VS
まもなくフィット3が発表されますが、車両本体価格200万円以下では初のツインクラッチ方式のトランスミッションが、新規開発のハイブリッドシステムとの組み合わせで登場します。
いよいよ、日本車も駆動伝達効率が良いとは言い難いCVTから脱することが出来るのか?
開発者たちは、もの凄く熱が入っているらしい・・・。
と言うのも、VWポロをベンチマークとして実用車として徹底的に仕上げたらしく、またスポーツカーを作るつもりでエンジン・サスペンション・ボディなどを進化させたらしいので・・・。
と、新型フィットの話は発売後に追々するとして、タイプRの灯が一旦は消えたものの、ホンダのスポーツスピリットの灯は、決して途絶えることはなかったのです・・・。
ホンダ Nボックス 直3横0.66 モデューロX G CVT FF (178.0) 16.72(970kg/58馬力)
いつから、ホンダはスポーツカーを辞めてミニバンメーカーになり、今では軽自動車・ハイブリッドカー中心の通称!エコカーメーカーになったのか?
と嘆く往年のホンダファンは多く、今のホンダから離れた方々も相当数かと思われ、今回登場するNボックスをホンダ開発陣が真面目に走りを求めてチューニングしたモデルを以ってしても、ホンダに戻ろうとはしないかもしれない・・・。
それでも、当方はどんな形でも走りが楽しめるのであれば、新たなクルマの世界の誕生として、全面的に受け入れたい・・・。
今回、軽自動車で全高1.7m強のミニバンボディで、走りに徹したら到底こんな形にはならないであろう、流行の両側スライドドアが付いたボディでありながら、基本的なボディ剛性を高めに仕上げたことが功を奏し、専用スポーツサスペンションを装着しながらも、ファミリー層で使うクルマとしての快適性を全くと言って良いほど損なうことなく、しなやかに脚が動くように仕立てられた走りに、質感の高さすら感じさせるものでした。
それも、大方の方々が想像するであろうターボモデルでの話ではなく、むしろ非力なNAエンジンと組み合わせての話。
以前にターボモデルでモデューロ仕様を取り上げた際には、ターボ化でパワーアップしたことよりも、ターボ化でトルク特性が急激になって、ノーマル仕様よりかはアクセルは踏める脚ではあったものの、走りを堪能するこであるならば、今回のNAモデルの方が遥かに楽しめる1台であったことを今回発見!
確かに、日本車ATの特徴そのもので下り坂でアクセルを抜いてもシフトダウンはしないため、SモードやBモード駆使は必要ではありますが・・・。
とにかく、モデューロ仕様になって最も良かったと思ったのは、ステアリング系統にしっかり感が出て、安心して操舵できるハンドリングになったことで、本音を言えばノーマルでこの程度は仕上げて欲しかったところではありますが・・・。
この調子だったら、Nボックス+はおろかNワンをも手掛けて欲しい・・・。
それが実現すれば、予算的に無理してBMWミニを狙うお客様のハートを掴めること間違いないので・・・。
ホンダ CR-Z 直4横1.5HV α (17インチアルミ・パールホワイト) 7速CVT FF (257.5) 9.06(1160kg/128馬力)
あたかも、通称エコカー時代でハイブリッドカーが流行していた時代において、最も言い訳が立つ形が、ハイブリッドスポーツカーではなかったか?
スポーツカーでエコを求めても良いんだ、という雰囲気を作ることが出来ただけでもCR-Zはマーケット的に成功した、と言えるのでは・・・と。
MCされて、よりスポーツフィールが増したことは、昨年マスターレーベルに乗って確認済み。
でも、ホンダが考案するスポーツカー像のあり方として、もっとも苦言したいのは、ハンドリング特性でステアリング初期応答性をクイックにすることありき、な風潮が感じられること。
それは、セダンの新型アコードでも感じられることで、少ない操舵力で大きくクルマを曲がらせるようにしたことで、しっかりとゆっくりステアリングを切る正確性を重視したドライビングを組み立てにくい操縦性になっているのです。
この点で、スポーツカーでありながら安心して乗れる度合いとして、ポルシェケイマンと比較するのは価格的には厳しいでしょうが、速さとか値段の問題関係なくケイマンが圧倒的に優勢。
また、グレード選択としても、αにオプションを付け足したところでマスターレーベルと価格が殆ど変わらないので、チューニングベース云々でないならば、極力マスター・・・を推したい・・・。
さすがに、サーキット走行などで本格的にコーナリングを攻めるならば、さすがにNボックスでは厳しいでしょうが、速さ関係なく純粋に人馬一体感を味わう1台としては、今回は
Nボックスを支持したい。
実用車として見ると、後席着座姿勢や居住空間設計面での問題は抱えているものの、今回の支持は純粋に走りを楽しむビークルとしての評価、ということでご理解願いたい・・・。
Posted at 2013/08/25 23:28:04 | |
トラックバック(0) |
ホンダ | クルマ