性が有ります。
18.は「焼肉 味ん味ん 相模大野店」の「宮崎辛麺」。
4連休に「焼肉 味ん味ん 相模大野店」で「宮崎辛麺」を食べて来ました。
看板が「準備中」なのは、単に店員さんが裏返し忘れていた様です(笑)
こちらが「宮崎辛麺」。
神様とシェアするため、辛さは1〜3の2にしました。
まずはスープを一口。
清湯系のスープは、サッパリとした味ですが、焼肉屋らしく牛テールスープの様な味です。
そこに唐辛子の辛さと、溶き卵のまろやかさが加わって、味的には「ニュータンタンメン」と良く似ています。
麺は透き通った様な色の中細麺です。
加水率高めのツルシコ食感の麺で、辛い味のスープに良く合います。
この麺の食感は「ニュータンタンメン」と似ています。
具材は玉ねぎ、ニラ、白髪葱、溶き卵など。
この溶き卵のお陰で味がマイルドになっており、辛さ的には「蒙古タンメン」より辛くない位です。
トッピングの白髪葱。
辛いスープに良く合う白髪葱。
タップリ載っています。
白髪葱と共に麺を頂きます。
葱の辛味と、唐辛子の辛味、スープの旨味が味わえます。
溶き卵などの具材と共に麺を頂きます。
溶き卵のおかげで味がマイルドになり、まろやかな風味が味わえます。
と言う訳で、完食。
焼肉屋さんのラーメンと言えば、「仙台 辺見」の「牛テールラーメン」を食べましたが、アレは牛テールスープとは言え白濁した牛骨スープをベースにしたラーメンでした。
対して、「宮崎辛麺」は清湯系スープで、非常にスッキリとした味わいです。
飲んだ後の〆や、焼肉の〆として食べる事を想定している為、量も少なめなので、焼肉のお供にピッタリです。
スープが旨いので、スープ代わりに頼むのもアリだと思います。
辛いもの好きとしては、やはり3辛を食べてみたいところです。
19.は金沢文庫の「中華そば うめや」。
宅麺.comで取り寄せました。
スープ、麺、具材(チャーシュー、メンマ、揚げネギ)が入っているので、後から足すのは味玉とネギ位です。
まずは湯煎時間15分のスープから湯煎していきます。
ちなみに、これは他のラーメン2食分と合わせた4食分です。
沸かしたお湯を丼に注いで、丼を温めながら、具材を温めます。
均等に温まる様に、たまに具材を裏返します。
麺の茹で時間は2分半〜3分。
今回は2分半茹でてみました。
スープを丼に注ぎ、湯切りした麺を入れてトッピングを載せれば完成です。
チャーシュー、メンマ、揚げネギはセットのものを、自作半熟味玉と九条ネギを追加しました。
まずはスープを一口。
「中華そば」と言う名前から想像するよりかなり濃厚なスープ。
ガツンと魚介が効いていて、それを鶏ガラ+豚骨のスープがしっかり下支えしている感じです。
表面には鶏油がタップリ掛かっており、冷めて来ると膜が出来る程です。
しかしクドい程では無く、絶妙にバランスされたスープです。
特注の中細ストレート麺。
スープを吸い込む低加水の特注麺との事。
どうやら「クックら」さんが使っている「増田製麺」製の様で、確かに茹でたてだとかなりパツンとした食感の麺ですが、時間が経つにつれてスープを吸って食感が変化していきます。
トッピングの肩ロースのチャーシュー。
スモークされており、香ばしい香りがします。
味もしっかり付いていて、スープに負けないチャーシューになっています。
トッピングのメンマ。
適度な食感で、味付けも丁度良く、スープに良く合います。
トッピングの揚げネギ。
香ばしい風味で、良いアクセントになっています。
「中華そば うめや」さんの「中華そば」ですが、「中華そば」と言う名前から想像するよりずっと濃厚なのに、キレが有ってクドさが無く、無化調なのにパンチの有るスープでした。
特注麺も、初めはパツンと、段々モチっとなって来て、食べ終わる頃には丁度良い加減になっています。
スモークされたチャーシューも絶品で、全体的に良くバランスされています。
トータルで見ても、良くバランスされた一杯です。
20.は大阪高槻の「彩色ラーメン きんせい」。
これも宅麺.comで取り寄せました。
どうせ取り寄せるなら、普段食べられない所にしようと、これにしました。
まずはスープの湯煎から。
スープの湯煎時間は沸騰後5〜6分です。
麺の茹で時間は1分20秒〜1分50秒。
茹で時間が短いので、先にスープを丼に注いでおいて、麺を揚げます。
麺をスープの入った丼に入れて、トッピングを載せて完成です。
味玉と九条ネギを後から足しました。
まずはスープを一口。
豚骨+鶏ガラスープと言う点は、「中華そば うめや」の「中華そば」と同様ですが、比率が全く違っていて、豚骨の比率が遥かに多いです。
なので、濃厚なスープはパンチの有る魚介出汁と共に、豚骨がガツンと来ます。
自家製麺の中細麺。
中細麺ながら、かなり歯応えの有る麺で、パツンと言う食感と共に、小麦の風味がします。
トッピングのバラチャーシュー。
3枚入っています。
柔らかくて、適度な味付けのチャーシューで、脂の甘みが味わえます。
トッピングのメンマ。
しっかりめの歯応えのメンマは、適度な味付けで、スープと良く合います。
トッピングの自作半熟味玉。
漬け込んで2日目で、丁度良い味浸みでした。
改めてスープを味わってみると、豚骨と鶏ガラベースのスープに醤油味という、家系ラーメンと同じ構成ながら、全く違う味に仕上がっています。
魚介出汁が効いているのももちろんですが、豚骨メインなのにクドくならないキレの有るスープである事が特徴です。
という訳で、完食。
「彩色ラーメン きんせい」の「あわせあじ」ですが、名前の通り、豚骨+鶏ガラの動物系スープに、6種類の乾物を使用したスープは、ガツンと来る魚介出汁と、濃厚ながらキレの有る動物系スープが特徴です。
パツンとした食感と、小麦の風味が感じられる自家製中細麺も秀逸です。
具材のチャーシュー、メンマも抜かりありません。
総じてとても良くまとまったラーメンだと思います。
21.は「肉煮干し中華そば 鈴木ラーメン店」。
久しぶりに「肉煮干し中華そば 鈴木ラーメン店」に行って来ました。
テイクアウトは5月に利用しましたが、店内飲食は4ヶ月ぶりです。
「新淡麗煮干」は¥780。
味玉¥100と合わせて¥880をPayPayで支払いました。
券売機の横にはアルコール消毒の容器が置かれています。
12:00過ぎに到着しましたが、店内は満席で、5分程待って窓側のカウンターの一番奥に着席しました。
前回伺った際は、箸箱や水の入ったピッチャーが各席に有りましたが、今回は箸箱は撤去され、水の入ったピッチャーはカウンターの端に纏めて置かれる様になりました。
待つ事10分程で、「新淡麗煮干」+「味玉」が到着。
以前の「淡麗煮干」とは大分変わっています。
まずチャーシューがバラから肩ロースに変更されています。
ネギも玉ねぎから白ネギに、海苔もバラ海苔から板海苔に、そして辛味噌と煮干が載る様になりました。
まずはスープを一口。
このスープ、以前は「背脂煮干」から背脂を除いた感じでしたが、この「新淡麗煮干」は若干変わっている様です。
少なくとも以前の「淡麗煮干」よりも、遥かに豚肉の出汁が強く出ている様で、スープが少し濁っています。
表面の脂も少し多めになり、醤油ダレも濃い目になった様です。
麺は「しおらぁ麺」と同じく、自家製麺の全粒粉練りこみの中細ストレート。
日本蕎麦の様な食感の中細ストレート麺。
醤油と煮干が香るスープにとても良く合います。
「新淡麗煮干」の特徴である、辛味ダレと煮干。
言わずと知れた煮干ラーメンの有名店のトレードマークですが、あちらの辛味ダレとは違い、甘みの有る辛味ダレは、コチュジャンをベースに作られている様です。
コレが意外に味にアクセントを加えており、ピリッと言う辛さとキムチの様な旨味、甘みを併せ持っています。
トッピングの肩ロースチャーシュー。
とても柔らかいチャーシューですが、ちゃんと肉感も有り、味付けは適度でスープととても良く合います。
トッピングのメンマ。
適度に歯応えが有り、サクサク食感で、味浸みも丁度良く、スープとの相性もバッチリです。
トッピングの板海苔。
以前の「淡麗煮干」や「背脂煮干」はバラ海苔でしたが、「新淡麗煮干」は板海苔になりました。
バラ海苔は磯の香りが強く、磯感が味わえますが、このスープには板海苔の方が合っている気がします。
スープに板海苔を浸して、麺を包んで頂きます。
スープの浸みた海苔と、日本蕎麦の様な麺がとても良く合っています。
トッピングの味玉。
黄身がゼリー状の半熟で、しっかり味の浸みた味玉。
スープに良く合います。
辛味ダレを溶いたスープを頂きます。
辛味ダレの辛さと、旨味が加わって、スープがグッと旨くなります。
このタレは大成功でしょう。
と言う訳で、完食。
「新淡麗煮干」ですが、以前の「淡麗煮干」よりも大分スープの動物系出汁が増えて、醤油ダレも濃くなった感じです。
そこに辛味噌が加わって、以前とは味が大分変わっています。
個人的にはこの「新淡麗煮干」はアリだと思います。
以前の「淡麗煮干」と併売されているので、両方味わう事が可能ですが、個人的には「淡麗煮干」を食べるなら、「新淡麗煮干」を食べるでしょう。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます・・・