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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月28日 イイね!

【選ぶならどっち?・第17号】 超希少昭和FRセダン VS 米国の王者FRスポーツ

VS

 正直言って、どちらかを選択はしたくない・・・ですが、対決しちゃいます。><


’73 三菱 ギャラン 4ドアセダン 1600 カスタム 4速MT FR (88.8) 10.46(910kg/87馬力)


 今や、探そうとしてもまず見つかることはありえない、2代目ギャランです。

 というか、この外観を見てギャランだと思った人は、相当ディープな旧車マニアです!

 初代は?と言えば、1969年に「コルトギャラン」の名で発売開始されたのでした・・・。

 今回紹介する2代目ギャランは、デビューした73年モデルになるので初期型になります。

 同年により小型なセダンとしてランサーが発売開始されたことを受けて、その棲み分けとしてギャランでは、より居住性を重視したパッケージングとなり、大幅にボディサイズが拡大されたことで走りのイメージが損なわれた、とのことです。

 とはいえ、これでも現代のクルマからすると小柄な方で、全長4.2m全幅1.6m全高1.39mの3サイズとなります。

 今回出会ったギャランに搭載されるエンジンは、1600ccサターンと呼ばれた4G32型で、その他1850cc・2000ccアストロンがあり、それぞれ4G51・4G52と呼ばれました。(後者は、三菱ジープJ58にも搭載実績有。)

 個体としては、博物館級に近いほど極上で、ワンオーナーでエンジン機関はしっかりと整備され、定期的に稼動させているので調子もバッチリでした。

 では、戦時中に戦闘用飛行機を製造した際に培った「飛行機屋精神」を堪能できる乗り味だったか?と聞かれると、ちょっと返答に困るところです。

 というのも、初代コルトギャラン後の初代ランサー程走りのイメージが強くなかったことは前述しましたが、今回乗った1600カスタムは4輪ドラムブレーキで、リアサスペンションはリーフリジット式で、年式からして国産車初の4輪独立式サスペンションを採用した510ブルーバードよりは後から発売されていることから、ことさら走りに・・・といった印象ではなかったです。

 1973年当時と言えば、山岳地方では未舗装の道路が珍しくなく砂利道がメインだったことから、むしろ頑丈なボディに頑丈なリジットサスが重宝していたこと。

 制限速度の高い道路が整備されてなかったため、純粋な技術の問題もありますが、最高出力よりも低速トルクを重視したエンジンが主流で、扱いやすいさではむしろ現代車にない魅力がありました。

 また、旧車特有のパワステレスも例外ではなく、現代車に乗りなれた手には重く感じるものの、13インチの小さなタイヤとの組み合わせなので、駐車場などでの据え切りで然程苦になることはない程度でした。

 ただ、パワステレスでも軽いという部分では、12インチだったカローラやサニー(ランサーも)クラスの方が、より実感できるところではあったのでしょう・・・。

 他メーカーとの違いとして、三菱車のクラッチは共通して重い傾向です。クラッチのサーボの有無などによるものでしょうか?


 かつては、普通にあった小型FRも、今や平凡なファミリーカーだからこそ、超希少で貴重な存在になっているのです・・・。


’91 シボレー コルベット クーペ 5.7 ベースグレード ガラスルーフ 3速AT FR (78.0) 6.40(1600kg/250馬力) 


 対して、一転してハイパワーなFRスポーツカーであるコルベットの出番です。^^

 今回乗ったのは、C4と呼ばれる4代目モデルで1984年から1996年まで生産され、L98エンジン最終年の中盤モデルに該当する1991年モデルが、今回紹介するものです。

 後にデビューするLT1エンジンでは更なるポテンシャルアップを果たすのですが、現状のL98エンジンでも?というのも失礼な程、日本車やドイツ車では有り得ない超トルクフルで、かつトラック勢では有り得ない高回転域まで持続するパワー感は桁外れでした。

 正直言って、色々なクルマに試乗して、これ程にパワフル・トルクフルでアクセルを踏むのが怖いクルマは初めてでした・・・。

 というのが、C4で一新されたと言われるサスペンションが相当にショートストロークな設計で、フロントだけはかのフェラーリF40のように、カウルごと開ける形でボンネットが開く構造です。

 タイヤが純正よりもインチアップされて18インチになっていること、社外小径ステアリングに換装されていることに加え、ホイールアライメントが十分に合わせられていない、タイヤの磨耗が進んでいた、などで荒れた路面で直進性を失う傾向が強く、故に痛快なエンジンフィールを味わい切れないという弱点はありました。

 それと、因みにブレーキ弱いです。911と比べたら遥かに・・・、国産とでも劣るくらい・・・。

 ですが、それが決定的弱点とはなり得ず、エコカーブームで忘れ去ったクルマが持つ真の面白さを、カルチャーショックのような形で教えてくれた1台として、むしろ褒めたいと思ったのでした。

 先のギャランと比べちゃうと、こちらは相当に劣化が進んだ内外装ですが、それでもシートの経たりを感じさせにくいしっかりとしたシート設計でありながら、ドイツ車のようなカチカチの堅さではなく、ある程度クッションを厚くしたもので、スポーツカー故に厚みは制限されるものの、それでもアメ車ならではのシート設計で、ATでレッド内装で軟派な仕様にも関わらず、スポーツドライビングに十分に対応する快適なシートでした。

 後のC5以降であれば、ニュルブルクリンクを走らせてテストするようになったせいか、相当に欧州車勢に負けないサスペンションの接地性を身に着けたようですが、ポルシェ911以上にスポーツカーらしい迫力に満ちたコルベットが、100万円以内で手に入るのって、凄くお買い得だと思いません?

 どんなに不人気な911だって、最低100万円台後半はどこの中古車販売店だってします。

 911云々以前に、迫力で言えばフェラーリやランボと比較しても・・・と思った程だったのです。


 軟派なAT仕様で、クルマに操られて完敗状態でしたが、次こそはもっと上手く乗ってやる・・・とリベンジ精神を掻き立てるのも、米国スポーツカーの頂点に立つコルベットだからこそ・・・でもあるわけです・・・。



 個体のコンディションの高さで票を稼いだギャランに対し、クルマの基本パッケージとして迫力ある走りを堪能出来るコルベット。

 クルマは使って乗ってナンボの方が強く、ジャジャ馬を乗りこなしたいという血の気が未だに騒ぐ傾向が強い当方個人として・・・ですが、コルベット支持とします!


 どちらを選択するにしても、別に中古軽四でもいいので(軽四の相場が高ければ普通車でも)脚車を確保することが条件になり、ギャランを選ぶなら屋根つきガレージは必需品です!
Posted at 2012/12/28 22:05:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | シボレー | クルマ
2012年12月28日 イイね!

【4駆五選・創刊号】 平凡だけど偉大な、生活4駆の有り難味。

 ダイハツ タントエグゼ 0.66 カスタムG CVT AWD (156.1) 18.27(950kg/52馬力)
 

 今回、あえて平凡な軽ミニバンでありながら、平凡にカタログには「フルタイム4駆」と記載されている、いわゆる生活4駆を取り上げてみようと思ったのが、下記の動画でした。

 きっかけとなった動画


 4駆専門マガジン「4×4マガジン」誌が行った、4駆ミライースの試乗記ですが、ここではカタログには記載されていない4駆システムの詳細が説明されています。

 簡単に言えば、カタログでは「フルタイム4駆」と記載されているけれど、実際には通常走行ではベースとなったFFそのもので、前輪2輪のみの駆動で走行し、前輪がスリップを感知した際に、後輪に駆動が伝わる方式で、「オンデマンド4×4」である、と説明しています。

 オンデマンドとは必要に応じてという意味で、文字通り前輪がスリップしてトラクションがより必要な時に応じて、後輪に駆動配分がなされて4駆走行になる方式です。

 乗用車に4駆が導入された当初は、CCVの発想を持ち込んでいたため、センターデフが直結したパートタイム4×4を導入していましたが、前回L510ミラを本ブログで紹介しましたが、正にこの方式なのです。

 深雪などで高い駆動力を発揮したい場合には最適な方式ですが、普段の街乗り走行をする上で癖がったのがタイトブレーキング現象と呼ばれるものです。

 これは、センターデフが直結しているが故に、前輪を左右に切った場合に前後左右のタイヤの回転差が発生しにくくなるために、前進・後退するのに大きな抵抗が発生して、スピードが落ちてブレーキングしたような現象が起こるのです。

 現代、こうしたパートタイム4×4が一部の軽トラのみになり、必要なだけ4輪駆動をさせることで普段の街乗りで癖がないようにするために、センターデフにビスカスカップリングを採用する方式が殆どという状況になりました。


 ここで、ようやくタントエグゼの話に入るのですが、残念ながら実際に試乗した日は晴天で、雪一つ残っていない路面状況だったため、実際に4駆の駆動力を試すには至らなかったのですが、改めてタントエグゼのファミリーカーとしての基本的な資質の高さと、上記の4駆システムを理解したことによって、積雪地方での生活の足としての偉大さを評価して、意外にも「4駆五選」初の厳選車として認定するに至ったのです。

 タントエグゼの基本パッケージングが、実用車としてしっかりとしたもので、高い着座位置でシート背もたれを起こしてポジションが合わせやすく、メーターが運転席側にあるので視認性が良好なのです。

 そして、全高1.7m超えでもサスペンションやボディの基本剛性が高いことで不安感なく走れる程にポテンシャルが高く、車重に対して非力なはずのNAにCVTとの組み合わせでも、発進加速も変速制御も自然で満足行くものでした。


 更に、山岳地方では特に重要なことですが、販売ネットワークの万全さでは輸入車だとディーラーが遥か遠くの都会にしかないことが多いけれども、スズキやダイハツなど(最近軽を取り扱っているトヨタは最強)だと山を少し降りた町にでもディーラーがあるため、故障やトラブルが発生した際のアフターサービス面を考慮すると、軽四の4駆は生活必需品として、非常に重要な商品である、と言えるわけです。


 トヨタ86の話題では、当方はとかくFRの魅力について語ってきましたが、超低ミュウ路な雪道となると、2輪駆動のトラクション性能の低さには閉口するものです。

 対して4駆だと、もちろん過信は禁物ですが、ある程度アクティブにアクセルを踏み込んで走りを楽しむことだって可能であり、特に雪道では特権のようなものです。



 そんな、普通にある平凡な生活4駆代表として、意外に思われたでしょうが、タントエグゼを4駆五選の厳選1号車として選びました。^^
Posted at 2012/12/28 21:48:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | ダイハツ | クルマ
2012年12月28日 イイね!

【 4駆五選 ・ 厳選1号車 】

【 4駆五選 ・ 厳選1号車 】 【☆祝☆】 4駆五選・厳選1号車

ダイハツ タントエグゼ 0.66 カスタムG CVT AWD (156.1) 18.27(950kg/52馬力) 12・27






 【次点補欠】

12・2412・212・2412・20


 今日のFF4駆圏外;;

12・2511・2912・1312・2212・11
Posted at 2012/12/28 18:40:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 選抜 | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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