• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月21日 イイね!

【FF五選・第4号】 国際結婚の行方は・・・。

 クライスラー イプシロン 0.9T ゴールド 5速AMT FF (235.0) 12.82(1090kg/85馬力)


 言うまでもなく、イプシロンは元々ランチアブランドの小型車になるのですが、御馴染みクライスラーとフィアット両グループの提携により、ランチアブランドとクライスラーブランドを統合させることになり、右ハンドルの国である我が日本と英国でのみ、クライスラーブランドでイプシロンとして投入される形となったのです。

 ランチア単独世代からすると、今回で3代目。

 基本的な成り立ちとしては、フィアット500をベースに全長を伸ばし、3代目にして初の5ドアHBとなったのです。

 元々プレミアムコンパクトとしてのキャラクターだったイプシロンなだけに実用本位とは言い難く、5ドアになっても後席居住空間は狭く、全高はそれなりに高くてもルーフが丸くなった形状で後席ヘッドクリアランスに余裕のないものとなっております。

 基本コンポーネンツが共用されているとはいえ、フィアット500とはキャラをそれなりに変えており、ステアリングのタッチも気持ち引き締まったスポーティーなものになってて、それはそれで楽しめる走りにはなっているのですが、どうもツインエアーの直2・0.9Lターボとの相性が抜群・・・とは言い難いんです。

 内装も、よりシックな雰囲気を重視したものなのは分かるのですが、本家ランチア程内外装色の種類が多いわけではなく、どちらかと言えば暗めのトーンで、フィアット500のように青春できる雰囲気でもないのです・・・。

 実用性と言えば、いくらイプシロンの伝統だからとはいえ、センターメーターは見にくくて、特にスピードメーターの視認性では、中央向きになっているので、運転中だと斜めから見る形になって、機能的な意義が見出しにくいのです・・・。

 その証拠なわけではないですが、つい最近MCされたダイハツ・ムーヴだって、センターメーター辞めたのですから・・・。


 話をイプシロンに戻すと、2グレードのうちどっちを勧めるか?と言えば、今回乗った廉価仕様のゴールド推奨です。

 と言うのも、プラチナのレザーシートの肌触りがイマイチで、むしろ安っぽい革シートに思えたので・・・。

 その意味では、アルカンターラ?のゴールドのシートの方が、遥かに座り心地がいい印象だったのです・・・。


 果たして、アメリカ本国では売らないクライスラーブランドの小型車は、どの程度マーケットで支持されるのでしょうか・・・?
Posted at 2012/12/21 18:27:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | クライスラー | クルマ
2012年12月21日 イイね!

【選ぶならどっち?・第14号】 ミレニアムFRセダン対決!

VS

’99 日産 スカイライン 4ドア 25GT-V 4速AT FR (15.0) 7.15(1430kg/200馬力)


 先日に引き続き、R34スカイライン4ドアが登場です。^^

 前回は、平凡な2L・NAに5速MTの組み合わせで、正に等身大のコンパクトFRスポーツセダンとして理想型だったのですが、今回は2.5L・NAモデルの4速ATになります。

 こちらの25GT-Vは、NAにターボ用の足周りを組み合わせた追加モデルで、Fブレーキも対向4ピストンの豪華なもので、より走りに振ったモデルでした。

 今回の物件は、それをベースに車高調に交換してローダウンされたものになります。

 正直なところ、タイヤのコンディションは万全ではなく、Fタイヤの磨耗が進んだ状態でありました。

 結論から言えば、前回の仕様と比較すると脚を固めてタイヤがインチアップされたことで、持ち前のボディ剛性の高さで、硬い脚に音を上げることはなかったものの、クルマ全体の動きが重く鈍くなり、結果平凡な脚に15インチの組み合わせと比べると、明らかに軽快感は薄れ、4速しかないATで低速トルクが太くないRB25との組み合わせで、エンジン回転の吹けもイマイチで、クルマ全体のバランスとしては低下し、この硬い脚で限界スピードが高いと思われる仕様ならば、いっそのことターボでドカーンか、より一層MTで乗りたい・・・と思うものでした・・・。

 とはいえ、ノーマルに脚を戻すと、相当動きに軽快さが戻る可能性は否定できないですが・・・。

 ただ、個体の状態として内装は明らかにこっちが上で、外装も傷はあるけれど前回よりはこっちが上でした。

 そんな当方の思いとは裏腹に、中古車相場はターボの方が上で、平凡な2Lモデルがエンジン載せ換えベースになってしまう・・・というのは悲しいところではあるのです・・・。


’01 トヨタ プログレ NC300 iRバージョン ウォールナットパッケージ 4速AT FR (25.0) 6.88(1480kg/215馬力)


 ミレニアム時代のトヨタセダンは、新たな挑戦に満ちていた・・・そんな気がします。^^

 今回紹介するプログレもその1台で、全長4.5m全幅ほぼ1.7mのコンパクトサイズの高級サルーンとして提案されたものでした。

 トヨタでも、3シリーズやCクラスのようなセダンが作れるんだ・・・と感心したものですが、それまで大きく立派に見えることが高級車の証と、ユーザーを教育?してしまったトヨタがやったところで、早々に理解されるわけでもなく、10年ほど生産された後に、結局FFファミリーセダンのプレミオ・アリオンの豪華仕様で受け皿にしてしまう羽目となったのは、FRファンとしては残念でしたが・・・。

 そんなトヨタ高級車としては、ヤンキー率が極端に少ないのがプログレの良いところで、古くなっても品の良さが保ててるというのは皮肉なところではあるのですが、11年落ち物件となった今回の個体でも、多少の内装の傷みはあるにせよ、本革シートの風合も残っており、高級サルーンの味は依然残ったままでした。

 そして何よりも、サイズがコンパクトなのが何よりも一番の魅力で、先に紹介したR34スカイライン程強靭なボディ剛性でなくとも、柔らかくてストロークの長い脚でも十分にスポーツ性の高いセダンとして魅力あるものです。

 今回のプログレはiRバージョンと呼ばれるスポーツサス仕様でしたが、さすがにコンフォート性を十分に確保した上でのもので快適性そのものは通常仕様とそんなに変わらないものの、15インチに据え置きながらスポーツサス化でステアリング操舵力が重くなり、それがスムーズなハンドリングを妨げる結果となっており、プログレに関しては・・・というか当時のトヨタ車に関しては、柔らかめの脚に大人しめのタイヤとの組み合わせの方が乗り味スッキリすることが多く、今回のプログレも例外ではなかったです・・・。
 
 こちらの仕様は、前期3Lモデルになり、電スロは装備されど直噴になる前のエンジンで4速ATと組み合わされるのですが、17系クラウンにありがちな発進時のもたつきが特になく、まずまず満足のいくエンジンレスポンスです。

 後席居住空間で言えば、34スカイラインが嘘のように広くて、しかも着座姿勢も抜群で、レクサスISと比べても断然広いですよね?

 やはり、和製メルセデスと言われただけのことはあり、これ程にパッケージングの優れたトヨタFRセダンは、過去にもこの後にも存在しなかったのでは・・・と思ったのでした。

 もちろん、運転環境だって中々のものです。若干ステアリングコラム低いかな?と思った程度で、基本的に高い着座位置で座ることを前提とした、正統派セダンです。


 という訳で、今回の対決は、余程のサーキット走行が頻繁な走り屋でない限り、プログレ支持です!
Posted at 2012/12/21 18:20:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | トヨタ RWD | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2012/12 >>

       1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 2526 27 28 29
30 31     

リンク・クリップ

「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/12/09 06:32:24
【 ムフロンの五選 ・ 厳選6号車 ・ 2合目 】積んで積んで走って走れ!  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/06/21 21:45:37
五選の途中経過 ~ ドライビングプレジャーを求めて、MTロードスターvsAGSアルト♪ ~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/06/12 00:28:36

愛車一覧

ダイハツ ミラ 和製JCW仕様(笑) (ダイハツ ミラ)
絶品のサスペンションで、下手な普通車よりもスタビリティーの高い脚に定評のL900ミラ。 ...
ダイハツ ミラ 和製JCW仕様(笑) (ダイハツ ミラ)
絶品のサスペンションで、下手な普通車よりもスタビリティーの高い脚に定評のL900ミラ。 ...
三菱 ミニキャブトラック 土屋軽市@41T (三菱 ミニキャブトラック)
 2017年6月末の、クラコンシリーズ生産終了に伴い、小型FR絶滅の危機が迫る。  そ ...
ダイハツ ムーヴ 神ってる!史上最高のムーヴ♪ (ダイハツ ムーヴ)
 WA32セフィーロワゴンに代わる、長距離用の伴侶を探してる間に、遂に出会った名車の予感 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation