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MORSCHEのブログ一覧

2021年06月20日 イイね!

987ケイマンSの事:その11

987ケイマンSの事:その11今回は987ケイマンSの楽しみ方の一つとして、モデルカー(ミニカー)について書いてみたいと思います。














987ケイマンS以前の愛車のALTEZZAやSUZUKI Cappuccinoもモデルカー(1/43スケール)を持っていて、987ケイマンSも実車購入前からモデルカーを集めていました。




クルマの楽しみ方として、

1.乗る
2.イジる
3.鑑賞する
4.同じ趣味を持つもの同士の交流

に加えて、モデルカー(ミニカー)収集というのもまた一つの楽しみ方です。

以下、入手順にご紹介したいと思います。






①KinsMart製1/34model

これは唯一実車購入前に買ったもの。
しかも鈴鹿サーキットで買いました。

偶々奥様の実家に帰省した際に、子供を遊園地に連れて行って、帰りのお土産屋さんで見つけました。

今見てみると、Boxrter Sホイールだったり、内装色がブラウンだったり、ちょっと個性的な一台である事が分かります。







②Schuco製1/43(Porsche Drivers Selection)

これは実車購入後に、ポルシェドライバーズセレクションで注文しました

 流石はポルシェドライバーズセレクションで扱っているだけの事は有って、各部の作り込みが極めて精巧に出来ています。

塗装の感じも実車に近いです。







③Maisto製1/18model

これはネットで見つけて個人輸入したものです。

1/18と大きめなので、各部の作り込みは極めて精巧で、ステアリングとフロントタイヤが連動していたり、ボンネットやドアが開閉出来ます。

シートがスポーツシートだったり、一部オプションを装着した車両ですが、最も実車に近い一台です。







④Welly製1/87model

これは珍しい、ストラップ付きのミニカーです。

確かCayman Festivalで手に入れたものだと思うので、もしかしたらノベルティグッズだったのかも知れません。







⑤Siku製1/55model

これは如何にも"ミニカー"と言う一台。

スケール的なデフォルメ感が有り、ポルシェクレストも大きめです。
ミニカーらしく、ドアの開閉が出来ます。







スケール毎に並べた様子。

やはり、大きいスケールのものになるほど、基本的には実車に近いスタイリングになっています。

また、実車を持っているだけに、それぞれのモデルが参考にした実車の仕様が分かります。

コバルトブルーの塗装色は実車では然程多く無いのですが案外モデルカーには有ったりします。

実車の場合、基本的にコバルトブルーの外装色の場合、内装色はグレーなのですが、モデルカーの場合はいろいろ有って、それも面白い所です。

と言う訳で、987ケイマンSの楽しみ方の一つとしてのミニカーのお話しでした。

実車とミニカーをセットで持っているのも良し、歴代愛車をコレクションするのもまた良しです。
Posted at 2021/06/20 17:55:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | Cayman S | 日記
2021年06月18日 イイね!

987ケイマンSの事:その⑩

987ケイマンSの事:その⑩今回は987ケイマンSに乗る様になってから広がったネットワークについて書きたいと思います。












987ケイマンSに乗る様になったタイミングで、クルマ系SNSである「みんカラ」を使う様になり、そこでの繋がりから多くの方と知り合い、カーライフがとても豊かになりました。

クルマの楽しみ方として、

1.乗る
2.イジる
3.鑑賞する

に加えて、同じ趣味を持つ仲間と時間を共有すると言う楽しみ方が増えた感じです。

元々、ALTEZZAに乗っていた時に通っていたSHOP繋がりでサーキットを走り始めて、その繋がりでのお友達は今でもお付き合いさせて貰ってますが、987ケイマンに乗る様になって、その繋がりが大きく広がりました。






①CCJ(Cayman Club Japan)

CCJ(Cayman Club Japan)は「みんカラ」に参加されていた方々を中心に創設されたクラブです。

(2010年に987ケイマンSを手に入れて初めて参加したCCJの箱根ツーリング)







CCJの特徴は、今現在ケイマンに乗っていなくても、元ケイマン乗りでもケイマンをキッカケに出会った人達の集まりだと言う事です。


(2013年のCayman Festival)

無論、基本的にはケイマンオーナーがメインですが、事情が有ってケイマンから離れた方、911など他車種に乗り換えた方、他メーカーに乗り換えた方も所属されています。







CCJはツーリングやCayman Festival以外にも、サーキット走行会なども行っています。


CCJに所属した事によって、ケイマン以外の車種の方や、SHOP関係者とも知り合えて、私のカーライフは大きく広がりました。

現在ではCCJの事務局の末席に加えて頂き、イベントのサポートなども行っています。







②KDP(Klub Der Porsche)

KDP(Klub Der Porsche)は「みんカラ」内最大のPORSCHE車のグループで、毎年年初に行われるFSWの走行会イベントなどを主催しており、私はCCJを通じて存在を知りました。

このイベントを機にサーキットを走り始めた方も多いと聞きます。
毎年開催されており、基本このイベントは毎回参加しています。







サーキットイベント以外にも、Covid-19以前は毎月早朝に某巨大PAに集まっていました。

現在はCovid-19禍なので自粛しています。
Covid-19禍が収束したら、また集まりたいです。







③Boxster’s Pleasure

Boxster’s PleasureもCCJを通じて知り合った、「みんカラ」のBoxsterオーナーの集まりです。


以前は良くBBQをしたり、一緒にツーリングに行ったりしていました。
最近は偶にKDPイベントで会う位ですが、毎年車山で「全僕際」と言うBoxsterが一堂に会するイベントを行っています。







④その他

主にKDP経由の繋がりで、毎年行われるイベントにも参加したりしています。



(1).PORSCHE DAY

idlers Clubの主催で「THE911&PORSCHE MAGAZINE」などが協賛する、毎年TwinRingもてぎで開催されるイベントです。

スポーツ走行も有ります。







スポーツ走行とIdlersのレース終了後には、全車コース上に出てパレードランが出来ます。


今は使用されていないオーバルコースを走る事も出来たりして、結構貴重なイベントです。







(2).EPM(Exciting Porsche Meeting)

こちらはEXCITING PORSCHE 運営委員会とポルシェクラブジャパン埼玉支部が主催するイベントです。


横浜赤レンガ倉庫前の広場にPORSCHEを並べて行われるイベントです。
車両出品者は申込の上、早朝に車を搬入する必要が有ります。
イベント終了の夕方まで、車を動かす事は出来ません。

しかしイベント終了後にライトアップされる赤レンガ倉庫をバックに車を撮影出来ると言う特典が有ります。(但し高性能なカメラが無いと、暗いので車が綺麗に写りません)

協賛各社の出店も出るので、様々なパーツやグッズを見ながらSHOPの方に色々相談したり出来ます。

ワールドポーターズやランドマークタワーも近いので、家族で見に行きながら買い物や食事をして来ると言うのもアリです。







(3).RPM(Respect Porsche Meeting)

RPM実行委員会主催で、「911Days」などが協賛したイベントです。

ラグーナ蒲郡で2012年に行われたイベントですが、このイベントのお陰で近畿・中部エリアのPORSCHE乗りの方々と知り合いになれて、思い出深いイベントでした。







と言う訳で、987ケイマンSに乗る様になって広がったPORSCHEつながりのネットワークのお話でした。

PORSCHE車に乗る事で、多くの方と知り合う事が出来、サーキット走行会だけでなく、様々なイベントに参加出来て、クルマの楽しみ方も広がりました。

必ずしも「クルマ=走る」だけでは無い事を知る、とても良い機会になりました。

クルマの楽しみ方は様々なので、自分に合った楽しみ方を見つけるのも良いかもしれません。

今はCovid-19禍でイベントも自粛している所が多いですが、収束の暁には是非また参加したいと思います。
Posted at 2021/06/18 18:44:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | Cayman S | 日記
2021年06月16日 イイね!

987ケイマンSの事:その⑨

987ケイマンSの事:その⑨今回は987ケイマンでサーキットを走るために必要なものシリーズです。












①まずは何は無くとも安全装備
②バケットシートと4点式以上のフルハーネス
③クルマのチューンナップはブレーキから
④タイヤ&ホイール
⑤脚周り
⑥駆動系
⑦ウデ





①まずは何は無くとも安全装備

どんなクルマで走るにしても、安全装備は真っ先に揃えるべきです。

まずはコレが無いとサーキットを走る事が出来ない、ヘルメット。
ヘルメットには2輪用と4輪用が有ります。
帽体が異なっていて、4輪用は自動車で使用する事を前提とした構造になっています。
私はメガネ使用を前提としたAraiのGP-5Wを使用しています。







続いてはコレもサーキットを走る時に必須のレーシンググローブ。

ツーリング用の指が出るタイプでは無く、指先まで全て覆うタイプが必要です。

更にFIA公認タイプであれば耐火構造になっており、万が一の場合も安心です。
また滑り難くする加工も施されており、確実な操作にも役立ち、万が一キックバックでステアリングが外力によって回されてしまった場合の火傷を防ぐ事も出来ます。







続いてはレーシングスーツ。

走行会だと、「長袖・長ズボン」と言うレギュレーションが多いですが、万が一車両火災になった場合、燃え易い衣服では命に関わる火傷を負ってしまう可能性が有ります。

実際、草レースで大事故になって火災が発生し、ドライバーが瀕死の重傷を負ったケースが有り、これも是非とも揃えて頂きたいアイテムです。

ちなみに、フェイスマスクなどもFIA公認の耐火構造の製品を使用する事をお勧めします。







続いてはレーシングシューズ。

これも走行会だと「運転し易い靴。サンダル不可」位のレギュレーションですが、やはり車両火災を想定した場合、FIA公認のレーシングシューズの使用をオススメします。

レーシングシューズは靴底が薄く、アクセルやブレーキペダルの微細な調整がし易く、滑り止め加工も施されているので、少々お高いですが買う価値は十分有ります。







続いてはHANSデバイス。

事故の時に、ヘルメットを被った重い頭が持って行かれて頸椎を損傷する事を防ぐものです。

ヘルメット側にHANS用のアンカーを取り付ける必要が有り、また4点式以上のシートベルトが必須になります。

しかし万一の場合に頚椎の損傷を防ぎ、半身不随になったり死亡する事を防ぐものですので、これも是非とも装備して頂きたいアイテムです。

昔はとても高価でしたが、今は安くなって買い易い値段になりました。







②バケットシートと4点式以上のフルハーネス

サーキット走行では、高速度で走行する為、一般道を走っている時には想像できない程のGが掛かります。

その為、ノーマルシートでは体が振られて正確な操作が出来ない恐れが有ります。

また万一の場合、標準装備の3点式シートベルトでは拘束力が足りずに体が投げ出されてしまう可能性が有るので、4点式以上のフルハーネスの装着が望ましいです。

バケットシートには4点式以上のフルハーネスの装着が可能になっている製品が多いので、バケットシートの装着+4点式以上のフルハーネスの装着がオススメです。

HANSデバイスも4点式以上のフルハーネスの装着が前提となっているので、サーキットを走るのであれば、揃えた方が良い装備です。







③クルマのチューンナップはブレーキから

「チューン」と聞くとエンジン周りや脚周りを想像する方が多いと思いますが、サーキットを走る場合に真っ先にやるべき事は、ブレーキの強化です。

「ブレーキの強化」と言っても、いきなり2ピースローターに交換するとか、ビッグキャリパーにするとかでは無く、まずはブレーキパッドをサーキット走行向けのフェード温度が高いタイプに交換する事です。

加えて、サーキット走行向けのパッドでは、摩材の固定部分にピンが立っていて、万一の場合でも摩材が剥がれてしまわない様になっている物も有ります。

ノーマルパッドは300℃~350℃でフェードが始まるのに対し、スポーツパッドは400℃~700℃になっています。

但し、対応温度が高いもの程低温時の効きが良く無いので、いきなりレーシングパッドにするのでは無く、スポーツパッドから始めた方が無難です。

また、ブレーキフルードも沸点の高いDOT4以上にする事をオススメします。
DOT3のフルードの沸点は205℃位ですが、DOT4のフルードは230℃以上になっているので、サーキット走行時にベーパーロック(ブレーキフルードが沸騰して泡が生じ、ブレーキ踏力がキャリパーに伝わらなくなる現象)を抑制できます。

但しDOT5などの製品は吸湿性が高く、レーシングカーの様に走る度に交換するなら問題になりませんが、交換サイクルが長いと水分が混入し易く、ベーパーロックを起こし易くなるので注意が必要です。







④タイヤ&ホイール

ブレーキを強化したら、次はタイヤです。

サーキット走行では、通常なら絶対に起きない、タイヤが熱でトロける状態で使用する事が前提になります。

一般道ではまずタイヤが溶ける事は有りませんが、サーキットではタイヤが溶けてからが本当の勝負です。
なので、タイヤの性質が全く異なります。

いわゆる「ハイグリップタイヤ」と言うのは大抵コンパウンドが柔らかく、熱が入ると溶けて粘り付き易いものが多いです。

またタイヤのパターンも全天候型のタイヤと異なり、ドライ路面を前提としたミゾの少ないタイヤが多いです。

いきなりSタイヤの様なセミレーシングタイヤを履いても、上手く熱が入れられなくて効果を発揮出来ない事も多いので、まずはハイグリップタイヤから始めると良いのでは無いかと思います。

またサイズは基本的に標準装着のタイヤから大きく外れないものを推奨します。
基本的にタイヤ外径や幅は、その車の設計上で最適なサイズが標準になっています。
特にPORSCHE車はタイヤに対する依存度が高いので、不用意にサイズを変えるのはオススメ出来ません。







ホイールに関しても、サーキット走行は想像も出来ないストレスが掛かるので、ホイールが歪んでしまったりする場合が有ります。

なので、スポーツ走行向けに強度が有って軽いホイールの使用をオススメします。

PORSCHE車の場合はノーマルでも軽くて強度の高いホイールを履いていますが、ノーマルホイールは非常に高価(987ケイマンSのノーマルホイールは一本18万円位します)なので、その意味でもサーキット用ホイールは有った方が良いです。







場合によっては、ホイールにスペーサーを入れる場合も有ると思います。

その場合、軽量で精度の高いものを使用しないと、高速走行で振動が出たりします。







また、スペーサーを使用する場合、ロングボルトを使用しないと、負荷が掛かってボルトが外れたり折れたりする可能性が有ります。

なので、しっかりとしたロングボルトの使用を推奨します。
特にPORSCHE車の場合は座面がテーパーでは無く球状なので、注意が必要です。







⑤脚周り

安全装備を揃え、ブレーキパッドをスポーツパッドにし、ブレーキフルードを沸点の高いものに変え、タイヤ&ホイールもスポーツ走行向けのものにしたら、その次は脚周り。

まずは定番の車高調…と行きたい所ですが、自分に必要なのかどうか良く考えた方が良いです。

サーキットを走り出すと、ノーマルサスペンションでは柔らか過ぎてロールが気になる様になります。

まず考えるのは車高を下げる事ですが、それだけなら車高調でなくてもローダウンスプリングに変えるだけで事足ります。

また車高調と一口に言っても、BILSTEINのダンプトロニックを使ったものの場合はPASM(PORSCHE ACTIVE SUSPENTION MANAGEMENT SYSTEM = 電子制御可変ダンパー)を活かす事も可能です。

またアッパーマウントがノーマル同様ゴムブッシュなのか、ピロボールなのか、ショックアブソーバーの減衰調節が縮み側だけなのか、伸び側/縮み側両方調節可能なのか…などなど、色々な仕様が有り、バネレートや減衰力も多種多様です。

この辺りはそれぞれの考え方次第なので難しい所ですが、私の様に95%一般道、5%サーキット程度だと、バネレートが余り高すぎると普段使いに支障がでますので、乗り心地とサーキットでの挙動を考慮して決める感じでしょうか。

参考までに、ウチの車の場合、Aragosta Type-S+H&Rの強化スタビライザーが入っています。

Aragosta Type-Sはネジ式の車高調整式サスペンションキットで、単筒式高圧ガスショックを使用した倒立ショックアブソーバーで縮み側のみ調節が可能で、バネはRANAのF6kg/R8kg(メーカー推奨値)です。

アッパーマウントはピロボールになっています。
ピロアッパーなので、それなりに音は出ますが、気になる程では無いです。
Aragosta Type-Sはオーバーホールに対応しているので、ショックがヘタった時はオーバーホールや仕様変更も可能です。

この位のバネレートなら、4輪ストラットでもギリギリ普段使い出来ますし、ロールスピードに関してはH&Rの強化スタビライザーを使用する事で抑えています。

減衰力調整は20段階で、一般道では0、サーキットではミニサーキットならF14/R10位、高速サーキットならF18/R12位に調整しています。

車高に関しては基本推奨値にしており、約30mm車高ダウン、前後の高さはほぼ水平になる様にセットアップしています。







また987ケイマンのフロントはネガティブキャンバーが付けられない仕様の為、対策として997GT3の調整式フロントロアアームを移植しています。

(写真上がGT3ロアアーム、下がノーマル)
ご覧の通り、GT3ロアアームはシムを挿入する事で長さを変える事が出来、ネガティブキャンバーが付けられる様になります。

それによってフロントのコーナリングフォースが増大し、アンダー傾向が是正されます。

ちなみにこれを導入するまで、車高調でフロントを低めに、リアを高めにしてバランスを取っていました。

車高をフロントを低めに、リアを高めにする事で、フロントは接地面圧が上がって喰う様になり、リアは高めなのでブレーキングで荷重が抜けて滑り出し易くなります。
そうする事で、アンダーの挙動を極力抑える方向でした。

但し、ネガティブキャンバーを付けるとキャスター角も同時にどんどん寝て来てしまい、轍にハンドルを取られ易くなったり、ハンドルが重くなります。
その対策で、若干トーアウトにセットアップされています。

足回りは凝り出すと何処までも止まらない沼なので、あまり深みにハマら無い方が身の為ですが、そのクルマと使い方に合ったものをSHOPに相談してみると良いでしょう。







⑥駆動系

ここまで来ると、今度はタイトコーナーで内側の駆動輪が空転して外側のタイヤに駆動力が伝わらなくなる現象が気になる様になります。

(写真はウチのクルマのOS技研製スーパーロックLSD1.5Way)

車高が下がってサスペンションが硬くなると、コーナーでロールし難い代わりに内側のタイヤの荷重が抜け易くなり、外側のタイヤに荷重が集中しますが、そうなるとディファレンシャルギアの働きで空転しているタイヤに駆動力が流れてしまい、接地している外側では無く、荷重の抜けた内側に駆動力が行ってしまいます。

結果、前に進まない現象が発生します。
これはタイトコーナー、しかも高低差が有るコーナーでは顕著です。

また路面状況が左右で異なる場合(片方が濡れていて片方が乾いている、あるいは路面のμが左右で異なる)様な場合、クルマがフラフラしてしまったりします。

そうならない様に、ディファレンシャルギアの差動を制限する装置がLSD(Limited Slip Differential = 差動制限装置)です。

これを装着する事によって、タイトコーナで前に進まない現象が緩和され、左右でμが異なる状況でも安定して走る事が出来ます。

LSDにもアクセルオンの時だけ効く1Way、アクセルオンの効きが強めでオフ時にも効く1.5Way、アクセルオン/オフの両方で同じ様に効く2Wayなどが有り、ロック率も様々です。

クルマの駆動方式やサスペンションによっても変わって来るので、そのクルマを得意とするSHOPに相談した方が良いです。







⑦ウデ

結局コレが無いと何にもなりません。
でも何もラップタイムが速いだけが能じゃ無いです。

速い車に乗ってれば速いのは当たり前。
それよりも上手くなる事が重要です。





「じゃあ、上手いってナニ?」



あくまでも個人的な意見ですが「上手さ」にも色々有って、

 ①.まずルールをしっかり守れる事
   →ルールを守るのは基本中の基本。特にサーキットではルールを守らないと思わぬ大事故に繋がります。

 ②.マナーを守れる事
   →これも大事な事で、追い越す時、追い越される時、譲って貰った時、譲る時…などなど、サーキットでも大事なマナーは有ります。マナーが守れてこそ「上手い」運転です。

 ③.コントロールの精度が高い事
   →アクセル/ブレーキ、ステアリング操作、クラッチ操作…などなど、クルマの運転に必要な動作を緻密に、キメ細かく制御出来るのが「上手い」人。レーシングドライバーの場合、それこそアクセル操作も30段階位には踏み分けられますし、ブレーキもステアリング操作も同様です。

 ④.冷静な判断が出来る事
   →サーキットではアツくなりがちですが、落ち着いて走る事も非常に重要です。コーナーポストの旗や、信号、コースコンディション、他車との関係、自車のコンディションや状況を的確に判断して走る必要が有ります。

最低限、上記の4つは満たしていなければ「上手い」とは言えないと思っています。

無論、これを書いている自分自身、まだまだ「上手い」と言う領域には程遠いです。

こればっかりは実践有るのみで、走らなければ上手くはなりません。
また、有る程度継続していないとウデは鈍ってきます。

一番良いのは上手い人から教わりながら走る事。
レーシングドライバーがインストラクターを務めるドライビングレッスン、しかも広場トレーニングから始めるのがオススメです。

いきなりコースに出るより、広場やジムカーナ場で、まずは自分のクルマの限界を知り、限界を超えた時の挙動を叩き込んでからコースに出た方が安心感が違います。

またFSWなどの広いコースだとライン取りも曖昧になりがちなので、プロドライバーに自分のクルマを運転してもらう逆同乗が可能なレッスンだと、目からウロコで、ブレーキングポイントやステアリングを切り始める位置、ブレーキのリリースポイント、アクセルONのタイミングとその開度…など、ありとあらゆる事が実際に体験しながら学べるので超オススメです。





と言う訳で、987ケイマンでサーキットを走るために必要なものシリーズでした。

ケイマンに限らず、高性能スポーツ車の性能を解き放つには、公道上ではリスクが大き過ぎるので、きちんと準備した上でサーキットを走るのがオススメです。
Posted at 2021/06/16 19:11:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | Cayman S | 日記
2021年06月14日 イイね!

987ケイマンSの事:その⑧

987ケイマンSの事:その⑧今回は987ケイマンに乗ってみて気付いた事シリーズです。












①エアコン(冷房)が効かない

全く効かない訳では無いのですが、国産車なら25度位にすれば、夏場でも凄く涼しいのに、21度とか20度位に設定しないと涼しくなりません。

これはPORSCHEに限らず、BMWも同様の様で、4月末に納車されたX1 xLine xDrive 18dもやはり21度位に設定しないと涼しく無いです。
全く効かない訳では無いのですが、温度設定通りでは全然効かないです。

ちなみに真夏で外気温が35℃を超える様な日だと、987ケイマンのエアコンは19℃位に設定しても、辛うじて温度上昇を抑える位にしか効きません。

まだ真夏の炎天下を試してないので何とも言えませんが、BMW X1 xLine xDrive 18dのエアコンは温度設定を低めにしないといけないだけで、効く事は効く様です。

PORSCHEでも981以降はエアコンが断然効く様になりました。
温度設定さえ低めにすれば981以降なら夏でも快適です。










②ハンドルが重い

これは電動パワステになった981以降は問題無いのですが、空冷を含め、油圧パワステのPORSCHE車全般に言える事です。

基本的に油圧パワステのPORSCHE車のハンドルは重いです。
本当にパワステが効いているのか不安になる程ですが、実際にパワステポンプが死んだら激重になったので少しは効いている様です。

電動パワステになった981以降はオプションのパワーステアリング・プラス(サーボトロニック)を付ければ、駐車操縦時や低速走行時の操舵力を軽減する速度感応型パワーステアリングになります。 しかし、速度感応型パワーステアリングなんてイマドキ軽自動車でも付いてる様な…😅。







③トランク内は熱くなる

ミッドシップなのでエンジンの真上及び後方に位置するリアラゲッジはだんだん熱くなって来ます。

特にエンジンの後方に位置する部分は、分厚い断熱材が入ったエンジンの真上より熱くなり易いです。

その為、ツーリングに行った時のお土産が生鮮品の場合は、リアラゲッジに積む事はオススメしません。







また、何故かエンジンが無いフロントトランクも熱くなります。

恐らくフロントにラジエターが有るので、その熱のせいだと思うのですが、フロントトランク内もかなり熱くなります。

生鮮品などを入れる場合、短時間なら良いですが、それなりの距離を走る場合は助手席足元など、キャビンスペース内に置いた方が無難です。







④ドアミラーは畳めない


987ケイマンのドアミラーは格納出来ません。
厳密に言えば、手動でちょっとだけ折る事は出来ますが、輸送時などの為で、狭い道でのすれ違いなどで畳む事は出来ません。

そもそも987まではフロントのボディ幅が狭く、リアボディーが最大幅になっています。
その為、ミラーは僅かにボディから出ているだけなので、畳めてもあまり意味が無いかららしいです。

ちなみにフロントが拡幅された981以降は、ミラーが格納可能になり、オプションで電動格納式ミラーも選べます。

しかし、電動格納式ミラーなんてイマドキ軽自動車でも標準装備の様な…😅。







と言う訳で、987ケイマンに乗ってみて気付いた事シリーズでした。
国産車から乗り換えると、結構ビックリします。
Posted at 2021/06/14 21:37:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | Cayman S | 日記
2021年06月12日 イイね!

987ケイマンSの事:その⑦

987ケイマンSの事:その⑦今回は初心に還って、987ケイマンに乗って感心した所について書こうと思います。












①某自動車評論家が「宇宙一」と評するブレーキ

これは最初に乗って一番感動した所です。

停まっていても、ペダル自体の剛性感がケタ外れに凄いです。







ペダル上部を見れば分かるのですが、エッフェル塔みたいなアルミ製のゴツい部品で結合されています。

向こう側はブレーキマスターバックになります。







フロントトランク側を見ると、バルクヘッドとマスターバックの間にもアルミ製の補強材が入っています。

マスターバック自体も補強されたトランク側にガッチリ取り付けられており、力の掛かる部分には抜かり無く補強が入っています。







更に冷却の方も抜かり無く、フロントはアンダーパネルにブレーキへのダクトと導風板が付いています。

リア側の導風板は987ケイマンには有りませんが、981系には装着されています。
エントリーモデルのケイマン/ボクスターですら、ここまでブレーキに拘っています。







②は視界の良さ

フロントウインドウは縦方向に短いものの、とても視界が良いです。

これは以前ツインリンクもてぎサーキットを走行した時の動画ですが、ご覧の通りとても視界が良いです。







リアウィンドウもスポーツカーとしては望外にルーミーで、後方視界も悪くないです。

唯一、絶望的に見えないのが右斜め後方で、リアハッチとクォーターウィンドウの間は何も見えません。 しかしスポーツカーとしては望外に視界が広く、運転し易い理由の一つです。







③はステアリングやシフトノブ、アームレストなどの位置関係の適切さ

乗ってみるとわかりますが、ステアリングを握って自然に手が届く位置にシフトノブが有ります。

また、シフトノブ自体も球形のグリップで握り易く、押す/引くのどちらの動作もし易いです。

シフトの感触も、ワイヤーでリアに有るトランスミッションをコントロールしているにも関わらず、とてもダイレクト感が有り、精密感が有ります。







アームレストも丁度左腕を下ろした所に有り、長距離クルーズ時は左腕を此処に置いて、ステアリングを握れる様になっています。

スポーツ走行で両手でステアリングを握る際も、邪魔にならない絶妙な場所に設置されています。

細かい所だと、カップホルダーもドライビングに影響が無く、且つ使い勝手の良い所に設置されています。







④はシート

ノーマルシートはホールド性が良くないのが弱点ですが、シート自体の座り心地などのコンフォート性は非常に優秀で、長距離でも疲れません。

取り付けも非常に低い位置になっており、ドライビングポジション的にも優秀です。

サイド部は人口皮革ですが、座面はアルカンターラになっており、滑る事も有りません。

普通の使い方なら、何らの不満も出ないシートです。







⑤は足回り

サーキットを走るにはノーマルでは厳しいものの、ノーマルサスペンションのメーカー製のスポーツカーとしての万能性は素晴らしいです。


イジっても基本的な特性は変わらない、サスペンションのジオメトリーは見事の一言で、必ずしもストラットだからダメな訳では無いと言う事が実感出来ます。

昔からPORSCHEは重量配分的に不利なリアエンジンでスポーツカーにコダワリ続け、ただのOHCのエンジンなのにとんでもなく速かったり、サスペンションもトーションバーなのにメチャメチャ良かったり、熱的に厳しい空冷エンジンでターボだったりと、常識を覆して来たメーカーですが、この4輪ストラットサスペンションにもビックリしました。

何より、その奥深さが真骨頂で、限界を超えても一気に破綻する様な事は一切無く、限界特性がシビアなミッドシップカーながら驚く程乗り易く、奥が深い足回りです。

ただ、それ故にタイヤの状態や、ブッシュ類のヘタリにはかなり影響されます。




と言う訳で、今回は987ケイマンに乗って感心した所でした。
Posted at 2021/06/12 19:56:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | Cayman S | 日記

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