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イイね!
2011年10月30日

【試乗五選・第76号】 究極のプロ仕様!

 今日の五選
                 
10・3010・1610・2710・1610・5 

 今日の圏外;w;

10・1010・3010・3010・30

 今日のハイライト!

 今回の試乗五選のランキングにあたり、今回首位奪回したダイナと他3車種との大きな違いは、ダイナには正確にドライビングしやすい特性であったのに対し、他は確かに出来は悪くはないけど、そのクルマが持つ特性に慣れると運転が雑になることが懸念されてランク外となりました。


トヨタ ダイナ 4.0Dターボ シングルキャブ 2WD 標準キャブ 標準デッキ フルジャストロー 2.0t積(SKG-XZU605-TQMMB) 標準仕様 5速MT (368.8)


 これはハイエースを超えた、究極のプロ仕様だ…と、そう確信したクルマというかトラックでした。

 これまで2t級トラックの試乗は、日産のアトラスと三菱のキャンターで実施したことがあったのですが、積載重量重視の脚の設定で、空荷時のピッチングの激しさには、さすがに働くクルマが好きなわたしでも、さすがに堪えるものがあり、少なくとも日常の脚に使いたいと思うものではありませんでした…。

 おそらく、トヨタのトラックも同様なのでは…という危惧もあったのですが、これが他社と同じリア板ばねとは思えない程しなやかなサスペンションで、さすがに乗用車並とまでは言わないですが、過去の2t級トラックのことを思うと、遥かに快適な脚に仕上がっている…、その点にサプライズでした。

 最近ではATの試乗車がほとんどなだけに、MTの試乗車だったこともサプライズで、最近はシングルやツインのクラッチ式の2ペダルが流行りですが、ドライビングの組立という部分ではクラッチ操作も手動である通常の3ペダルMTの方が遥かに扱いやすく、どうしてもクラッチ操作やシフト操作から開放されたいのであれば、むしろトルコンATの方がまだマシなのでは…と思うほどでした。(ハイブリッドは新たに2ペダルAMTが設定され、トランスミッション形式がMTと同様であることから、おそらくシングルクラッチか。)

 日野製の4Lターボディーゼルは、ポスト新長期規制の煽りか過去のトラックに比べると低速域でのトルク感が薄く、比較的軽いエンジン回転で乗用車的になった印象で力強さは然程感じなかったのですが、卓越した操縦性と意外なコンフォート性による魅力は、そうした弱点以上の価値を感じさせるものでした。

 もちろん、アルファードやエスティマのような乗用ミニバンと違い、運転環境はあくまでもプロの判断で最適とするもので、それは非常に論理的なものであり、中型免許を必要とするサイズでも車両感覚が掴みやすくするための設計でもあるのです。

 そんな理詰めなダイナ(トヨエース、又は日野デュトロ)も、大型車を得意とする日野自動車との提携で高い完成度を誇るものであり、それはまた仕事車で終わらせるには非常に惜しい素材でもあるのです。

 今回試乗したトラックの他、100系ハイエースのボディ後半部分を接合したルートバンも設定され、街中では警備会社などで使われるケースが多いのですが、この強靭でしなやかな脚を持つ素性を活かして、ハイエースバンのスーパーGLのヘッドレスト付き後席と3点式シートベルトを装着すれば、れっきとした高品質なミニバンが完成し、質実剛健なファミリーカーとしても十分以上に機能するのでは…という大きな可能性を秘めている…そんな気がしているのです。

 ただ脚として使う上で注意点は、小型車枠でめいっぱい室内幅を確保したボディ設計で、ドアの厚みが薄いことから、最新の乗用車での衝突安全基準は満たしていない可能性が非常に高く、フロントのクラッシャブルゾーンも確認できないことから、衝突時の安全性を重視されるのであれば、普通に乗用車を選択されることをお勧めします。

 そうしたリスクはあるものの、ロータス・エリーゼの殿堂入りを阻止するだけの魅力があったのは確かであり、衝突時以前の安全性では正確にドライビングしやすい動力特性によって、下手な乗用車よりも高いと判断しています。
ブログ一覧 | トヨタ RWD | クルマ
Posted at 2011/10/30 23:26:08

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この記事へのコメント

2011年10月31日 6:20
そういえばかつてのダイナはトヨタのオリジナルモデルでしたが、今は日野デュトロのOEM版になっているみたいですね。

私は以前、仕事でいすゞエルフは運転した事があったんですが、ダイナは無縁でしたので、どんな感じなのか気になるところです。

それでもこのクルマ、プロユースとして仕上げられているのは流石ですね。ハイエースやプロボックスなどのトヨタ商用車もそうですが…

個人的にはダイナのルートバンなんかいいかも…と思うんですが、最近のモデルはダイナの顔にハイエースのお尻をくっつけただけなのでデザイン的には「?」な印象ですね(苦笑)。
コメントへの返答
2011年10月31日 17:51
 ダイナのルートバンのデザインは無いに等しいもので、その違和感にかえって無骨さを感じるところもあるのですが…。^^;

 それにしても、今ではトヨタ車中最も「足のいいやつ」になっている、という皮肉もあったりして。(爆)
2011年10月31日 6:43
 最新型と旧型のダイナは日野の羽村工場で国内向けは製造されていますね。前回はトヨタと日野の共同開発、今回は日野が主体になって開発して、トヨタにOEMされているようです。トヨタの方も多少製品開発、企画に携わっているようです。トヨタの子会社になって日野の社長はトヨタの方を送り込んでいますね。
 ダイナは運転したことはありませんが、助手席に乗ったことは今年あります。レンタカーでATでした。乗り心地は割と良かったです。
 標準キャブはキャブは流用しているので、旧型と大きくデザインは変わらないですね。エルフの標準キャブやキャンターも旧型のキャブを流用しましたね。
コメントへの返答
2011年10月31日 17:55
 見た目の新しさが求められない商用車の場合、2ペダルMTの開発コストの煽りか、ボディを旧型継承するケースが増えているような気がしますね。^^

 というか、乗用車のデコレーションの旧態化が激しすぎる傾向があるのは昔からですけどね。^^;
2011年10月31日 18:13
ルートバン、いいねえ。あの「ツギハギ感」が最高だ!全然関係ありませんが、かつて販売されていたエルグランドジャンボタクシーもあの「ツギハギ感」がツボでした。

やっぱりハイエース以上に本格感の漂うダイナ/トヨエース/デュトロのルートバンは気になる1台です。ついでに言うとコースターのビッグバンも。置く場所さえ確保できればミニバンいらずです。
コメントへの返答
2011年11月1日 19:15
 正に、その通りですね。^^

 それだけに、一般人の安全意識が高まれば、今の乗用車並に過保護にして電子制御漬けにしなくても済むんですけどね。(´;ω;`)

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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