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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2013年03月15日 イイね!

【選ぶならどっち?・第56号】 人に優しく・・・80’s大衆車対決!

VS 



 
 今や、世界的に壊滅的な5ナンバー級小型実用車!

 ブルーハーツのように、今も生き残ってる80’s大衆車に、「がんばれ!」って言いたい・・・。


’89 トヨタ カローラ セダン 1500 XEサルーン 4速MT FF (29.0) 10.00(940kg/94馬力)


 先日開催した、独自企画のわたしの五選にて、「歴代カローラ・セドリック選手権」を行ったのですが、上位3位以内にFFになってからの90系・100系カローラが2・3フィニッシュになったのは意外に思ったもので、改めて高品質を誇ってたあの時代が、最もカローラとして輝いていたことを象徴する結果でした・・・。

 そんなカローラも、マニアが多いスポーツ系はそれなりに数はあれど、純粋なファミリーグレードとなると、経年変化と共に廃棄されるケースが多く、極上物件が24年経った今も残っているだけでも奇跡なのです。

 そんな90系カローラに初めて接して思ったのは、クルマ作りに無理がないということで、同じ5ナンバーサイズ堅持であっても、現行160系はヴィッツベースで低いステアリングコラムに高い着座位置で、運転環境に無理があるのに対し、この90系(100系も)はことごとく自然なのです。

 ただ、当時の運転席周りの設計がシートバックを寝かして手足を前に伸ばした姿勢が前提であったことによる歪さはあるにせよ、それはそれでまとまった運転環境なのです。

 それに、ダッシュボード一つとってもプラの品質が高く、その肌触りはマークⅡ・クラウンと遜色ないくらい・・・。

 と、80年代トヨタ車特有の高品質の象徴でもあるのですが、走り面でも当時の軽いボディを生かして、駆動伝達がダイレクトなMTとの組み合わせで、現代のエコカーに匹敵する燃費性能を誇り、またステアリングインフォメーションが非常に豊かでSATを感じ取りやすく、またワイヤー式MTもストロークがそこそこ長くて入りやすいもので、エンジンマウントの弱さは感じたけれど、MTで乗ることの走りの警戒さ・面白さを十分に堪能できる1台に仕上がっている部分に、大きな愛のカローラだったことを実感しました。

 と、絶賛モード突入で行く予定だったのですが、次に紹介するゴルフⅡがまた強敵でした・・・。


’92 VW ゴルフ 5ドア 1.8 40TH(フォーティース) 3速AT FF (28.0) 11.32(1030kg/91馬力)


 純粋に中古車としての程度で言えば、ここで紹介するゴルフよりも、上記で紹介したカローラの方がずっと上手。

 と言うのも、カローラは新車ワンオーナーで無改造・走行短いのに対し、ゴルフⅡは複数オーナーで改造されており、走行も多いため。

 それでも、ゴルフⅡは偉大なる実用車だったのです。

 確かに、中古車としての現状で言えば、極端にローダウンされた脚に外径が大幅に大きくなったタイヤ・ホイール(純正13インチに対して、本物件では17インチ!装着のため。)で、走行中タイヤがフェンダーに当ることが多く、極力車高を上げてホイールスペーサーを外してツライチにしたい・・・。

 それで不可なら、フェンダー加工して接触しないようにするか、いっそのことタイヤを純正サイズに近いものにインチダウンするかはしたい状況なのです。

 それでも、20年以上経過した本物件であっても、ボディ・サスペンションの剛性感に衰えは一切感じることなく、車高調で落とされた脚でも衝撃を吸収する優れものなのです。

 厳密に言えば、右ハンドル化に慣れてない時代のもので、ペダルが前方に寄ってたり、マスターしリーンダーの位置関係でブレーキフィールが歪だったりはするのですが、そうした不具合を跳ね返すだけの仕上がりぶりなのです。

 これは、ボディサイズが拡大してフットワークが鈍くなったゴルフⅢでは味わえないもの。

 現在のポロ級サイズで、かつ実用性重視の形で、より車両感覚が掴み易くて、物理的サイズ以上に小さく感じるもの。

 なので、1.8Lで3速ATで絶対的なエンジンパワーは控えめながら、安心してアクセルを踏み込めるため、森慶太氏曰く「最もシャーシが速いクルマ」と評しただけのことはある、と確信したのでした。


 間もなく日本上陸するであろうゴルフⅦは、より安全と燃費性能に磨きを掛けていることでしょうが、このゴルフⅡの感覚が戻ることは、まずないであろうと思うのです・・・。


 純粋な燃費性能で言えば、ATのゴルフは相当不利にはなるのですが、安心してアクセルを踏み込めて長距離乗っても疲れにくいことから、単なる旧車趣味に留めるのは勿体無いくらいなのです。

 よって、この対決はゴルフ支持なのです!
Posted at 2013/03/15 21:15:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | クルマ
2013年03月10日 イイね!

【選ぶならどっち?・第51号】 省エネ派のLミニバン対決!

VS


 トヨタ ヴェルファイア 2.4M ハイブリッドV・Lエディション モデリスタエアロキット マフラーカッター
 電気式無段変速 AWD (568.8) 9.84(2180kg/221.5馬力)


 本稿をお読みの方ならば、予め結果が判っているかのような対決ですが、アルファード・ヴェルファイアって、デザインセンスはともかくとして、クルマそのものは決して歪なものではないのです・・・。

 CVTになってから直4の出足が鈍くなったとか、運転環境が旧型比寝そべりになったとかはありますが、ハンドリングに至っては極自然なもので、特にV6仕様はトルコンのタイトさでも新型クラウン以上で出足加速性はむしろ良好。

 旦那仕様?なエアロなしアルファードだと、黒塗りの公用車クラウンをミニバンにしたかのような佇まいで、案外品の良さを感じさせるもの。

 その意味では、3.5Lのエアロなし仕様は、当方としては案外一押しだったりするのです。

 スペック的にはFFで280馬力と聞いて破綻寸前では?と思うのですが、限界領域はともかくとして、街乗り領域では少なくとも破綻はしていないかと・・・。

 パワートレインの躾という意味ではハイブリッドは元々良好だったのですが、さすがにガソリン車と乗り比べると、車重の重さが大きなネックとなり、加速性に留まらずクルマ全体の動きが鈍い傾向は避けられない印象でした・・・。

 となると、元々大柄なミニバンを求めるなら、押し出しの強い外観に見合った余裕のパワーが欲しいというのが正直なところで、今ではエコカー減税の恩恵などで直4やハイブリッドが売れてるだけのことではないか?と思うのです。

 その意味で、もしアルファード・ヴェルファイアを検討されるのであるならば、外野の雑音に惑わされることなくV6・3.5Lで推したらいかがですか?と後押ししたい・・・。

 次期モデルでは、V6ガソリンが廃止されて直4・2Lターボに換装されるのでは?という情報もあるだけに・・・。



 VW シャラン 1.4SCT TSIコンフォートライン 6速DSG FF (382.0) 12.20(1830kg/150馬力)


 小型ミニバンのベンチマークとして、相変わらずゴルフトゥーランを推しているのですが、より大柄で余裕のあるミニバンを・・・となったら、シャランを同等に推せるだけの魅力に富んだ商品であることを、改めて確認したところです。

 大人3人横並びで座っても余裕があるように全幅は1.9mを超えるので、狭い道でのすれ違いで抵抗を示される日本人も多いかと思いますが、全長を抑えたボディパッケージングで、背の高いミニバンであってもバランスの取れたコーナリング姿勢を示すことで、より乗用車として違和感ない乗り味に仕上がっているのです。

 デビュー当初にもシャランに試乗した経験はあるのですが、同じツインチャージャーでありながら、トルクの立ち上がりが相当にマイルドになって、ダブル過給故の不自然さはかなり解消されてました。

 ミニバンのハンドリングとして何よりも嬉しいのは、ステアリングレスポンスに癖がなくて、乗員を快適に運ぶ上で非常に快適である、ということで、この部分でプジョー5008を大きく上回るところです。


 何よりも、アルファード・エルグランド級ボディを1.4Lで走らせている・・・というのが、今も尚驚異的ではないですか!


 という訳で、言うまでもないですが、シャラン支持です!

 こん平師匠と一緒に、1・2・3・しゃら~ん!(^^;)
Posted at 2013/03/10 23:56:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | クルマ
2013年01月19日 イイね!

【選ぶならどっち?・第31号】 ワーゲン、1.2TSIにおける究極の選択!

VS

 VW ポロ 1.2T TSI ハイライン 7速DSG FF (242.0) 10.48(1100kg/105馬力)


 相変わらず、ポロはBセグメントカーのベンチマークである・・・。

 その思いを一層強めた、今回久々に乗ったポロの印象でした。

 日本の国土に合った5ナンバーサイズを未だに堅持し、尚且つボディ・サスペンション。フロアの剛性感では未だに他を圧倒するもので、右ハンドル化でペダルが寄ってても一発で決まるドライビングポジションで、1.2TSIもカタログスペック以上にパワフルでDSGの変速もスムーズ且つ変速が速い優れもの、と褒めっぱなしです。^^

 同じポロでもGTIだとかクロスポロだとか色々乗ったけど、大人しめのタイヤにソフトな脚で、通常の仕様が街乗りでのコンフォート性から走りの質感の高さまでに至って、最もバランスが取れた仕様ではないか、と思ったくらいでした。

 ただ、低燃費に徹するならば、より小さな排気量のエンジンに過給機でも十分に成り立ちそうな予感はしてて、低燃費仕様と呼ぶには1.2TSIでもトゥーマッチに感じたくらい。

 バランスと言えば、先に紹介した1.4TSIのティグアンと比べても勝るもので、やはりタイヤの外径が乗用車レベルに小さくなったことで、バネ下重量が軽減されたことが大きいのでは?と推測しています。


 VW ザ・ビートル 1.2T デザイン 7速DSG FF (250.0) 12.19(1280kg/105馬力)


 対する同じ1.2TSIを積むザ・ビートルは、昨年秋に送れて導入された、布シート仕様になるのですが、先に発売された革シート仕様との違いは、ステアリングにスイッチが省略されるのと、パドルシフトが付かなくなること、そして16インチにインチダウンされることです。

 以前に17インチ装着仕様で乗っても、バネ下重量を感じさせることなく軽快に走る印象だったこともあるのですが、16インチとの違いは然程大きくはなかったような気がしました。

 バネ下重量で言えば、さすがにポロよりは重いので、比べちゃうと荒れた路面での衝撃を受けやすいとも言えるのですが、基本的なフロア剛性感が十分にあることから気にならない範囲内であり、それ以上にポロよりもボディが大柄になったことで、ポロよりも安定感ある走りに安心感を実感したくらいでした。

 予算に余裕があったらレザーシートかな?と思わなくはないですが、維持管理する上である程度の手入れが必要なレザーシートよりは布シートで・・・と思えば、これはこれで十分に選択する意義が高いのでは・・・と思ったのです。


 では、選ぶならどっち?ですが、正直どっちでも十分に満足できる仕上がりぶりではありますが、1.2TSIエンジンのパワー・トルクを使いこなしやすいという部分では、サイズの余裕がそのまま走りの余裕に繋がったザ・ビートルを支持したいと思います!
Posted at 2013/01/19 10:17:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | クルマ
2013年01月18日 イイね!

【選ぶならどっち?・第29号】 意のままに操れるのはどっち? ~ ファーレン系対決! ~

VS

 トヨタ車とワーゲン車と言えば、トヨタ系ディーラーであるファーレンでVWが取り扱われているのですが、時としてクルマの成り立ちが対照的な、そんな因縁の?対決です!


 VW ティグアン 1.4T TSI ブルーモーションテクノロジー 7速DSG FF (339.0) 10.27(1540kg/150馬力)


 昨年11月までカタログにあった、2Lターボで4駆の「スポーツ&スタイル」こそがSUVの本流であり、今回の仕様変更において、より低燃費と低価格を求めて2駆の1.4Lターボに換装したものへと差し替えとなり、SUV本来の姿若しくは雪道での脚としては、相当後退したのでは?と、積雪地方のユーザーからの反発が容易に予想される形となりました。

 にもかかわらず、当方は試乗前から「100万人のクルマ選び」のレビューにて、他の国産車やジープよりもボディフロア剛性の高さや燃焼効率の良さで、ティグアンが他を圧倒するだろうを読んで、試乗してないにも関わらず10点満点を与えたのです。

 そして今回、実際に試乗して確かめたところ、その配点に偽りなしの、期待通りの仕上がりぶりでした。

 マツダも三菱も良く頑張ってFFのSUVを作ってはいるけれど、300万円台のクルマには一見見えない小ぶりで排気量の小さなティグアンではあるのですが、たった1.4Lしかないことが嘘であるかのように、発進時から太いトルクを発生し、ギアの繋がりが速くてかつスムーズなDSGとの組み合わせで、日本製トルコンやCVTでは味わえない、ダイレクトな走りはVWの伝統を引き継ぐものです。

 しかも、狙いの燃費も外径の大きなタイヤを履くSUVでありながら、実走行でリッター14km前後をキープするもので、高級感高い乗り味を、一昔前の軽四並の燃費で乗れる、非常に贅沢な1台であると確信したのです。

 100万人・・・の他のレビューを拝見してみると、まだまだ大排気量信仰が強く、同価格帯でより大柄で排気量の大きなプラドが買えて、走りも余裕・・・というご意見もあったのですが、当方としてはどう考えても、いくらエンジンパワー・トルクが強大でも脚がフラフラでトルコンがルーズでスピード管理がしにくいプラドの方が、乗ってて余裕が・・・とは到底思えず、むしろクルマ全体として走りのバランスが取れたティグアンの方が、遥かに余裕でドライビングが楽しめる、と思ったのですが、いかがでしょう・・・。

 また、今回出た1.4Lターボには、エアロとインチアップタイヤが組み合わされた「Rライン・パッケージ」も設定されておりますが、以前2Lターボ4駆の「Rライン」に乗ったときも、その剛性感の高さに驚いたことから、この仕様もきっとまとめ上げているのでは・・・と思うのです・・・。


 トヨタ クラウン 3.5 アスリートG アドバンスドパッケージ 8速AT FR (585.5) 5.24(1650kg/315馬力)


 対するは、エンジンパワー・トルクではティグアンを圧倒するクラウンアスリートの3.5Lです。

 トヨタ6気筒としては初の8速ATの採用で、クラウンとしては初のパドルシフトを採用した、スピードの正義を最も色濃く残した仕様です。

 新型クラウンになって、2.5L仕様でステアリングインフォメーションが増したハンドリングに、小径化されたステアリングにサイドサポート性が高まったシートに、クラウンの若返りを感じたものです。

 その意味で、今回の3.5Lもハンドリング面で裏切ることなく、上記の特性を引き継いだものであることが確認できました。

 8速になって良かったと思ったのは、ギア数が増えたことでギア比がクロス化されたことで、より繋がりの良い加速になり、もはやATだから加速が・・・とは思えない程に進化しているのです。

 という訳で、出来れば早いうちに2.5Lも8速化してもらえたら・・・と思ったのでした。

 3.5Lあれば、どんなにカタログ数値を重視したエンジン特性であろうとも、同型エンジンで2.5Lと比べると、常時スポーツモードに入れなくても十分な加速性が得られる一方、ピークパワーが増した代償でゆっくり走るのが苦手・・・なんてことはなく、低速モードでの走りのデザインでは、86&BRZとは比べ物にならないもので、身体機能に最も近いレイアウトであるFRの理想の走りという部分では、意外にもクラウンの方に分があるのでは・・・と言う思いは、3.5Lになっても変わることはなかったのです。


 315馬力あって馬力当り重量が5kg台であるにも関わらず、加速性が十分な・・・という表現に留まったのも、電スロだけの影響とは言い難いけど、アクセル踏み始めてからの加速にタイムラグがある部分が払拭しきれず、同日に乗った同じ3.5Lで遥かに車重が重いアルファードの方が、余程加速性にスムーズさがあったことから、昨年乗ったレクサスGSで感じた不満点が、基本的には引きずってしまったパワートレインである、と感じたのです。


 というわけで、旧型からの進化は確実に感じたクラウンではありましたが、FRの走りを求めるには、走りと関係ない装備と抱き合わせになりがちなところがあり、その部分では価格対効果で走りの質感の高さが低価格で得られるティグアンに軍配があがるところです。

 よって、ティグアン支持です!
Posted at 2013/01/18 20:25:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | クルマ
2012年12月01日 イイね!

【選ぶならどっち?・第2号】 大陸的乗用4駆の選択!

VS

 VW トゥアレグ 3.6 V6ブルーモーションテクノロジー アップグレードパッケージ 8速AT AWD (674.5) 7.82(2190kg/280馬力)


 約1年半程前に、現行トゥアレグのハイブリッドに乗った際に、最も高価なVW車でありながら、最もVWらしくない1台を評しました。

 主な要因としては、エアサス仕様でトヨタ車並に柔らかめで、VWらしい骨太さに欠けてたこと。

 更には、2.3t程にもなる車重に見合ったブレーキ性能を持ち合わせておらず、ハイブリッド化で飛躍的にアップしたエンジンパワー・トルクに追いつかない傾向だったためです。

 今や、VWブランドで6気筒エンジンのフィーリングを堪能できるのは、このトゥアレグただ1台のみとなりました。

 日本人には御馴染みの?トルコンによるクリープ現象があって、発進時のペダル操作は非常にやりやすいもので、VW自慢のDSGではないものの、ギアの変速制御やスピードコントロール性の面で、VWブランドに相応しいだけの仕上がりぶりでした。

 それで今回、このトゥアレグが非常にいいなと思ったのが、標準装備のバネサス仕様で路面から伝わる情報量が豊富で、VWらしい剛性感ある脚に仕上がっていたことで、トゥアレグを選ぶなら是非ともバネサスをお勧めします。というのも、余分にコストを支払ってエアサスを選び意義を見出しにくいので・・・。

 4駆としてはどうか?という部分で、副変速機が付くことからひょっとして本格派?と思えるのですが、センターデフをロックする機能は付いてなくて、でもトルク配分は電子制御だから高速仕様なのですが、それにしては重量重すぎて重心高すぎて、コーナリングを楽しむにはより小型で低重心を求めたい・・・というところで、中途半端さも否めませんでした・・・。


 スバル レガシィ アウトバック 2.5i アイサイト Sパッケージ 6速CVT AWD (323.4) 9.02(1560kg/173馬力)


 今回の対抗馬は、MC後の現行レガシィでもSUVなアウトバック。

 MC前から加わったSパッケージで、ビルシュタインショックに18インチタイヤとが組み合わされる仕様です。

 現行レガシィの特徴として、スバル車としては全体的にソフトな味付けで、スポーツサルーン・・・というよりかは上級車の雰囲気を出そうとしていることが挙げられます。

 それでも、基本的な動質がいいのでCVTでもドライバーの感性に反した変速制御は行われず、その意味では運転で疲れにくいという恩恵を受けられるのです。

 疲れにくいと言えば、トヨタとコラボを組んだBRZよりもこっち!と言えるもので、一瞬のエキサイティングな楽しさでは、ピュアスポーツのBRZが勝るものの、ドライバーに必要以上に緊張を与えない安心したフィーリングをお届けする、という部分では純スバル製が勝るところなのです。

 といいつつ、出始めのSパケはイマイチ印象が良くなくて、元々外径が大きなタイヤであるのに加えてインチアップされたことで、ばね下重量を顕著に実感してしまい、結果荒れた路面での凹凸を拾いやすい傾向にあったのです。

 その意味では、今回乗った最新型では幾分かは改良が施され、MC後に換装されたFB25エンジン搭載で、ドライブモードをIモードホールドでも、十分な加速・トルクを得ることが出来た、というところにポテンシャルアップを実感するところです。


 それでも・・・、さすがにトゥアレグの剛性感には適わないし、普通のスバル車に走りを求めるなら、あえてアウトバックじゃなくてXVかエクシーガか・・・を選びたい。

 という訳で、オーバーサイズ傾向はありますが、トゥアレグを支持します!
Posted at 2012/12/01 12:56:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
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