VS
今日の
4ドア五選
(7)
8・24

8・14

8・16

8・12

8・26
今日の
4ドア圏外;;
8・28
’12 ルノー メガーヌ 2.0T ルノースポール 左H 6速MT FF (359) 5.72(1430kg/250馬力)



日産 ウィングロード 15M・Vリミテッド CVT FF (189.5) 11.19(1220kg/109馬力)



そもそも、ウィングロードでルノースポールと対決させるのが無謀というか、ルノースポールの比較相手として恐縮というか、そんなミスマッチな対決もどきです。^^;
Y12現行ウィングロードと言えば、先月で生産終了したティーダ・ティーダラティオとコンポーネンツを共用するのみに留まらず、インパネ形状まで似ている関係にある5ナンバーサイズワゴンであるわけですが、前席に付くシートはプレミアムコンパクトなティーダ系とは似て非なるもので、座面クッションにコシがなくて、長距離や経年変化での経たりが大きいことが予想される代物でした・・・。
それでも、走りの面で同クラスのカローラフィールダーと遜色ないもので、ハンドリング・脚の接地性では肉薄する程でした・・・って、カローラ自体シートがかなりコストダウンされてるもので・・・。
またウィングロードは、テレスコピック機能が付かないので、ドライビングポジションを決めるには理想の位置とはなり難いもので、値引き商戦ならカローラには負けない…くらいの長所しか思い浮かばないところでもあったりします・・・。
それで、ウィングロードをこのまな板に載せたのも、廉価仕様にオーセンティック名乗るグレードが存在し、「それってカングーのパクリじゃん!」と突っ込みたかった、という当方の個人的な思いもあってのことでした・・・。
と前置きしたところで、ようやくメガーヌ・ルノースポールの話に入れます。
というか、比べるまでもなく、
メガーヌ・ルノースポール支持です!
実は、去年に引き続き2回目の試乗になったのですが、前回が19インチタイヤのオプションが付いてたのに対し、今回は標準の18インチ仕様でした。
結論から言えば、シャーシとのマッチングがいいと思ったのは標準の18インチの方で、一見エボ系に見える外観からは想像しにくい程のコンフォート性に富んだものでした。
本ブログにて、ここ最近でもWRXもランエボも扱ってきて、いすれも辛めの評価となったのに対し、このルノースポールは絶賛モードに入っているのですが、これらの決定的な違いを説明していきたいと思います。
まず、運転環境があくまでも実用車のセオリーである、背もたれを起こして前よりのシートポジションで設計されていること。
それが、レカロ製バケットシートが付いても例外ではなく、シート座面角度などを含めて調節機能を持たなくても満足のいくポジションに決まりやすい、という部分でルノー側のドライバーへの心遣いを感じさせた部分でした。
更に、エンジン特性が一般路で走らせる領域で、パワフルでかつ扱いやすいようにパワーバンドとギア比が煮詰められていることも、絶賛ポイントです!
その点でWRXのMTはNGで、登り坂で巡航させた際にターボが効く前の回転域まで落ちてしまい、登りで加速させようとするとシフトダウンせざるを得ず、そうすると過給圧の大きなターボが効いて法定速度を優に超えやすくなってしまう、という特性でした。
また、DCTのランエボもアクセル踏み始めのピックアップが過剰で、スピードコントロールする際によりデリケートなアクセルワークが求められることと、ステアリング初期応答性が過敏で結果的に人馬一体になりにくいハンドリング特性で、ここでもドン引きしたくなるエボ系の癖が出た形となりました。
確かに、メガーヌスポールも弱点が全くないわけではなく、前輪二輪だけで265馬力を支えていることもあり、ラフにアクセルワークするとトルクステアのような現象が起こるので、じゃじゃ馬を制する心構えはスポール乗りとして必要なところです。
とかく左ハンドルが日本の交通事情に向かないからと拒絶される方も多いかと思いますが、個人的に拒絶されるならそれで構わないです。
ただ、欧州車の場合英国車以外では、左ハンドルを前提に設計できる利点を生かしてフロントバルクヘッドを設計し、より効率的なパッケージングを実現しているという事実を知ってほしいということと、左ハンドルから右ハンドルへの変更に当り、ステアリング位置のみに留まらず、ペダル配置やブレーキマスターの制御方法まで変わって、運転環境やブレーキフィールに多大な影響を与える、ということは、是非とも留意していただきたいところです。
それに、左ハンドルで日本の道を颯爽と乗りこなしてこそ、カッコいいエンスーではないですか!
今回、ルノースポールで左右ハンドルでの乗り比べが出来てないので何とも言えないですが、少なくとも同日の乗ったMT車でも、オーリスRSのブレーキがカックンでコントロールしにくいものだったのに対し、ルノースポールのそれは、脚の指先でブレーキ踏力をコントロールしやすいものであった、ということも強調したいと思います。
それだけに、僅か60台だけの輸入となったメガーヌエステートGTの左H・6速MTが、とても恨めしいのです・・・。(右Hのルノースポール以上に期待して・・・。)
Posted at 2012/08/28 20:22:45 | |
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