この度は、第17回わたしの五選にご参加頂いた方々に、改めて感謝御礼申し上げます。
接戦だった2次選考も無事に終了し、ついに今年のワーストカーオブザイヤーを発表する運びとなりました。
では、発表です!
第1位 20点 日産 ラティオ (高5+ふ4+町4+O2+A2+さ2+ひ1)
(画像) 日産 ラティオ 1.2 X CVT FF (147.0) 13.04(1030kg/79馬力)



1次選考で1位だったサンバーを抜いて、逆転でワースト1に輝きました?;;
今回、2次選考で全員が選考する形となったのですが、選考した主な理由をまとめると、
① 当方からは、居住空間の設計の不味さを指摘したこと。
② エンジンラインナップが直3の1.2L・NAのみで貧弱さを感じ、よりハイパワーな仕様のラインナップを望む声が強かったこと。
③ 生産を海外のタイに委託したことで、国内製造業の空洞化を招いたこと。 の3つです。
また、タイ産ということで懸念されてた品質面の指摘もありました。
こうしたことも、国内道路事情に合った5ナンバーサイズのセダンに、かつてのような元気で活気ある商品に戻って欲しいという、みん友さんみんなの気持ちが強かったが故の結果であった、と受け止めています。
自動車メーカーにとっては、グローバル化は避けられないのでしょうが、国内のこうした需要に少しでも応えていただけるように、今後の商品展開を望むところです。
第2位 17点 スバル サンバー (O5+A5+高4+ひ3)
(画像) スバル サンバー バン VB 4速AT FR (97)



開催前からある程度予測はしておりましたが、トヨタとスバルが提携を結ぶことと引き換えに、軽自動車の自社生産からスバルが撤退するという決断を、企業トップ会談の中で決定してしまったことが、大元となる原因です。
その中で最後までオリジナル生産を貫いて、生産終了間際まで駆け込み需要が殺到することとなったのです。
という訳で、クルマ自体の中身以前に、軽トラで最も現場の信頼が厚かった商品が、トップの決断一つで強制的に生産終了された、ということへの反発が根強かったです。
それでも、当方が1点もサンバーに入れなかったのは、クルマとしては2次選考7台中最も真っ当であったから、なのです。
というか、普通の乗用車が真っ当でないことが問題なのですが・・・。
第3位 17点 ホンダ Nボックス/Nボックス+ (町5+ひ4+A3+さ3+O1+ふ1)
(画像)ホンダ Nボックス+ 0.66 G・Lパッケージ CVT FF (146.0) 17.24(1000kg/58馬力)



当方としては、1次選考から一貫して5点を投じた1台です。
販売台数も多かったことから実際に使用されている方も多く、あえて酷評することで反発されることも、ある程度予測しておりましたので、出来るだけユーザーさんには配慮しながら、クルマのコンセプトそのものは否定せず、むしろコンセプトを生かすために必要な改善点を挙げる形をとらせていただきましたが、どの程度伝わるか?は未知数です。
その中で、表現方法に問題点があるならば、改善していくことに吝かではない点も含めて、ご理解いただけたら・・・と思います。
第4位 17点 三菱 ミラージュ (さ5+O3+ふ3+高2+ひ2+A1+町1)
(画像) 三菱 ミラージュ 1.0 G CVT FF (128.8) 12.61(870kg/69馬力)



こちらも、ラティオに引き続きタイ生産の委託商品?です。
モータースポーツを愛して実践されているさんちゃん様にとっては、ホットモデルのサイボーグこそがミラージュのイメージだっただけに、単なるアジアン商品に成り下がった姿に対しては、看破できなかったようです。
単に低価格な脚として割り切れば、そんなに悪くはないのですが、それ以上を望むと・・・。
第5位 14点 ジープ コンパス (O4+A4+高3+ふ2+さ1)
(画像) ジープ コンパス 2.0 リミテッド 6速CVT FF (298)



4駆の設定がない、FFのみのジープ・・・。
南国住まいならジョークで済むところですが、冬場の積雪が深刻な北海道や東北・北陸地方にお住まいの方々にとっては、4駆の必要性は切実なところであるだけに、相当に不評を買う結果となりました・・・。
当方から選考しなかったのも、クルマとして真っ当なアウトランダーにジープの皮を着たクルマ、と認識してて、クルマそのものはサンバーに次いで真っ当だったから・・・なのですけどね。^^;
第6位 12点 ホンダ Nワン (ひ5+さ4+町2+高1)
(画像) ホンダ Nワン 0.66 プレミアム・Lパッケージ CVT FF (139.0) 14.66(850kg/58馬力)



昭和時代の独創的だった頃のホンダを知るものにとっては、軽四・エコカー中心の今のホンダ車に対しては、あまり良く思わない傾向にあります・・・。
今のミニバンスタイルにN360の雰囲気を与えられても・・・というご指摘をいただきました・・・。
第7位 8点 スバル BRZ (ふ5+町3)
(画像) スバル BRZ 2.0 S エアロパッケージ 6速MT FR (284.6)



主催者として、当方が最もサプライズだったのが、BRZ・86が選考されたこと、だったのです。
当初、小型FRスポーツの復活で盛り上がるだろう・・・と考えてましたが、操縦性や運転環境に対して、クルマ好きでも必ずしも合うとは限らない・・・ということを、目が覚めるような思いで認識したのでした。
そんなふもさんに、激しく同意して、当方も急遽2次選考で3点を投じることとなったのです・・・。
ふもさんこと、ふもふもさくやさんに、「となりの五選」で詳しく紹介します。