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2017年08月01日

首都高の事故率について

首都高の事故率について  首都圏限定の話題で恐縮ですが・・・

 首都高って事故が多いと感じませんか?

 毎朝ニュースで交通情報を見ていると、必ずどこかで事故が起きていて、ほぼ間違いなく渋滞が発生しています。(事故を示す×印が無い日を見たことがありません。)
 先月の出張でYCATから羽田空港へバスで向かう時も、首都高湾岸線の扇島で乗用車5台が絡む事故があり、危うく飛行機に乗り遅れるところでした。


 みんカラの皆さんはクルマ好き&運転の上手い方々ばかりだと思いますが、不幸にして事故に遭ったとしても、数年に一度程度の低い確率だと想像します。さすがに毎日事故を起こしている人はいないでしょう。

 という訳で、運転歴29年の私が今までに遭った事故の発生率と、首都高の事故発生率の比較を行い、果たして本当に首都高の事故が多いのかを検証してみることにしました。


(現状)
 首都高(首都高速道路)の情報を集めます。
 
 路線長 : 322.5km (2017年8月現在)

 1日あたりの交通量 : 969,962台 (2017年5月平均)※1
 ※1 http://www.shutoko.co.jp/company/database/traficdata/

 1日あたりの事故件数 : 28件 (平成26年度)※2
 ※2 http://www.shutoko.co.jp/company/database/accident/
    1年間の事故件数10,342件/365日 ≒ 28件/日

 首都高の平均利用距離 : 20.2km (2013年)
 ※3 http://www.etc-navi.net/archives/2006/03/parts/01_0242_body.php
 

 すなわち、一日に969,962台の車が20.2km走るので、すべての車両の走行距離の和は19,593,232kmということになります。(969,926台×20.2km) 
1日あたり約2千万kmとはさすが首都高ですねっ!




(フィニヨンの事故率)
 次に私の事故率を示します。
 上にも記した通り、私は普通運転免許を取得して今年で29年になります。この29年間で走行した距離と事故の件数は以下の通りです。

 年間の平均走行距離 : 12,000 km/年
 運転歴 : 29年
 総走行距離 : 348,000 km (12,000km/年×29年)
 事故発生件数 : 4件
 
 すなわち、87,000 kmに1回事故に遭っている計算です。(多いですね・・・汗)


 お恥ずかしいことに、29年間で約35万kmを運転する間に4件の事故に遭っています。下にはそれぞれの事故の状況を記します。


 【事例①】

 免許取りたてホヤホヤの18歳。母のフォード・プローブLXを借りてゴルフ練習場の駐車場を走行中、後退してきたクルマに左のリアフェンダーをぶつけられました。




 【事例②】

 22~23歳の大学院生時代です。クルマはフォード・フェステイバ。前を走行していた車が交差点でセンターラインに寄ったので、右折するものだと思い込んで左側を抜けて直進しようとしたところ、左折してきた前の車とぶつかってしまいました。
 左折する先が鋭角なため、一旦右(センターライン寄り)に膨らんで曲がろうとしたそうです。先方はウインカーを出していたと主張していましたが、私には見えていませんでした。大学の実験に使う「ドライアイス」を搬送中だったので焦って見落とした可能性があります。
 


 【事例③】


 社会人3年目くらいだったかな? 車はフィアット・パンダでした。片側1車線の優先道路を走行中、信号のない交差点で一時停止を無視したAE86に左からアタックされました。相手は免許を取得して2週間。道路の左側に高い塀があったので見通しが悪く、回避することができませんでした。なお交差点中央でセンターラインが途切れていたので、こちら側にも過失があるとのことで、過失割合は確か20:80だったと記憶しています。(納得いかなかったけど・・・)


 【事例④】


 最後の事例は姫が生まれた年。(2001年) 車はフィアット・パンダでした。
 姫の出生届を提出しようと有給休暇を取得して市役所へ向かう途中、前を走る10トントラックが急に停止しました。どうやら本来曲がるべき道を通り過ぎたようです。すると驚いたことに10トントラックが後退してきたのです。小さなパンダはトラックのミラーの死角に入っていたらしく、クラクションを鳴らしても気づいてもらえず・・・ 後退してきたトラックにフロントをぶつけられてバンパーを割ってしまいました(泣)


 以上の4件が私が遭遇した事故事例です。ちなみに最後の事故から今年(2017年)までの16年間は事故に遭っていません。ついでに言うと、1994年にゴールド免許の制度が施行されて以来、ずっとゴールド免許ですよ~♪


 では本題に戻ります。
 私の29年間の運転歴で遭遇した事故と、首都高における事故の発生率の比較を試算してみます。

 上でも記したように、首都高では1日あたり19,593,232km走行して28件の事故が発生しています。
 一方、私は348,000 km走行して4件の事故に遭っています。つまり87,000 kmに1回事に遭っている計算です。
 この事故率で首都高を走ったとすると・・・

 一日あたり225回事故に遭う計算になります。(19,593,232 km/87,000 km≒225)

 随分多いですね。実際にはそんなに事故は起こっておらず28回/日程度です。私が経験した事故率と比較すると、首都高の事故率は少ないのでは?と言えなくもありません。
 そこで次のデータが登場します。
 
 国土交通省が集計した「道路種類別の死傷事故率(平成23年)」※3です。
※3 http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/sesaku/genjyo.html


 これによると、死傷事故率は道路によって差があり、1億kmあたりの死傷事故率は、自動車専用道路(高速道路)で11件であるのに対し、一般国道が81件、都道府県道で87件となっています。つまり高速道路の事故率は一般国道の1/8ということになります。平たく言うと一般国道よりも高規格である高速道路は単位距離あたりの事故率が小さいということです。(これはわかりやすいですね。)

 そこで、このデータをもとに首都高の1日あたりの事故発生件数を計算し直すと、28件/日となります。(225件/8≒28件)

 あれ? 首都高速道路(株)が公開している事故件数28/日と、私が29年間で遭遇した事故率から求めた発生件数28件/日がぴったり一致しました。

 ということは、首都高の事故率が特別高い訳ではないと結論付けられたのです。

 
 もちろん私の経験した事故率が一般的な事故率と比較して大きいのか小さいのか?とか、首都高の事故率を他の高速道路(東名、名神など)の事故率と同等に扱ってよいのか?とか、そもそも交差点での発生がダントツに多い一般国道の事故と、交差点がない高速道路の事故とでは性質が異なるのでは?などの突っ込みどころが満載な試算であることは十分に承知しておりますが、それでも桁が一致したということは首都高の事故率が特別高いというわけではないという結論に間違いはないと考えています。

 とはいえ、事故、とくに高速道路の事故は当事者だけでなく、関係する様々な方々を不幸にします。

 くれぐれも安全運転に注意してハンドルを握りたいものです。
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Posted at 2017/08/02 00:20:10

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この記事へのコメント

2017年8月2日 5:25
若者を中心に「車は持つよりも借りるモノ」という意識が中心になってきているのも原因の一つかと思います。
休日にドライブに出ると、リアにレンタカー会社のステッカーが貼られた「わ」ナンバーがたくさん走っています。

まあ、そんな車に乗っていても運転の上手い方は多いですけど(^^;
コメントへの返答
2017年8月2日 18:09
教習所では教えてくれない暗黙のルールや、道交法を越えた地域の特性(ローカルルール)が実際にありますからね~
私も出張先でよくレンタカーを運転しますが、黄信号で「止まる」か「進む」かの判断は地域によって違うので気を使います。

今の若者は合理的なのでしょうね。バカ高い維持費を考えたら借りる方が賢いと思います。
でも私はクルマが好きなので、そんなことは承知の上で保有していますけど(泣)
2017年8月2日 11:27
興味深い夏休みの自由研究ですねぇ(^_-)

安全運転に心掛けます(´▽`)ノ
コメントへの返答
2017年8月2日 18:25
首都高はできれば走りたくない道路です。分岐は複雑だし右からの合流はあるし・・・

ジョンさんお得意の「酷道(ダート)」はちょっと走ってみたい気になります(笑)

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「飛龍山/将監小屋テント泊 http://cvw.jp/b/1418295/47716750/
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