今年はこれまで4回ぐらい草野球をやってます。
が、この歳にしては球も速く、
そこそこ変化球も切れるつもりですが、
自責点は数え切れないぐらいひどい(笑)
今年の暑さの中で、おまけに後ろのピッチャーがいないとなると、
どんなに打たれても投げ続けなければいけません。
よくこんな試合やってるなぁと、プレーしながら思ってます(笑)
アウト1つ取れれば拍手が出るような草野球の世界で、
さらにグダグダな試合を映画にしちゃったのが、
「さよならはスローボールで」
舞台は1990年代のマサチューセッツととある田舎町。
学校を作るため、取り壊しが決まった町のグラウンドで、
伝統のあるおじさん草野球チーム同士の最終試合を
延々と映画にしてあるのです。
言ってみれば、今年のワールドシリーズの対局にある野球の試合。
しかし、草野球をやったことがある人、
もっというと、草サッカーでも草バスケでも、
どこか共通するスポーツを愛する心がさりげなく、
試合の中で描かれているのです。
例えばこのビジュアル。
チームの歴史そのままの不揃いのユニフォーム。
草野球だからこそ許されます。
ストッキングの出し方、
パンツの丈がまちまちなのも理由があります。
MLBの選手を意識している場合もあれば、
なんも考えてない人もいます。
とにかく、ユニフォームが様にならないけど、
みんな味がある着こなしで、その人の人生観が見えます(笑)
映画の中のプレーはオフビート感いっぱいで、
打席で変化球を待っていたら、
その予想のはるか上を行く、
ハエが止まりそうなスローボールが来て。
思わず苦笑いするような感覚です。
ただ、プレーに見るべきものがなくても、けっこう真剣に、
「アウト!」「セーフ!」など
心の中でつぶやきが出てしまうのは草野球をやってる人の性でしょう。
映画の中で重要な役割を占めるのがフラニーという
この市営球場ですべての草野球の試合を見続けて、
スコアブックを付けるおじさんが出てきます。

確かに、マイナーリーグにいくと、
まばらな観客の中でスコアブックを付けてるおじさん、
確かにいます(笑)。
そういえば、自分がマウンドに立っているとき、
打たれながらも。バックネット裏にいる暇そうなおじさんを見て、
「見る価値ないのになぁ」なんて思うことも度々ありますが、
この映画では、楽しんでる本人たち以外には、
価値すら見出すこともできない草野球の中で、
失うには惜しいものが存在していることを伝えてくれます。
球場の最後の最後で行われたグダグダすぎる試合。
思わぬ方向で延々と続き、やってる方も見てる方も
いい加減に終わりにしろ(笑)と言いたくなる展開に。

最後は試合結果を見せてなんの物語もないまま終わります。
そして映画のクロージングタイムで流れるのがこの曲。
取り壊される球場での野球の試合以外なんの物語もないけれど
それぞれの物語といろんな愛おしさがつまった映画でした(笑)。
Posted at 2025/11/25 10:52:23 | |
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