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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2011年10月15日 イイね!

第3回 わたしの五選 ~ 世代別トヨタ車編 ~

 本邦試乗五選で、再三トヨタ車の居住空間設計や運転環境、そしてハンドリング特性に苦言しているわけですが、それは決してトヨタ車に技術がないから、ではないのです。

 むしろ、我が日本が誇る凄い技術を持っているのです。

 なので、本来トヨタ車だってメルセデスやBMWにも負けないクルマを作ることは十分に可能であり、むしろ高温多湿な日本においては、よりタフなクルマを作り上げるのです。

 こうした卓越したトヨタ車の技術が反映されるのは、プロ向けに作られている商用車や公用車であったりするわけで、こうした背景を持った今回の五選となりました。^^


【 70年代 】 ’73 トヨタ カローラ 4ドアセダン 1200 デラックス 4速MT (30)


 これは、プリミティブなコンパクトFRの代表格です!

 巷ではハイパワーなスポーツモデルがもてはやされておりますが、当時のシャーシは基本的にFストラット・Rリーフリジットといった簡素なもので、大パワー向けではなく、現代のクルマでは成し得ない軽量コンパクトボディを活かし、ノンパワステでも十分に街乗りに耐えうる作りこそ、今のクルマが見習って欲しいところです。

 その点を突き詰めていけば、同じカローラでも初代10系の方がよりプレーンなデザインで説得力が強く、更には空冷エンジンの初代パブリカの方が説得力が強いかもしれないですが、如何せんタマ数が激減して中古車市場も高騰している中、こうしたクルマ達との出会いは正に一期一会なのです。

 なので、極力小さな排気量との組み合わせで段数が少なめのフィーリングがダイレクトなフロアシフトにこだわり、最も感銘したのがフルオリジナルな状態であることです。

 こうしたプリミティブな楽しみは、来年FT-86がデビューして最高の出来だったとしても、色あせることはないと確信しています。(それよりも、動態保存がより重要になってきますが…。)


【 80年代 】 ’86 トヨタ センチュリー Eタイプ 3速ATコラム (30)


 80年代はエレクトロニクスの時代になり、今ではないことが有り得ない程普及したエアコン・パワステが、大方の高級車には装着されてきた時であり、現代でも十分に便利なくらいに進化したときとも言えます。

 トヨタもやれば出来ると思うのも、永田町御用達であるセンチュリーともなると、さすがに民生向けのクラウンやマークⅡのような背が低くてセンターピラーの細いハードトップは採用されず、また間違った着座姿勢である寝そべり姿勢を推奨することもなく、あくまでも人間工学に理に叶った居住空間設計がなされているのが、正にセンチュリーなのです。

 現行の12気筒に少しだけ乗ったことはあるのですが、ステアリングの適度な操舵力であり路面からのインフォメーションの高さでは、このV8時代の方に分があると、試乗した当時思ったものでした…。

 また、同時に5ナンバーサイズでめいいっぱい高品質で高級感を打ち出していた時でもあり、正直なところ5ナンバーで勝負したかった気持ちもあったのですが、最近で試乗に巡り会うこともなく、また過去の車歴からでも納得の行くグレード選択には至らなかったため、割愛となりました…。


【 90年代 】 ’95 トヨタ ハイエース ワゴン 3.0Dターボ リビングサルーンEX Wサンルーフ 4速AT(39)


 この100系ワゴンのターボディーゼルに乗った時に、ハイエースの偉大さを認識したのです。

 それは、強靭なシャーシの上で成り立っているパッケージングであり、ターボディーゼルエンジンの余裕のパワー・トルク・経済性であり、それによって快適で長距離ドライブでも疲れにくい乗り味を実現し、これこそがトヨタの真の最高級車であり、トヨタ最強のスポーツカーである、と誇りに思ったくらいです。

 グレード選択に関して、より煮詰めたいところでもあり、全長が伸びて4列シートになってよりゆったり感を演出しているグランドキャビンが気になっているところです…。(ヘッドレストが付かない点以外では、いっそのことロング10人乗りデラックスで、硬くてコシのあるビニールレザーシートで挑むのもありかと。)


【 2000年代 】 ’09 トヨタ プロボックス バン1300DXコンフォートパッケージ 4速AT (89.8)


 正直なところ、90年代以降をハイエースで包囲してもいいくらいの迫力ですが、100系の相場は21世紀モノだと高騰し、鼻付きのレジアス系では人馬一体感で大きく見劣りしたので除外。

 そこで、2000年代でも比較的安値の中古物件が多いプロボックスを選択したのです。

 ベースが初代ヴィッツで、後に増殖するトヨタ・コンパクトミニバンと共通の弱点であるステアリングコラムの低さを抱えてしまうのですが、プロ向けに作った商用バンなので、他の乗用車のように素人な顧客様の足元を見ながらの設計は、決してしないのです。

 この際のグレード選択ですが、タマ数が少ないとはいえMTにこだわりたい…。

 ATだと空走感による恐怖心がある傾向にあるので…、理想はターボディーゼルMTか?



【 現行型 】 トヨタ ハイエース バン DX 3/6人乗り 5ドア 2000ガソリン 4AT(205.7)



 グレードは、あくまでも暫定です。

 最近思うに、200系ハイエースには無限の可能性があるのです。

 圧倒的なパワー・トルクを求めて走り重視でいくなら、MC後の3Lターボディーゼルで安全性に問題ある後席なしの4ドア3人乗りMTか?

 また、基本骨格が頑丈に設計されているため、社外品パーツでウッドコンビハンドルや本革シートカバー・ウッドパネルなどでドレスアップして様になる、数少ないクルマの1つではないか、とも思うのです。

 その意味では、アルファードの本来の姿を表明する意味で、10人乗りワゴンDXをベースに、社外品を使って豪華仕様に仕立ててみるもの面白いかと。

 それはそうと、一般的に近い4~5人での使用ならば、後席シートベルト・ヘッドレストが付くスーパーGLにするのが筋でしょう。^^

 まだまだ、200系ハイエースで研究してみたいところですね。^^大阪のショップではドリフト仕様も製作したようで。^p^

 来年デビューのFT-86とも、いい勝負ですね。^^




 徹底的にプロ志向で選択してみました。

 なので、ハイブリッドカーもエコカー減税も関係なしです!
Posted at 2011/10/15 00:20:55 | コメント(5) | トラックバック(1) | トヨタ | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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