その前に、主力?プレミアムDセグメント代表のA4のおさらいから。
アウディ A4アバント 直4縦2.0T 2.0TFSI クワトロ Sラインパッケージ 7速DCT AWD (589.0) 8.20(1730kg/211馬力)
2008年から導入されている、現行B8型でA4になってからは4代目に該当し、先代から前輪を前に出したレイアウトとし、ホイールベースが大幅に延長され、先代B7から大幅に大型化されました。
また、デビュー当初から思ってたのが、ステアリングが相当に軽めなので、インフォメーションが希薄な印象が強いこと。
それは今まで乗ったどの仕様にも当てはまることで(S4やRS4は乗ってないので除外)、かつてのアウディなら、もっとドイツ車らしくドッシリしてたはずなのに・・・と思ってたら、ステアリングが可変ギアレシオになってて、低速での軽さと高速での安定性を両立しているのだとか・・・。(ウィキより)
それで、パッセンジャーを乗せて快適に移動する手段としては、価格なりの価値は十分にあって、その意味ではさすがアウディ・・・なんです。
ただ、エンジンフィールがVW的というか、ドライバーを高揚させる類のものではなく、あくまでも地道に仕事をこなすタイプで、いわゆる味わいの部分が希薄なこともあって、どうしても3シリーズのように熱狂的支持・・・とまではいかない、という・・・。
最近思うに、最新のトルコンの性能が格段に向上してて8速が普通にある時代になったのですが、ギア数のみならず、ギアの繋がりだとか変速のスムーズさだとか発進時の自然さだとかで、案外無敵に思われてたDCTが、必ずしも理想的・・・とは言い難いのです。
と言うのが、積極的にドライバーを楽しませようという演出が薄い今回のA4の場合、Sトロニックの制御だって、相当変速ショック軽減にも重きを置いたものになってる、と思うんですよ。
となると、ツインクラッチの利点である変速速度に徹している様子ではなく、むしろ発進時にクラッチが繋がる瞬間までもタイムラグの方が気になって、それならばQ5の8速ATか2駆A4のCVTの方が、余程自然で相性がいいのでは?とすら思ったのでした。
というところで、どうにも共感しにくいA4なんですが、A3で果たして・・・。
アウディ A3セダン 直4横1,4T 1.4TFSI 7速DCT FF (325.0) 10.90(1330kg/122馬力)
タイトルにある「四つ輪のカローラ」とは、正にこのA3セダンのことを指すのです。^^
とかく、ハッチバック派生のセダンって、スタイリングズングリで日本国内で売れた試しなし!
プラッツしかり、SX4セダンしかり・・・、ティーダラティオはそこそこ売れた?でも、次のラティオはマーチベースになったことだし・・・。
と、どこか新興国のクルマみたいなものを想像してしまったけれど、いざ登場したA3セダンはかつてのB7以前のA4に近いサイズ・スタイリングで、むしろ端正にまとめ上げた印象で、そこはさすがプレミアムブランドのアウディか、と。
ベースとなったゴルフⅦよりも気持ち全高が下がってたA3スポーツバッグよりも、更に全高が低くて1.4mそこそこと、かつてロールーフなハードトップで狭いとされてた81マークⅡと変わらないのは意外でしょ?
なので、日本式居住性チェックをすると、頭上のスペースが狭いから居住性が低い・・・と評価されがちだけど、当方このA3セダンの居住性高く評価しているのです。
と言うのも、日本製セダンのように頭上スペースを稼ぐために、シート座面低くして背もたれを寝かせるといったインチキをしていないから。
あくまでも後席着座位置は前席よりも高く設定し、背もたれを起こした姿勢で・・・というセオリーを守り抜いているのです。
ただ、普通の1.4シート・走りって、どこか日本車的なんで、スポーツバッグで乗った時には、あまり良い印象じゃなかったのです。
何故に、シート座面が平板でステアリングインフォメーションが希薄なのか?これじゃ、ゴルフⅦよりも高いコストを支払う価値が見出しにくいじゃないかと・・・。
その点に関しては、今回のセダンも例外ではなく、レザーシートのオプションで電動パワーシート付けたら、運転環境だけでも相当良くなるのでは?と思ったのでした。
アウディ A3スポーツバッグ 直4横1.4T 1.4TFSI シリンダー・オン・デマンド 7速DCT FF (347.0) 9.50(1330kg/140馬力)
こうしたA3への不満が、このシリンダーオンデマンド仕様に乗って、大方払拭されていた、というのは驚きでした。
シートがバケット風になってシート座面角度が前上がりな形状になり、本革+パワーシートのセットオプションをしなくても十分に満足できる仕上がりになっていたこと。
そして、よりスポーツ志向な脚が組まれたことで、ステアリングに伝わる情報量が格段に増して、尚且つ高い剛性感で仕上げられた素性の良さを生かしたコンフォート性を保ったままで・・・なのです。
また、ゴルフⅦに対しても十分にアドバンテージはあり、ゴルフⅦとは格段にシンプルで上質で上品なインテリアに仕上がっており、同じフルオプションでもゴルフⅦのハイラインだと成金趣味的にコテコテになりがちなのに対し、A3だとインパネデザインも然ることながら、豪華装備満載でも綺麗にシンプルにまとめ上げており、かつインパネそのものの素材もゴルフよりも上質なものが使われており、単なる実用車ではない、贅沢な実用車をお求めならば、A3は最有力候補に挙がる1台である、と今回ようやく認識できたわけです。
室内の広さで言えば、セダンよりも格段にスポーツバッグの方が優位なわけで、試乗コースの範囲ではボディ剛性面での決定的な違い・・・までは把握できなかったわけですが、どうにもスポーツバッグのデザインって、同じ5ドアHBでもゴルフ程実用的じゃなくて、ジュリエッタ程お洒落なわけでもなく・・・で、どこか中途半端さが目立つ印象で・・・。
という訳で、今回は
シリンダー・オン・デマンドを支持しますが、本命になりそうなのがセダンのシリンダー・オン・デマンドではないか?とも思うわけで、それにクワトロにも乗ってなくて・・・。
というところで、ベストA3はまだまだ検討の余地ありです。^^;
Posted at 2014/01/31 23:36:01 | |
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