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僕の父親は陽気でオヤジギャグ(いわゆるダジャレ)を連発し周囲を失笑させ(下手したら水を打ったような静けさに包まれる)、自身をイケメンと信じて疑わず、カメラやビデオカメラが大好きで、60過ぎてサバゲーデビューをするようなちょっとブッ飛んだ男でした。

クルマには全く興味を示さず普通免許も持ってないのですが、小学生だった僕をスーパーカーショーに付いて来てくれたり、自分の興味のあるモデルガンやエアガンを売っているMGCというショップには嬉々として連れて行ってくれたのは良い想い出です。

僕が映像作品や鉄砲好きなのはきっと父親の影響なのでしょう。







そんな父親が僕の弟と友達と1993年のオートポリスにグループAのレースを観に行きました(僕は仕事で行っていません)

全くクルマに興味がない父親が何故グループAを観に行ったのか謎ですが、その時に何故かドリキンコンビの高橋国光さんと土屋圭市さんのタイサンSTPのGT-Rを突発的に応援し、そのレースで初めて二人が優勝したのはただの偶然かもしれませんが、僕の父親にとっては運命です。

レース後勝利の喜びを味わう高橋国光さんと土屋圭市さんとスリーショットの写真を撮り、少しお喋りをした事を仕事でレースを観に行けなかった僕に自慢げに話してくれました。

しかもそれまで全然お二人の事を知らなかったクセに「クニさん、オレと同い年なんだぜ」と高橋国光さんをクニさんと呼んでいた事にちょっとカチンときて「あの二人は神様みたいな人達なんだぞ！馴れ馴れしく『クニさん』とか呼んでんじゃねえ‼︎」と思わずキレてしまった事もありました。




でもクニさんとドリドリさんがニコニコ優しく笑いながら僕の父親とお話をしてくれたのが眼に浮かびますし、父親と三人で写った写真がお二人の人柄を雄弁に語ってくれています。

そんな父親は二年前に亡くなりました。

そして高橋国光さんも先日お亡くなりになったそうです。







ジェントルな熱い走りと優しい微笑みと僕達に届けてくれた事、そしてウチのオヤジとの談笑を本当にありがとうございました。

本当に神様みたいな方でした。

土屋圭市さんのTwitterを見ると今日は初七日だそうです。








普段Twitterにはコメントしませんが、土屋さんの悲しみにくれてる心情を思ってコメントさせていただきました。

心よりご冥福をお祈りします。