去年の8月からスタートしたソロキャンプ、この冬は月2ペースで冬キャン△を楽しもうと思っていました。
キャンプブームとは言え一番人の減る時期ですし、星がきれいで鍋物が旨い。
ここ3年間買うのをやめていたスタッドレスも、冬キャン△のために購入しました。
まさしく翌日スタッドレス用のホイールに新品タイヤを組み込んでもらう予定だった日にあのATミッション異常です。
ついでに、ずっとほったらかしにしていた足回りも一通り刷新しようと、車高調やらスタビリンクやらブレーキパッドやらも買い込んでいました。
キャンプも車いじりも全部ご破算になって、正直めっちゃ落ち込んでいたのですが、キャンプの予定を狂わされたのがどうにも腹立たしくて、
だったら歩いて行ってやらぁ!
ということで、今年の1発目はまさかの徒歩キャン△に挑むことにしました。
とりあえず、クルマで行くときの装備となるべく同程度での徒歩キャン△を試みるのが今回の目標です。
前回の西湖のときと同程度の装備を、どうやって持って行くか?
一番悩んだのがテントです。
あのクソでかいアーストリッパーSCを持っていくのか、それとも徒歩キャン△らしくタープ泊にでもするか。
ただ、フルクローズにした状態で中で煮炊きが出来るアーストリッパーSCは、冬キャン△を快適に過ごすためには捨てがたい魅力です。
ここで思い出したのが昔使っていたボストンキャリー。
あれに入るんじゃないか?
試してみるとシンデレラフィット。
そしてこのボストンキャリーは二層になっているのですが、下層にテーブル・椅子・グランドシート・ペグ・大型風防あたりがなんとか収まります。
唯一収まらなかったテントマットはグルグル巻きにしてOneTigrisのシュラフカバーにこれまたシンデレラフィットで、これをキャリーの引手のところにバンドで固定。
つまり冬キャン△向けに必須ではないけどあったら快適系なもののうち、大物は全てボストンキャリーに収められました。
ちなみに、かなり古いものでジッパーが弾けかねないので、旅行ケース用のベルトでガッチリ巻いて持って行きました。
そして残りは全ていつものバックパックに。
内心大物がボストンキャリーに入ったのでかなり軽くなるんじゃないかと高をくくっていました。
駄菓子菓子。
考えてみるといつもは食料・飲料それぞれが入ったクーラーバッグを別で持っていっています。
なにしろやりたいのが昼は定食屋、夜は居酒屋なキャンプなので、アルコールも食材もけっこう持っていきます。
あれをバックパックに入れねばならん。
冬は暖房器具もいるし、それに使うガスボンベも持っていかねばならず、どうしても荷量がかさみます。
それに車のときはとりあえず車に積んでおいて、必要に応じて取りに行くというズルもけっこうしていました(^^;)>
結局バックパック側も食料・飲料含めて20kg近くになってしまいました。
★2022.02.02追記
実は25kgオーバーだった可能性あり。
装備を見直し、新たに購入した吊り下げ式の秤で新装備を測ったら17kgジャストだったのですが、この氷川キャンプ場のときの装備より全然軽いので。
目指すは奥多摩の氷川キャンプ場です。
ソロデビューを果たした記念すべきキャンプ場であり、我が家から青梅線1本で行ける場所でもあります。
徒歩キャン△デビューするならここだろう、と決めました。
ただ、懸念事項もあります。
我が家から最寄り駅まではこのダラダラ坂を延々と上らねばならぬ。
そして氷川キャンプ場にも
あの屈指の急坂が待ち構えています。
年老いたポンコツな身体で往復とも心臓破りの坂を上り切れるのか?
正直に言いますが、自宅から表通りに出て歩き出したくらいで後悔しました。
奥多摩までこれで行くんかい?!
って思いました。
でもなぁ、歩き出した以上とりあえず行くだけ行ってみないと。
それに全行程歩く訳でもなく大半は電車なんだし、歩いていれば必ず目的地に着くんだし。
案の定上り坂はへとへとでしたが、電車に乗っている間に回復して、なんとか氷川キャンプ場に辿り着きました。
さすがに人が少ない。
こんなにガラガラな風景を見るのは初めてです。
以前は12月~2月いっぱい休みだったのですが、昨今のキャンプブームを受けて年末年始以外通年営業となっていて、12月~2月末までは駐車場が無料開放されています。
お気に入りの場所GET出来ました^^
早速テントを設営して、
寝床はこんな感じです。
一番下にアーストリッパー専用テントマット(クッション材入り) → その上にAkasoomのエアマット → 一番上にCarinthiaのDefence4。
バックパックが重すぎたので、ロスコのウールブランケットは断念しました。
後々これをめちゃめちゃ後悔することになります。
そして、ATミッション異常の件でむしゃくしゃしていたので、こういうときは肉じゃ!と思って、お昼は1ポンドステーキ。
炭火焼にしていきます。
味付けは塩・コショウ・バター。
ナイフで切りながら食べる。
付け合わせはこれ。
夕方に向けて薪割りやら麻紐ほぐし+本を読んで過ごしました。
焚き火スタートします。
ちなみに冬キャン△の服装は、
①上半身
半袖Tシャツ+ユニクロの裏ボアパーカー+中綿入りのMA-1
ワークマンのニット帽+ネックウォーマー
②下半身
ワークマンのCORDURA EUROライディングパンツHP014A
前回の西湖のときもこれ。
これで起きてるときは全く寒くなかったでした。
夕飯は山形の芋煮とごはん。
職場にいる山形県民(というか山形出身者)から芋煮の話を聞いたらキャンプで作りたくなって。
そのときに味マルジュウのことも聞きました。
これじゃなきゃダメなのよ!
と力説されたので、ちゃんと買いました。
今回からクッカーは
snow peakのアルミパーソナルクッカーセットにしました。
汁物とごはんとで、どうしても鍋系は2つ必要なんですよね。
これまで持っていたクッカーはどれも鍋が1つだったので、ごはんを炊くには別途メスティンなりなんなりを持っていかなきゃならない。
どうしても荷物が嵩んでしまうのがイヤで、鍋が2つのクッカーを探してこれに辿り着きました。
夕食と焚き火を終えてテントをフルクローズにして中に籠ります。
暖房器具は新兵器2つです。
Thous WindのFire Wheel (パチ火輪)と
ボトルウォーマーです。
西湖に持って行ったBRSの2つのヒーターのいいとこどりしたようなパチ火輪。
そして、いくら器具が良くても寒さでガスの気化が出来なくなって火力が落ちる現象を抑制するために、ボトルウォーマーを買ってみました。
パワーガスを持っていこうが、結局気化能力が落ちてしまうってことを前回の西湖の朝で学んだので。
このボトルウォーマーは大正解でした。
CB缶を温めることで、冬季の気化性能低下を抑制することが出来ます。
もうちょっと長いものがあればOD缶にも巻きつけられるのですが、まだ見つけられていません。
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
そして、番狂わせだったのがCarinthiaのDefence4でした。
夜中の2時頃、寒くて目が覚めてしまいました。
上半身、背中・肩・両腕側が寒い。
もちろんDefence4の性能が悪い訳じゃない。
サイズが合わないのが原因でした。
身長162cmの私が、185cm用のMサイズを使っている。
しかも、ミリタリーユースで、戦闘服・靴を着用したまた入ることを想定されている。
特に上半身側がものすごく余裕があって、封筒型ではないので巻き込むにも限界がある。
結果として上半身にどうしても空間が出来てしまう。
バックパックの重量を減らすためにロスコのウールブランケットを割愛したので、西湖のときのようにシュラフをブランケットで巻くことも出来ず、外からの冷気を防げなかった。
シュラフは自分の体温が伝わって温まるものなので、空間があると冷えてしまいます。
冬用シュラフはサイズも性能の一部だと学びました。
老舗の山岳系シュラフがタイトかつ伸縮性を持たせているのは実に理にかなっています。
隙間は敵だ。
サイズの合わないこのシュラフを使うなら、この空間を埋めないといけません。
また、重量を減らしてもウールブランケットと同等の効果を得る代替物も考えた方がよさそうです。
ずっと前から気になっていた、SOLのエスケイプ・ヴィヴィなんかを試してみようと思います。
単にキャンプ用としてだけでなく、防災用品としても大切なポイントだと思います。
夜に湿度が上がって雨になったので、気温はさほど低くなりませんでした。
ミニマムがこれ。
西湖に比べたらたいしたことはありませんし、奥多摩も前日だったらマイナス8度まで下がっていました。
1日ズレてよかったと痛切に思いました。
朝は手抜きのレトルトカレー。
激辛カレーで体の中から温めてやろうという作戦です。
口腔内と喉が痛くなりましたが、汗がドッと出て熱くなりました。
カレーを食べ終えた時点でこんな天気。
晴れ間は望めないのかな、という感じです。
でも、9時頃からだんだん晴れてきて、陽もさしてきました。
撤収完了時にはこのように。
いいキャンプが出来ました^^
今回また沢山の課題が出来ました。
徒歩キャン△なら、装備はかなり見直しが必要です。
今回のレガシィのトラブルは、きっとこの課題を考えるためののものなのかもしれません。
冬キャン△を楽しく過ごせる徒歩キャン△のあり方を探ってみたいと思います。