前回好評だったのか否かはともかくとして、ゴルフⅦをベンチマークとしたランキングシリーズ。
第2段は、いよいよ?同じCセグメントから、あのクルマが登場します。
あ、予めお断り申し上げますが、決して新型アクセラではありません!
【エントリー№1】
ルノー ルーテシア 直4横1.2T インテンス パック クルール ルージュ 6速DCT FF (238.0) 10.08(1210kg/120馬力)
詳細は、前回の選ぶならどっち?を参照。
結論から言えば、ポロを意識して1.2ターボ+DCTにはしたものの、ポロには及ばず・・・。
【エントリー№2】
ダイハツ タント 直3横0.66 G・SA CVT FF (146.0) 18.08(940kg/52馬力)
ここで、新型タントの登場です!
旧型と乗り比べたのですが、格段に進化したのはエンジンの静粛性が向上したこと、そして背高ボディであっても重心高を感じさせない走りへと進化していたこと、そしてSATが向上したハンドリング特性であること、です。
カジュアル系では最高額グレードなだけに、革巻きステアリングくらい付いても・・・とは思ったけれど、後の年次変更で追加されるのでしょうね。たぶん。
走りの楽しさとは一見無縁なクルマに見えて、実はエンジンを使い切った走りをルーテシア以上に堪能しやすいということで、先のコーナリング性能向上と併せて、結構走りは楽しめますよ。^^
【エントリー№3】
’13 ダイハツ タント 直3横0.66 X CVT FF (132.0) 17.88(930kg/52馬力)
と、確実な進化が見られた新型でしたが、いざ乗り比べると旧型も、実はそんなに捨てたものじゃない。
先のSATが増したハンドリング・・・と申し上げましたが、電動PSのアシストそのものがスムーズでタッチが上質なのは、むしろ旧型の方。
パワステチューニングする上で、一長一短になったのか?
それと、新型で気になったのは、後席背もたれ調節方法が変わったことで、新型では背もたれ角度を起こして固定することが出来なくなっていたこと。
よって、後席着座姿勢の面では、むしろ旧型に分があった・・・。
そう思うと旧型を・・・と思うけれど、それとて前席との着座位置の高さがそれ程変わらないので、L900系2代目ムーヴを基準にすると到底及ばないのだけれども・・・。
【エントリー№4】
メルセデスベンツ CLA180 直4横1.6T AMGライン バリューパッケージ 7速DCT FF (362.0) 12.05(1470kg/122馬力)
CLA180にAMGラインってあるけれど、カタログでよく調べると、ノーマル仕様で既にスポーツサスが付いてて、かつ同じサイズのアルミ・タイヤが付いてくることから、言わばAMGラインとはCLA250系と変わらない外観が欲しい人向け商品、というところか?
という部分で貧乏臭さを感じたわけで、エキサイティングドレッシーとして堂々乗るなら、ノーマルCLA180の方が、俄然カッコいいと思ったわけ。ホイールはガンメタ塗装で、見た目むしろスパルタンだし。(笑)
もちろん、これが最新のカリーナEDです、と言えば、最近の日本車基準で言えば、十分にスポーティーで走りが楽しいクルマなんだけど、これがメルセデスですと言うから、かつての骨太な精神は何処へやら・・・と寂しくなる・・・。
【エントリー№5】
スバル インプレッサG4 水平4縦2.0 2.0i・アイサイト アイボリーセレクション 6速CVT AWD (231.5) 8.93(1340kg/150馬力)
今月末にはC型が発表されるので、既に生産が止まっているB型での試乗ですが。
アイボリーセレクションって、実は最も美味しいインプレッサ?と思う程、親切装備が付いた仕様。
手動シートリフター仕様だと、シート座面が平板なまま上下するので、いま一つドライビングポジションがしっくりこない部分があったけれど、シート座面角度まで調整可能な電動パワーシートが付くと、相当にポジションが決まりやすくなる・・・。しかも、レザーシートとセットなんてけち臭い話はなしで・・・。
思うに、スバルのCVTはリニアトロニックと言うのだけれども、これは非常に賢い!
燃費対策と称して、ドライバーの意思に反した変速は行わず、あくまでもドライバーの感性を重視したもの、というくらい自然に走る。
ハンドリングも同様、インフォメーションあってクルマとの対話が楽。^^
後席背もたれ、もうちょっと起こしてくれたら・・・というのはあるけれど、現状走る楽しさじゃ、旧型ベースのWRXを既に超えてる・・・。
【エントリー№6】
トヨタ シエンタ 直4横1.5 X・Lパッケージ CVT FF (170.5) 11.18(1230kg/110馬力)
さすがに、シエンタは基本設計が古いクルマだ・・・と最も実感したのは、軽四の新旧タント以上に脚がヨタヨタしていたこと。
先日の一部改良でVSC全車標準装備になる変更があったけれど、ステアリング形状更に変更。
革巻きのダイスはまだだけど、グリップ部分のなじみでは、初代イストと同様だった頃のが一番だった印象・・・。
【エントリー№7】
マツダ フレア 直3横0.66 エアロカスタムXS メーカーOP(DSC+レーダーブレーキサポート等) CVT FF (140.7) 15.38(800kg/52馬力)
同じ機構の電動PSなはずだけど、革巻きなしのキャロルに乗ると、ステアリングが重く感じたのも、今回の革巻きフレアに乗ると、そんなの全然きにならなかった・・・。
普段乗りで使用する分には、これと言った弱点を見出せなくて、旧車乗りなら悔しいくらい。(笑)
しかも、横滑りとレーダーがセットで4万強でオプション可能と来たら、お買い得感感じずにはいられないでしょう・・・。
そうそう、後席背もたれが起こせるだけでも、新型タントよりは良かった。^^
【エントリー№8】
ホンダ フィット 直4横1.5 RS 7速CVT FF (180.0) 8.11(1070kg/132馬力)
新型フィットのRS・・・と聞けば、ホンダスポーツの熱い走りを期待したくなるでしょうが・・・、実際にはスポーティー仕様でタイプSとかのイメージをするとガッカリするかも・・・なもの。
タイヤをインチアップして、旧型程極端に粗くなってない、というのは進化したところでしょうが、凹凸の少ない道ではいいとして、凹凸が大きくなるとボディ・サスペンションの剛性感の低さが・・・。ドタドタドタ・・・と。
7速CVT?そもそもが、燃費重視でエンジン回すには向いてないCVTの変速制御で、変速モードの有り難味があまり感じられず、ダイレクトの反対な駆動伝達であったし・・・。
なので、やはりハイブリッド・Sパッケージでパドルを駆使したDCTの走りに期待したい・・・。
【エントリー№9】
トヨタ ラクティス 直4横1.3 X CVT FF (146.0) 11.47(1090kg/95馬力)
素早いステアリング操作をすると、電動PSのアシストが追いつかない気はあるけれど、ドライバーに伝わる情報量では、むしろ先のフィットRSを越えてる・・・。
ラクティスって、運転環境変なのは相変わらずだけど、そこさえ留意したら、それなりに軽快な走りは楽しめる・・・。
ただ、つくづくCVTはエンジン回転の美味しいところは使えず、強制的に燃費対策変速をされてしまう・・・。
という9台の中で、COTY方式でランキングすると、
10点 インプレッサG4
5点 タント旧型
4点 フレア
3点 タント新型
3点 ラクティス