トヨタ・日産のミニバン・SUV4車を、一気にランク付けです!
日産 ジューク 1.5 15RX アーバンセレクション CVT FF (198.4) 10.26(1170kg/114馬力)



またしてもジュークの出番です。^^;
今度は、アーバンセレクションと呼ばれるローダウンサスが入った仕様で、立体駐車場に入る全高1550mm以内に収めているのも売りです。
結論から言えば、ローダウンサスの不具合はあって、路面のざらつきを拾いやすい傾向になりましたね。;;
また、ステアリングを握ったときにテカリが強かったことから、おそらく法規対応前の個体であるものと思われ、それ故か17インチ仕様の初期型にあったステアリング初期応答性が過敏なところがあり、ステアリングインフォメーションが薄れていました・・・。
まさか、プレミアムホワイトパッケージでアルミホイールのデザインが変わっているのですが、同時にタイヤの銘柄も変わってる・・・なんてことはないですよね?
日産 エルグランド 3.5 ライダー ハイパフォーマンススペック 黒本革 6速CVT FF (504.0) 6.90(2070kg/300馬力)




ミニバンにも、走る楽しさを・・・。
そんなメッセージが聞こえてきそうな、エルグランドのスポーツチューンド仕様であるハイパフォーマンススペックですが、デザインセンスを疑うような外観通りと言うか何と言うか、別世界のクルマでしたね。^^
なるほど、脚が強化されてステアリング操舵力は増していて、しかも脚の接地性もいいから、足周りはしっかりとスポーツ仕様になっているものの、組み合わされる本革シート座面が柔らかすぎて落ち着かず、またスロットル初期応答が過敏でスピード管理がしにくい特性も・・・。
現行E52になって、床下のフレームが消えたことで先代E51よりかは真っ当になったと思った運転環境ですが、基本的にはダメダメですね。
というのも、背の高いミニバンに合った、高い着座位置ではメーターが見にくく、やはり低い着座位置でシートバックを寝かせた姿勢が前提であったから。
新旧比較だったら飛躍的進化に思えたことも、ライバル車と比べると、まだまだ真っ当には程遠いミニバンであることが証明されてしまいました・・・。
これ、せめてパワー控えめな直4・2.5Lエンジンと組み合わせて、シートは布だったら、もう少しスポーツサスを活かせるのですけどね。;;
トヨタ ランドクルーザー 4.6 ZX モデリスタ製スポーツマフラー 6速AT AWD (702.9) 8.46(2690kg/318馬力)



今年秘かに、小フェイスリフトされてたランクルです。
乗った感じとしては、強靭にボディ・サスペンションが設計されているのは相変わらずな一方、ATルーズでスピード管理がしにくくて、20インチタイヤで轍に取られやすい傾向が強いなど、相当な自制心を持って運転しない限り、挙動としては危ないクルマの一種だと思いました。
これもエルグランド同様別世界ですが、シート骨格がまだしっかりしてて、本革のタッチが高級なだけ、まだマシではあるのですけどね。^^
それこそ、豪州ランクル70に搭載されているV8ディーゼルを移植することは不可能なのか?もう少し穏やかなエンジンと組み合わせることは出来ないか?MTの設定は・・・現状の特性では厳しいか・・・。
シャーシ関係はヘビークロカンにも対応できそうな設計で、そこらの乗用車ベースSUVとは比べ物にならない本物さがあるだけに、何とかクロカンで役立つ設計にしてもらえたら・・・と思うのです。
コンフォート性だって、ラングラーとは違ってプレステージカーとして、十分に成り立つだけの素性はあるのです。
現状、GXグレードの17インチ仕様なら、少しでも可能性があろうか・・・と思ってるのですが・・・。(キネティックサスを望むなら、最低AX・Gパッケージ以上のグレードが必要で、それなら18インチになりますが・・・。)
トヨタ アルファード ウェルキャブ 車いす仕様車(スロープタイプ)タイプⅠ 240Xベース デュアルパワースライドドア 6速CVT FF (400.5) (1940kg/170馬力)






トヨタのウェルキャブ仕様の、車いすの乗降を、出来るだけ一般のユーザーでも使いやすくて安全に使えるように、テールゲートの開閉一つとっても、リモコン一つで操作可能にしたシステムに、ここに敬意を表したいと思います。
というのも、大昔は車いす仕様を作るにもメーカーは手がけておらず、どうしても街の工場に無理な依頼をしては、手作りレベルのクオリティで甘んじて妥協するしかなかったはず・・・。
そして、ちょっと前の車いす仕様や他メーカーのだと、スロープゲートの操作が手動だったりして、労力の消耗が激しく、結果操作ミスしやすい設計だったことを思うと、これは非常に画期的なシステムだ、と思うのです。
とかく、福祉車両に関してはゲート操作についての記述に留まり、クルマ本体の乗り味については語られないケースが多かったのですが、本ブログでは、あえてこれまで通りにインプレします!
結論から言えば、スロープ装着のためにリア周りを相当改造してあり、補強しなければボディ剛性が大幅に減少するところですが、全く普通のミニバンとして、安心して乗れる1台である、ということです。
パワートレインは通常のアルファードと同様なはずの直4・2.4Lに6速CVTを組み合わせたFFなのですが、発進時のもたつきは特に感じられずスムーズに加速し、電動PSによるステアリングも普通のクルマとして十分にインフォメーションが伝わるものでした・・・。
むしろ、スロープ用に改造したためにリア周りが大幅に変更されたことで、随所に補強が入ってリアが重くなり、結果として安定感ある走りになったような、副次的な効果もあったように思いました・・・。
先日ハイエースで車いす仕様を取り上げて、その骨太な設計に感無量だったのですが、今回のアルファードだと、動力性能面で相当非力な思いをせずに済み、全高がベースのアルファードと同様で車いすにとってはヘッドクリアランスが小さいのですが、その分極端な重心高を意識することなく運転できるので、その意味では普通のミニバンと同じ感覚でドライビングが可能です。
というか、元々アルファードって操縦性は真っ当なミニバンであって、成金趣味的なアクセサリーで虚飾化されたイメージが強過ぎて、エンスーに色眼鏡で見られているのでは・・・とも思ったわけです。
それでも、通常のアルファードだったら、もっとシート本体にコストを掛けたVクラスを推奨するところですが、車いす仕様をメーカーで販売している強みがあり、いくらメルセデスと言えど改造したのが街の工場であったりすると、シートのクオリティを大幅に落としかねないだけに、ありがたいところです・・・。
福祉車両と言えば、どうしてもダサいイメージがあろうかと思いますが、アルファードの場合エアロつきの240Sをベースにした仕様も設定されており、普段通りで乗れるように配慮されている点に、トヨタの商売に長けた偉大さを見出しました・・・。
よって、今回の選択は・・・
第1位 アルファード
第2位 ランドクルーザー
第3位 ジューク
第4位 エルグランド
となりました・・・。