
B30ラフェスタが車検なので、代車のNote e-POWERを貸して貰いました。
Note e-POWERは出たばかりの時に、一度試乗させて貰いましたが、ほんとにチョイ乗りだったのであまり良く分かりませんでした。
今回は2日間借りられるので、ちょっと色々見てみました。
インパネは今となっては古臭い印象になってしまいました。

イマドキの車にしてはインフォテイメントシステムが貧弱ですし、エアコンのコントロールなどもスイッチのままなので、なんと無く古典的に見えます。
2012年の発売から既に8年経過しており、設計の古さは隠せない様です。
メーターパネルはe-POWER専用タイプ。

これも今となっては古く見えるFL管が中心で、イマドキの車の様に液晶だらけでは有りません。
視認性や情報自体に不足はないのですが、e-POWERと言う先進的な機構を持っている割に古さが否めません。
リーフと同じセレクターを持つセンターコンソール。

このセレクターが何度乗っても慣れません。
プリウスもそうですが、なんで普通の一直線なセレクターにしないんですかね?
ま、確かに「e-POWERに乗ってる!」感が無くなると思いますが・・・
ちなみに右下のドライブモードボタンを押すと、SモードやEcoモードに変わります。
Sモードだとアクセルを離すと回生ブレーキが作動し、慣れると街中の走行ならほぼブレーキペダルを踏まずに走れます。
一応走行支援機能は満遍なく付いている様です。

衝突警告やLDW(Lane Departure Warning:車線逸脱警告)、パークアシストなどは装備されています。
でも駐車時にいちいちピーピー鳴ってウルサイです。
ちなみにオプションでインテリジェントLI(車線逸脱支援)やインテリジェント クルーズコントロールも付けられる様ですが、プロパイロット2.0には対応していません。
ボンネットを開けて、ドライブトレインを観察してみます。

狭いエンジンルームに発電専用のHR12DEエンジンとe-POWERモジュールがぎっしり詰まっています。
HR12DEエンジンはアイドリング回転数が1200rpmとちょっと高めです。

しかし遮音材をキッチリ使っているお陰か、思ったよりウルサクは無いです。
むしろロードノイズの方が気になります。
e-POWERのメインユニットはインバーターの下に有って、全然見えません。

この下に高電圧バッテリーや駆動用モーター、発電用ジェネレーターなどが有ります。
EM57型電動機はリーフやセレナe-POWERと型式は共通ですが、若干チューニングが異なります。
Note e-POWERの場合、一番小さくて軽いので、強大なトルクで走りにストレスは有りません。
流石にセレナe-POWERの場合はクルマが重いので、かなりモッサリした印象でした。
リーフはかなり重量バランスが良いので、思いの外コーナリングが気持ち良いクルマでした。
発電専用のHR12DEエンジン。

型式は普通のガソリン車と同じですが、圧縮比を10.2→12.0と引き上げ、トルクの出方も変わっているそうです。
ちなみにエアコンのコンプレッサーなどの補機類も電動化されているのでエンジン側には何も付いていません。
ちょっと気になったのは、e-POWERユニット側にもラジエターリザーバータンクがある事。

これはやはりe-POWERのインバーター冷却用の様で、配管を辿るとエンジン用のラジエターの前にコアが有ります。
その前に更にエアコン用のコアも有るので、何と3層のコアになっています。
これにはちょっと驚きました。
電動車の場合でも冷却は大事なんですね。
これはe-POWERだけの装備では有りませんが、単眼式のカメラが付いています。

恐らく衝突警告やLDW(Lane Departure Warning:車線逸脱警告)用のカメラではないかと思われます。
最近のクルマはこう言うカメラやセンサー類がバックミラー裏に有るので、ドラレコを取り付ける場所が無くて苦労しそうです。
アクセサリー駆動用の12Vバッテリーは、置き場所が無くてラゲッジ下に追いやられています。

R33GT-Rの様です。
エンジンルームはエンジンとe-POWERユニットでギチギチですし、前席の下のは駆動用バッテリーが有るのでここしか無かったのでしょう。
Note e-POWERは走りは結構良いのですが、ハンドルが軽過ぎてちょっと怖いです。
そのくせ、車庫入れなどの低速になると今度はちょっと重めで、低速時はもっと軽く、有る程度速度が出ている時はもう少しどっしりさせて欲しいです。
あと、びっくりしたのが意外と小回りが効かない事。
B30ラフェスタはFFとしては驚く程小回りの効くクルマですが、同じ感覚で切ると全然曲がりません(汗)
うちのガレージは車庫入れ時に結構切れ角が無いと厳しいのですが、B30より短いにも関わらず、全然手前でハンドルを切り始めないと曲がりきれませんでした。
全長が4.1mとB30より40cm位短いので、当たり前ですが居住空間は前後に短く、荷室の大きさも比較になりません。
ウチのガレージの大きさ的に、全長は4500mm位が限度で、幅も1.8m以下位で無いと乗り降りがキツいので、それ位の大きさで7人乗り(イザと言う時に両親が乗れない)と言う条件だと、今売っているクルマは殆どNGで、唯一辛うじて合格なのはVWのTouran位しか有りません。
セレナじゃデカ過ぎて入らないし、かと言ってNoteだと小さ過ぎるし・・・
日産車だと選択肢が無いのが実情です。
トヨタだとシエンタ、ホンダだとフリード辺りですが、7人乗りはエマージェンシーでちょっと厳し過ぎます。
と言う訳で、当面B30を乗るしか無い様です。