
2020年12月のラーメン⑥の続きです。
29.はお取り寄せの「桂花ラーメン」。

通販で取り寄せた「桂花ラーメン」と市販の角煮を使って「太肉麺」を作ってみました。
「桂花ラーメン」は30年以上前に大学の友人に教えて貰ってハマった、初めての熊本ラーメンでした。
今でも1ヶ月に一回位は食べたくなりますが、Covid-19の流行で公共交通機関の利用を控えているので、お店での飲食が難しいので、今年はお取り寄せで凌いでいます。
まずはお湯を沸かして濃縮スープを薄めてスープを作っておきます。

一緒に入っているマー油は、トッピングを載せた後で掛けるのがお店っぽい味にするコツです。
ちなみに、丼を温める時に濃縮スープとマー油を一緒に温めておくと良いです。
麺の茹で時間は90秒と書かれていますが、お店並みのポキポキ食感に仕上げるには45〜60秒辺りが良いです。

今日は約60秒位にしました。
丼のスープに麺を入れ、トッピングを載せて出来上がりです。

今日はセブン&iの角煮、市販のメンマ、茎わかめ、キャベツ、ゆで卵、九条ネギを用意しました。
マー油は最後に掛けるのがコツです。
まずはスープを一口。

流石にお店で食べるのには負けると思いますが、濃縮スープを薄めるタイプのスープは思いの外再現度が高く、「桂花ラーメン」のサッパリとした豚骨スープが再現されています。
また、後から掛けたマー油の香ばしさもほぼお店と同等で、お取り寄せラーメンの中でも屈指の再現度を誇ります。
麺は「桂花ラーメン」特製の中細ストレート麺。

お店では
「当店のラーメンは念入りにハギレよく調理してありますので固くても生煮えではありません。やわらかいものをお望みのお方はお申出下さい」
という但し書きが有る位です。
茹で時間60秒で茹でた麺は、お店の「ボキボキ」感を残した硬めの麺を再現し「桂花ラーメン」らしい麺になっています。
トッピングのセブン&iの角煮。

流石にお店の「太肉」には負けますが、柔らかさなら本家を上回ります。
なかなか旨い角煮です。
トッピングの市販のメンマ。

「桂花ラーメン」のメンマはもう少し太めですが、まあまあ良い感じです。
トッピングの茎わかめ。

これが無いと「桂花ラーメン」っぽくならないので、大事なトッピングの「茎わかめ」。
塩漬けなので、水で戻してから使います。
サクサク食感が楽しめます。
トッピングのキャベツ。

これも「桂花ラーメン」の特徴の一つ。
「マー油」が掛かったキャベツと「太肉」を一緒に食べるととても美味しいです。
「桂花ラーメン」の創業者「久富サツキ」さんが、
バランスの取れた食事を
という事でキャベツや茎わかめを載せたそうです。
トッピングの半熟ゆで卵。

味玉を作るのが間に合わなかったので、ゆで卵で代用しました。
お店のトッピングでは固茹での味玉が半分載っています。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

30年前は白濁した豚骨スープは珍しく、物凄く衝撃を受けましたが、今となっては割とポピュラーになりました。
とは言え、熊本ラーメンらしいスッキリとした豚骨スープにマー油と言う組み合わせは、現代の基準で見てもやはり旨いです。
と言う訳で、完食。

「桂花ラーメン」のお取り寄せラーメンでしたが、1食分¥384とお買い得な上、味の再現度が高く、また常温で2ヶ月ほど保存出来るのも魅力の一つです。
お望みなら、「太肉」なども取り寄せて更にお店の味に近づける事も可能です。
その際、キャベツと茎わかめを用意すれば、更にお店に近づきます。
30.は町田木曽町の「3SO」。

予約していた年末の「燻製チャーシュー」を受け取りがてら年内最終営業日と言う事で、行って来ました。
2020年の最終営業日という事で、予想はしていましたが12:00の開店前に10人程並んでおり、11番目に接続しました。
券売機で食券を購入します。

「3SOマー油」の食券と「味付たまご」…と思ったら「味付たまご」は売り切れ…😭
と言う訳で、「3SOマー油」にしました。
いつも「3SOらーめん」の奥様は「ニボシ3SO」にしました。
待つ事10分程で、奥様の「ニボシ3SO」が着丼。

見た目は「3SOらーめん」と良く似ています。
ただ煮干しの香りと、少しスープの色が違います。
そして私の「3SOマー油」が着丼。

海苔が1.5枚分載っていましたが、前回の写真を見ると1枚なので、杉崎店主の心遣いかと思われます。
ありがとうございます。
まずはスープを一口。

最初はマー油を溶かずにスープを頂きます。
「3SO」さんらしい、甘みのある白味噌ベースのスープは独特で、他には無い味です。
自家製麺の中太手揉み麺。

モチモチ食感で小麦の風味のする麺は、少し縮れているお陰でスープを良く持ち上げます。
トッピングの角切りチャーシュー。

仄かに八角系の香辛料が香るチャーシューは、箸でも切れる位柔らかく、とても美味しいチャーシューです。
トッピングのメンマ。

こちらも柔らかく煮られているメンマ。
味付けも適度で、食感を楽しめるメンマです。
1.5枚載っている海苔。

やはりスープに浸して海苔巻き麺にして頂きます。
麺を海苔で巻いて食べる海苔巻き麺。

中太縮れ麺がスープを持ち上げ、スープの染みた海苔で包まれているので、海苔の香ばしさとスープの旨さ、麺の小麦の風味が同時に味わえます。
トッピングの炒めたモヤシと挽肉。

味噌ラーメンの元祖である札幌の「味の三平」も同じ作り方をしていますが、香ばしく炒めたモヤシと挽肉は味噌ラーメンに欠かせない要素です。
ただ「3SO」の場合はそこにスープや味噌ダレを入れず、味噌ダレとスープは別の鍋で合わせ、最後に炒めたモヤシと挽肉を載せる形になっています。
それによって、一般的な味噌ラーメンと一線を画す味になっています。
トッピングの刻んだネギと大根の褄(ツマ)。

前回の写真を見るとネギだけだったのが、大根の褄(ツマ)が追加されています。
見た目の綺麗さと食感を考えた変更では無いかと推測します。
トッピングの小さなお麩。

季節によって形が異なり、前回の写真では桜の形のお麩が載っています。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

「マー油」が混ざったスープは香ばしさとコクが増して、とても美味しいです。
と言う訳で、完食。

「3SO」さんの「3SOマー油らーめん」でしたが、ベースの「3SOらーめん」にマー油を加え、香ばしさとコクを増しています。
「3SOらーめん」の白味噌ベースの甘みのあるスープに、マー油の香ばしい味が加わり、ニンニクの旨味とコクと相まって、とても美味しい一杯です。
限定麺も良いですが、やはりレギュラーメニュー有ってこその限定なので、レギュラーメニューが旨いと言う事は、限定も旨い可能性が高いと言う事。
いつ食べても安定した味のレギュラーメニューと、新しい味に挑戦する限定メニュー、どちらも旨い「3SO」さんは素晴らしいと思います。
31.は町田金森の「超純水彩麺 天国屋」。

「天国屋」さん自体は12月31日まで営業予定ですが、個人的には今日でラーメン納めにしようと思い、伺いました。
先日Twitterで「六花」の店主さんが「鶏醤油麺」の手揉み麺を食べていたのを見て、今日は「鶏醤油麺」の手揉み麺にしようと決めていました。

「味玉鶏醤油麺」¥1,000にしようと思っていたのに、ついうっかり「味玉鶏白醤油麺」のボタンを押してしまいました…
食券を渡す時に、誤って買ってしまった事を説明し、¥30返金して貰って「味玉鶏醤油麺」にして貰いました。
その際に醤油の種類を「淡口醤油」に、麺の種類を「手揉み麺」に、薬味はネギと三つ葉の両方にして貰いました。
待つ事7〜8分で「鶏醤油麺」が着丼しました。

が、味玉が見当たりません…
店員さんに味玉が入っていなかった事を伝えました。

すると、すぐに別皿で提供されました。
まずはスープを一口。

鶏清湯系スープとして究極に近いスープ。
それに「淡口醤油」を合わせたスープは湯河原の「飯田商店」や三ノ輪の「トイ・ボックス」、仙川の「しば田」、つつじヶ丘の「柴崎亭」など、鶏清湯系スープの有名店に勝るとも劣らないスープです。
特に「淡口醤油」を組み合わせた時の完成度は非常に高いです。
特製の手揉み麺。

まるで手打ち麺の様なピロピロした麺で、モチっとした食感とツルツル食感を併せ持った麺で、適度にスープを持ち上げるタイプの麺です。
トッピングの肩ロースチャーシュー。

適度な肉感と柔らかさを併せ持つチャーシュー。
味付けも適度でとても美味しいチャーシューです。
トッピングの鶏胸肉チャーシュー。

しっとり食感で、サッパリとしたチャーシューです。
鶏のスープとの相性は抜群です。
トッピングの鶏モモ肉チャーシュー。

適度に脂が付いており、胸肉より柔らかく、コクの有る味です。
トッピングのメンマ。

太めのメンマですが、柔らかく煮られており、サクサク感の有る食感です。
トッピングの小松菜。

町田の白河ラーメンの雄「一番いちばん」さんの「中華そば」にも載っており、醤油味スープに良く合う具材です。
新潟の「長岡ラーメン」には「ほうれん草」が入っていますが、醤油の効いた「長岡ラーメン]より優しい味の「鶏醤油麺」の「淡口醤油」には、小松菜の方が合っている気がします。
薬味のネギと三つ葉。

醤油味ラーメンに三つ葉が入っていると言えば、埼玉の「四つ葉」が有名ですが、清湯系醤油味スープもしくは鶏白湯醤油味スープに合わせられる事が多い様です。
実際、三つ葉の風味は醤油味ラーメンにも合いますし、鶏白湯醤油スープのラーメンや、親子丼などにも良く合います。
ネギも薬味としては定番で、醤油でも味噌でも塩でも合う薬味です。
三つ葉の様な香味野菜系が苦手な人でもネギは大丈夫と言う事も多いです。
トッピングの半熟の味玉。

黄身がトロトロの半熟味玉は、味付けも絶妙でとても美味しい味玉です。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。

とても優しい味ながら、旨味の多い「淡口醤油」の良さを最大限引き出したスープです。
と言う訳で、今日は特別と言う事でスープまで完飲。

「超純水彩麺 天国屋」さんの「味玉鶏醤油麺」淡口醤油・手揉み麺でしたが、「鶏醤油麺」の淡口醤油と手揉み麺の組み合わせは最強で、スープの旨味と手揉み麺の食感と旨さが見事に調和して、2020年を締め括るに相応しい味でした。
「超純水彩麺 天国屋」さんの、食べログの「百名店2019・2020」を獲った実力は伊達では有りません。
今年も「天国屋」さんにはかなり通いましたが、来年もきっと通うでしょう。
と言う訳で、2020年12月のラーメンでした。
また、来年も宜しくお願いします。