
ドイツ車が10年選手になって来ると、定番のルーフライニングが垂れ下がって来る現象が起きます。
BMWのE36やE46で定番ですが、PORSCHEも御多分に洩れず起こります。

この年代のドイツ車のルーフは、ルーフライニングにスポンジが貼ってあり、その上からファブリックが貼ってある構造なのですが、経年劣化でスポンジがボロボロになり、ファブリックが垂れ下がって来るのです。
ちなみに987/997系の定番であるエアコンのスイッチのベタベタ現象は既に
2014年に対策しています。
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(C)MORSCHE
欧州車に多い、プロテイン塗装と言う手触りの良い塗装は、大体5年位経つと良く触る部分がベタ付いて来て、最終的には塗装が剥がれてしまいます。
厄介な事にエアコンやナビのスイッチ周りに使われている事が多いため、良く触るスイッチからベタベタになって剥がれていきます。
スイッチの透過照明部分が真っ白になってしまうので何のスイッチかわからなくなったりして非常に厄介です。
レーザー加工機が無いと綺麗にスイッチの透過照明を再現出来ないので、リペアの中でも難易度の高い部分です。
もう一つが良く触るセンターコンソール周りの傷。

ウチのガレージの構造上、助手席から乗り降りしなければならないので、助手席から運転席に乗り込む時にコンソールを超えなければならず、長い年月の内に無数の傷が出来ていました。
ポルシェの内装色黒以外の色は塗装で塗られているので、すぐに傷が出来てしまいます。
そして最後がステアリングのホーンパッド。

元々前のオーナーがボールペンで書いてしまった傷が有り、それをアルコールで落とそうとした所、塗装が剥がれてしまいました。
動作上問題が無いので放って置きましたが、必ず目に入る部分なので気になって仕方が無いので、この機会にリペアする事にしました。
まずはルーフライニング。

同じファブリックでは無いものの、似た様な素材のファブリックを貼り直してもらいました。
これであと10年位は落ちて来ないと思われます。
ちなみにケイマンはリアハッチが有るのでルーフライニングを取り出す事が比較的容易ですが、911系の場合はルーフライニングを取り出す際にフロントガラスを脱着する必要が有るそうです。
続いてセンターコンソール。

上がBeforeで、下がAfter。
あまり変わっていない様に見えますが、小傷が消えて綺麗になりました。
良く見える部分なので、案外気になる所です。
最後がホーンパッド。

上がBeforeで、下がAfter。
ほんのちょっとしたものですが、常に視界に入る部分なので綺麗になって気にならなくなりました。
実はこれ以外にも、シートの後ろ側のカバーにも傷が結構付いており、またラゲッジのストラットタワーのカバーなど、直したい部分は沢山有るのですが、車検時にショックのオーバーホールを予定しているため、その際に必ず外す部分なので今リペアしてもまた傷がついてしまう可能性が高いので、先送りしました。
ちなみに7年前に装着したアラゴスタType-Sは、走行距離があまり伸びていないのでオイル漏れなどの現象は無いものの、明らかにダンパーが抜けて来ている感じが有り、今回のリペアで入庫した際にも指摘されました。
高圧ガスショックの宿命なのでしょうが、ガスが抜けて来てしまって殆ど機能していない様です。
後はシフトワイヤーが伸びて来ている様で、1・3速の入り辛さを指摘されました。
これに関しては1速は入り難い認識が有ったのですが、3速はそれ程入り難いと思った事が無くてワイヤーが原因だとは思っていませんでした。
と言う訳で、来年の車検は色々と物入りになりそうな感じです・・・
Posted at 2019/12/07 19:15:19 | |
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Cayman S | 日記