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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月25日 イイね!

【選ぶならどっち?・第16号】 国際派と保守派のファミリーカー対決!

VS

 マツダ CX-5 2.2DT XD 6速AT FF (258.0) 8.63(1510kg/175馬力)


 今年2012年のCOTYカーオブザイヤー対象に輝いたマツダCX-5に改めて乗ってみると、つくづく良いクルマで、低価格な日本車としては相当に安心感ある走りに思いました。

 意外にも、ディーゼル車で17インチ仕様の組み合わせは今回が初でしたが、アテンザと比べるとタイヤの厚みがあることと、19インチに比べるとゴムのたわみが増えることから、相当に荒れた路面に対しての接地性が向上している・・・そんな印象でした。

 変速が頻繁に感じた6速ATも、4速しかなかった中古車に何台か乗って比べてみると、AT車でも相当にエンジン回転の吹け上がりが向上していることに貢献しており、よりスポーツ性高い走りを実現する上で、かなり役立っていることを確認いたしました。

 それに、アテンザよりも一般ユーザーに受けるだろうなぁ~と思ったのが、全長が短くなってSUV形態になったことで運転席からの見晴らしが良くなって、相当に運転しやすい環境であることからです。

 更に後席環境だって、劇場型になっているのはCX-5の方で、アテンザワゴンのそれが着座位置が落とされたものだということからしても、相当にCX-5優勢な印象でした。

 とかく全幅が1.84mあって日本国内の道路で使いにくいと言われがちですが、基本的な動質が優れていることで、幅の広さが取り回しでダメージになることが少なく、これでも十分に扱いやすいサイズに当方は思ったのですが、いかがでしょうか?

 ただ、パールホワイト外装になると商用車みたいな外観になってしまうこと、内装が黒一色で味気ないことから、走る楽しさよりも所有する悦びを重視される方にとっては、このCX-5よりも、むしろ後述するアリオンの方が受けるのも理解できるところです。


’12 トヨタ アリオン A15 Gパッケージ・リミテッド CVT FF (168.0) 10.91(1200kg/110馬力)


 そんな、今や貴重な存在となっている5ナンバーサイズの小型セダンの一つであるアリオンですが、つくづく昭和世代を牽引してきた世代が求めてきた、ささやかな高級感がぎっしり詰まった1台である、と改めて思ったのです。

 そんなわけで、そこそこエンスーなユーザーで走り優先で選択されるのであれば、アリオンの緩やかなステアリング・ボディ剛性感では相当不満に思うことでしょう・・・。

 また、アクセル操作に対してのエンジンレスポンスのリニアさでも、CX-5と比べると相当に見劣りするでしょう・・・。その証拠に、発進時にもたついたあとグワっと加速する傾向がありますので・・・。

 それでも、価格が安い割には400~500万円級にも見劣りしない高級感あって上品なインテリア(最新の改良で、ウッドが華やかなブラウンになって、相当に賑やかにはなりましたが・・・)で、車内にいることが相当に心地良く感じる仕上がりぶりです。

 これがドライビングを楽しむには最適とは言いがたく、低めのステアリングコラムで高めのシート着座位置で設計されており、サイドガラスが傾斜しているので、後席に座ると圧迫感が横からする・・・という歪さはありますが・・・。

 いかに、日本人ユーザーの心理を掴むか?という部分では日産よりもトヨタに相当部があり、デビュー直後のシルフィが音振対策でも安っぽさを感じさせてしまうのに対し、その部分ではカリーナからのリピーターを大切にしているトヨタのことで、大半のユーザーから不満が出ないように綿密に計算された仕上がりぶりなのです。


 国際派と保守派のファミリーカー対決ですが、そもそも走りの楽しさを最優先した五選の趣旨に則れば、言うまでもなくCX-5支持

 但し、日本国内に最適な5ナンバーセダンが壊滅的な現状況への危機感も強く、アリオンのような存在をなくさないように・・・と願うのです・・・。
Posted at 2012/12/25 20:07:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年12月12日 イイね!

【FF五選・第2号】 キャロル、A子 ^^;

 今日のFF五選

12・11


 マツダ キャロル 0.66 エコS CVT FF (100.6) 14.04(730kg/52馬力)


 キャロルエコ・・・簡単に言えば、アルトエコのOEMです!

 本家アルトより、1年程遅れての追加です。^^;

 よって、中身はアルトエコそのものですチ~ン、で終わってもいいですが、それじゃ詰まらないので若干補足を・・・。


 最新の軽自動車は、例え低価格車でもボディ・サスペンションの剛性が飛躍的に向上してて、乗り味面では普通車に引けをとらない程の仕上がりを見せております。^^

 その意味では今回のキャロルエコも例外ではなく、下手な海外委託生産の安物普通車(車名はあえて言わない・・・)よりも余程高級な乗り物と言える程なのです。(というか、それってモノ作りの崩壊を意味するのだから、嬉しくもないですけどね。;;)


 かと言って、エコが出たからそれにしよう~と思う程でもなく、ガソリンタンクが20Lに減少し、クラッチの繋がりがルーズで変速制御過剰になりがちなCVTなため、モード燃費では好成績を残すも、実走行でアクセルを踏み込む機会が増えると途端に燃費が落ちて、結局今まであった仕様で5速MTと組み合わせた方が、余程走り良くて低燃費というのも相変わらず・・・なんです。

 また似たようなのがスバルにも投入されて、あちらはトヨタグループだからダイハツ製OEMで、ミライースと同一車種で「プレオプラス」だそうで・・・。

 何だか、5メーカーで2種類しかないって言うのも、選び甲斐がないというか・・・。
Posted at 2012/12/12 20:16:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年11月21日 イイね!

【復刻!ざ対決・第56号】 ベスト新型アテンザはどっち?

VS

 マツダ アテンザ セダン 20S 6速AT FF (250.0) 9.23(1430kg/155馬力)


 2010年9月3日。

 マツダは、新たなデザインテーマとして「魂動(こどう)」を掲げ、デザインコンセプトカー「靭(SHINARI)」を発表しました。

 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20100906/1032844/

 フル4シーター4ドアスポーツクーペというコンセプトで、ロータリーエンジンで観音開き4ドアという形で、スポーツカーの新たな形を生み出して登場したRX-8に通じるものでした。

 当時、このコンセプトカーが発表されて思ったのは、RX-8の後継にしては大柄過ぎなことで、次第にアテンザの新型モデルに採用されるのでは?と囁かれるようになりました。

 そして2012年11月20日。

 ついに第3世代アテンザとしてFMCされ、「靭(SHINARI)」のデザインを生かしたスタイリングへと生まれ変わりました。

 それが最も具象化されたのは、ワゴンよりもセダンに思うのですが、最初に見た印象としては、大柄なFFセダンにありがちな鈍重なイメージが見事に払拭され、まるでエンジン縦置きFRなのでは?と思わせる、伸びやかなスタイリングで、それはあたかもホンダがかつてチャレンジした、FFフロントミッドシップに通じるかのようで、当時のホンダが機能的な弱点を抱えた上で成り立ってたのに対し、マツダのそれは、正統派エンジン横置きFFで、FRにも負けないスタイリッシュさを実現したのです。

 しばらく、日本製のセダンは低迷傾向で需要が伸び悩んでたのですが、その背景として20年以上前に流行ったスタイリッシュ4ドアHTブームで実用性本位なセダンが激減し、背が低くて後席は狭く、着座位置が落とされてシートバックが寝かされた、劣悪な居住環境に辟易したユーザー達は、より実用的で室内が広いミニバンやSUVへと移行していったのです。

 そんな今だからこそ、改めてセダンの価値を見出したい・・・。

 クルマを愛し、走りを愛する人ならば、誰しも思うこと。

 そこで新型アテンザは、実用一点張りだと、より室内が広いミニバンやSUVに対して大きなアドバンテージとはならず、周りの人たちが振り向くほどインパクトのある、エモーショナルなデザインを与えることで、セダンに走りのイメージを脳裏に焼き付ける。

 その上で、前席・後席共に適切な居住空間を設計する。

 そんな形で、新型アテンザのセダンは設計されたのでは?と推測します。

 よって、厳密にパッケージング評価すると、決してスペース効率を最優先したものであるとは言えず、あくまでもロングノーズでデザインされた、「靭(SHINARI)」と、Dセグメントサルーンの世界戦略車として左右どちらのハンドルに対しても、ペダルレイアウトを適正化、更にはブレーキマスターも適正化したことで、バルクヘッドは遥か後方となっているので、全長4.9m弱の割にはストレッチリムジンとは言い難い居住空間の広さに留まる結果となっております。


 では、早速試乗です。

 最初に、セダンのガソリン2Lモデルに乗ったのですが、運転環境はかなりスポーツカーに近いもので、低い着座位置でシート座面角度も適正で、ある意味マツダロードスターをすら超えたものです。

 かなり大柄になったボディであるが故に、一見非力なのでは?と思われるでしょうが、エンジンをしっかりと回すことで、スポーティーな走りを楽しむ分には、むしろ丁度良いパワーである、とすら言えるものです。

 旧型2Lと比較しても、発進時にトルコンが滑った後にグワっと加速する癖が影を潜め、MT車と遜色ないリニアな加速特性に改められて、相当にスピードコントロールがしやすい特性になってました。

 そして、4-2-1排気の効果でCX-5同様にエンジン回転が軽くなって、高回転までストレスなく回り、それが結果としてクルマを操る楽しさに大きく貢献したのです。

 そして何よりも、SUVじゃなくてセダンである最大の価値は、クルマ全体の重心が低くなって、タイヤ外径が小さくなったことでステアリングを切ったときの、ヨーイングの発生がかなり自然になって、より楽しめるハンドリングに仕上がっていたことです。

 ただ、絶対的なサイズが大きいことのデメリットもあり、国内でよくある狭い道で曲がる際には、全長の長さ・ホイールベースの長さが足枷になることも多々あり、その部分を望むならば、次期アクセラに期待する方が賢明ですね。^^


 とはいえ、久々に日本製セダンの復権を予感させる、そんな手応えを新型アテンザから感じ取ることが出来ました。


 マツダ アテンザ ワゴン 2.2DT XD・Lパッケージ 6速AT FF (340.0) 8.74(1530kg/175馬力)

 
 そして、いよいよ待望のクリーンディーゼル仕様、そしてワゴンです。

 今度の新型アテンザでは、ワゴンの方を60mmショートホイールベース化しており、セダンの方で、よりショーファー向けに、マツダ社の役員さんの後席としても向くように設計されたのでは?と、ここでも推測可能です。

 こうした違いは後席居住空間に現れ、ワゴンボディでは後席足元スペースが狭くなるのは想定内としても、着座位置はセダンとあまり変わらないため、後席からの前方の見晴らし性を期待する向きにはちょっと・・・というところでした。

 いざ、ディーゼルで試乗となりましたが、タイヤが17インチから19インチになって、ステアリング操舵力が全体的に増したのですが、基本的なハンドリング特性に大きな違いが見当たらなかったことから、全ての仕様に対して、しっかりとテスト走行を重ねて開発された結果である、と言えるところです。

 CX-5でも定評あるクリーンディーゼルは、2.2Lターボで低速域から太いトルクを発生し、エンジンの力強さでは、もはやディーゼルが最強である、という部分に新世代を感じさせるものです。

 と、速さの面ではアドバンテージのあるディーゼルですが、ドライバーとクルマとが一体になって楽しむ乗り物としては、技術的にはかなりクリアしたとはいえターボラグが存在し、ターボが効き始める150rpm付近でトルクの発生が二段階になるところがあり、その瞬間でスピード管理がしにくくなる、という弱点がありました。

 今回の試乗車は、本革シートと電動パワーシートが付いたLパッケージで、シート座面角度の適正化はよりしやすくなったのに加え、本革シートながら滑りにくい工夫が施され、シート本体のコシもしっかりとしたもので、むしろスポーツドライビングにうってつけ、とすら言える出来でした。

 
 ステアリングは、いずれも革巻きで9時15分に親指を掛けるように合わせた形状で、CX-5にも採用されているのですが、非常に機能的で操作性に富んだものです。

 これがもし、生産終了前のRX-8にも採用されていたら、よりハンドリング評価が増していたかも・・・と思ったのでした・・・。



 では、新型アテンザの判定ですが、今や大半のユーザーさんがクリーンディーゼルの動力性能の高さと低燃費に惚れているようですが、それとは裏腹にスピード管理がよりしやすくて、エンジンを使い切る楽しさで増しているガソリン仕様を推奨し、あえてセダン20S支持とします!
Posted at 2012/11/21 19:29:44 | コメント(6) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年11月12日 イイね!

【4ドア五選・第18号】 昔の名前で頑張ってます^^

 今日の4ドア五選
      (2)
11・711・1111・811・7


 マツダ キャロル 0.66 GS 4速AT FF (92.9) 13.70(740kg/54馬力)


 懐かしい「マツダ・キャロル」の名も、今やただのスズキ・アルトのOEM供給に過ぎないですが、いざ試乗してみると、いかに普通に走るクルマは素晴らしいか?を物語りました。

 今月に入って、ようやくキャロルにも新型R06A型エンジンにアイドリングストップ付の「キャロル・エコ」が追加されましたが、こちらはこれまで通りのK6A型エンジンに、従来からある4速ATとの組み合わせです。

 この4速ATとの組み合わせが何とも素晴らしく、発進時の加速性では新型エコ(アルトでの話)を上回るもので、ここでもCVTがいかにミッション本体重量が重くて、駆動伝達効率が低いか?を示す形となってます。(ミライースと比較しても、発進加速は良好。)

 それででしょうね。^^ワゴンR・フレアにエネチャージが付いて、超ライトなハイブリッドみたいな構造にしたのも・・・。

 今や、スポーツモデルもターボも存在しないだけに、走りとは縁がなさそうに見えますが、ボディ・サスペンションの剛性は、以前の全盛期からすると格段に向上しており、もはや1~2人乗車では普通車は必要ないのでは?と思った程でした。

 しかも、エコでないキャロルはMT車も選択可能で、ガソリンタンクも余裕?の30L入って、余程のモード燃費狙いでない限り、むしろエコよりもお勧めしたい程です・・・。

 というのも、当方だけが思ってることじゃなくて、地元のスズキでも一般ユーザーにお勧めするのは通常モデルの方で、エコはあくまでも話のネタ・・・みたいなこと、仰ってましたので・・・。

 これがもし、ウン百万する高級車ならステアリングを切った時のフィーリングがゴムを捻ったような感触であることを問題視するところですが、普段の脚として使うことを考慮すれば、機械が勝手にギア操作するような違和感なく、軽快に安定して走れるクルマの一つとして、十分お勧めできる1台です。

 それだけに、高額グレードだけでなく、せめて5ナンバー仕様は全車後席ヘッドレスト装着を望みたいところです・・・。
Posted at 2012/11/12 17:28:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年10月26日 イイね!

【究極の選択!・第13号】 アテンザスポーツ送別会!

 マツダ アテンザ スポーツ 25S ユーティリティパッケージ 5速AT FF (251.3) 8.59(1460kg/170馬力)


 新型の3代目アテンザの発表が来月に迫る中、新型ではラインナップされない5ドアHBのスポーツの見納めを兼ねた試乗記です。

 セダンやワゴンにない魅力を見つけて・・・と思ったのですが、後席に座った瞬間・・・スポーツなる5ドアHBへの未練は消えていったのでした・・・。

 というのが、背もたれ角度が寝すぎてて着座姿勢が思わしくなかったから。

 これなら、多少タイヤが貧弱で内装がダサかろうがセダンの方がいいと・・・。

 と、パッケージングでは落胆だったスポーツ25Sですが、走りの資質は相変わらず高いクルマで、ドライバーズカーとしての質感が非常に高いのは、マツダとして誇れる財産だと思うわけです。

 それに対して、電動PSで操舵力が軽くなったのはいいけれど、ステアリングフィール面で味落ちした傾向なCX-5のコンポーネンツを使って新型アテンザが出るであろうだけに、上質なハンドリングが維持又は進化するのか?気になるところです・・・。

 ちょっと前に、アテンザセダンの20Sに乗ったことがあるのだけれども、あの時のことを思うと、2.5Lのパワートレインは非常に落ち着いたものでスピードコントロールがしやすく、動質は2Lよりも遥かに高かったのでした・・・。

 シートリフターが手動で座面角度が調整できないタイプではあったのですが、運転環境はまずまず満足いくものでした。

 カタログで確認したところ、電動パワーシートが運転席に付くのは、言わば旦那仕様の25EXのみで
、革シートがついて内装もそんなにダサくなかったので、これのセダンが一番のお勧めになるでしょう・・・と言っても、生産は終了してて在庫のみになってますが。^^;


 マツダ MPV 23S Lパッケージ 5速AT FF (310.0) 10.67(1740kg/163馬力)


 国産車でセダン復権を望んだとき、後席着座姿勢に対する考え方が以前と変わらず、低く寝そべった姿勢でお尻を前にずらす姿勢で設計されていることに愕然とするもので、そんなセダン達に見切りを付けたファミリーユーザーから順次ミニバンへと移行する形になったのが、ここ20年間の日本のクルマ事情ではないか?と思うわけです。

 その意味で、モデル末期とはいえMPVの2列目シート環境は素晴らしく、これだったらセダンよりもこっちにしたくなるのも無理はないな、と思うものです。

 しかも運転環境も素晴らしく、背の高いミニバンに合った高い着座位置でシートバックを起こした姿勢でドライビングポジションが決まるところから、アルファード・エルグランドとサイズは似ていながらも、ドライバーズカーとしての資質で大きくリードする形となっているのが、何ともマツダらしいではないですか!

 アテンザが2.5Lに対して、こちらは2.3Lでパワー面で劣るはずですが、アテンザ比約300kg重い車重をものともせずに引っ張り、こちらもスピードコントロール性に富んだ資質の高いパワートレインであり、油圧式PSでステアリングフィールも抜群で、2000年代のマツダ車に一貫した乗り味が実現できているのはさすがです。

 しかも、今回のMPVは革シートで運転席電動パワーシートが装着されたLパッケージで、ゴムの厚みのあるタイヤ・ホイールが付いていることからも、一見走りのクルマには見えず、列記とした旦那仕様に見えがちですが、シート座面角度をより適正に調整することが可能になり、また革シート自体もスポーツドライビングにも対応できそうで、シートの肌触りの良さや滑りにくさで300万円前後のミニバンとしては上出来なものです。

 以前にMPVを取り上げて、初代V6のプレイバックと同時掲載した際には、アメ車らしい乗り味が消えて面白みが・・・という内容でしたが、基本的な部分で考え方は変わらないものの、アメ車云々は抜きにして、純粋に快適なヴィーグルの1台としては、十分にお勧めできる1台がMPVである、と改めて思ったわけです。

 ただ、モデル末期のマツダ車ともなれば、新車購入後のリセールバリュー面では相当不利になって、初期段階での値落ちが激しくなることが予想されるため、あくまでも値引きサービスをしっかりしてもらった上で、長期で付き合っていくことを前提として購入されることをお勧めしたいですね。^^

 さもなければ、相場の下がった中古車で。

 エスティマやアルファード・エルグランドの中古のことを思えば、より高年式で低走行で車検ロングな物件に出会える可能性が非常に高いので・・・。


 マツダ フレア 0.66 カスタムスタイルXS CVT FF (135.5) 15.38(800kg/52馬力)


 アテンザスポーツ送別会、最後に登場するのは、昨日発表されたばかりのフレアです。

 というのが、これまで初代から一貫してワゴンRのOEM供給としてAZワゴンの名で売られておりましたが、この度からフレアに名称が変更されました。

 と言えば、鋭い方からはフレアワゴンは短命?と思われるでしょうが、あれはパレットのOEMで別物です!


 と初合わせのフレアですが、実質ワゴンRスティングレーXと同一のカスタムスタイルXSで、AZワゴン比でアイドリングが静かになってエンジン回転振動が抑えられたこと、そして発進加速性が向上しているところが進化したところと言えます。

 でも、ワゴンRもそうなんですが、いかに進化したとはいえ、クルマと対話しながらドライビングを楽しみたいと思うならば、お勧めはしたくないというのが正直なところです。

 というのが、燃費対策か何かでCVTの変速が頻繁に行われる特性で、クルマが勝手にギア操作をしてドライバーに選択権を与えないかのようなパワートレインであるから・・・なのです。

 とはいえ、大半の購入されるユーザーは便利さと経済性が最優先だから、上記のようなことは気にならないのでしょうね。というか、全自動運転が理想とするならば仕方ないか。^^;




 と、アテンザスポーツ送別会もクライマックスになりましたが、肝心の主役であるアテンザスポーツよりも健闘した選手が・・・といった結果になり、お勧め順位は以下の通りとなりました。




【第1位】 MPV



【第2位】 アテンザスポーツ






【第3位】 フレア
Posted at 2012/10/26 18:41:38 | コメント(3) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
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2015/12/09 06:32:24
【 ムフロンの五選 ・ 厳選6号車 ・ 2合目 】積んで積んで走って走れ!  
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2015/06/21 21:45:37
五選の途中経過 ~ ドライビングプレジャーを求めて、MTロードスターvsAGSアルト♪ ~ 
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2015/06/12 00:28:36

愛車一覧

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