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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年06月09日 イイね!

【中古車五選・創刊号】 峠のミニバン!

 今日の五選

6・96・9

’02 マツダ プレマシー 2.0 L FF 4速AT (29.4)


 低価格で走りの楽しいクルマが欲しい・・・と思った場合、4ドアセダンのタマ数の少なさと2ドアクーペの経たりの激しさに閉口することが多い今の中古車事情かと思います・・・。

 となると、低価格ならば走りは諦めてミニバンか軽四にするしか・・・と思われがちですが、そんな中でもとっておきのお勧め物件があるのです。

 それが、今回紹介する初代プレマシーなのです。

 発売当初は1.8Lのみだったものの、よりスポーツ性の高いスポルトの追加と共に2Lが追加され、更に2002年にはスポルトのタイヤが16インチから17インチにスケールアップすると同時に、3列目シートが脱着式から収納式に変更され、更にファミリーグレードでは最高額なLグレードのFFに限り、2Lにスケールアップされると共に、メーカーオプションで16インチタイヤが装着可能になりました。

 それが、今回紹介する物件にあたるのです。


 最後のファミリアとなったSワゴンのスポルト20にも搭載されたFS-DEエンジンと4速ATとの組み合わせが絶妙で、ファミリアでも1.5Lだったりプレマシーでも1.8Lだったりするとトルコンのルーズさが際立って、ドライビングしずらい面が多々あるのに対し、2Lのそれはトルコンも比較的タイトで、最終カペラのDバーンの音振が大きいのがハズレだった以外は、中々侮れないパワートレインであると、今回改めて実感したわけです。

 個体の状態としては、タイヤが要交換で結果的にゴムを捻ったようなハンドリングになってた傾向はあるのですが、基本的に骨太なズームズーム・マツダした走りで、スピード競争とは違った安心してスポーツドライビングが可能な乗り味に、単にファミリー向け3列ミニバンとして終わらせるのは勿体無い、隠れ名車物件にすら思ったのでした・・・。

 運転環境も抜群で、着座位置が高くて見晴らしのいいことが、どれだけドライビングを心地よく楽しくするものか、を実感させるものであり、空調系スイッチが下方にある点は減点要素ではあるものの、最新型でも車種によっては歪な運転環境なものもあるだけに、10年落ち中古車とて侮れない存在です。


 それだけに、マニュアル操作がしにくいコラムシフトとの組み合わせが悔やまれるところで、もう少し時代が進んでいたらパドルシフトが付いていただろうに・・・と思うところでした。


 現行型プレマシーも、骨太な走りという部分では引き継がれているものの、ファミリー層の強い要望でスライドドアになり、全長も伸びて大型化重量化に進んでいるだけに、少し背の高い5ドアHBみたいな形だった初代プレマシーは、ミニバンでありながらワィンディングロードが楽しみな、そんな乗り味を持ったクルマとして価値ある1台である、と思ったのでした・・・。
Posted at 2012/06/09 21:19:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年04月12日 イイね!

【梅の五選・第49号】 FRスポーツの限界><

’97 アンフィニ RX-7 ツーリングX 4速AT (79)


 タマ数としては、非常に珍しいFDのATモデルです。

 アンフィニブランドだった最後の世代の4型で、タイプRバサースト純正車高調とタイプRZ純正BBSアルミが装着され、元々革シート仕様であることから、それに合わせて運転席も社外バケットながら革製に変更され、5型以降の後期型Fバンパーに社外ユーロテールに変更されていました。

 今回の物件においては、脚の経たりが目立って荒れた路面で下回りから異音が出たりしていたのですが、それを差し引いても初期化するには、それなりに施す必要がある箇所が多い印象を受けたのも確かでした。

 そもそもFDのポテンシャルを引き出すには、ターボパワーで最終モデルで280馬力(MTのみ)を発生するだけに、相当レベルの高いドライビングスキルが要求されるため、等身大のスポーツカーを望むにはあまり適しておらず、それでもFDに乗るならば、せめてシフト操作から開放されるATの方が、大多数のドライバーにとってはむしろ速く走れるのでは…という可能性をも秘めてました。

 そんなATの良さを引き出すには、今回乗った印象ではギア比が高過ぎて時速50~60km前後だとローレンジでようやくレッドゾーン手前まで回せる、といった具合です。

 おそらく純正と同じ前後225/50-16に戻せば加速性は向上する可能性もありますが、この時代でRX-8のように6速ATが採用されていたならば、もっとギア比設定が楽だったのに…と悔やまれるところでした・・・。

 また、ステアリングを切った時のゲインの発生がリニアでない部分(右折時)が見受けられたため、アライメントの見直しも考慮した方が良さそうでした・・・。

 17インチ装着のタイプRSやRZでは、相当低めなファイナル比に設定されているだけに、ATの良さを引き出す意味でも、高速巡航時の回転数上昇による音量増加と燃費の悪化を妥協する必要はありますが、ファイナルギアを交換してみるのも一つかな?と思っております。(となると、車両本体と変わらない費用になりそうですが…。)

 社外シートに交換されてましたが、街乗りではまずまずの運転環境だとしても、サーキット走行など高G領域を想定するならば、革の滑りやすさが懸念されるところで、新品レカロのフルバケをスーパーローポジション仕様のシートレールと組み合わせた方が無難な気はしました・・・。


 よって、人馬一体感を重視してFRスポーツの道を歩むならば、これ以上の高速仕様だと操れるドライバーが限定され、トラクションの面でも不安要素が多い為、今後新たにREスポーツを復活させるのであるならば、ロードスターと同様のスペックというわけにはいかないだけに、ロータス・エリーゼ級の軽量ボディにNAを組み合わせるか、それともR35・GT-R対抗馬として4駆・HVに踏み切るか、RX-8と同じ路線を歩むか、の選択でマツダ社内でこれから方向性を検討していくのでは…と思うところで、復活して世に出るには、まだまだ先が長いと思ったほうが良さそうです・・・。
Posted at 2012/04/12 18:10:16 | コメント(3) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年04月02日 イイね!

【竹の五選・第32号】 マツダのロードスターは、永久に不滅です ^-^

 今日の竹の五選
      
4・23・253・253・204・2

 今日の圏外;;

3・183・30

 マツダ ロードスター 2.0 RS・RHT 6速MT (286)


 86・BRZのライバルとして、最も引き合いに出やすいマツダ・ロードスターですが、設計年次の古さも何のその、スポーツカーとしてのクルマ作りの面では、まだまだロードスターが優位にある、と今回確信しました。

 エンジンも、86・BRZとほぼ同じ2Lの排気量でありながら、カタログ数値はロードスターの方が30馬力低い170馬力ではあるものの、それが等身大のスポーツカーとしてちょうどいいパワーとなっており、それと組み合わされるシャーシ・パワートレインが、BRZよりもむしろクルマからの情報量が豊かであることから、走りのリアリティ(現実性)が非常に高いクルマであることから、改めてデビュー20周年を超えたロードスターの偉大さを象徴しました・・・。

 初代NA型の頃は、ハンドリングも初期応答性をクイックにする傾向にありましたが、NC型になってからは、ボディサイズが少し大きくなったこともあるのでしょうが、ステアリング初期応答性はマイルドにしてコントロール性を重視した味付けになっており、それが等身大スポーツカーとしての資質を、より高める結果となっておりました。

 さすがに純正シートで、本格的なサーキット走行は厳しそうなところはあるのですが、86・BRZ以上にタイトなコクピットで、超ローポジションになるシートレールとさえ組み合わせれば、フルバケットシートでかなり本格的なスポーツカーとしての運転環境は増す可能性大です。

 開発当初からオープンカーとして作られただけのことはあり、RHTでルーフを閉じてもオープンにしてもボディコントロールは抜群で、気になる軋み音などは、特に見られませんでした・・・。

 ストイックに軽さを求めるならば幌式でしょうが、耐候性やセキュリティ面のみに留まらず、サーキット走行会によっては幌ボディが禁止されているケースもあることから、パートタイムでクーペボディになる恩恵もあったりします・・・。


 次期ND型では、スカイアクティブGが投入されるだの、ダウンサイジングされて排気量もボディサイズも小型化・軽量化するだのと、大きな期待が掛かるところですが、他のマツダの乗用車を応援したり、現行までのロードスターを応援したりすることで、企業としてのマツダを支えながら、4代目NDを、世に送り出したいものです・・・。^^v
Posted at 2012/04/02 20:03:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年03月25日 イイね!

【梅の五選・第41号】 脚クルマとしての価値とは・・・。

’97 マツダ キャロル ミレディ FF 3速AT (4)


 個人的に、キャロルにも因縁がありまして、FFでスズキメカで復活した最初、即ち歴代2代目キャロル(AA6PA)が一番最初の愛車でした・・・。

 20代前半だった頃で、既にAT車が主流な中、運転が上手くなりたい思いの一心で、維持費の関係で軽自動車に絞っていたのでFRは諦めたものの(当時は個人売買をしていなかったのです・・・。)、3ペダルのMTだけは譲れなかったところでのクルマ探しで、偶然にも出会ったのが91年式の前期5速MTでした・・・。

 タイヤは135幅で細く、電動PSも脚もユルユルで頼りなく、シートも小柄でホールド性が弱くて合わなかったため、タイヤを13インチにインチアップしてアルミを付けたり、シートを社外バケットに交換したりして、少しでも走り志向に仕上げたものの、備北で無謀にもFドリに挑んでは横転させたりクラッシュさせたりして全損させた、ほろ苦い体験をして参りました・・・。


 そして時は流れ、次期脚クルマとして候補に挙げたのが、今回紹介する3代目(AC6P)なのです。

 新車当時は、中途半端に実用的になって可愛さ中途半端になった印象で、前型に比べてインパクトが弱かったことに加え、ただのHA11系アルトの兄弟だろうとスルーでした・・・。


 今回実際に試乗して、最初の愛車にした代と比較して電動PSのアシスト量が過剰でない程度に改良されており、個体としての状態が良かったこともありましたが、シート座面の厚みがそれなりにしっかりあって、エンジン・AT・エアコンの状態も良好で、普段の脚として安心して乗れる1台でした・・・。

 それもそのはずで、運転席エアバック・パワーウィンドー・乗用後席が付いて630kgの軽量ボディであり、ここに軽四を軽く作る技術で秀でてたスズキのメカが使えた恩恵が、そこにはありました・・・。

 ダイハツ勢との違いで、2レンジに入れる時にセレクトボタンを押す手間は要りますが・・・。



 低燃費低燃費と騒がれる昨今ですが、低燃費の源泉はあくまでも軽量コンパクトであること、更には駆動伝達効率の高いMTであること、そして個体として出来るだけ不具合部分が少ないこと、ではないか、と思うのです・・・。

 これを機会に、ハイブリッドだの何だのと足し算で燃費を考えるだけではなく、手動で出来ることは何かを考えながら引き算で発想していくことも視野に入れると、クルマ選びの幅がもっと広がると思うのですが、いかがでしょう?
Posted at 2012/03/25 19:17:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2012年03月19日 イイね!

【竹の五選・第26号】 同じスカイDにするならば・・・。

 今日の竹の五選

3・183・11

 マツダ CX-5 2.2DT XD・Lパッケージ FF 6速AT (298)


 前回に引き続き、竹の五選ではCX-5のディーゼルを扱うことになったのですが、前回は装備がガソリン20Sとほぼ同一のXDだったのに対し、今回はレザーシートが付いて気持ちプレミアム(?)になったXD・Lパッケージであるというのが違いで、共にFFになります。

 CXー5に対して思うのは、エンジン・足周り・ボディ剛性・燃費など走りの機能性の面で非常に力の入ったクルマで、マツダの技術の高さは伺えるのですが、外観の質感が低くて所有する悦びが希薄な傾向があるのが気になっていました・・・。

 前回の青といい、今回の赤といい、ビビッドなボディーカラーだと多少見栄えはいいのですが、これが純白や黒・銀などの無彩色になると、途端に営業車みたいな雰囲気になってしまっているのは、今後販売台数を伸ばしていく上で、決して好ましいとは思えないところです・・・。

 その意味では、今回のLパッケージで装着されたレザーシートが赤ステッチの入ったもので、革そのものの質感は、同日にレンジローバー・イヴォーグのプレステージ内装を見た目には高級感はさすがに感じられなかったものの、今やほぼ全てのマツダ車の内装が黒一色で殺風景である中で、少しでも内装で質感を出す上で、あえて高額なLパッケージを選択する価値を見出せるものです。

 あとは、Lパッケージになってタイヤが18インチから19インチにインチアップされておりますが、路面の追従性面で大きな違いは見られず、足が極端に硬くなる傾向もなかったので、単純に見た目で19インチを選択しても、まず間違いないと確信したところです・・・。(むしろ19インチの方が収まりが良く感じたくらい・・・。)

 先月ガソリン仕様に乗ったときに、電動PSの不自然さが気になりましたが、何故かディーゼルでPSの感触が良好になっている傾向は、今回も同様でした。(イヴォーグの電動PSよりもナチュラルだったくらいでした・・・。)


 ここでマツダの人からロータリーのRX-8について逸話があったので紹介すると、RX-8のオーナーの中には燃費を気にしてエンジンを回さないケースが多く、お医者さんの奥様とかだとその傾向が強いのですが、エンジンを回さないとエンジン内にカーボンが付着して始動が出来なくなることが多く、ディーラーから出動することも多かったそうです・・・。

 特にATモデルの場合、エンジンを回していないケースが多い為、注意が必要に思う話でした・・・。


 エンジンを回すことに抵抗を感じるユーザーであるならば、今回のスカイアクティブディーゼルのCX-5は、正に高性能を賛歌するにはうってつけな1台である、と言えます。

 後は、前回も述べたかと思いますが、触媒の燃焼が十分にできるか、エンジンオイル管理をこまめにするか、がCX-5を長く楽しむための決め手になりそうです・・・。

Posted at 2012/03/19 18:12:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
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【 ムフロンの五選 ・ 厳選6号車 ・ 2合目 】積んで積んで走って走れ!  
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五選の途中経過 ~ ドライビングプレジャーを求めて、MTロードスターvsAGSアルト♪ ~ 
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