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灸太郎くんのブログ一覧

2019年11月17日 イイね!

油面確認と加速ポンプ吐出具合確認

油面確認と加速ポンプ吐出具合確認

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こんばんは。


気が重い、できれば避けて通りたい作業でしたが、

材料がそろったので重い腰を上げた際の記録です。


エンジン始動前には避けて通れない、組み上がり状況の確認ですが、

試験や論文の採点みたいで、つい腰が引けてしまうのです(笑)


あれこれと偉そうに(?)手を加えたり、

ここはどうの、あそこはどうのと思い付きで意見を述べたりしてきましたが、

全然ダメだったりすると、一気に記事の信憑性が疑われる事態となり、

こっそりブログ削除して雲隠れしたりして(笑)


***************************************************


◆試験用燃料タンクの作製


二輪のキャブレター調整用に市販品もあるので買おうかと思ったのですが、

思ったより高価だったので、予算配分の都合上、何らかの方法で自作することを考えました。


ホームセンターで市販の液体用ポリ容器も見てきましたが、

考えて見るとオイル缶などの廃物利用でできそうな気がして、

思いついたのが、ちょうど使い切ったエンジンオイルの4ℓポリ容器でした。

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例のごとく、工業系通販Moで配管用バルブを調達しました。

取付けが1/8テーパーねじなので、反対側(内側)からロックナットで固定します。


alt

ポリ容器のふたに穴をあけて、バルブねじ部にはシールテープを巻き、

ふた内側の紙パッキンを挟んで取り付けました。

使う際には横倒し(フタが低くなるよう)にして、流さない時には容器を立てれば、

バルブ取付けの密閉度が低くても漏れは最小限で済みます。

(さらに考えればバルブは無しで、立てればOFF、寝かせばONにできた!)


最近大陸から通販で仕入れたステップドリルでふたに穴を開けましたが、

こういう場合には実に便利なものですね♪


バルブのホースがつながる側(タケノコ)は外径7mm、

キャブレター側のユニオン(外径8mm)は外径8mmなので、

内径7mm透明ピンクの柔らかい燃料ホースを、長目に(2m)ホームセンターで調達。


ポリ容器壁面にはオイルが残っているので、

ホビオからガソリンを抜いてフラッシング、ガソリンは再度ホビオに戻しておきました(笑)


    ◇    ◇    ◇    ◇


◆油面高の確認


ガソリンを使って計測するのが本来でしょうが、

引火の危険、健康上のリスク、近隣への臭気、若干の経済性を考え、

比重は殆んど変わらないだろうと仮定して、

ガソリンの代わりに灯油を使って油面確認をすることにしました。

その場合、エンジン始動前には一度抜き取らなくてはいけません。念のため。


作製した試験用燃料タンクに、昨シーズンからの残りの灯油を注ぎ、

燃圧を与えるため 1m程度の高低差を付けて、ホースをつないでキャブに流します。

(ポンプ圧送時、オーバーフローしないことを確認するため)


穴をあけて取り付けたフタ/バルブからは案外漏れないようですが、

エア通路を設けるのを忘れていました。

タンクの燃料が減るほど内部が負圧になってしまう(=燃料が出なくなる)ので、

ときどきフタを緩めて、内部を大気圧に戻してやる必要があります。

alt


油面高を測るため、ガラスパイプを用いた油面ゲージが市販されていますが、

これも結構高価なので、代替品がないかと考えた挙句、

太目(8mm径)の「タピオカストロー」を買ってきました(笑)


壁面が薄いため体積による油面高への影響も無さそうで、

差しこんだ状態でストローに上から指でふたをし、

液面高を保持した状態で抜き出して測定するつもりでしたが、

パイプが薄いせいか、ふたをしても液面を保持できず、ストローによる油面ゲージはボツ。。。


そこでノギスを適当に開いた状態(とりあえず40mm)にして、

デプスバー(深さを測定する部分)を使って測定します。

灯油は透明なのでどこまで浸ったか見づらいですが、

斜めにして反射を見たりして、喫水(油)線を確認します。

油面までの距離を物差しで測ったところ、

エマルジョンチューブ座面から油面までの距離は、二基ともにピッタリ29mmでした。

一発OKです♪


    ◇    ◇    ◇    ◇


◆加速ポンプの吐出具合確認


本来は各ノズル毎の「吐出量」を測定したいところですが、

各気筒の吐出分全量を回収する方法を思いつかないので、

目見当でノズルからの「吐出具合」を確認します。

とりあえず極端なバラつきがなければOKとすることにします。


スロットルリンケージ(プッシュロッドを押すレバー部分)を手で開けて、

加速ポンプノズルからの吐出(噴射)具合を確認します。

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上の写真、インマニ内壁の色を見ると、向かって一番右(4番気筒)は乾いています。

4番だけが吐出していません。。。


とりあえずポンプノズルを取り外し、パーツクリーナーを噴き込んでみると、

ノズルの詰りはなく、キレイに噴射しています。

※WEBER純正ノズルではなく、複数の小径孔を持つノズルで細かく霧化させることができる、

  ガレージキャリーバック製「パワーポンプジェット」を使っています(番手は「J」)。


ノズルに繋がる通路にパーツクリーナーを噴き込み

一番多く出ているノズルと出ていないノズルを入れ替えて、

再度テストをしましたが、やはり4番だけが吐出せず。。。


加速ポンププランジャーからノズルへ至る経路の、

チェックバルブ(鋼球と錘で構成)にもパーツクリーナーを噴き込んでみたところ、

ようやく4番ノズルも吐出するようになりました。


原因を確定したわけではありませんが、想像では

①何らかの理由で、ボールと穴が固着していた。

②ポンプノズル取付け時に、ノズル座面に入れるアルミ製ワッシャーを再利用したため、

 密閉が悪く、漏れてしまい圧力が掛からなかった。

③燃料配管末端ゆえか、たまたま通路にエアを噛んでいて吐出しなかった。

④ポンプノズルを上から押さえて固定する(?)キャップが、

 何らかの理由で4番のみ締め代が甘く、ノズルに入る筈の燃料が漏れていた。

といったあたりではないかと考えました。


但し②に関しては、どのノズルも同様にワッシャーを交換しておらず、

ノズルを入れ替えた際ワッシャーも入れ替えているので、

この場合当たらないように思います。 


ひとまず4か所とも吐出することを確認して疲れたので、この日は終了しました(笑)


    ◇    ◇    ◇    ◇


一応油面・加速ポンプ吐出具合は及第点として良さそうです(^^)


純正ポンプノズルに替えて使用中のパワーポンプジェット、

ポンプ噴射燃料微細化によるツキの良さは、キャブ分解前に確認済みですが、

吐出具合を確認した際の様子から思うに、

できるだけ遠くまで飛ぶよう、組み付け時に工夫する余地がありそうです。


平らに削いである、ノズル正面側の差しこみ部分にハンダを薄く流して擦り合わせる等で、

クリアランスを詰めて吐出のベクトルを最適化して揃えることができないか、

検討・対策してみたいと思います。

Posted at 2019/11/17 23:11:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | WEBER 45DCOE 9 | 日記

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