プロもすなるコーディングといふものを、しろうともしてみむとてすなり。
2018年1月31日追記
正しいかどうかもわからないので、質問等にはお答えしませんが、私のように全くゼロから情報を集める方は、なんらかの参考になるかもしれませんので、数週間で蓄積した知識を全て放出します。
まずは私の車は
BMW E90 M3 6MT LCI 右ハンドル 2011年11月登録
です。
PCはWindows7 HOME 32bitです。
ちなみにF系は使うケーブルもソフトも違うので、ご注意ください。
ただ、コーディングの際、モジュールのさらに下層にあるコーディングの項目名称がE系とF系は似ているものもあるので、F系の先人の方の記事を参考しして検索をかけたりしています。
ケーブル篇、ソフト篇、実際のコーディング篇、などいくつかに分けて記録してゆきます。
本当は整備手帳に書けばいいのですが、長くなるので、いったんブログに記載してゆきます。
もし最後まで気力が続いて全部完成したら、可能であれば(気力が残っていたら)、整備手帳に書き込みしなおします。
ケーブル篇に続いて、ソフト(概念)篇です。
いくつかバリエーションはあると思いますが、私が実際コーディングに使用しているのは下の3つです。
①EDIABAS/INPA;車両との通信ソフト
②NCS Expert;車両からのデータを吸い出したり、また書き込んだりするソフト
③NCS Dummy;②で吸い出したデータを書き換える際に、チェック形式に変換してよりわかりやすくするソフトです。
②で吸い出したナマデータは、16進数です。たとえば、
B 00341500,0010,28,04,28,24,14,34,0A,34,28,34,28,34,00,00,00,00
その16進数を、翻訳するのが③です。
たとえば、
LEGAL_DISCLAIMER_TIMEの
ld_mit_timeout
をkein_ld
に変更したりしてコーディングできます。また英語のパッチもあったりします。
だから、③は特に無くても可能ですが、いまやなくてはならないものですね。
◆EDIABAS/INPA
コレは車両の診断ソフトです。先日、エアコンなど車のほとんどの機能が停止して、最低限走るだけの状態(いわゆる輸送モード)にしてしまいましたが、このソフトで可能です。
今(の私)なら、もちろん輸送モード解除もコレで可能です。
起動するとこんな感じです。
コレで車両と通信し、このソフトをサーバーとしてNCS Expertを動かそうと10日くらい悪戦苦闘していましたが、間違いでした。コレはコレで単体のソフトで、NCSExpertを動かすときは、EDIABAS/INPAはいったん閉じないと、コレが車両との通信を占領して、Expertが動かないということが判明しました。
ネットで英語の解説をいろいろ読み漁っていて、やっと
「INPAで車両との通信を確認したら、INPAは閉じる、もちろんいわゆるEDIABAS Serverは下のタスクバーの中で起動させておく」
という文言(もちろん英語)を見つけて、思わず夜中に声を上げてしまいました。
いわゆるEDIABAS Serverは、私の場合自動で立ち上がらず、手動で毎回立ち上げています。
C:\EDIABAS\Bin\ifhsrv32.exe
にあり、立ち上がると、タスクバーにちょこんと居ります。
こんな感じです(赤⇒)
アイコンはこんな感じです。
◆NCS Expert
コレは車両からデータを吸い出したり、また書き換えたデータを車両に書き込んだりするソフトです。
車両と通信できると、FGに個々の車両のVINコード、FAに個々の車両のデータ?が自動で表示されます。
NCE Expertは結構簡単にNETで拾ってこれますが、動かないということが多いです。
ひとつの理由には、結構バージョンアップされるので、古いバージョンだと車両とのマッチングで動かないというのも指摘されていますが、多いのは、ダウンロードしたソフトが、中身が空っぽで動かないということではないでしょうか?
もちろん空っぽでも正しいのですが、私のような初心者は、ソフト使用時は中身も必要だという認識は薄いと思います。
中身というのはDATENです。
NCS Expertは、車両からデータを吸出し、可視化(文字化)するソフトで、
B 00341500,0010,28,04,28,24,14,34,0A,34,28,34,28,34,00,00,00,00
というデータを、
MIND_ANZ_ZYKL_TIPP_BLINK
WERT01
WERT02
などに可視化するソフトです。その際、照合する元のデータベース(車両ごとに全て異なる)が必要で、それがSP-DATENです。
だからインストールしたドライブ(普通Cドライブ)のNCSEXPER(NCSEXPERTではなくNCSEXPERというフォルダ名になる)のフォルダの中に「DATEN]というフォルダがあり、その中にさらに自分がコーディングする車両のデータベース(私の場合E90をコーディングするから「E89])が(もちろん中身も)入っていないといけません。
他に、「CFGDAT」や「SGDAT]にも元データが必要で、これらが入っていないとソフトは動きません。
もちろん、コーディング行脚をされている方などやショップは、全てのSP-DATENをNCSEXPERの中のDATENフォルダの中に入れておく必要があります。
◆NCS Dummy
コレは、NCS Expertで吸い出したソフトを、チェック形式で選択できるようにするソフトです。
こんな感じです。
NCS Dummyでactivに選択されているものを、Nicht_activに選択して出力し、さらにそれをNCS Expertで書き込めば、その項目は無効化されるという優れものです。
理論上は、、無くてもコーディングは可能ですが、あれば非常に便利です。
ところで、BMW coding toolsというのがあって、これはちょっと便利なソフトです。
たとえば、NCS ExperとSPDATENをダウンロードし、必要なDATENのデータをNCS Expertにコピー&ペーストしてセッティングするのですが、いろいろなフォルダにコピペしないといけないのですが、このソフトは自動でしてくれます。
もちろんコピー元とコピー先のフォルダは指定しないといけませんが、その中の必要なデータを拡張子で判断してコピー先にコピペしてくれるソフトです。
新しいSP-DATENを入手したら、この手順でNCS EXPERT内のDATENにコピーペーストし、NCS EXPERT内のDATENをいわゆるアップデートをするわけです。
他にももちろん機能があります。
また、BMW Standard toolsというのは、EDIABAS、INPA、WinKFP、NFS(これがサーバー)、NCS Expertが入ったパックソフトです。
また、下のサイトのダウンロードサイトはE89のDATENもセットした、EDIABAS、NCS Expertが入手できます。
http://www.e90post.com/forums/showthread.php?t=451145
実はSP-DATENも非常に苦労してバージョン50と54を入手したし、EDIABAS/INPA、NCS Expertも、NCS Dummyも個別に入手したのですが、コレひとつ(+Dummy)でE89のコーディングは即座に可能でした。
DATENもセッティングしてあり、上書き用のものもセットになっているという、親切さ。DATENはおそらくバージョン48ですが、そもそもE90はあまりバージョンアップされていないので、大丈夫のようです。
きちんと動きますが、マルウエアも入っているようです。Genericsというアドウエアは頑固ですが、最新版のADWcleaner(もちろん無料)で削除できました。
このアドウエアですが、コーディングに必要なソフトを他に片っ端からダウンロードしたので、どれに紛れ込んでいるかはわかりませんが、クリーンな保証は出来ません。
作動はばっちりでした。
では、次回に続く・・・・・