
2021年6月のラーメン④の続きです。
22.は町田 仲見世商店街の「81番」。

Twitter情報で、限定の「蟹豚骨ラーメン」を提供するとの事で、行って来ました。
入口の横にも「限定!!無くなり次第終了!?蟹豚骨ラーメン」と有ります。

81番の限定は、大抵2〜3日で売り切れるので、食べたい時は早めに行く事をオススメします。
まずは入口左手の券売機で食券を購入します。

良く見たら券売機が変わっていました。
「限定メニュー」¥1,000の食券を購入しました。
待つ事10分程で、「蟹豚骨ラーメン」が着丼。

手前の黒いのはキクラゲです。
まずはスープを一口。

かなり豚骨臭のするスープですが、飲んでみると確かに蟹の風味が有ります。
同じ甲殻類の海老は風味が飛び易く、濃厚系でも鶏白湯と合わせられる事が多いですが、蟹の風味は豚骨に負けずにしっかり出ています。
麺は三河屋製麺製の太麺。

この麺は閉店した40番で使われていた麺だと思います。
モチっとした食感で、小麦の風味が味わえる麺で、濃厚な豚骨スープに良く合う麺です。
トッピングのロースチャーシュー。

しっかり焼き上げられたチャーシューは、肉感としっかりした食感で、味も適度な美味しいチャーシューです。
トッピングの材木メンマ。

この太めのメンマも40番の「濃厚豚骨魚介つけ麺」などに使われています。
太めながら柔らかくて美味しいメンマです。
トッピングの海苔。

この海苔は「パパパパパイン」で使っている海苔と違い、40番の海苔に近い海苔です。
スープに浸して麺を包んで頂きます。

海苔の磯の風味に蟹の出汁が良く合います。
トッピングのキクラゲ。

ちょっと位なら載っているラーメンは有りましたが、ここまで載っているのは初めて見ました。
個人的にはサクサクした食感も味も大好きなので、とても嬉しいトッピングです。
生のまま載っている様ですが、麺と合わせて頂くと、そのサクサクな食感や味が蟹出汁+豚骨スープととても良く合っていて、とても美味しいです。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

しかし個人的には蟹の出汁がこれ程豚骨と合うとは思いませんでした。
と言う訳で、「81番」の限定「蟹豚骨ラーメン」でしたが、濃厚豚骨に蟹の出汁がマッチした、とても美味しいスープでした。
これに合わせた太麺の麺もスープに負けない麺で、具材のロースチャーシューや材木メンマ、そしてキクラゲも絶妙な組み合わせです。
23.は町田ターミナルプラザ2Fにある「パパパパパイン」。

Twitter情報で限定の冷やしラーメン「メメメメメロン」が提供されているとの事で、行って来ました。
まずは入口右手の券売機で食券を購入します。

「メメメメメロン」は「限定1」¥1,000のボタンです。
「生ハム増し」は「チャーシュー」¥300のボタンです。
なにも考えずに「限定1」¥1,000の食券だけ買ってしまいましたが、後で後悔しました…
待つ事10分程で、「メメメメメロン」が着丼。

清々しいほど涼しげなビジュアルです。
生ハムが載っているラーメンと言えば、「ドゥエ・イタリアン」の「らぁ麺フロマージュ」を思い出しました。
まずはスープを一口。

実はワタクシ、メロンはアレルギーが有って、生のメロンを食べる時に少しでも皮膚に付くと蕁麻疹が出てしまうのですが、口に入れる分には問題無い(若干耳が痒くなりますが)ので、飲んでみます。
これはもう完全にメロンジュースです。
しかし「パパパパパイン」の魚介出汁を使ったスープが下支えしていて、旨味と甘みが同居する不思議な味わいです。
麺は三河屋製麺製の細麺。

水で締めてあるので、温かいラーメンよりも更にパツンと言う食感が増している細麺。
小麦の風味のする旨い麺です。
トッピングの生ハム。

チャーシュー的な役割かと思っていたら、非常に重要な役回りを演じていたのがこの生ハムです。
生ハムを少し齧って麺と一緒に食べると、先程のフルーティーなメロン果汁たっぷりのスープの味が激変して、いきなり淡麗な塩味スープになります。
衝撃的な程の味の変化に驚きますが、同時に「生ハム増ししておけば良かった!」と言う後悔も出ます。
それ程までに味のカギを握っている「生ハム」、これは「生ハムメロン」の旨さを知っていれば当たり前だったのですが、うっかり見過ごしていました。
生ハムと麺を一緒に頂きます。

こうする事で、初めて完全な味になる様に作られていたのだと実感します。
生ハムの塩分がメロン果汁の甘さを引き立てつつ、スープの魚介出汁と合わさって完璧な塩味スープになります。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

改めて味わってみても、やはり生ハムの塩分が無いとメロン果汁が強調されますが、スープの魚介出汁の味わいがあまり感じられなくなります。
やはりこのスープは生ハムの塩分が有って初めて成立する味に仕立てられているのが分かります。
その意味で、最後までその味を味わいたければ「生ハム増し」は必須な訳です。
と言う訳で、完食。

「パパパパパイン」の限定冷やしラーメン「メメメメメロン」でしたが、生ハムと組み合わせた時の完成度は目を見張るものが有ります。
「パパパパパイン」のラーメンは、一見キワモノの様に見えて、実は緻密な味の組み立てになっているものが多いですが、この「メメメメメロン」はその最たるものでは無いかと思います。
生ハムを加える事で、初めて成立するスープの味なので、個人的には最後まで美味しく食べたいなら「生ハム増し」は必須だと思いました。
もしこれから「メメメメメロン」を食べると言う方には、是非「生ハム増し」をオススメします。
24.はお取り寄せラーメンの「銀座 いし井」の「中華せいろ」。

先日通販で取り寄せた、「銀座 いし井」の「中華せいろ」を作ってみました。
まずはスープの湯煎から。

10分程湯煎します。
麺の茹で時間は6〜8分程。

7分程茹でてみました。
茹で上がった麺を水で締めて、水を切ってザルに載せます。

今日は4人分をザルに載せて、ザルうどんの様に食べる事にしました。
付属の「かぼす」果汁は、あらかじめ麺の方に掛けておきました。
具入りのスープ。

チャーシューとメンマが入っています。
分葱は別途追加しました。
麺をスープに浸して頂きます。

ツルモチ食感の太麺は加水率高めの麺で、如何にもつけ麺に向いている麺です。
濃厚なスープは鶏をメインに豚骨や魚介を加えたもので、濃厚ながらクドさは有りません。
トッピングのロースチャーシュー。

柔らかいので、持ち上げる時に半分に切れてしまいましたが、本来はこの倍くらいの大きさです。
柔らかくて良く味の染みた美味しいチャーシューです。
トッピングのメンマ。

オーソドックスなメンマですが、濃厚なスープと良く合います。
セットに含まれている海苔。

厚手の良さそうな海苔です。
スープに浸して麺を包んで頂きます。

海苔の磯の香りが濃厚なスープと良く合っていて、とても美味しいです。
ここで付属の「黒七味」を使って味変します。

いつもは麺の方に掛けるのですが、今回は麺がザルで共用なので、スープの方に入れました。
麺を食べてみると、黒七味特有の辛味と香ばしさが有り、とても美味しいです。

個人的に、つけ麺に黒七味は大好きな組み合わせです。
トッピングの自作の味玉。

今日は黄身がゼリー状の半熟です。
和風出汁で漬けてあるので、濃厚スープにも良く合います。
出汁で割って、スープを頂きます。

濃厚スープは鶏メインで、豚骨や魚介を加えたスープですが、鶏白湯スープの様な旨味が有りながら、唇がカピカピになる様な事は無く、後味はスッキリしています。
かぼす果汁の酸味も加わって、爽やかで旨味の濃い味になっています。
と言う訳で、お取り寄せの「銀座 いし井」の「中華せいろ」でしたが、期待に違わず美味しい一杯でした。
ツルモチの麺に濃厚スープの、典型的なつけ麺ですが、鶏・豚・魚介のトリプルスープとかぼす果汁、そして味変の「黒七味」と抜かりの無い仕上がりです。
25.は淵野辺の「中村麺三郎商店」。

神様の要望で、久しぶりに「中村麺三郎商店」さんに行って来ました。
まずは入口右手の券売機で、食券を購入します。

こちらの「担々麺」のファンであるウチの奥様は迷わず「担々麺」¥980に、私は迷った末に未食の「海老ワンタン白湯らぁ麺」¥1,150にしました。
待つ事10分程で、「海老ワンタン白湯らぁ麺」が着丼。

鶏白湯ながら、魚介の風味がします。
続いて神様の「担々麺」が着丼。

唐辛子と山椒が掛かっています。
まずはスープを一口。

一口飲んでみると、鶏白湯スープとしては異例な位の節感を感じる程に魚介出汁が効いています。
自家製麺の細麺ストレート。

パツンとした食感で、節系の効いたスープに良く合う麺です。
トッピングのバラ巻チャーシュー。

一見柔らかそうに見えますが、食べてみると思いの外肉感が有って、しっかりとした食感です。
脂の甘みが味わえるチャーシューです。
トッピングのロースチャーシュー。

こちらもしっかり食感で、しかもかなり「焼豚」と言う感じの本格的な味です。
スープもかなりハッキリとした味ですが、このチャーシューもかなりハッキリとした味です。
トッピングの海老ワンタン。

「海老ワンタン」と言っても海老だけのワンタンでは無く、挽肉と海老の餡に生姜が効いており、クワイ(?)の様なサクサク食感の食材が入っています。
プリプリの海老とサクサクのクワイ(?)の食感の対比が良くて、挽肉と生姜が旨味を更に増しています。
一般的には清湯系のスープと合わせられる事が多い穂先メンマ。

鶏白湯としては異例な程魚介が効いているせいか、案外違和感はありません。
途中、味変で卓上のブラックペッパーを掛けてみました。

ブラックペッパーのスパイシーさが加わり、濃厚な鶏白湯スープがかなり食べ易くなります。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

香ばしい焦がしネギの風味も、濃厚な鶏白湯スープに良く合います。
魚介の効いたクッキリとした味のスープで、後味が鶏白湯スープのクリーミーな味です。
と言う訳で、完食。

「中村麺三郎商店」さんの「海老ワンタン白湯らぁ麺」でしたが、驚く程魚介出汁の効いた鶏白湯スープに驚かされました。
一般的に鶏白湯スープだとチャーシューも鶏が多かったりしますが、敢えて豚ロースと豚バラと言う組み合わせなのも、この味なら納得出来ます。
自家製の細麺もパツンと言う食感と小麦の風味で、細麺ながら濃厚なスープに負けない麺に仕上がっています。
薬味の焦がしネギが良い味を出していて、鶏白湯スープの旨味を更に引き出しています。
久しぶりに旨い鶏白湯ラーメンを食べる事が出来ました。
26.は町田の「40番」の跡地に6月29日にオープンした、「町田 龍聖軒」。

「40番」の閉店は悲しいニュースでしたが、同じ「株式会社パインナンバー」の「龍聖軒」が町田駅に出来たのは嬉しいニュースです。
まずは入口左手の券売機で食券を購入します。

鶴川の「龍聖軒」には3回位行っていますが、「町田 龍聖軒」は初訪問なので、オーソドックスに左上の法則で「醤油ラーメン(並)」¥750と、「ワンタン」¥200にしました。
待つ事7〜8分で、「醤油ラーメン(並)」+「ワンタントッピング」が着丼。

丼も「龍聖軒」の丼になっています。
まずはスープを一口。

豚と魚介の清湯スープに牛油のコクと旨味を加えたスープ。
いかにも「中華そば」と言うオーソドックスな味に、牛油の風味が加わって、サッパリしていながらコクと旨味が加わっています。
麺は三河屋製麺製の平打ち太麺。

モチっとした食感で、加水率が高いのかツルツルしています。
スープに良く合う麺です。
トッピングの大振りなワンタン。

皮のモチモチ感も旨いですが、餡に味が付けてあり、生姜の風味がして美味しいワンタンです。
トッピングの大きなロースチャーシュー。

しっかりと焼き上げてある感じのチャーシューで、肉感も有り、味付けも適度です。
トッピングの小さな海苔。

「東池袋大勝軒」を思い出させる、小さな海苔です。
スープに浸して麺に載せて頂きます。

醤油味スープに海苔は鉄板の旨さです。
トッピングの材木メンマ。

コクの有る豚清湯醤油味スープと太麺なので、太めのメンマが良く合います。
太めながら柔らかいので、食べ易いです。
途中、ブラックペッパーで味変しました。

醤油味スープだけに、ブラックペッパーが良く合います。
本当は鶴川の「龍聖軒」の様に、おろし生姜が有ると尚良いのですが…
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

昔懐かしい「中華そば」的な味ながら、豚清湯スープのコクと旨味が有り、牛油の風味が独自性を加えています。
と言う訳で、完食。

「町田 龍聖軒」でしたが、ベテランスタッフの調理で鶴川の「龍聖軒」と味はキッチリ揃えられており、オペレーション的にも全く危なげない印象です。
卓上調味料におろし生姜とおろしニンニクが無いのは開店直後だからなのかわかりませんが、その内追加されるかもしれません。
「龍聖軒」の味は多くの客層に受けそうな味なので、今後の営業が楽しみです。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます…