
2020年10月のラーメンの続きです。
⑥は町田の「40番」。

Twitterで告知されていた、限定の「海老と魚介の醤油ラーメン」を食べに行って来ました。
まずは入って左手の券売機で食券を購入します。

「限定」の食券は下から4段目の一番右。
迷いましたが、トッピング追加は無しにしました。
待つ事7〜8分で、限定の「海老と魚介の醤油ラーメン」が着丼。

泡立ったスープが魚介100%スープらしさを表しています。
まずはスープを一口。
"魚介のみで取ったスープに海老の旨味と香り"
という説明通り、海老が香る魚介100%スープは動物系のスープ無しで、驚く程旨味に厚みが有ります。
動物系スープの様などっしりとしたコクは無いものの、その旨味は煮干だけでも鰹節だけでも無く、貝類や海藻系でもないので、恐らく青魚系の出汁とマグロの様なものを使っているのでは無いかと推測されます。
麺は三河屋製麺製の中太平打ち麺。

手揉み麺の様な縮れの有る麺は、モチっとした食感とツルツルとした喉越しが有り、縮れているのでスープの絡みも良く、小麦の風味のする旨い麺です。
トッピングのチャーシュー。

自慢のスチームコンベクションオーブンで焼き上げたチャーシュー。
煮豚系のチャーシューより肉感が有ります。
味浸みも適切で、スープの邪魔をしません。
トッピングの海老ワンタン。

モチっとした皮に豚挽肉とプリプリの海老が入っていて、とても美味しいワンタンです。
トッピングの太い材木メンマ。

柔らかく煮られているので、硬さは有りませんが、サクサク食感で、麺とは違った食感を味わう事が出来ます。
トッピングの小さなナルト。

ノスタルジックな感じになります。
トッピングのたっぷりの刻みネギ。

これも醤油ラーメンに良く合うトッピングです。
トッピングの大きめの海苔。

家系ラーメン並みの大きさです。
スープに浸して、海苔巻き麺にして頂きます。

魚介出汁100%で、海老が香るスープに海苔の風味が加わり、モチっと食感の麺が非常に美味しいです。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。

魚介100%と言う事で、確かに動物系スープの様などっしりとした味では有りませんが、煮干だけのスープよりも重層的な厚みが有って、香味油の風味も含め、味に厚みが有ります。
と言う訳で、完食。

「40番」の限定「海老と魚介の醤油ラーメン」でしたが、魚介100%とは思えない程味に厚みが有り、旨味が強いスープでした。
これに合わせた中太の麺も縮れがスープを持ち上げて、旨くスープを絡めています。
具材のチャーシューやメンマ、刻みネギなども魚介100%スープと良く合っていて、全体的にもまとまっています。
先日食べた「81番」の「背脂鮮魚ラーメン」よりも、こちらの方が「鮮魚ラーメン」と名乗るに相応しい感じです。
⑦は小田急相模原の「石山商店」。

Twitterで予告されていた、「煮干しらーめん」を食べに行って来ました。
まずは入口右手の券売機で食券を購入します。

「限定メニュー」¥850のボタンは上から2段目の右から2番目です。
待つ事7〜8分で、「煮干しらーめん」が着丼。

紫玉ねぎとカイワレがアクセントになっています。
まずはスープを一口。
"熊本県牛深産の煮干しをゆっくり火入れして、力強い旨味を抽出しました。少しビター感はありますがえぐみは感じません"
との事ですが、苦味はほぼ皆無で、煮干しの旨味が引き出され、エグ味も有りません。
醤油と魚介の優しい味のスープです。
麺は菅野製麺製の中細縮れ麺。

ツルツルとした麺はモチっとした食感で、縮れているので良い具合にスープが絡みます。
トッピングのチャーシュー。

肩ロース辺りの部位でしょうか?
適度に脂が付いていて、柔らかくて美味しいチャーシュー。
薄手のチャーシューが2枚載っています。
スープの方が淡麗系なので、チャーシューはこの位が丁度良いです。
トッピングのワンタン。

綺麗に小さく折り畳まれたワンタン。
具材は挽肉と葱、ニラ辺りでしょうか?
生姜の風味もします。
醤油味の清湯系スープにはワンタントッピングはドンピシャに合います。
トッピングのメンマ。

柔らかく煮られているメンマ。
味付けも丁度良く、サクサク食感が味わえます。
トッピングのカイワレ。

彩りと共に爽やかな辛味を演出してくれるカイワレ。
清湯系のスープには良く合います。
トッピングの紫玉ねぎ

彩りを添えると共に、爽やかな辛味と甘みを足してくれる紫玉ねぎ。
辛さはあまり無いので、辛いものが苦手な方でも大丈夫です。
「石山商店」さんの10月の限定「煮干しらーめん」ですが、丁寧に煮出した煮干出汁の優しい味の醤油味スープに懐かしい感じの黄色い縮れ麺がマッチしていました。
チャーシューもこのスープに合っていて、ワンタンが最高に良かったです。
店主さんにも言いましたが、ワンタンはレギュラートッピング化して欲しい所です。
⑧は小田急相模原の「麺処 宥乃」。

限定の「鯛らーめん」が食べたかったのですが、前日に完売と言う事で、諦めて未食の「塩らーめん」を食べに行きました。
ここは注文制なので、「塩らーめん」¥900と「ワンタントッピング」¥250にしました。

ランチサービスの「炊き込みご飯」が付いています。
まずはスープを一口。
"比内地鶏丸鶏使用、フランス産黒トリュフ塩使用"
との事ですが、比内地鶏の旨味たっぷりのスープは鶏油の香りがとても芳しいです。
相対的にトリュフの香りはそれ程感じられませんでした。
「SOBA HOUSE 金色不如帰」や「Japanese Soba Noodles 蔦」はトリュフオイルを使用していましたが、香りはその方が立っていました。
トリュフ塩のスープだと、鶏油の香りの方が勝ってしまうのかもしれません。
麺は中細ストレート麺。

恐らく、以前町田に有った「ラァメン家 69'N'ROLL ONE (ロックンロールワン)」や「昌龍飯店」さんも使っている「中根製麺」製と思われます。
今回は茹で加減がやや柔らか目でしたが、小麦の風味のする美味い麺です。
ローストポークかと思ったら、ローストビーフでした。

ラーメンにローストビーフを載せるのは、コスト的に凄く厳しいと思うので、トリュフ塩も合わせてお金が掛かっているラーメンです。
しっとりした焼き加減のローストビーフ、思いの外比内地鶏スープとの相性も良いです。
相模大野の「麺屋 沼田」でもローストビーフが載っていましたが、比内地鶏のスープにはローストビーフが合うのかもしれません。
トッピングの鶏チャーシュー。

低温調理の鶏チャーシューは、しっとりとしていて、比内地鶏スープと良く合います。
追加トッピングのワンタン。

¥250で5個載っています。
かなり大ぶりのワンタンで、皮はモチっと、餡もたっぷり詰まっており、満足感はかなり高いです。
トッピングの小松菜。

ちょっと塩分高めのスープなので、小松菜が良く合います。
トッピングのたっぷり載った刻みネギ。

清湯系塩ラーメンに良く合う刻みネギ。
爽やかな辛さが美味いです。
ランチサービスの炊き込みご飯。

ちょっと柔らか目ですが、お味の方は丁度良い加減で、ラーメンのスープと良く合います。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。

ちょっと塩分が濃過ぎですが、比内地鶏のスープと鶏油は非常に美味しいスープです。
トリュフ塩を使用しているとの事ですが、トリュフの香りより比内地鶏の香りの方が勝っている感じです。
と言う訳で、完食。

比内地鶏丸鶏と黒トリュフ塩を使用した「塩ラーメン」ですが、ちょと塩分が濃いものの、ベースのスープは非常に美味しいスープです。
黒トリュフ塩を活かすには、恐らく香味油を控えないと難しいと思うので、「SOBA HOUSE 金色不如帰」や「Japanese Soba Noodles 蔦」の様にトリュフオイルにした方が、香りが立つ様な気がします。
トッピングのワンタンは絶品で、これはワンタン好きには必須トッピングだと思います。
⑨は町田の「パパパパパイン」。

限定の「ナマナマパイン」を食べに行って来ました。
まずは入口右手の券売機で食券を購入します。

「ナマナマパイン」は上から2段目右端の「限定2」¥950のボタンです。
食券を渡して、待つ事7〜8分で「ナマナマパイン」が着丼。

「ナマナマパイン」と言うより「アワアワパイン」です。
まずはスープを一口。

アワアワの下から掬いましたが、全体的にスムージーの様な感じです。
飲んでみると、パインスムージーに塩味スープが混ざっている感じで、甘塩っぱいですが、思いの外違和感は有りません。
レギュラーメニューの「パイナップル海老塩ラーメン」より尖っていますが、結構イケる味です。
中細ストレートの麺。

三河屋製麺製の中細ストレート麺は丁度良い茹で加減で、適度にコシが有り、小麦の風味が感じられます。
アワアワのスープが良く絡みます。
トッピングの大きなチャーシュー。

煮豚系ではなく、オーブンで焼いた焼き豚系のチャーシューです。
適度に脂が入っており、適度な肉感が有ってとても美味しいチャーシューです。
トッピングのパイナップルの果肉。

多分、生のパインを切ったものと思われます。
「ナマナマパイン」はスープ自体にも生パイナップル果汁が入っているので、より違和感無く食べられます。
トッピングの薄手の海苔。

「パイナップル海老塩ラーメン」にも入っていますが、このスープの味なら家系ラーメンの様なしっかりとした海苔よりも、薄手の海苔の方が合っている気がします。
スープに浸して海苔巻き麺にして頂きます。

「ナマナマパイン」にしても「パイナップル海老塩ラーメン」にしても、塩味のスープにパイナップル果汁の甘塩っぱいスープなので、海苔の風味が濃過ぎると多分違和感が出そうな気がします。
その点、この薄手の海苔なら、仄かな磯の香りなので違和感を感じません。
トッピングほうれん草。

甘塩っぱい塩味スープと良く合うほうれん草。
色合い的にも良いアクセントになっています。
ここでオススメ無料トッピングの「ニンニク」をオーダーしました。

卓上には有りませんが、店員さんに言えば出て来ます。
トッピングのニンニクを投入します。

「パイナップル海老塩ラーメン」では激ウマになりましたが、果たしてどうでしょうか?
混ぜてから食べてみると、予想通り塩味スープにコクが出て、より美味しくなりました。
やはり「ナマナマパイン」は「パイナップル海老塩ラーメン」の延長線上に有るラーメンの様です。
ニンニクを入れたスープを味わってみます。

ニンニクが入って、よりラーメンらしい味になったスープ。
スムージーの様にパイナップルの果肉も入っていますが、甘塩っぱさとニンニクの旨味が上手く調和しています。
と言う訳で、完食。

「パパパパパイン」の限定「ナマナマパイン」でしたが、予想のナナメ上を行く、ちょっとブッ飛んだラーメンでした。
「パイナップル海老塩ラーメン」は多分誰が食べても美味い味に仕上がっていますが、この「ナマナマパイン」は"ラーメン"だと思って食べたら多分引く位ブッ飛んでいます。
既存の”ラーメン"の枠からはみ出しそうな一杯。それが「ナマナマパイン」です。
3ヶ月に一度の限定との事で、次は3ヶ月後の来年1月頃に会えるかも知れません。
⑩は町田の「ど・みそ」。

辛いラーメン好きで、「蒙古タンメン中本」や「麺処 井の庄」の「辛辛魚らーめん」、「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」など、様々な辛いラーメンを食べて来ましたが、「ど・みそ」の「みそオロチョンらーめん」は未食でした。
入口右手の券売機で食券を購入します。

「みそオロチョンらーめん」¥950は右上のボタンです。
水はコップで店員さんが持って来てくれます。

「みそオロチョンらーめん」は辛さが「普通・激辛・ファイヤー」の3段階有りますが、今回はいきなり「ファイヤー」にしました。
店員さんから「物凄く辛いですけど大丈夫ですか?」と聞かれたので、「多分大丈夫だと思います」と答えました。
しかし良く考えたら中本の北極を食べる時はスライス卵を載せていたので、現金¥100で「味玉」をトッピングしました。
待つ事10分程で、「みそオロチョンらーめん」辛さ「ファイヤー」が着丼。

成る程、見た目はかなり強烈です。
まずはスープを一口。

スープは粘度の高いドロっとしたスープです。
飲んでみると、辛さは中本の北極ラーメンの2倍位の辛さです。
シビれが来ない所を見ると、どうやら山椒は使っておらず、唐辛子だけの辛さの様です。
辛さもかなりのものですが、それ以上に塩分濃度が強烈に高く、別の意味でも「辛い」スープです。
麺は浅草開化楼製の中太縮れ麺。

モチっとした食感で、小麦の風味のする美味い麺です。
トッピングのたっぷり載っているモヤシ。

挽肉と共に麺の上に載っていますが、最初は唐辛子パウダーに覆われて見えませんでした。
追加トッピングした味玉。

ほぼ固ゆでに近い味玉。
辛いラーメンの中では貴重な辛さを和らげてくれる具材です。
でも良く考えたら「ゆで卵」が有ったので、そっちの方が辛さを和らげるには向いてますね。
麺と具を食べ終えて、スープを味わってみます。

辛さもかなりのものですが、それ以上に塩分が高過ぎて「辛くて塩っぱい」スープになっています。
こうなると旨味を感じるどころでは無いので、「みそオロチョンラーメン」は辛さ「激辛」程度に留め、出来れば「味薄め」で頼みたい所です。
初挑戦の「みそオロチョンラーメン」でしたが、辛さは「蒙古タンメン中本」の北極をも上回り、北極辛さ2倍と同等の辛さですが、「旨さ」と言う点では塩分濃度が高過ぎて旨味は感じられませんでした。
以前「特みそこってりラーメン」を食べた時はかなりの旨味を感じたので、「ファイヤー」はやり過ぎだったのかも知れません。
次回は「激辛」に留めておこうと思いました。
11.は、お取り寄せの「桂花ラーメン」。

「桂花ラーメン」の「太肉麺」は半年に1度位猛烈に食べたくなります。
前回取り寄せたのが約半年位前です。
「太肉」の本物は結構なお値段なので、スーパーで買った角煮で代用します。

既製品ですが、結構美味しいです。
用意したトッピング。

「太肉麺」に欠かせない「茎わかめ」、「キャベツ」、そして九条ネギと自作の半熟味玉です。
予めタレを丼に入れておきます。

お湯260ccを加えるだけでスープの出来上がりです。
半生麺は茹で時間90秒。

でも時間なりに茹でてしまうと柔らか目になる事をすっかり忘れていました。
前回のBlogを読んだら50秒が丁度良い時間だった様です。
茹で上がった麺を湯切りしてスープの丼に入れ、トッピングを載せて出来上がりです。

付属の「マー油」は後から掛けるのがコツです。
(説明にはスープと一緒に入れる様に書かれています。)
まずはスープを一口。

お湯を注ぐだけの簡単スープですが、これが侮る事なかれ、思いの外再現度が高いです。
麺は中細ストレート麺。

かんすいの少ない、独特の麺です。
お店で食べるとポキポキする程硬くて、但し書きが有る程歯応えのある麺。
今回は90秒茹でてしまったため、かなり柔らか目になってしまいましたが、小麦の香る味は健在で、美味しい麺です。
写真を撮るのをすっかり忘れて食べてしまいましたが、日本ハム製の角煮も柔らかくて美味しい角煮でした。
やっぱり「太肉麺」に角煮は必須です。
トッピングの自作半熟味玉。

これは本家より上かも知れません(自画自賛)。
本家は固茹での味玉が半分入っています。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

スープ単体だと比較的淡白な豚骨スープですが、そこに「マー油」が加わると、魔法の様にコクと旨味が出ます。
この「マー油」の旨さが「桂花ラーメン」の旨さの一つでは無いかと思います。
と言う訳で、完食。

久しぶりに取り寄せた「桂花ラーメン」でしたが、やはり旨いです。
比較的スッキリ系の豚骨スープに、コクと旨味を加える「マー油」が絶品で、中細麺の旨さも特徴の一つです。
大事なのがトッピングで、「太肉麺」に欠かせない「角煮」、「キャベツ」、「茎わかめ」は必須です。
30,000文字を超えたので、次に続きます・・・