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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月03日 イイね!

【選ぶならどっち?・第5号】 ホンダK、新旧身内戦!

VS

 ホンダ ライフ 0.66 ディーバ 4速AT FF (129.9) 16.15(840kg/52馬力)


 当方が、軽自動車ベストセラーのNボックス系をワースト1に選考したことで、ある意味波紋を呼んでいるようなので、ここは徹底してモデル末期のライフにもご登場願いまして、比較させていただきます。

 先に結論から言いましょう。当方としては、ライフ支持です!

 基本設計としては、2世代キャリオーバーとなるので10年近く使われたもので、Nボックス系と比べると相当に古いのですが、実際の乗り味としては、そんなに極端に古臭いわけでもなかったのです。

 とはいえ、厳密に比較すればNボックス系の音振は進化しており、CVTなので燃費ではライフを圧倒するのですが、それがスズキで言うK6AからR06Aにエンジンが換装された程の劇的な変化振りではなく、新規投資で開発したのに・・・というのが、Nボックス系を酷評する源泉となっているのです。


 それでは、話をライフに戻しましょう。

 ライフの方が気に入った理由としては、モデル末期で低価格で値引きへの期待があるから・・・というのもあるのですが、ステアリング系統に引き締まり度でN系よりもライフの方に分があり、N系のCVTがもっさりしたレスポンスで緩慢さがあるのに対し、ライフの4速ATも出足加速は鈍いけど、少なくとも変速時のダイレクトさではまだ勝っており、現状のホンダにおいてスポーティーな走りの軽ということでいえば、むしろNワンよりもライフ!と思った程だったのです。

 更に、運転環境もそんなにライフも悪くはなく、燃料タンクは普通に後ろではあるものの、十分に着座位置は高くて、しかもチルトステアリングがつくので運転ポジションが合わせやすいのです。しかも、後席着座姿勢もまずまず良好と来ているのです。

 ただ厳密に言えば、今年の改良前にあった鉄ホイールむき出しの最廉価仕様Cタイプが理想ですが、エアロつきのディーバならスタビライザーが付いて、コーナーでの安定性が増すという利点もあります・・・。

 あながち、モデル末期のライフも馬鹿にはできない・・・と思ったものでした・・・。 


 ホンダ Nボックス+ 0.66 G・Lパッケージ CVT FF (146.0) 17.24(1000kg/58馬力)


 ここで、あえてNボックス系を選ばれた方をフォローいたしますが、身体が不自由なご家族を抱えているならば、背が高くてスライドドア付きの軽自動車は、本当に使いやすくて重宝する点に関しては、重々理解しているつもりです。

 だからこそなんです。メーカーのホンダに対して、こうした切実なユーザーさんに、より使いやすくて安全性が高い商品に改善して欲しい、という願いが強いのです。

 現状においては、後席環境にて普通のNボックスだと後ろ過ぎてシートバック寝すぎてて、追突時の乗員保護が微妙であることが問題であり、Nボックス+ならば後席位置は前方になったものの、シート収納を優先しすぎてシートそのものの座り心地が著しく低下し、着座位置も前席と変わらない高さに留まっていることへの問題提起であるのです。

 更に走りの面でも、ライフやゼストで、それなりに引き締まった脚に仕立ててたのが、全体的に剛性感薄くてステアリングユルユルで、電動PSのアシスト量が極端に変化するところにも、問題点があると思ったが故のことです。

 これが、マーケットリサーチして本当にユーザーが望んで、上記のような操縦性にしている、というならば、まだ理解できるのですが・・・。

 クルマ作りのプロとして、ただ顧客のニーズに応えるだけに留めず、自動車工学的に正当性ある設計であることを基本に、いかにユーザーに理解を得るか?という努力をも、一層していだだくようにお願いする、というのもまた、本ブログを執筆する意義でもあるのです・・・。
Posted at 2012/12/03 21:06:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年12月03日 イイね!

【選ぶならどっち?・第4号】 ゆっくり走ろう・・・

VS

 BMW X3 2.0DT Xドライブ20d ブルーパフォーマンス 8速AT AWD (564.0) 10.00(1840kg/184馬力)


 一言で「駆け抜ける悦び」と言いますが、BMWが積極的にディーゼルエンジン車を投入するにあたって、今後は速く走らせることだけが、駆け抜ける悦びであるとはならずに、ゆっくりとしたリズムでリラックスして駆け抜ける悦びもあるものだ、と認識するようになったのです。

 というのも、このX3のディーゼル。これまでのBMWのイメージからすると、かなりの鈍足になるのですが、これが乗ってて全然嫌じゃない。

 それどころか、エンジン速いのは良いけれど、ステアリング系に癖があって、人馬一体になりづらいのは御免で、その意味でディーゼルX3は、かなりいけてます。

 X1の4駆みたいに重ステで悩まされる必要はないし、5や7のアクティブステアの特性気にする必要もないし、で電動PSで操舵力軽いので、日本車の感覚で操りやすいけれども、BMWらしい安心感溢れる走りは健在なのです。

 これならMスポーツでなくてもいい。スポーツ+モードなくてもいい、とすら思ったのです。

 3や5のディーゼルだと2駆になってしまうけれど、積雪地方でも楽しめるBMWとしては、4駆のX3が選べるというのは、非常に大きいかと思うのです。


 トヨタ ランドクルーザープラド 4.0 TX 5速AT AWD (370.0) (2120kg/276馬力)


 その意味では、プラドのガソリン4Lのパワー・トルクは怖さすらありましたね。;;

 というのが、エンジンパワー・トルクの大きさに対してサスペンションの動きが大き過ぎて、ブレーキングでのノーズダイブがかなり大きく、重くなった車重を止めるにもブレーキ容量が不足しているような、そんなアンバランスさを感じたから・・・なのです。

 これだったら、パワーは現状の半分以下でも十分な低速トルクを確保すれば、4発ディーゼルで十分ではないか?むしろそれがランクル本来の有り方では?と思ったのです。

 せっかくトヨタとBMWがディーゼルエンジン供給で提携を結んだのだから、このままBMWのブルーパフォーマンスを移植しても・・・と思ったのです。

 そんなプラドにも見どころが全くないわけではなく、乗用車ベースのSUVのステアリング初期応答性が軒並みクイックになる中で、伝統的なシャーシフレームを残すボディ構造で、良い意味でスローなステアリングで、これが普通の乗用車にも採用してもらえたら、どれだけクルマとして真っ当となるか?と思うのです・・・。


 どっちを支持するか?と言われれば、言うまでもなくX3支持ですね。^^
Posted at 2012/12/03 20:52:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | BMW | クルマ
2012年12月03日 イイね!

五選の途中経過

 今日のFF五選
       (3)
11・2912・312・212・311・29

 今日のFF圏外;;

12・2
Posted at 2012/12/03 20:37:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 選抜 | クルマ
2012年12月03日 イイね!

第17回 わたしの五選 ~ 前編 ・ ワーストカーオブザイヤー ~ 結果発表!

 この度は、第17回わたしの五選にご参加頂いた方々に、改めて感謝御礼申し上げます。

 接戦だった2次選考も無事に終了し、ついに今年のワーストカーオブザイヤーを発表する運びとなりました。

 では、発表です!



第1位 20点 日産 ラティオ (高5+ふ4+町4+O2+A2+さ2+ひ1)
(画像) 日産 ラティオ 1.2 X CVT FF (147.0) 13.04(1030kg/79馬力)


 1次選考で1位だったサンバーを抜いて、逆転でワースト1に輝きました?;;

 今回、2次選考で全員が選考する形となったのですが、選考した主な理由をまとめると、

① 当方からは、居住空間の設計の不味さを指摘したこと。

② エンジンラインナップが直3の1.2L・NAのみで貧弱さを感じ、よりハイパワーな仕様のラインナップを望む声が強かったこと。

③ 生産を海外のタイに委託したことで、国内製造業の空洞化を招いたこと。        の3つです。

 また、タイ産ということで懸念されてた品質面の指摘もありました。

 こうしたことも、国内道路事情に合った5ナンバーサイズのセダンに、かつてのような元気で活気ある商品に戻って欲しいという、みん友さんみんなの気持ちが強かったが故の結果であった、と受け止めています。

 自動車メーカーにとっては、グローバル化は避けられないのでしょうが、国内のこうした需要に少しでも応えていただけるように、今後の商品展開を望むところです。


第2位 17点 スバル サンバー (O5+A5+高4+ひ3)
(画像) スバル サンバー バン VB 4速AT FR (97)


 開催前からある程度予測はしておりましたが、トヨタとスバルが提携を結ぶことと引き換えに、軽自動車の自社生産からスバルが撤退するという決断を、企業トップ会談の中で決定してしまったことが、大元となる原因です。

 その中で最後までオリジナル生産を貫いて、生産終了間際まで駆け込み需要が殺到することとなったのです。

 という訳で、クルマ自体の中身以前に、軽トラで最も現場の信頼が厚かった商品が、トップの決断一つで強制的に生産終了された、ということへの反発が根強かったです。

 それでも、当方が1点もサンバーに入れなかったのは、クルマとしては2次選考7台中最も真っ当であったから、なのです。

 というか、普通の乗用車が真っ当でないことが問題なのですが・・・。



第3位 17点 ホンダ Nボックス/Nボックス+ (町5+ひ4+A3+さ3+O1+ふ1)
(画像)ホンダ Nボックス+ 0.66 G・Lパッケージ CVT FF (146.0) 17.24(1000kg/58馬力)


 当方としては、1次選考から一貫して5点を投じた1台です。

 販売台数も多かったことから実際に使用されている方も多く、あえて酷評することで反発されることも、ある程度予測しておりましたので、出来るだけユーザーさんには配慮しながら、クルマのコンセプトそのものは否定せず、むしろコンセプトを生かすために必要な改善点を挙げる形をとらせていただきましたが、どの程度伝わるか?は未知数です。

 その中で、表現方法に問題点があるならば、改善していくことに吝かではない点も含めて、ご理解いただけたら・・・と思います。


第4位 17点 三菱 ミラージュ (さ5+O3+ふ3+高2+ひ2+A1+町1)
(画像) 三菱 ミラージュ 1.0 G CVT FF (128.8) 12.61(870kg/69馬力)


 こちらも、ラティオに引き続きタイ生産の委託商品?です。

 モータースポーツを愛して実践されているさんちゃん様にとっては、ホットモデルのサイボーグこそがミラージュのイメージだっただけに、単なるアジアン商品に成り下がった姿に対しては、看破できなかったようです。

 単に低価格な脚として割り切れば、そんなに悪くはないのですが、それ以上を望むと・・・。


第5位 14点 ジープ コンパス (O4+A4+高3+ふ2+さ1)
(画像) ジープ コンパス 2.0 リミテッド 6速CVT FF (298)


 4駆の設定がない、FFのみのジープ・・・。

 南国住まいならジョークで済むところですが、冬場の積雪が深刻な北海道や東北・北陸地方にお住まいの方々にとっては、4駆の必要性は切実なところであるだけに、相当に不評を買う結果となりました・・・。

 当方から選考しなかったのも、クルマとして真っ当なアウトランダーにジープの皮を着たクルマ、と認識してて、クルマそのものはサンバーに次いで真っ当だったから・・・なのですけどね。^^;


第6位 12点 ホンダ Nワン (ひ5+さ4+町2+高1)
(画像) ホンダ Nワン 0.66 プレミアム・Lパッケージ CVT FF (139.0) 14.66(850kg/58馬力)


 昭和時代の独創的だった頃のホンダを知るものにとっては、軽四・エコカー中心の今のホンダ車に対しては、あまり良く思わない傾向にあります・・・。

 今のミニバンスタイルにN360の雰囲気を与えられても・・・というご指摘をいただきました・・・。


第7位  8点 スバル BRZ (ふ5+町3)
(画像) スバル BRZ 2.0 S エアロパッケージ 6速MT FR (284.6)


 主催者として、当方が最もサプライズだったのが、BRZ・86が選考されたこと、だったのです。

 当初、小型FRスポーツの復活で盛り上がるだろう・・・と考えてましたが、操縦性や運転環境に対して、クルマ好きでも必ずしも合うとは限らない・・・ということを、目が覚めるような思いで認識したのでした。

 そんなふもさんに、激しく同意して、当方も急遽2次選考で3点を投じることとなったのです・・・。



 ふもさんこと、ふもふもさくやさんに、「となりの五選」で詳しく紹介します。
Posted at 2012/12/03 19:46:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | わたしの五選 | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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