また30,000文字の制限を超えたので、2019年5月のラーメン②からの続きです。
11は天下一品。
オーダーはもちろん「こってり」です。
麺は普通と細麺が選べましたが、普通麺にしました。
まずはスープを一口。
ザラッとした感触のスープは非常に濃厚で、正に「こってり」と言う感じ。
醤油ベースのタレとドロっとした鶏ガラスープは中毒性の有る味で、定期的に食べたくなります。
今回は標準の麺にした麺。
中細麺でしっかりとコシが有り、小麦の風味のする麺。
特濃スープが良い感じに絡んで美味しいです。
薄くスライスされたチャーシュー。
薄いながらもしっとり感が有り、且つ味も染みていて美味しいチャーシューです。
チャーシュー増ししたくなる程美味しいチャーシューです。
トッピングのメンマ。
普通のメンマですが柔らかく煮られていて美味しいです。
特に「こってり」だとメンマがとても美味い気がします。
ここで味変の辛子味噌投入。
見た所、非常に辛そうです。
あまり入れると味が全く変わってしまいそうなので、少量を投入。
良く混ぜてから頂きます。
この位の量だとそれ程辛さは感じませんが、「こってり」のしつこさが緩和されて美味しく頂けます。
もうちょっと入れても良かったかもしれません。
と言う訳で完食。
流石にスープは飲み干せませんが、「明日もお待ちしてます」の文字は読み取れました。
ライスが有ればスープに投入してリゾット風に頂けたのですが、ダイエット中なので我慢我慢・・・
と言う訳で、久しぶりの天一は高円寺店でしたが、とても美味しく頂けました。
この辺りはラーメン激戦区で、すぐ裏に3軒程ラーメン店が軒を連ねています。
その中でしっかりと地歩を固めている天下一品、流石だと思います。
12は揚州商人。
先日、酸辣湯麺を食べに近所の中華屋さんに行ったらまさかのメニュー落ちという事で、食べ損ねたので、リベンジです。
麺が3種類から選べるので、中太縮れ麺の「揚州麺」にしました。
この他に細麺の「柳麺」、極太麺の「刀切麺」が有ります。
神様は担々麺。
麺は極太の刀切麺で、神様曰く、「食べている感じは刀削麺に近い」との事でした。
とりあえずスープを一口。
鶏ガラベースと思われるスープに醤油タレ、溶き卵と辣油が掛かっています。
パッと見大して辛く無さそうに見えますが、意外にピリッと来ます。
酸味は黒酢を使っているのか深みの有る酸味で、スープとマッチしています。
スープの旨さと黒酢の酸味、辣油のピリ辛が一体となってとても美味しいです。
中太縮れ麺の「揚州麺」
モチモチ食感に縮れ麺がとろみの有るスープを持ち上げるので、とても美味しいです。
やはり美味しいラーメンは麺が美味い気がします。
結構具沢山な酸辣湯麺。
溶き卵に椎茸、筍、豚肉などが入っていて盛り沢山です。
揚州商人と言えばやっぱり小籠包は欠かせません。
3人で行ったので、1人2個づつの6個にしました。
折角なので熱い内に小籠包を頂きます。
説明書通りに合わせ酢をつけて専用のレンゲに入れます。
上に別皿で提供される生姜の細切りを載せます。
次に一口齧ってスープを啜ります。
このスープが最高に美味いです。
そして最後に小籠包を頂きます。
やっぱり小籠包を頼んで正解でした。
麺を食べ終わったら、穴開きレンゲで具を掬って食べます。
やっぱり此処の酸辣湯麺は美味いです。
担々麺も捨て難いのですが、此処に来たら酸辣湯麺を頼んでしまいます。
激辛も有りますが、辛いラーメンなら中本で北極を食べたくなるのでやっぱり普通の酸辣湯麺にしてしまいます。
そして此処に来ると必ず頼む小籠包も絶品でした。
近所に有るのに久しぶりに来ましたが、旨かったです。
また酸辣湯麺が食べたくなったら来ようと思います。
13はSagamihara 欅の「淡麗煮干塩ラーメン」。
TRY(東京ラーメンオブザイヤー)2018−2019の新人賞受賞店です。
前々から行きたいと思っていたのですが漸く行かれました。
以前は「東京醤油らーめん 味◯」が有った場所です。
神様は「味玉醤油ラーメン」をオーダー。
ビジュアルが既に美味しそうです。
一口スープを頂きましたが、湯河原の飯田商店を彷彿とさせる深みのある醤油タレに鶏ガラスープの芳醇な味わいが加わり、非常に美味しいスープでした。
正直、飯田商店やJapanse Soba Noodles 蔦に匹敵する醤油味スープではないかと思います。
自家製麺と相まって、その旨さは正にミシュランガイドのピブグルマン級です。
続いて私の「淡麗煮干塩ラーメン」が着丼しました。
まずはスープを一口。
優しい塩味スープは煮干の風味が効いていて、味わい深い塩味です。
こんなに煮干の効いた塩味スープは町田の「進化」の「煮干塩」以来でしょうか?
麺は国内産小麦100%の自家製麺の細麺ストレート麺。
細麺にも関わらずコシが有ってパツンとした歯応えで、小麦の風味が味わえる美味い麺です。
バラチャーシュー。
低温調理されたバラチャーシューは脂身が多いにも関わらずしつこさは無く、しっとりとしていて肉を食べている感を味わえるチャーシューです。
ちなみに醤油ラーメンは豚チャーシューが2種類載っている様で、このバラチャーシューと肩ロースの燻製チャーシューが載っています。
奥様は燻製チャーシューがいたくお気に入りだった様です。
私も製チャーシューを少し頂きましたが、脂身の少ない肩ロースの燻製チャーシューはバラチャーシューとは全く違った食感で、香ばしい味としっかりした肉感でとても美味しいチャーシューでした。
鶏チャーシュー。
しっとりとしていて、しっかり味がついており、これだけ食べても美味いチャーシューです。
淡麗塩味スープに非常に良くマッチしています。
追加した味玉。
黄身がトロトロの半熟で、濃厚ながらしっかりとした味付けでこのままでも美味しく食べられます。
淡麗塩味スープに浸しても美味しいです。
と言う訳で麺と具を完食。
食べ終わる寸前に味付き替え玉をオーダーしました。
迷いましたがニンニクパンチ味にしました。
程無くして味付き替え玉「ニンニクパンチ味」が着丼。
見た目にもハッキリ分かる位ガッツリと刻みニンニクが載っています。
これだけ刻みニンニクが載っているのは二郎のラーメン以来です。
とりあえず良く混ぜます。
下の方に有る色のついた麺を持ち上げて、上の方の白い麺をタレに浸ける様にひっくり返します。
まずはそのまま食べてみます。
ガッツリニンニクが効いた細麺に醤油ダレの香ばしさが加わって、癖になりそうな旨さです。
続いてガッツリニンニクが効いた細麺を淡麗煮干塩のスープに浸してみます。
ニンニクの風味が淡麗煮干塩を打ち消してしまうかと思いきや、ニンニクによってコクは深まりますが、淡麗煮干塩の味は少しも損なわれませんでした。
と言う訳で完食。
淡麗煮干塩が絶品で、思わず飲み干してしまいそうになりました。
ずっと、行きたいと思っていましたが漸く訪問する事が出来ました。
TRY2018-2019新人賞受賞の実力は確かに素晴らしく、市内No.1になる日も近いのではないかと思いました。
次はTRY新人賞2位の味噌ラーメンを食べてみたいです。
14はTV版ラーメン大好き小泉さん2019春SPで紹介されていた、銀座 八五。
水道橋にある東京勝本の3店舗目との事ですが、何と言ってもカエシを使わないラーメンと言う事で気になっていました。
特製中華そばが着丼です。
もう既に見た目からして美味しそうです。
透き通った琥珀色のスープに整えられた麺と綺麗に並べられたトッピングは芸術的な美しさです。
まずはスープを一口。
醤油スープでは無いのですが、最初の一口で口の中に広がったのは飯田商店を彷彿とさせる鶏の出汁です。
しかし一般的な清湯系鶏ガラスープと違って鶏油はそれ程多く無い様です。
鶏のスープの味の中に魚介系や乾物系の味がほんのりと香って来て、なんとも言えない複雑な味がします。
醤油タレを使わずにこの味が出せているのは驚きです。
強いて言うなら和風のコンソメスープに魚介出汁が効いている様な感じでしょうか。
麺は厨房内の麺箱に書いて有った、浅草開化楼の麺の様です。
中細ストレート麺はコシが有り、ツルツル食感でスープとの相性も良い様です。
この麺自体も旨いので、スープと合わせれば物凄く美味しいです。
ペッパーキャビア(野生の胡椒)が掛かったバラ肉のチャーシュー。
低温調理なのか、ほんのりピンク色で、提供前に焼いて出てくるので表面はしっかりしていて中はしっとりしているチャーシューです。
これ単品で食べても美味しそうなチャーシューです。
メンマはこの手のラーメンには珍しい材木メンマ。
太いので歯応えの有るタイプかと思いきや、とても柔らかく、また味もまろやかなメンマです。
味玉は殆ど色がついておらず、一見するとゆで卵の様に見えます。
中は黄身がトロリと半熟で、スープと同じ感じの味がするので、もしかしたらスープに漬けて作っているのかもしれません。
と言う訳で完食。
店主の松村さんは京都ANAホテルの総料理長をなさっていたそうで、フレンチからラーメンに移ったと言う異色の経歴をお持ちです。
カエシを使わないスープはフレンチの経験から生まれたものなのかもしれません。
何れにしてもこのスープは唯一無二のもので、醤油ラーメンとも塩ラーメンとも違う、新たな味を切り拓いたラーメンだと思います。
そのクオリティはJapanese Soba Noodles 蔦や湯河原の飯田商店、金色不如帰などの名店と比肩する程高く、至高のラーメンと言えると思います。
15は銀座の超老舗店 萬福。
この場所で営業開始したのは昭和4年ですから1929年で、今年が2019年ですから創業して90年も経っている超老舗です。
ワンタンメン¥870
三角形の卵焼きが独特の存在感を出しています。
まずはスープを一口。
醤油が効いていますが甘みもあり、まるで日本蕎麦のつゆを飲んだかの様な味です。
殆ど油が浮いていないスープは醤油と魚介出汁が効いていて、甘みがあって日本蕎麦のつゆにソックリです。
蕎麦屋のラーメンが美味しいのは日本蕎麦のつゆに近いスープのお陰かもしれません。
麺は中太の縮れ麺。
透き通る様な麺はツルシコな麺で、スープを良く持ち上げます。
北海道の札幌ラーメンなどもこれに近い麺です。
チャーシューは小振りながらしっかり煮込まれた煮豚っぽいチャーシューで、肉を食べている感が有ります。
歯応えが有って、味もしっかり染みているチャーシューです。
ワンタン麺なのでワンタンが沢山入っています。
ワンタンは皮がモチモチで、餡は小振りながらしっかり身の詰まった餡で、美味しいワンタンです。
メンマは大きめで固そうに見えますが、柔らかくて甘みの有る醤油味がついたメンマです。
麺と一緒に食べると美味しいです。
萬福のトレードマークの三角形の卵焼き。
これを見ると萬福のラーメンだと分かります。
トッピングのナルト。
如何にもノスタルジックなラーメンぽいトッピング。
何気にメジャーな魚介の練り物です。
トッピングのほうれん草。
家系ラーメンのものより柔らかく茹でられていて、且つほうれん草らしい苦味も有ってラーメンにマッチしています。
ここで卓上のブラックペッパーを投入して味変します。
スパイスが入る事で、甘みの有る醤油味スープの味がスパイシーになって、後半も食欲が衰えません。
と言う訳で完食。
所謂「ノスラー」(ノスタルジックなラーメン)では無く、もっと古典的な「中華そば」で、且つオリジナリティに溢れるラーメンだと思います。
唯のノスラーで終わらない、毎日食べても飽きないスープとツルシコ食感の麺、そして個性的なトッピングで常連も新規客も魅了し続ける所が、長く商売している秘訣なのかもしれません。
30000文字制限に引っ掛かったので、次に続きます・・・
Posted at 2019/06/02 10:29:49 | |
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