表題プラモの作り方について、経験談を記しておきます。
世の中の10人位にしか通じないのでしょうが、
そうゆう無駄なことは大好きです(笑)
最初に伝えておきたいのは、
「当時のイマイさん、よくぞモデル化してくださいました!」
ということ。
ソレ無しでは楽しめなかったので、感謝してます。
そんな前置きをして、修正と手抜きのポイントをお伝えしていきます。
【取説1ページ】
自分は「プラモはテクよりも雰囲気だ!」と思ってるので、
雰囲気が削がれるポイントを最初に洗い出します。
モトコンポ(現アオシマが販売するイマイの金型)の時にも感じたことですが、
タイヤがバギーしてる!
フェンダーに添えるとこんな感じ。
右のタイヤがキットの物で明らかにバギッてます。
左はアオシマ・ストリーム。
これを「イマイ8インチ問題」とするならば、
かつて手っ取り早い解決策はアオシマストリーム(こちらはアオシマ金型)から
ホイールごと移植することでした。
なぜなら数年前のある時期、どこかの倉庫から大量放出され、
全国のホビーオフが¥300で投げ売りしてたのです。
(同時にアオシマCITY Rも大放出だったなぁ。)
自分はそれを複数ゲットしてたので、今回もその方法をとります。
続いてはデカールですが、ビニールに入れず売られたため、
三十ン年過ぎた今では黄バミまくって、ヒビ割れてるのが当たり前。
不要デカールでテストしたら、水の中で粉々に散りました。。
【取説2ページ】
①ホイールをアオシマ・ストリームから流用します。
しかしストリームの方がアクスルシャフト径が太いので、
そのまま着ければガタガタになります。
なのでスカッシュのホイールを割ってハブ部分だけを
ストリームのホイールに嵌め込みました。
横方向のセンター出しは現物合わせ。
組んだホイールはメタリック感の弱いタミヤのシルバーリーフで塗装。
因みに足周りの黒いパーツは2000番のスポンジヤスリで艶を落としただけで塗装してません。
シート、ステップ、グリップ、ミラー以外は全て素材の黒です。
手抜きです。
②スカッシュのボディカラーは
・スカッシュピンク
・モンツァレッド
・コルチナホワイト
・ブラック
の4種ですが、一番センセーショナルだった通称スカピンを作ることに。
当初はタミヤスプレーのピンクでトライ。
これではセンセーショナルではないなぁ。
なのでガイアノーツのマイザーピンクをボンベ式スプレーガンで塗り重ねました。
乾いたので先に「SQUASH」ロゴを手書き。
なぜって、ウインカー付けたら作業しづらいから。
プリンターで綺麗に作るのもアリですが、
私の回りには老眼の人が多いので雰囲気で押しきります!
次の手抜きはライト関係。
これらは全てメッキパーツですが、わざわざメッキを剥がしたり、
クリア樹脂で複製しなくてOK。
ウインカーはシャバシャバのクリヤーオレンジを2回ほど塗れば、
下地のメッキを活かして割りとリアルに仕上がります。
ヘッドライトは紫外線硬貨樹脂を薄く塗って固めただけ。
③タイヤが小さくなったのでフロントサスを2ミリほど下げました。
方法はシンプルで、フェンダーに差し込む部分を削るだけ。
上が加工したフロント周りです。
フェンダーがタイヤに被り雰囲気UP。
後で気付いたのですが、ハンドルはもっと車体後方に反らせておくべきでした。
合わせて上に向きすぎてるスイッチ&ブレーキレバーも
アッセンブリーで切り離して付け直す方がベターかと。
(暇な時に直してみるかな。。)
④リアカウルは左右分割なので、瞬間接着剤で隙間を埋め、ヤスリで削って継ぎ目消し。
本物との違いが目立つ所は手間をかけておきましょう。
そしてストライプシールですが、デラックスは標準なのかな?
スカピンの場合は太い桜色と細い黒で構成されてるようです。
でもマスキングして塗装するのはリスクが高い。
文房具屋で探してきたのは、厚さ0.07ミリで手書き可能なシール。
そしてコピックというマーカーペン。
染料系ならシールを曲げても割れないので、この色数の多さは助かります。(黒はマッキーで着色)
塗ったシールを切り出して貼れば、楽して綺麗に再現できます。
位置を直すのも楽勝。
そして車体右側の桜色ラインに「HONDA」と書きます。
使ったのは赤の極細ボールペン。
アップで見るとキビシイ!
当時我が家にもスカッシュがあったのですが、
なぜ左には「HONDA」のロゴが無いのか不思議でした。
でも今回プラモを作って気が付きました。
そう、左はエアクリーナーにロゴが入ってるんですよね。
デザインがクドくなるのを避けた結果なのでしょう。
続いてシートですが、キットのままだと「象の皮を剥いできたのか?」
というくらいシボがゴツくて違和感アリアリです。
1日乗ったらジーンズがボロボロになる感じ。
なので生地の継ぎ目を残しつつ、シボだけヤスリで削り落とします。
フラットブラックをスプレーして乾いたら、また手書きです。
マスキングテープで枠を決め、14ミリの長さに6文字書きます。
極細の筆か、尖った綿棒の先で書き、はみ出た部分はデザインナイフで削り取ります。
(キットのデカールが死んでなきゃなぁ。。)
燃料コックは普通に黄色で塗って接着。
テールのコンビネーションランプもクリヤーオレンジとクリヤーレッドを二度塗り。
ただ、この2色は同化して見えることがあるので、境目にマッキー極細で線を入れてメリハリを持たせました。
【取説3ページ】
⑤ここでこのキット最大の難関。
No25のステップはNo18とNo20で挟み込んで安定させる構造ですが、その隙間にNo25は絶対に入りません!
そして隙間を作るためにNo20を削ると。。。
この辺は説明が難しいので、これから作る人には接着及び塗装前に仮組みをし、
造形を済ませておくことを強~くオススメします。
(自分は後追いでパテを盛る羽目になりました。。)
合わせてフロント&リアカウルの下3ミリほどをマスキングしてフラットブラックに。
実車ではステップの一部ですが、塗ってしまえばソレっぽくなります。
この辺は会社の昼休みにリサーチしたりして。
ほんと可愛いですね。
フレーム側で塗装するのはファイナルギヤのケースくらい。
そう、あのオイル交換をするポイントです。
ベルトカバーは取り付けボルトの頭だけをシルバーでチョンチョン塗り。
リアホイールも基本的にフロント同様の作業をしてアクスルシャフトで固定します。
ナットはシルバーの上にクリヤーイエローを薄~く乗せ、
その中のシャフトをマッキーで黒くすると立体感が出て雰囲気UPです。
⑥リアサスのスプリングは取説に騙されないでください。
実車は普通に前傾姿勢で取り付けられてますよ~。
全体を黒で塗ってからスプリングだけシルバーで重ね塗りすると、
綺麗な螺旋状の模様が出来上がります。
センタースタンドはストッパーが無いので、上げてるか下げてるかで固定する必要があります。
エアクリーナーカバーは色選びで失敗してます。
本物はもう少し白っぽいです。
スリットは極細マッキーで手抜き。
デカールは水貼りではなく、デザインナイフで台紙を割き薄くしたものをエポキシ接着剤で貼り付け。
エポキシ接着剤のメリットは、素材に浸透すことなく、適度な弾力を保ち、
また硬貨時間も短いところです。
デメリットは2液を混ぜて使うのでロスも発生しやすいことでしょうか。
最近は¥100均でも手に入ります。
ここまできたら各ユニットを合体させるだけ。
後追いになりましたがハンドルシャフトが通る穴は少し広げておき、
ブレーキワイヤーとメーターケーブルを通すとリアルになります。
塗装がザラついてるのは塗料の薄めが足らなかったから。
でもコンパウンドで研磨すればソコソコに仕上がるので、
慌てない慌てない一休み一休み。
【取説4ページ】
⑦No23は「HONDA」の堀りがハッキリしているので、
白を筆塗りするだけで簡単に文字が浮かび上がります。
ミラーは鏡面が激しく歪んでますが、そこに紫外線硬貨樹脂を垂らしてなんとなく誤魔化しました。
シャフト部分も元のメッキを活かしてます。
メーターのデカールは切り取ってエポキシ接着。
こんな感じで素人レベルの手抜きプラモは完成です!
雰囲気だけはなんとなく再現できたかな?
ケースに入れてしまえばアラも目立つまい(笑)
このプラモが我が家に来たのは1月12日。
嬉しくて帰り道に開梱。
完成したのは2月9日なので、放浪癖がある者でも一月弱で作れるキット。
積みプラ派の方も、時には気負うことなく作られてみてはいかがでしょうか。
失敗したって楽しめれば儲けもんです。