
11月14日(日)
1年に1度のスイフト乗りのイベント
スイフトマイスター決定戦に参加してきました。
スイフトマイスター決定戦というのは、
この世で1番速いスイフト乗りを決めるイベント。
富士スピードウェイさん主催、田中ミノルさんのショップであるTMスクエアさんのご協力の下で、富士のショートコースで開催されます。
今年は、
NA-0/1/2/3
TC-0/1
OPEN
レディース
の8クラス。
今年はマイスタークラスは27台が参加していました。
(マイスタークラスとは別にレッスンクラスもあります。)
ボクがエントリーしたのは、マイスターのNA-2クラス。
ざっくりしたレギュレーションは、
スイフト/スイフトスポーツであること。
NAエンジン
排気量アップはNG
タイヤは235幅まで使用可
12D/08B/β02系のタイヤやSタイヤは使用不可
ナンバー付きのオーナーカーであること
だいたいこのような感じですね。
タイヤ規定はありますが、クラス分けされてるので、どんなスイフトでも出場出来るクラスがあります。
午前に練習走行が2回、
午後に予選の役割のQFがあり、
QF通過者でスーパーラップを行う。
スーパーラップは、1台ずつの走行で、決められた1Lap(近年は計測3Lap目)のタイムで順位を競うというもの。
ボクは今年で3回目の出場。
1回目は2019年。
当時は、QF(予選)通過がトップ15だったので、狙うはオーバーオールでトップ15位以内でしたが、
ボクのQFのタイムは、35.943
15位のタイムが35.748でボクは17位で
予選落ち。
2回目は昨年、
ここから33が増え始めたので、
予選通過がオーバーオールのトップ15位ではなく、各クラスの上位過半数に変更へ。
練習でドライならばスーパーラップ進出出来るか?というビミョーなところまで実力は上げたつもりでしたが、
当日は予想外の雨…
雨のなかで走ることを全く考慮してなかったボクは、NA-2クラス6台中6位で予選敗退。
ギタギタのズタズタにやられました。
また、ふたを開ければ、自分の当時の自己ベストが出せたとしても、回りの方々の方が速く予選通過は出来ない実力でした。自分の甘さを突きつけられました。
今年はオリンピックの都合もあり、富士が休業していて、練習できるのも限られているので、エントリーするかどうかは悩んでいました。
負けに行くくらいなら、エントリーしない選択肢もあると。
※BGMで、let it goを聞いてください。
このままじゃ ダメなんだと
とまどい傷つき
誰にも打ち明けずに悩んでた
そんななかで、準備は進めておきたいというところで、
今年の取り組みとしては、
・雨でも走る。
・空力を味方につける。
・軽量化を進める。
今年は5月に車検受けて、6月の梅雨の間は車検仕様の穏やかなキャンバーで比較的柔らかいレートの脚で作手を走ってました。
が、某黄色の31についてはいけない…
ということで、雨の場合は、勝負を投げて、ドライで速いクルマづくりに専念することに。
ハイカム仕様は、ボトムスピード稼げずに、回転落ちるとかったるいし、
軽量仕様はトラクションや姿勢の安定性には不向き
トライフォースのダンパーも雨は考慮してないでしょう。
ということで、去年のマイスターで露呈した、自分の31のダメなところを補うのではなく、
もっと極端に性能を伸ばして、トガったマシンにしてやろうという方向に舵を切りました。
※BGMで、let it goを聞いてください。
どこまでやれるか
自分を試したいの
そうよ 変わるのよ わたし
空力アイテムとして、
GTウイング、アンパネ、リヤバンパーカット、フロントバンパーグリル塞ぎ
を盛り込み、
軽量化は、
軽量インパネ、後付けオイルクーラー撤去、軽量ヘッドライトくらいが去年からの大きな変化点ですかね。
もとに戻せない変更はしないというのが、ボクのモットーなので、軽量化もボルトナットで外せるものを外すというのが基本。
リヤドアやバックドアの裏骨の部分を切ったりすれば、更なる軽量化は可能ではありますが、
逆刃刀スイフトの名前には、
"切らない"という決意を込めて、この名前でエントリーしています。
(来年はエントリー名変わるかもね。)
ちなみにインパネやヘッドライトはサーキットで交換してるもので、街乗り用は純正形状があるので、切ってるカウントはしてません。
10月に2度富士ショートに練習に行き、
空力改善の効果もあり、タイムはけっこういい感じ。
これならばということで、エントリーを決めました。
予想外だったのは、
フロントタイヤが225/50R15と225/45R16で、幅と直径同じでインチ違いなんですが、15インチの方がタイムが出てたこと。
16インチは新品タイヤを準備してましたが、15インチはタイヤはあるものの、ホイールは1組しかなく、新品タイヤを組むのは諦めました。
今回のマイスター用に準備したのは、
225/50R15×2使いかけ
225/45R16×2使いかけ
225/45R16×2新品
195/55R15×2使いかけ
205/50R15×2新品
A052だけで10本…
タイヤ代いったいいくらかけてるんだ?っていうね…
ホイールも軽量ホイール10本用意してるからね。
ヘッドライトの交換などの作業もあるので、今年はお手伝いに後輩くんに来てもらいました。
彼のロードスターじゃさすがに荷物が積めないので、T板金さんの31を荷物運搬用に貸していただきました。
ガソリン代はT板金さんが出してくれるというので、甘えちゃいました。いつもありがとうございます🙏
今年も前泊にしました。
前日の昼前には出て、清水のデニーズで昼食。
ペイペイで半額でした。
それからmakitaspeedさんのところへ行って、注文してた部品の引き取り。
宿はT板金さんが安いところを探してきてくれたおかげで、破格の値段で前泊出来ました。立地的にも、今までの宿より近くて、泊まってみると案外いいところでした。
一緒に前泊するメンバーがいればこその値段なので、T板金さんだけでなく、Nisshiyくんやtsutsutsumanくんのおかげでもあります。
晩ごはんは昨年と同じで、びっくりドンキー。
ふじのくに旅行券が使えるお店なのと、宿からの立地や、ガソリンスタンド、翌日の朝食の買い出しもまとめて出来るというメリットもあり。
食後に給油。
ガソリンの量は、makitaspeedさんのところを出て少しして給油ランプついたので、狙い通り。
新鮮なハイオクを12L継ぎ足し。
携行缶もあります。
前日にミノルさんのブログでエントリーの人数が発表されるのを期待していましたが、
ブログは更新されず。
風呂に入って、就寝。
マイスター当日。
めざましよりも早く目が覚め、スマホをいじってたら、wakuwakuPさんから、
雨降ってるとの報告が…
去年の悪夢が再び甦る…。
結局は雨には降られず、1日ドライで走りきれました。
準備して6時に宿を出発。
6時半ゲートオープンなので、6時半になってなかに入りました。
クルマの準備
タイヤは
225/45R16と195/55R15の使いかけコンビ
基本的にほぼすべての仕様をウォームアップ走行から盛り込めました。
朝はいろいろ準備が忙しいので、tsutsutsumanくんを雇っといてよかった
周りを見ると、NA-2クラスのエントリーは6台。
隣のピットのmiya23さんがNA-3なのはわかっているので、TC-1のZC33Sとの間の車両数で、わかりました。
ドラミの時に、NA-2クラスはQF通過は3台、表彰対象2位までというのも発表がありました。
練習走行①
タイヤは
225/45R16使いかけ
195/55R15使いかけ
NA-2は走行はCグループ
NA-2とNA-3の混走。
周りの参加者を見て、
エントリー名とクルマと顔が一致するのは、速い人
一致しないけど、なんか見たこととか聞いたことある人は、脅威ではない人
見覚えも、聞き覚えもなく、クルマ見てもウイングもない、交換用のタイヤもない、新品タイヤでもないって人は、走りに対する情熱がそれまでの人
今回は見覚えも聞き覚えもないけど、速そうなマシンとメカニックを連れてる人とかはいなかったので、あらかたタイムの予想はしやすかったです。
NA-3のmiya23さん
NA-2のキンGさん
このあたりは速いので、速いクルマの後ろがクリア取りやすいから、このあたりの後ろがいいかな~
と思ってたら、
自分の準備が出来る前に、みんな並びはじめちゃったので、作戦変更で、1番後ろに付きました。
作戦失敗。
でも周りのタイムがあらかた予想出来て、自分もひけを取らないとわかってると、さほど本番といえども緊張せずに落ち着いて挑めます。
ミノルさんがよく言ってくれますが、サーキット(一般道もそうですが)はスリルを味わう場所ではないですからね。
ドキドキしてては、力が入りすぎて、スムーズなペダルワーク、ステアリングワークができなくなります。
平常心で挑めることは大事。
自分で準備作業する必要がないので、周りが見れるし、周りが見れるから、落ち着いて走れる。
A052を10本持ち込んで、専属のメカニックが作業してるだけで、
池谷先輩や健二先輩みたいな相手は、なんかあいつは俺たちと違う…ってげっそりするという効果もあるとかないとか…
練習走行②
タイヤは①と同じで、
225/45R16使いかけ
195/55R15使いかけ
15インチを温存する作戦。
A052の新品はぐにゃぐにゃするフィーリングがあるので、
※個人の感想です。
新品投入は避けました。
実績あるものを使う。
学生時代の試験と同じで、試験当日は普段通りのことをするだけで、
勝負は運じゃなくて、実力なので、相手が自分より速ければ、素直に負けを認める。当日あれこれ足りない部分は稼がない。
イチかバチかはバチなのです。
昼メシはtsutsutsumanくんに食べてもらって、ボクは普段通りの食事。
QF
タイヤは
225/50R15使いかけ
195/55R15使いかけ
運命のQF
と言いたいところですが、
なんの番狂わせもなく、順調に15インチっぽいタイムが出せました。
ボクはクラス2位で予選通過!
スーパーラップ
225/50R15使いかけ
195/55R15使いかけ
相手は地元のベテランなので、実力では勝てない。
2位を確実に拾いにいく走りで、スーパーラップを終えました。
オーバーオールリザルト
1.OPEN 33.279 ZC33S #46しんご
2.OPEN 33.882 HT81S T板金
3.TC-1 33.900 ZC33S KKエンジニアリング
4.OPEN 34.119 ZC32S くまち
5.OPEN 34.258 ZC33S スイフトメタル君
6.TC-1 34.685 ZC33S スイフトスポーツ
7.NA-3 34.825 ZC32S miya23
8.NA-2 34.934 ZC32S キンGマテマテ
9.NA-2 35.050 ZC31S carisma×逆刃刀スイフト
10.NA-2 35.117 ZC32S ITASUNZC32S
11.NA-1 35.260 ZC32S ゆうスポ
12.NA-1 35.731 ZC31S 大西レーシング
13.NA-0 35.849 ZC31S wakuwakuP
14.TC-0 36.496 ZC33S ひつじの皮を被った
15.NA-1 36.636 ZC32S おさるのスイフト
16.レディース 37.184 ZC33S ぐでたますぽーつ
17.NA-0 37.270 ZC32S ゆっじースイスポ
クラストップとは0.116の差。

2022年はちゃんと頑張ります…
スーパーラップ出場の17台の中で、ターボクラスは当然ZC33Sが、NAのクラスはZC32Sが主流です。
戦闘力で劣る古いスイフトで表彰台に上ってるのは、大西レーシングさんを除けば、我々つくでくらぶのメンバーのみ。
ボクも33欲しいんだけどね~。
一応、今年の参加者の中では、ZC31Sでトップのタイムでした。
もっと速い人いるだろうけど。
表彰式で、去年は何位だったか聞かれて、去年は全然…と答えると、
どうやって、これだけタイムアップ出来るようになったの?とミノルさんに聞かれたので、
T板金さんやwakuwakuPさんに、どうすれば速く走れるかアドバイスをもらいました。
と答えました。
まぁこのふたりと一緒にいると、自分の腕のなさにうちひしがれることも多いですが、
ドラテクを突き詰めていった先は、まだまだ遠いところにあると示してくれているので、振り払われないようにあとを追いかけて行きたい先輩たちです。
その他にも、ボクが戦闘力を身に付けられたきっかけとなった、
・安く31を譲ってくれた前オーナー
・いいエンジンを探して載っけてくれたmakitaspeedさん
・アンパネやバンパー、ボンネットなどを無料で譲ってくれたMOMIさん
あとは、耐久レースをやっていたことでも、本番でもそれほど緊張せずに戦えたことに繋がってたかな?
耐久レースとスーパーラップって真逆のように思えて、GTカープロデュースの耐久レースも一度のミスが命取りになる、ミス出来ないレースで、タイヤが冷えてようがタレてようが、言い訳出来ないって部分では似ている面もある。かな?
あとは、普段通りに走りやすかったのは、周りに知り合いが多かったのもあると思います。
T板金さん、wakuwakuPさんに
Nisshiyくん、tsutsutsumanくん、
81の後輩くんに、先輩も3人来てたので、あんまりアウェー感を感じることなく走れました。
どんどんと作手勢の勢力を拡大していきたいですね。
帰宅後の体重46.0キロでした。
マイスター当日の晩ごはんはカルビ一丁で焼肉食べ放題だったので、
マイスター中は45キロ代前半とかかな?
来年もこのくらいにはしておきたいね。
ボクがサーキット走り始めたペーペーの頃、フリー走行を走りに行くような感覚ではなかったので、
最初は会社の先輩が主催する作手の走行会で年に3回くらいという状況でした。
そこで、めっちゃ速そうなインプレッサとかと、同等かそれ以上のタイムで走るコンパクトカーの先輩たちがいました。
ガチ勢ヤバい…
頭文字Dでは昼間のサーキットでは、クルマの性能差が大きい的なセリフもあったような気がしますが、
昼間のサーキットで下剋上してたんですね。
ボクがスイフトに乗り初めて、1番最初のマイスター。
ボクは見学でした。
その年はNA-2クラスの表彰台が作手勢で独占!
T板金さん、D540さん、MOMIさん
ボクの中では、サーキットをヨチヨチ歩き始めた頃から、作手のコンパクトカーのタイムを牽引してきた伝説の3人の先輩です。
今年は、ボクが後輩を雇って、別にもうひとり同じ部署の81乗りの後輩も見学に来てくれました。
今の若い子からすると、D540さんとかMOMIさんはスイフト引退されてしまったので、あまりなじみがないかもしれません。
作手のスイフト軍団として、T板金さん、wakuwakuPさん、そしてボクcarisma-GTの3人が、
当時ボクが憧れた先輩たちのような
作手で磨いた技術と、鍛え抜かれたマシン、
高額な部品を多用して戦闘力を上げるのではなく、
オリジナリティ溢れるマシンで、アウェーの地でも、地元勢を脅かす
そんな存在に見えていればいいなと思います。
今回マイスターの結果、
wakuwakuPさんはNA-0クラス優勝、かつNA-0レコードタイムのおまけ付き
T板金さんはOPENクラス準優勝
OPENクラスでエントリーしてますが、レギュレーション的にはNA-3適合車…
NA-3で出ていれば、当然優勝。
こちらもNA-3仕様のレコードホルダーですね。
ボクはそんな先輩たちと比べると、まだまだひよっこですね。
分かりやすく例えると、
「つくでくらぶ」は、レッドサンズ
「スイフト三銃士」が、プロジェクトDだとして、
ボクは高橋兄弟に憧れてくっついてまわってるケンタみたいな存在。
2022年は、NA-2レコードに迫れるくらいのタイムが出せるように、偉大な先輩たちのあとを追いかけていきたいです。