VS
一風変わった、中古FR高級サルーンと新車ミニバンとの対決です!
ミニバンと言えば、走りに関係なさそうに思えますが、そこはクラフトマンシップに溢れるマツダ車のこと、スライドドア付きでも走る楽しさは忘れていないようです・・・。
対してグロリアは、8年落ちながら走行1.2万kmの超低走行車で、旧車エンスーに言わせると「いわゆる新車」です。^^;
’04 日産 グロリア グランツーリスモ250S ナビエディション 70th-Ⅱ 4速AT FR (68) 7.48(1570kg/210馬力)



前オーナーがあまり乗ってなかったことで、新車当時のクオリティをかなりの割合で残している、いわゆる極上物件のグロリアです。
しかも、北米に初めて輸出された後期モデルで、8年経った今も古さを感じさせないデザインディテールが人気で、これこそが後のフーガに繋がるルーツとも言える、グロリア最終モデルです。
外観の塗装艶が鮮やかに残っていること、内装の傷みが殆ど見受けられないことなど、中古車業者的に見ると、タマとして中々出てくる物件ではないのは明らかで、相当高い評価をするところでしょう・・・。
更に、当方が実際に試乗してみても、脚周りの経たりが殆ど感じられず、17インチにインチアップされたタイヤの影響も然程感じられず、正にY34後期グロリアの新車当時そのものに感じました・・・。
それ故に、新車当時からあったと思われる問題点があることに気づき、それはトルコンがルーズでエンジンブレーキが弱く、巡航時に空走感がかなり強いため、スピードコントロールがしにくいという、旧来の日本車の弱点そのものであったことで、この一点でグロリアへの評価を一気に落とす結果となりました。
最新のフーガに乗った時に印象と照らし合わせると、同じVQ25でも当時のDDと最新型のHRとでは高回転での加速の伸びが大きく違い、また最新の7速ATと比較すると、ギアとギアとがかけ離れてて繋がりがイマイチで、マニュアルシフトを楽しみにくいというところに古さを感じさせました・・・。
それでも、フーガの新車のことを思うとかなりお手頃価格であるだけに、トルコン特性で乗ってて怖さを感じてしまった・・・というのが、何とも勿体無い結果となりました・・・。
運転環境について触れると、4ドアハードトップ時代そのものの低く寝そべった姿勢が前提となったものである・・・という部分ではフーガに進化を感じさせるところで、シートのクッションもスポーティーな雰囲気な割には柔らかめ、それは今のフーガも同じような傾向ですね。^^
ただ、いくらコストダウンがあったからとはいえ、テレスコの設定がなかったのはちょっとね。^^;
マツダ プレマシー 20S 片側電動スライドドアパッケージ 5速AT FF (222.5) 10.00(1500kg/150馬力)



今や、スカイアクティブ技術が導入された新型車が続々登場する中、すっかり先進性を失ったプレマシーで飛び道具に欠けた印象ですが、久々に乗ってみると、これが何ともとっても普通で、乗ってて安心するんですね。^^
というのが、平凡なトルコンATなんだけど、先のグロリアみたいに空走感が強くなくて、アクセルオフにするとエンジンブレーキがある程度効くので、乗っててスピード管理しやすいし、同乗者がいても必要以上に遠慮する必要がない・・・、というのは1人乗り車以外のクルマでは結構重要なことではないか?と思うわけです。
正直言えば、ここまで装備が付いてる必要もなくて、アクセラのCグレード同様に革巻きでないハンドルが付くと質感の低さが露呈するという弱点はあるのですが、プレマシーならば最廉価の20CS以外は全て革巻きなので、そこは問題なし、というか革巻きの方が握り心地良くて、内装の質感の低さをある程度カバーできます。^^;
それに、スカイアクティブのアクセラって、乗っててスッキリしないんです。というのが、エンジン回転が重いから・・・。
このプレマシーに載ってるエンジンは、MC前のアクセラに載ってたのと同一なのですが、特別エンジン回転が速いとかは感じないけれども、5速で留められているATのお陰なのか、それともスカイアクティブアクセラで4-2-1排気に出来なかったことによる弊害なのか、こっちの普通のプレマシーの方が、結果的に乗り味がまとまっている印象なのです。
これがビアンテになると、運転環境が狂ってATは2.3Lでないとマニュアルモード付きにならない、ということもあって、これもギアの選択がしにくいロジックで・・・。
という訳で、案外消去法で残ってくるプレマシーなのです。
よって、ベイスターズvsカープならぬ、日産vsマツダの異色対決は、マツダの
プレマシー支持となりました。
(追記)
現在、マツダ各ディーラーで新型アテンザのティザーカタログの配布が始まっているようです・・・。
画像に加えて簡単な諸元・価格・グレードが発表されておりますが、一番の朗報はディーゼルにMT仕様が存在することで、是非とも広島本社に出向いてでも試乗したい1台です。
今回の新型アテンザのデザインもインパクトが強いもので、特にセダンでは流れるような曲面を基本としたフォルムで、鈍臭いイメージが付きまとう大型FFセダンのイメージを払拭して、あたかもFRでは?と思うほどの伸びやかなスタイリングにまとまっている点に注目です。
テールから見ると、マークXにちょっと似てる・・・というのもあるのですが・・・。
エンジンはCX-5と同一の2.2Lターボディーゼルの他、ガソリンエンジンが2Lと2.5Lが設定され、ディーゼルはXD、XD・Lパッケージの2グレードで、ガソリンは20S、25S・Lパッケージとなります。
ボディはセダンとワゴンの2本立てで、2世代続いたスポーツ名乗る5ドアHBは廃止されます。
上記グレードは、セダン・ワゴン共に同じ組み合わせになります。
Posted at 2012/10/13 22:11:28 | |
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