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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月10日 イイね!

第17回 となりの五選 ~ 後編 ・ ベストカーオブザイヤー2012 ~

 長きに渡り、第17回わたしのカーオブザイヤー2012にお付き合い頂いた方々に、再度改めて感謝御礼申し上げます。

 ワーストカーは選考委員全員に選ばれて日産ラティオになりましたが、ベストカーは選考委員内で割れて、熱狂的に支持された方々で点数を稼ぐ形でトヨタ86に決定しました。

 ベストの次点だったBMW3シリーズは、より幅広い支持を得ました。



 そんな中、上位2台に対してノーを突き出し、スピード狂ではない、官能的なクルマの魅力を徹底的に求められたふもふもさくやさんに、再度となりの五選でご登場願いたいと思います。
 
 では、よろしくお願いします。

 https://minkara.carview.co.jp/userid/174724/blog/28523423/

 前編の“ワーストカーオブザイヤー”に続き、後編では本命の“ベストカーオブザイヤー”5台の発表です。良い車より好きな車を優先し、個人的な思い入れとノスタルジーに満ちた目で選びました。
 次世代の動力機関なんてものは次世代の人たちに任せて、時代に取り残されつつある古い車好きは、残された貴重な時間を楽しむばかりです。

1位 日産・シーマ
(画像) 日産 シーマ 3.5M ハイブリッド 7速AT FR (735) 5.68(1930kg/340馬力)


 2010年8月の生産終了以来、約1年9ヶ月の時を経て復活を果たした名車。実質はフーガのロングボディとはいえ、光の環に浮かび上がる流麗なフォルムは日本の車好きに希望と活力、誇りを取り戻してくれました。
 期待の大きさゆえに細かい不満点もありますが、何より登場してくれたことが嬉しいです。懐かしい車名のリバイバルが続いた2012年を象徴する一台。記憶に残るであろう新型シーマに、最高の賛辞を贈りたいと思います。

2位 レクサス・GS
(画像)レクサス GS250 Iパッケージ 6速AT FR (550.0) 7.63(1640kg/215馬力)


 欧州車を中心に吹き荒れる“ダウンサイジング”の逆風に負けず、V6の名機・GRエンジンを継続させた新型GS。4気筒にない、マルチシリンダーならではの味わい。変わりゆく時代に於いては、変えないということも一つの主張です。
 高級なドライバーズカーに求められるのは燃費や効率ではなく、五感に訴える走りであるという価値観。古臭いと笑われても、私は支持します。

3位 トヨタ・カローラ・アクシオ/フィールダー
(画像)トヨタ カローラ アクシオ 1.3X CVT FF (139.5)
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 メーカー側の都合が優先されがちな昨今の車に珍しく、ユーザーの目線に立って真面目に作られたと感じるのが新型カローラ。見切りの良いボディ、質感の高い内外装、長く使っても飽きの来ないであろう完成度の高い車です。

4位 ダイハツ・アルティス
(画像)トヨタ カムリ 2.5M ハイブリッド 電気式無段変速 FF (304)


 生産終了したコペンと入れ替わるように復活したダイハツの最高級車、アルティス。旧モデルと同じくカムリのOEM車ですが、今回はハイブリッドとなっています。地味ながら、個人的に好きな車なのでランクに入れました。

5位 BMW・6シリーズ・グランクーペ
(画像)BMW 640iグランクーペ 3.0T LEDヘッドライト 8速AT FR (1008.0) 5.81(1860kg/320馬力)


 “ワーストカー”ではBMWの変化を嘆いたものですが、このグランクーペは嫌いになれない車です。古典的な直6ターボ、低く流麗なスタイル。かつての日本車を彷彿とさせる情緒と、贅沢で華やかなオーラを纏っています。

                                                    (以上です。)


 実のところ、ふもふもさくやさんには、「6気筒の五選」でもご登場願っているのですが、改めてマルチシリンダーエンジンの魅力を、今回も語っていただけたかと思います。

 それと、五選の共通点として全て独立トランクを持った4ドアであり、また高級感を大切にした車種であることが挙げられます。

 確かに、欧州メーカーにとっては、随分と時代遅れな価値観に感じるところでしょうが、ここがVWゴルフのような実用車とは異なるところで、一概に小排気量ターボで賄えるものかどうか?考えどころに思いましたね。^^


 そんな矢先に、ついに日産からブルーバードの名が廃され、益々純国産4ドアセダンが激減することとなっております。

 次回第18回わたしの五選は、元旦付近か正月明けを目処に、4ドアセダン復権にまつわる企画をしたいと思いますので、リクエストございましたら、遠慮なく教えていただけたらと思います。

 尚、今月25日発表予定の新型クラウンが絡む場合は、正月明けを予定したいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
Posted at 2012/12/10 18:16:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | わたしの五選 | クルマ
2012年12月10日 イイね!

【選ぶならどっち?・第10号】 マツダ系親子の選択・・・。

VS

 スズキ パレットSW 0.66 XS CVT FF (142.8) 17.22(930kg/54馬力)


 ここ最近は、意外にもパレット系を扱うことが多いですが、今度はカスタム仕様のSWでも登場です。

 通常仕様との違いは、10万円程高いのですがフロントにスタビライザーが装着され、足元は14インチアルミに履き替えられることで、最大の違いはエアロが装着されてブラック内装になることです。

 それにより、通常仕様と比較すると重量が増して、速そうな外観とは裏腹に速さの面で見劣りする傾向があるのですが、このパレットSW。意外と悪くなかったのです・・・。

 というのも、エンジンパワーの非力さは決定的なのですが、それを支えるボディ・サスペンションの剛性感・仕上げが抜群で、ハンドリングも走りの質感も普通車と遜色ないものだったからです。

 そして今回は、新型アテンザと比較することになったのですが、それでもハンドリング面ではむしろパレットが勝ってましたね。^^

 センター付近の締まりが良くて正確性も高く、例えばの話ホンダN系を圧倒するものです。

 ちかくFMCするであろう2代目パレットでは、新型ワゴンR同様にエンジン一新してエネチャージ付くでしょうが、物理的には速くなっても、乗り味として現行型のような爽快さが果たしてあるのか?と思うと疑問符が付くところです。


 マツダ アテンザ セダン 25S・Lパッケージ 6速AT FF (300.0) (1450kg/188馬力)


 おそらく、新型アテンザではマツダ役員のショーファーとしての役割を果たす意味で、ワゴンよりも長いホイールベースにして、相当に大柄なサイズにしたのではないか?

 そして、パッセンジャーに対して音と振動で有利なガソリン2.5Lを用意したのではないか?と思うのです。

 これまで、17インチ2Lガソリンと19インチディーゼルと乗ってきましたが、サスペンションとの相性では圧倒的に17インチに優位にあり、しかも世間では注目度の高いディーゼルよりも、エンジンを回す楽しさを持った2Lガソリン仕様に、意外にも魅力を感じたのです。

 唯一2.5Lだけ乗ってなかったのですが、結論から言えば動質の良さは他の仕様と同様に引き継がれているものの、エンジンを回す楽しさでは2Lに譲るところであり、19インチタイヤとの組み合わせで、路面に対しての接地性が弱い傾向があったことと、電動PSになってステアリングを切った時の感触の上質さでは、まだまだ油圧時代のそれには及ばないところでした・・・。

 なので、クルマ自体は悪くはないけれど、指名買いするグレード・仕様ではない、というのが今回の結論です。


 よって、親子対決。

 軽自動車規格内だからこそ出来た、緻密な基本設計を評価して、モデル末期ながら魅力満載のパレットSWを支持します!

 って、クルマ好きとは思えない選択に見えるだけに、意外に思うかもしれないですね。^^;
Posted at 2012/12/10 17:51:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ | クルマ
2012年12月10日 イイね!

【選ぶならどっち?・第9号】 幸せの青い鳥は何処・・・。;;

VS

 日産 シルフィ 直4横1.8 X CVT FF (209.5) 9.39(1230kg/131馬力)


 今月5日に発表された新型シルフィも3代目となり、これまでサブネームで付いていたブルーバードの名が廃されたことで、53年に渡るブルーバードの歴史に幕を閉じることとなりました。

 新型シルフィでは、中国市場に配慮した設計となり、後席3人掛けでも十分に広い居住空間を確保するために、全幅1.76mの3ナンバーボディとなったのが、歴代ブルーバードと大きく異なるところです。

 これでせめて後席居住空間設計がしっかりしていたら・・・と思うところですが、実際にはラティオ同様に背もたれを寝かせたもので、シート座面も平板で、トルソアングルが大きくなってしまう姿勢を強いられるもので、まるで昭和時代の日本車であるかのような設計にガッカリでした。

 それでも、走りが初代プリメーラとまでは言わなくても、歴代ブルくらいは・・・と思うところですが、実際には安請け合い設計で、緩くてインフォメーション薄いステアリングで、OEMタイヤが相当コストダウンされたのか、ステアリングに相当な振動が伝わってくる代物で、しかもCVTは変速過剰で乗ってて心地良くない、と来たものですので、正に褒めどころを見つけるのが非常に困難な1台となってしまってます。

 それでお褒めるポイントを探すと、ラティオと比較すると4気筒なのでエンジン本体の音振レベルは高い、ということと、先代シルフィのデザイン重視でシートあんこが抜け気味だったことを思うと、前席だけは相当に座り心地が良くなったこと、くらいです。

 更に、コメントされている通り、部品として国内で調達しているのはわずか35%で、国内で組み立てているので「日本車」ではあるのですが、残り65%程は主に中国・タイなどからの輸入で、これまた産業の空洞化に拍車を掛ける商品となってしまってます・・・。

 せめて居住空間だけでも良かったら、マツダ辺りがOEMで「カペラ」として復活させても・・・と思ったけど、これだったらノーサンキューです。><



 日産 リーフ Mo X 無段変速 FF (375.8) 13.21(1440kg/109馬力)


 先のシルフィと比べたら、リーフは相当な高級車。

 脚の動きは良いし(とはいえ、VWレベルではないですが・・・。)、タイヤの質もシルフィよりかは駆るかに上質だし・・・。

 先日Gグレードで取り上げた際に、航続距離が少し伸びた旨の報告をさせていただきましたが、これとは引き換えに、最高出力が若干落とされて、MC前程には鋭い加速はしなくなった・・・とのことです。

 それでも、アクセルを踏み込んだ瞬間から発生するトルクの太さで、ガソリン車とは比較にならないトルクフルさは健在です。

 居住空間であえて違和感あるとすると、床下に電池を積んだ関係で、後席着座姿勢が若干体育座り状態になることですが、それでも背もたれを寝かせすぎたシルフィよりかはマシと考えてます。

 レザーシートでもパワーシートが付かないGでなくても、アルミが別途になってもこのXグレードで、十分高級感あるな、と思う程の仕上がり振りでした・・・。



 よって、今回は言うまでもなく、リーフ支持です!(リーフ2連覇)
Posted at 2012/12/10 17:48:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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