
2020年8月のラーメン③の続きです。
14.は「肉屋的濃厚そば 麺屋 沼田」。

前回は「比内地鶏の中華そば」と迷って、限定の「油そば」にしましたが、今回は「比内地鶏の中華そば」狙いです。
「比内地鶏の中華そば」が「比内地鶏の醤油そば」と「比内地鶏の塩そば」に別れた様です。

塩か醤油か、迷います。
限定の「台湾まぜそば」にも凄く惹かれましたが、「台湾まぜそば」は以前食べたので、「比内地鶏の醤油そば」にしました。

どうせなので、「トッピング全部のせ」¥1,050にしました。
待つ事7〜8分で、「比内地鶏の醤油そば トッピング全部のせ」が着丼。

レアチャーシューがいかにも「肉屋」っぽいビジュアルです。
まずはスープを一口。

「比内地鶏と魚介の旨味をバランスよく優しく引き出した麺屋渾身の一杯!」との事ですが、思ったより「鶏」の味が前面に出ている訳では無く、比内地鶏特有のコクは有るものの、醤油ダレや魚介のスープとバランス良く調和している感じです。
中細麺の麺。

しっかりとコシの有る麺で、小麦の風味のする美味い麺です。
カウンターの奥に麺箱が積んでありましたが、名前が入っておらず、製麺所は不明でした。
肉屋らしい、ローストビーフが載っています。

しっとりとしていて、レアな仕上げのローストビーフ。
思いの外、比内地鶏の醤油味スープと良く合います。
こちらはローストポーク。

周囲に胡椒が付いており、絶妙なレア度で焼き上げられています。
こう言う辺りは「肉屋」の真骨頂です。
鶏のつくね。

これはスープとは別の、少し甘い汁で煮られている様で、甘みが有ります。
これ単体で良いおつまみになりそうです。
トッピングの穂先メンマ。

柔らかくて、清湯系のスープに良く合います。
トッピングの青ネギと白ネギ。

たっぷり載っていて、良いアクセントになっています。
トッピングの海苔。

5枚も載っています。
贅沢に2枚使って海苔巻き麺にしてみます。
スープに浸した海苔で麺を包んで頂きます。

比内地鶏スープと海苔の風味で、麺を美味しく頂けます。
ここで原了郭の黒七味を使って味変します。

これがまた比内地鶏スープと良く合います。
胡椒と違ってスープの味を変えずに辛味を追加出来、黒七味特有の香りが食欲をそそります。
黒七味追加後の麺を食べてみます。

黒七味特有の風味と辛味で、後半もタレずに食べられます。
トッピングの味玉。

固ゆでに近い、ちょっと黄身が半熟っぽい味玉。
味浸みもバッチリで、美味しい味玉です。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

改めて飲んでみると、ハヤリの丸鶏スープの清湯系スープでは無く、割とオーソドックスな鶏のスープに魚介をバランス良く合わせたスープです。
インパクトには欠けるものの、毎日食べても飽きない系の味になっています。
と言う訳で、完食。

初めて「比内地鶏醤油そば」を食べましたが、キチンと比内地鶏のコクを出しつつ、突出し過ぎないバランスのとれたスープで、魚介出汁も醤油ダレもバランス良く調和しています。
中細麺とのマッチングも良好で、具材の方も肉屋らしい感じです。
此処は近所では貴重な鶏白湯スープのラーメン&つけ麺も有り、特につけ麺は中太平打ち麺との組み合わせが絶妙で、個人的に大好きなつけ麺です。
暑い内に、またつけ麺を食べに来たいと思います。
15.は小田急相模原の「石山商店」。

Twitterで予告されていた、限定の「冷やし煮干らーめん」を食べに行って来ました。
まずは券売機で食券を購入します。

「冷やし煮干らーめん」は「限定メニュー」ボタン¥850です。
待つ事10分程で、「冷やし煮干らーめん」が着丼。

「石山商店」さんらしい、綺麗なビジュアルです。
まずはスープから。

セメント色のスープは、煮干を煮出した後、ミキサーに掛けて作っているそうです。
煮干の風味が濃いのは当然として、苦みやエグ味を抑えて、ゴマ油や酸味で上手に「冷やしラーメン」にしています。
麺は細麺ストレート。

スープが思いの外マイルドなので、スープが良く絡む細麺が良く合っていると思います。
茹で加減は正にジャストで、硬くも無く柔らかくも無く、適度な歯応えです。
トッピングの鶏胸肉の鶏チャーシュー。

脂身の無い鶏胸肉を使用した鶏チャーシュー。
しっとり食感で、サッパリしていて煮干100%スープと良く合います。
トッピングのマリネされたトマトとオクラ。

この仄かな酸味が煮干100%スープとゴマ油に加わって、絶妙な味になっています。
トッピングのたっぷり載っているネギ。

ネギの爽やかな辛味が加わって、スープが更に爽やかになります。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。

煮干を煮出して、ミキサーに掛けているにも関わらず、雑味が無く、スッキリとした旨味を引き出す事に成功しています。
そこにゴマ油と、トマトとオクラをマリネしたものの酸味が加わり、絶妙な旨さになっています。
と言う訳で、完食。

「石山商店」さんの「冷やし煮干らーめん」ですが、煮干100%スープながら、苦みやエグ味を抑え、ゴマ油とマリネしたトマトとオクラの酸味で爽やかな旨味になっています。
いつもの事ながら、限定麺をキッチリ仕上げて来る店主さんのセンスには脱帽です。
16.は「辛麺 真空 相模大野店」。

限定の「冷製香味汁無担々麺『鈴』」を食べに行って来ました。
店頭にある看板。

未食の「轟」も気になる所です。
入って左手に有る券売機で、食券を購入します。

「鈴」は「限定1」¥870の食券です。
ちなみに限定麺は「濃厚牡蠣そば」も有るので、店員さんに渡す際に、「冷製担々麺で」と伝えます。
辛さが「中辛」と「大辛」から選べるとの事で、「大辛」にしました。
一番奥のカウンターに案内されました。

卓上調味料は胡椒とニンニク、一味唐辛子です。
待つ事10分程で、「冷製香味汁無担々麺『鈴』」が着丼。

鶏チャーシューは別皿で提供されます。
汁無しなので、まずは麺から。

中細麺は、ややウェーブの掛かった麺で、硬めの歯応えです。
小麦の風味がする麺は、練りゴマと花椒、辣油に黒酢が入っているタレが絡んでいます。
かなりの辛さで、「蒙古タンメン中本」の「北極」に近い辛さです。
トッピングの鶏チャーシュー。

胸肉のチャーシューで、しっとり食感のチャーシューに油淋鶏風のタレが掛かっています。
トッピングの、唐辛子の掛かった白髪葱。

白髪葱も辛い味のラーメンに良く合います。
この「鈴」の大辛だと、白髪葱はむしろ辛さを抑える具材です。
と言う訳で、完食。

「辛麺真空 相模大野店」の「冷製香味汁無担々麺『鈴』」でしたが、流石は辛い麺を知り尽くしている「辛麺真空」だけの事は有って、練りゴマと花椒、辣油に黒酢が入っているタレが絶妙です。
辛さも「中辛」と「大辛」が選べるので、辛いのが得意でなければ「中辛」で、自信の有る方は「大辛」にチャレンジしてみると良いと思います。
17.は「らーめん まる玉」。

宅麺.comで取り寄せた、「らーめん まる玉」の「まる玉らーめん」を子供達に作ってあげました。
以前、町田に有った「鶏そば十番156」の「あおさそば」と同じ、塩味の鶏白湯スープにアオサ海苔が入ったラーメンです。
まずは沸かしたお湯を丼に入れて、丼を温めると同時に、具材とトッピングのアオサ海苔を解凍します。

2食分有るので、2つの丼にお湯を入れます。
スープを湯煎します。

鶏白湯スープは鶏油の黄色い色が見えます。
続いて麺を茹でます。

極細麺の茹で期間は1分。
なので、先にスープを丼に注いでから茹で始めます。
麺を湯切りしてスープに入れ、具材を載せて出来上がりです。

刻みネギを足しました。
まずはスープを一口。

鶏白湯特有の、クリームシチューの様な味ですが、クドさは有りません。
塩味なので、より鶏の旨味が感じられます。
麺は極細麺。

非常に細く、茹で時間も短いので、ダマになり易く、解しながら茹でました。
細麺ながらコシが有り、小麦の味を味わえる麺です。
トッピングのバラ巻きチャーシューです。

柔らかくてしっかり味の浸みたチャーシューです。
トッピングのアオサ海苔。

塩味の鶏白湯スープにとても良く合います。
と言う訳で、「らーめん まる玉」の「まる玉らーめん」でしたが、鶏白湯スープの旨さと極細麺のシコシコ食感、そしてアオサ海苔の香ばしい風味で、とても美味しいラーメンです。
両国の本店は閉店してしまったそうですが、大島店と青葉台店はまだ営業していますので、Covid-19が終息した暁には、是非訪問したいと思います。
18.は山形県鶴岡市に有る、冬季限定でラーメンを提供している「琴平荘」。

宅麺.comで取り寄せた、「中華そば 塩」を奥様に作ってあげました。
お湯を沸かして、丼を温めながら具材を湯煎します。

火が通り過ぎない様に気をつけて湯煎します。
スープを湯煎します。

湯煎時間は10分です。
続いて麺を茹でます。

麺の茹で時間は約2分。
麺を茹でておいて、スープを丼に注いでおきます。
茹で上がった麺を湯切りして、丼のスープに入れて、トッピングを載せれば完成です。

透き通ったスープから、煮干の香りがします。
まずはスープを一口。

鶏の旨味が出ていて、そこに魚介の旨味が重なっているスープは、醤油味の時よりも更に出汁の旨味を感じられます。
ハヤリの「丸鶏と水のスープ」とは違う、重ね合わせの旨さが有ります。
麺は中太縮れ麺。

自家製麺の麺は、手揉み麺の様に少し縮れていて、モチモチ食感で小麦の旨さを感じさせてくれる麺です。
トッピングのチャーシュー。

大きなチャーシューが2枚入っています。
煮豚系のチャーシューですが、柔らかく、味付けがスープとドンピシャに合っていて、実に旨いです。
トッピングの自家製メンマ。

少し硬めに戻した様なメンマで、独特の食感と絶妙な味付けが特徴です。
と言う訳で、「琴平荘」の「中華そば 塩」でしたが、予想通り、と言うか予想を上回って旨い一杯でした。
鶏と豚、そして魚介の重層的なスープは非常にバランスされた味で、塩味がそのスープの旨さをしっかり引き出しています。
自家製麺の麺の旨さ、具材も抜かりなく、全体的に見ても高いレベルで纏まっています。
山形県と言う事で、今の状況ではおいそれとは行かれませんが、取り寄せて食べられるのはありがたい事です。
19.は小田急相模原の「ワンタン屋キョウ」。

Twitter情報で、ワンタン麺を始めたとの事で、行って来ました。
「ビンビールありますよ」が良い味出してる立て看板。

「白飯&肉ワンタンセット(10個)」¥650はかなりのコスパです。
店内のメニュー。

前回より大分増えました。
ワンタンセットのワンタンの数が2個→3個や4個→5個へと増えています。
壁の方にもメニューが貼ってあります。

テイクアウトメニューもあります。
春巻きも増えています。
店内は特にCovid-19対策をしていない様に見えますが、消毒用アルコールは設置されています。

カウンターの一番奥に座りました。
家庭用コンロが並ぶ厨房。

麺茹で用のテボが入っているのも普通の鍋です。
待つ事7〜8分で、「ワンタン麺」が着丼。

中細縮れ麺の上にワンタン5個と鶏チャーシュー2枚、白髪葱、水菜、ナルトが載っています。
まずはスープを一口。

とても薄味の鶏ガラスープです。
麺は中細縮れ麺。

市販の中華麺を使用している様です。
茹で加減は比較的柔らかめで、加水率高めのツルツル食感ですが、柔らかい感じの麺です。
トッピングの鶏チャーシュー。

鶏モモ肉を出汁で煮た様な感じのチャーシューです。
トッピングの肉ワンタン。

皮はモチっと、しっかり詰まった餡は生姜とニラの香りがして、しっかり味が付いているので美味しいです。
このワンタンが主役です。
トッピングの小さなナルト。

これが有ると一気にラーメンっぽくなります。
トッピングの、たっぷり載った白髪葱。

淡白な味のスープですが、麺とネギを一緒に食べると良い感じになります。
トッピングの水菜。

一番上に少しだけ載っています。
ここで自家製辛味噌を投入。

かなり辛そうなので、少量取って試してみます。
辛味噌を麺に載せてみます。

このままだと辛いので、スープに良く混ぜます。
スープに溶けた辛味噌。

少量なので、色的にはそれ程でもありません。
肉ワンタンを食べてみます。

思ったよりピリッと辛く、少量で丁度良い感じです。
と言う訳で、完食。

「ワンタン屋 キョウ」さんの「ワンタン麺」ですが、非常に淡白なスープなので、卓上の醤油を足したい衝動に駆られますが、肉ワンタンと麺を一緒に食べると、ワンタンのしっかりした味付けのお陰で美味しく食べられます。
しかし、やっぱり「ワンタン屋 キョウ」さんの真骨頂はワンタン。
個人的には「中国風角煮丼+ワンタンセット(3個)」¥800に追加ワンタン3個を加えるのがベストかな?と言う気がします。
30,000文字を超えたので、次に続きます・・・