2021年6月のラーメン③の続きです。
17.は移転前最終営業の「超純水彩麺 天国屋」。
6月20日の湘南台「ヤッサイ モッサイ (YASSAI MOSSAI)」さんとのコラボを以って移転前の営業を終了するとの事で、行って来ました。
「ヤッサイ モッサイ (YASSAI MOSSAI)」さんの店先には「6月20日(日)のお品書き」が有りました。
整理券をGetして、54番だと大体13:00頃になるとの事で、一旦お店を離れます。
Twitterをチェックしていたら、12:30頃に
"「50番台の方、店頭にお願いします!!」"と書き込みが有ったので、慌てて店頭に向かいました。
メニューを渡されて、オーダーを取りに来たので、「みやじ豚背脂にぼし生姜ラーメン」 ¥1,000と「YM名物!湘南台一美味しいポテトサラダ 」とドリンクセット¥500にしました。
5分程で、ドリンクとポテトサラダが到着。
ダイニングバーらしくショットグラスに入ったポテトサラダ。
普段は良く「お通し」として提供されているそうですが、仕込みに4時間程掛かると言うメニューです。
仄かに酸味が有って、サッパリとした味わいなので、ビールに良く合いそうです。
それから10分少々で、「みやじ豚背脂にぼし生姜ラーメン」が着丼。
「背脂にぼし生姜」と言うと、「我武者羅」さんを思い出しますが、背脂が細かいなど、「天国屋」さんらしい仕上げになっています。
まずはスープを一口。
「天国屋」さんらしい優しい味のスープを想像したら見事に裏切られました。
かなり醤油を効かせた長岡ラーメン的な味わいのスープです。
魚介の風味が突出していない辺りは「天国屋」さんらしい感じです。
そして細かい背脂が味を全体的にマイルドにしていて、生姜の爽やかな風味が有ります。
麺は手打ちの様に見える平打ちの中太手揉み麺。
今日の茹で加減は佐々木さんにしては珍しく硬めの茹で上がりでしたが、今日の長岡ラーメンっぽいスープにはとても良く合っていました。
トッピングの大きな豚肩ロースチャーシュー。
火の通り加減が絶妙で、しっとりした食感が有りながらちゃんと火が通っています。
味の染み方もスープとのバランスの取れた感じです。
トッピングの材木メンマ。
私が記憶している限りでは「天国屋」さんで材木メンマを見たのは初めてです。
太いけれど柔らかく、優しい味のメンマです。
トッピングの小松菜。
小松菜と言うと白河ラーメンの「一番いちばん」さんを思い出しますが、醤油の効いたスープに良く合う食材です。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
醤油の効いた長岡ラーメン風とは言え、やはりそこは「天国屋」さん、一味も二味も違います。
コクとキレのある醤油と魚介出汁が見事にマッチしており、細かい背脂はクドさは無くてスープをまろやかに仕上げています。
と言う訳で、完飲&完食です。
今回の湘南台「ヤッサイ モッサイ (YASSAI MOSSAI)」さんとのコラボを以って移転前の営業を終了するとの事で、急遽スケジュールを調整して訪問しましたが、流石は佐々木店主、期待を上回る味を味わわせてくれました。
移転先がなかなか決まらずに苦労されている様ですが、良い移転先を見つけて新たにオープンしてくれる事を切に願います。
また今日の営業では目眩が酷く、早めに営業を終了したとの事で、新店オープンまで体を休めて、また美味しい一杯をお願いしたいと思います。
18.は小田急相模原の「Sagamihara 欅」。
前回は今年の2月に限定の「欅の家」を食べに来て以来なので、4ヶ月ぶりの訪問です。
今日は特に限定は無いので、レギュラーの中から試してみたかった「味玉味噌らーめん」¥1,030+「バター」¥100にしてみました。
以前、Twitterのフォロワーさんが食べていて、是非試してみたかった組み合わせです。
待つ事10分程で、「味玉味噌らーめん」+「バター」が着丼。
相変わらず美しいビジュアルです。
まずはバターを入れずにスープを味わってみます。
オーソドックスに中華鍋でニンニクを炒めて味噌ダレとスープを合わせて作っている様ですが、良く有る札幌ラーメン系の様に味噌味が濃いライプでは無く、香ばしさがありながら優しい味噌味で、「欅」さんらしい味のスープです。
自家製麺の中太手揉み麺。
ツブツブが見えるので全粒粉入りでしょうか?
モチモチ食感で小麦の風味のする美味しい麺です。
トッピングの「欅」さんと言えば、のレアチャーシュー。
火の通り方が見事で、しっとり感を残しながらきちんと調理されています。
食感も味も、見た目も美味しいです。
トッピングの豚バラチャーシュー。
こちらは柔らかく煮られていて、箸でホロホロ崩れるほど柔らかいです。
適度に脂が載っていて、ロースのレアチャーシューとはまた違った旨さです。
トッピングの材木メンマ。
味噌らーめんのスープに良く合う材木メンマ。
太いですが柔らかくて美味しいメンマです。
ここでお待ちかねのバターを投入します。
味噌らーめんにバターは鉄板の組み合わせですが、「欅」さんの「味噌らーめん」がどう変わるのでしょうか?
バターを溶かして、改めて麺を食べてみます。
想像したよりもバターのコクと旨味が良い感じにプラスされて、非常に美味しいです。
これは一度味わったらバター無しにはいられない感じです。
黄身がトロトロの半熟味玉。
「醤油らーめん」や「塩らーめん」でも美味しいですが、バターの入った「味噌らーめん」の味玉もまた格別です。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
やはりバターが入った事で、味噌味スープにコクと旨味が加わって、更にまろやかになっています。
と言う訳で、完食。
「Sagamihara 欅」さんの「味玉味噌らーめん」+「バター」トッピングでしたが、想像以上にバターが合っていて、これはもう必須のトッピングだとおもいました。
この味だとライスドボンがとても良く合うと思います。
お腹に余裕のある方は、是非ライスを注文して入れて頂くと至福の時が味わえるかと思います。
19.は南林間の「焼きあご煮干しらぁめん とびうお」。
Twitter情報で夏季限定の「塩つけ麺」の提供が始まるとの事で、行って来ました。
まずは入口左手の券売機で食券を購入します。
まずはお目当ての「塩つけ麺」¥880を、トッピングは敢えて追加無しにしました。
途中、現金で替玉or和え玉を追加する作戦です。
出来上がるまでの間、パーティションに貼ってある説明を読みます。
①まずは、あご出汁入り昆布水に浸っている麺をそのまま頂く
②レモンジュレを溶かして味の変化を楽しむ
③スープに麺を浸して頂く
④スープ割りで割ってスープを頂く
と言うのがオススメの様です。
待つ事10分程で、「塩つけ麺」が着丼。
いつもながら綺麗なビジュアルです。
麺の丼。
とびうおさんの限定麺は「ジュレ」とか「茶碗蒸し」とか、そう言ったものが載ってるものが多いイメージです。
溶かして行くと味が変化する系の限定麺を得意としている感じです。
こちらはスープ。
ゲンコツと鶏とあご出汁のトリプルスープに3種の塩とホタテを使ったあご出汁入りのカエシのスープ。
焼きあごの香ばしさと、動物系のコクが上手くマッチしたスープです。
中太の平打ち麺。
全粒粉入りの特注麺との事。
オススメの通りにあご出汁入りの昆布水でそのまま食べてみると、思いの外塩分が有る昆布水のお陰で、幾らでも食べられます。
レモンジュレを溶かして行くと、酸味が加わって、また違った味わいになります。
此処まで味わう間に、麺が半分以上無くなりました(汗)
香ばしく焼き上げられたチャーシュー。
味が美味いのはあご出汁で煮込んで作っているからでしょうか?
肉感を残しつつ柔らかく仕上げてあり、香ばしく焼き上げられているのも見事です。
トッピングの太い材木メンマ。
これだけの太さでも、とても柔らかく、これもあご出汁で煮て有るのかスープとの相性も抜群です。
トッピングのレッドキャベツスプラウト。
彩りと爽やかさを加えています。
味変アイテムのレモンジュレ。
これをスープに溶いた時に、酸味がマイルドに加わって行くので、直接レモン汁を入れるより、あご出し入り昆布水の味を壊さない感じです。
半分以上食べて、ようやくスープに浸してみます。
全粒粉入りの平打ち麺は、比較的ツルシコ食感でつけ麺向きの麺です。
あご出汁入り昆布水の柔らかい味と違って、驚く程クッキリとした味のスープです。
あご出汁と言うと、普通は柔らかな優しい味なのですが、それを此処までハッキリとした味にしているのは凄いです。
と言う訳で、あっという間に麺と具を完食。
和え玉を現金でお願いします。
和え玉を待ちながら、パーティションに貼られた説明書きを読みます。
そのままでも、スープに浸しても食べられます。
5分程で「和え玉」が着丼。
ネギやチャーシューも載っていて、これだけで立派に「まぜそば」ですね。
良く混ぜて、まずはそのまま頂きます。
硬めに茹で上げられた細麺にあごのカエシがかなり効いています。
個人的にはちょっと味が濃過ぎる感じがしました。
もう少し味は薄めの方が麺を味わうには良さそうです。
あご出し入り昆布水に入れてみます。
かなり濃い味なので、これで薄まるかな?と思いましたが…
あご出し入り昆布水に入れた麺を食べてみます。
やはりカエシがかなり濃いので、あご出し入り昆布水をもってしても味が濃いです。
味が濃いめなので、スープをスープ割りで割ってから和え玉を入れてみました。
スープ割で割れば少しは薄まるかと思いましたが…
やはりこれでも味が濃いめになります。
つけ麺として食べても相当味が濃いので、やはりこうして食べるなら和え玉より替玉にした方が良さそうです。
スープ割で割ったスープを味わいます。
トリプルスープと3種の塩、そしてホタテを加えたスープ。
旨味の厚さもさる事ながら、後味がスッキリしているのが最大の特徴かもしれません。
と言う訳で、完食。
流石にスープまでは完飲出来ませんでしたが、和え玉もしっかり頂きました。
と言う訳で、「焼きあご煮干しらーめん とびうお」さんの夏季限定「塩つけ麺」でしたが、あご出汁入り昆布水の旨さにまずヤラれました。
正直、あれだけでスープが無いバージョンが有ったら食べたい位です。
トリプルスープと3種の塩、そしてホタテを加えたスープも激ウマで、コレもつけ麺でなくラーメン版が有ったら食べたい位の旨さです。
和え玉は、「塩つけ麺」だと和え玉のカエシが強過ぎて、個人的には少し味が濃過ぎに感じるので、「塩つけ麺」には「替玉」をオススメしたいです。
20.は小田急相模原の「石山商店」。
6月限定の「担々麺」を食べに行って来ました。
まずは券売機で食券…と此処はPayPay対応だったので、PayPayで¥850を先払いします。
最近現金をあまり持ち歩かないので、PayPay対応はありがたいです。
待つ事7〜8分で、「担々麺」が着丼。
なんと嬉しい事にパクチーが増量されています。
武田店主が「ちょっと多めに載せておきました」との事。
なんでもTwitter上のやりとりを見ていたそうで、ありがたい事です。
まずはスープ…だったのですが、写真を撮り忘れて食べ始めてしまいました💦
スープは芝麻醬にラー油の効いた、正に王道の担々麺で、スパイシーな感じです。
麺は菅野製麺製の中細縮れ麺で、3月限定だった「節香る味噌らーめん」と同じ麺では無いかと思われます。
加水率高めのツルシコ食感の麺で、札幌ラーメンの黄色い玉子麺に近い感じで、担々麺スープととても良く合います。
増量頂いたパクチーと麺を一緒に頂きます。
パクチー好きとしては、このスパイシーなスープにパクチーは堪りません。
なんならもっと増量したい位です。
あっという間に麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
甜麺醤で味付けされた甘めの肉味噌が、スパイシーなスープと良く合っていて美味しいです。
スパイシーなスープも、ベースのスープが美味いので、幾らでも飲めます。
「ご飯に合う」とも書いてあったので、確かに此処にライスドボンも良いかもしれません。
と言う訳で、完飲&完食です。
「石山商店」さんの6月限定「担々麺」でしたが、「石山商店」さんらしい、王道の「担々麺」でした。
ベースのスープがしっかりしているので、芝麻醬やラー油や香辛料を加えても、スパイシーながら美味しいスープに仕上がっています。
組み合わせられる菅野製麺製の中細縮れ麺も相性バッチリで、正にイメージ通りの「担々麺」に仕上がっています。
トッピングも敢えて肉味噌と白髪ネギ、パクチーのみのシンプルなものにしているので、スープの旨さが際立ちます。
21.は小田急相模原の「特選ラー油 肉そば 寅や」。
あのモチモチの極太手打ち麺が食べたくなったので、久しぶりに行って来ました。
どうやら前回訪問の間に、価格改定が有った様です。
ラーメンの価格が¥50上がった様です。
そば・うどんの方は今年4月に訪問した時と同じ価格です。
そうなると、4月に価格改訂が有った様です。
待つ事15分程で、「小つけブタ」が着丼。
真ん中のとっくりは日本酒では無く、スープ割り用の割りスープです。
まずは味付アブラとヤサイを頂きます。
甘辛い味付けのアブラとヤサイの組み合わせはとても美味しいです。
「小つけブタ」の場合、ヤサイは麺と同量位入っているので、たっぷり食べられます。
モチモチの手打ち極太麺。
オーションも使っているので、モチモチなだけで無くかなりコシも強く、歯応えもしっかりしています。
小麦の風味も有って、とても美味しい麺です。
これを機械を使わずに手打ちで打っていると言うのがスゴイ所です。
スープに浸して頂きます。
豚骨と豚肉のスープに醤油とみりんのカエシ、そして酸味とラー油を加えたスープ。
「寅や」さんのスープはみりんの甘味が効いているのと、酸味と自家製のラー油の旨さが有って、独特の旨さです。
このスープが極太の手打ち麺に良く合っていて、とても美味しいです。
トッピングの「小つけブタ」のブタ。
保護色になってしまって見え難いですが、ほぼ角煮の様なブタが4〜5個位入っています。
箸で簡単に解せる位柔らかいブタで、味付けもこのスープに合っていて、とても美味しいです。
たっぷり入ったヤサイと麺を一緒に頂きます。
こうやって食べると何故かヘルシーな気がして来るから不思議です。
(多分、気のせいです…)
麺と具を食べ終えて、スープ割りでスープを割って頂きます。
飲んでみると、豚骨と豚肉のスープの味がしっかり伝わって来ます。
「寅や」さん独特の甘めのカエシと、酸味と自家製ラー油が効いた味は、インスパイアと言う枠を超えたオリジナルと言っても過言では有りません。
と言う訳で、完食。
「特選ラー油肉そば 寅や」さんの「小つけブタ」でしたが、やはり唯一無二の手打ち極太麺の旨さは此処でしか味わえないものです。
そして豚骨と豚肉のスープにみりんの効いた甘めのカエシと酸味、そして自家製ラー油の旨さが加わったスープも唯一無二の味です。
ブタも角煮の様なカタマリで、味もボリュームも文句なしの仕上がりです。
たっぷり乗ったヤサイと味付アブラの組み合わせも良く、スープ割りもたっぷり付いているので、スープもしっかり味わえます。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます…