
あくまでも個人的な意見ですが、クルマのボディや、サスペンション取付け部分の剛性は高ければ高い程良い…とは限らない気がします。
実際問題、様々な要因が有って剛性を上げれば良い、と言うものでは無い事も有ります。
例えば、音であったり振動であったり、ネガティブな要素は沢山有ります。
しかし、一番の問題はバランスが崩れてしまう事に有るのではないかと思います。
例えば、私は前の愛車ALTEZZAには、メンバーブレースと呼ばれるサブフレーム取付け部分を補強するパーツ等で下からの補強を行う一方で、ストラットタワーバーを装着していませんでした。
その理由は、「バランスが崩れるから」です。
ALTEZZAは当時のクルマとしてはボディ自体の剛性は決して低い方では有りませんでしたが、
NVH対策なのかサスペンション取付部のサブフレームの取付け剛性が非常に低く、4輪がバラバラに動く様な妙な違和感が有りました。
その対策の為にメンバーブレースを装着しましたが、バランス的にはリアの剛性が余り高く無いので、相対的にフロント剛性を上げ過ぎると、結果的に突っ張り過ぎて、かえってリアの接地が甘くなってしまう傾向が有りました。
ボディ全体のしなりによって、リアを接地させた方が結果的に踏める為、敢えてフロントのストラットタワーバーを装着しない事でバランスを取っていたのです。
ケイマンはALTEZZAと比べて飛躍的にボディ剛性、サスペンション取付け剛性も高いのですが、個人的にはガチガチに固める事には抵抗が有ります。
やはり、NVHと言う事以上にボディ自体のしなりなどを使う方向の方が、接地させるには良いのではないかと思う事と、確実にクルマのボディを疲弊させる事になるからです。
何処かを固めれば、必ずその影響は弱い所に出ます。
例えば脚周りを固めたら、ストラットタワーにクラックが入ったり…
で、また其処を補強して、また他が壊れ…の
繰り返しになります。
個人的にはクルマが好きで乗っているのに、その寿命を縮める様な事は余りしたく無いので、速さより思い通りにコントロール出来る気持ち良さと、一般道での快適さのバランスを求めたいと思っています。
長々とウンチクを並べましたが、要するに、根性ナシなんですけどね(汗)
Posted at 2011/05/16 22:28:55 | |
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