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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年10月24日 イイね!

【高性能4ドア五選・第3号】 LSの延命策・・・

 今日の2ドア五選
       (8)      
10・1810・810・1810・810・9

  今日の2ドア圏外;;

10・24

 レクサス LS460 バージョンC・Iパッケージ ムーンルーフ 8速AT FR (904.5) 5.05(1980kg/392馬力)


 2012年10月、レクサスのフラッグシップサルーンLSがビッグMCで延命策が取られることになった・・・。

 というのも、2010年代中盤から後半に掛けてのラインナップ戦略において、明確な方向性が決まらなかった・・・という背景があったらしい・・・。

 V6ハイブリッドでダウンサイジングを図るか、それともV8ガソリンエンジンで貫くか・・・。

 世界的に排ガス・燃費規制が厳しくなっていく中で、エンジン排気量を落として過給することで対処する欧州メーカーが多く、対して日本国内の高級車ユーザーは、排気量の大きさこそが車格である・・・という認識が強く、開発陣でも案がまとまらなかったとか・・・。


 そんなこともあって、今時のスピンドルグリルを採用して大幅にイメージチェンジしたLSですが、内装も大幅にイメージチェンジし、これまでのセルシオ臭さ・オヤジ臭さを払拭させて、新型GSに繋がるお洒落な高級車としての佇まいを手に入れたのです。

 更に、前席の設計も変更され、これまでの当りの柔らかさを重視したものから、サイドのホールド性をも考慮して、座面は欧州車のようなコシのあるものへとなったのです。

 その意味では、日本車特有の癖は少ない方で、ATもルーズなのはルーズなのでしょうが、極端に空走感が強いとかトルコンスリップが大きいとかいった部分が改良されて、スピードコントロール性は然程悪くないところまでは改善されております。

 あたかもハイブリッドカーであるかのような静粛性は、初代セルシオから進化し続けただけのことはあり、レクサスブランドの信頼を裏切らないものです。


 そんな新型LSですが、気になったところを。

① インパネ形状が大幅に変更されるも、ステアリングコラム位置が低いのは相変わらずで、サルーンらしいドライビングポジションを決める上で、チルトステアリングで調整するも中折れ状態になるため、ショルダー部分のホールド感が不足する傾向があったこと。

② 今回新たにドライブモードセレクトが追加されたのですが、脚とパワートレインをスポーツ志向にする「スポーツ」「スポーツ+」モードを駆使するも、サスペンションのブッシュ類が柔らかいのか、荒れた路面を通過した後の脚の収まりがイマイチで、相性という部分では「コンフォート」に分があり、あくまでもコンフォート性重視のセダンであることが露になったこと。

③ 後席環境ですが、あくまでも着座位置を落として、シートバックを寝かせた姿勢で設計されたもので、この部分は昭和時代の日本車の癖を引き継いでしまっていること。

  とはいえ、最近はメルセデスも怪しいところがあって、レクサスだけ極端に劣っているとは言い難いところも・・・。

  ただ、座面に角度をつけているので、致命的なサブマリン現象を起こしやすいものではなさげ・・・。



 総括すると、フラッグシップカーとしてのステイタスシンボルとしては十分に役目を果たしているけれども、純粋に面白いクルマを求めるには900万円超の価格は、やはり高いと言わざるを得ないです。

 なので、買おうとされている方を止めるほどではないですが、当方から推奨するほどでも・・・といったところです。


 せめて、Fスポーツでブッシュ類も強化されていることを祈ってますが・・・。


(追記)

 気になった点がもう1つあったので・・・。

④ ステアリング本体についてですが、試乗車には本木目と本革とのコンビ仕様でしたが、本木目の部分の摩擦が極端に大きく、ステアリング操作をするときに、本木目部で手を滑らせて操作する上で滑りにくいために、操作性で大きく印象を落としました・・・。

  本木目の代わりにバンブーだったら、本革部分と摩擦が変わらないため、ステアリング操作性では上回るのでは?と思っております。
Posted at 2012/10/24 19:00:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | レクサス | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
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