これまでいちばん「おーっ! すごい」
と思った激レアさんは、
ウッドストックでジミヘンを生で見た人です(笑)
あの時代あの場所に日本人がいたこと自体に驚きでした(笑)
フェスは、ライブを見る環境としては最悪だと思うのですが、
環境が悪ければ悪いほど、歴史的なステージが生まれます。
見てなかった人たちは、それを体験したいと思わせるなにかがあります。
日本でもグランド・ファンク・レイルロードの豪雨の後楽園球場や、
大嵐の中の第一回フジロックなどがありますね。
その場にいた!という共有体験をしたかったというのはありますが、
かなり上の従兄弟が
グランド・ファンクの後楽園に行ってたらしく、
「どんなだった?!」と訊いたら、
「うるさかったなぁぐらいしか覚えてない」という身も蓋もない感想でした(笑)
映画「ボヘミアン・ラプソディ」で有名になったライブエイドのクイーンは
テレビ中継でリアタイで見てました。
グダグタなフジテレビの衛星中継に対する怒りと
期待ハズレだったレッド・ツェッペリン再結成は記憶にありましたが、
それを凌駕する素晴らしいクイーンのステージはまさに伝説でした。
ライブエイド直前のクイーンの武道館公演も見て失速感は感じていただけに、
ライブエイドはクイーン復活を告げたものでした。
映画によって同じように思っていた人がいたことに驚きと喜びを感じました。
アメリカでは野外コンサートに行ったことはありますが、
海外の大規模フェスを見るなんてことは、当時考えたことなかったです。
ところが今は配信でリアタイで見られちゃうんですよ。
この土曜日から今日までの3日間、コーチェラの真っ最中。
コーチェラとは、カリフォルニアで開催されるフェスのこと。
グラストンベリー(イギリス サマセット)、シカゴのロラバルーザなど、
フジロックやサマーソニックなどがありますが、
時期もいちばん早く、もっとも旬なアーティストが見られるわけです。
今年の初日のトリはバッドバニー。
USAをはじめ、アメリカ大陸の名だたるスタジアムでツアーをしていますから
その集客力は世界No.1と言ってもいいでしょう。
バッドバニーは大谷選手と並ぶ二刀流です。
コーチェラのちょっと前に、WWEにゲスト出演した際、
テーブルに叩きつけられました。
ということで、次回地元プエルトリコで開催されるWWE PPVは、
バッドバニーがメインイベントを務めることになるでしょう。
日本で言えば、米津玄師がフジロックのトリを務めた後、
新日本プロレスのリングに上がってメインイベンターとして試合をする…
そんな感じです(笑)。
日本にも縁のあるバッドバニーには早く来日してもらって、
YONAGUNIの最後の日本語のところを大合唱したいですね!
さらに初日にはラテンの歌姫ベッキーGも登場。
ラテンの歌姫は、ベッキーGのステージにも登場したナッティもいるし、
シャキーラもいるし、
観客として来場していたカミラだってラテンといえばラテンだし…
J Loも含め、
かわいさとかっこよさとセクシーさ(エロさとも言うw)を存分に出すのが、
ラテン系の女性アーティストの特徴です。
2日目にはスペインのロザリアも登場。
ラテン・スパニッシュのアーティストが
フェスでもメインストリームの一角に来始めています。
今どきのラテン・ミュージックは主にレゲトン。
ヒップホップをベースにレゲエ、サルサ、カリプソ、フォークロア…。
あらゆるジャンルの音楽を取り込んでいますから誰でも踊れる楽しさがあります。
レゲエやスカ、トーキングヘッズのような音楽を聴いていた世代とすれば、
ヒップホップ以上にラテン・ミュージックは受け入れやすいです。
ラテン・ミュージックの多様性を聴いてしまうと、
ロックというジャンルは極めてニッチでマニア向けと感じてしまいます。
ロック中心の時代から、ラテン、さらにアジアにも注目が高まっています。
RRRのナートゥのようなものもこれからさらに流行るでしょう。
2日めのヘッドライナーの1組がK POPのBLACK PINKでした。
トリではなかったのですが韓国のアーティストとしては初めてのヘッドライナー。
ちなみにヘッドライナーは、ヘッドに書かれている=メインという意味です。
BLACK PINK、先日東京ドームと大阪ドームでコンサートを行ったばかりでした。
普段はK POPは聴きませんが、
ちょうど車の中でコーチェラのライブを見られるタイミングだったので
ドライブ中に流し見。
日本のアイドルのかわいい文化とはまた違った、
グルーバルで通用する洗練された歌とダンス。
どこかアジアンな魅力が入っているのがK POPの良さですね。
他にも懐かしのブロンディ、Blink182、
ケミカルブラザースetcも見ることができました。
ケミカルはEDM系のステージですが、
ラテンやK POPがメインストリームに来るという点でも興味深いフェスでした。
これから、
グラストンベリーや
ロラバルーザなど
など
フェスシーズン本番に入ります。
個人的に注目しているのは、今年ニューアルバムを出した2人。
ラナ・デル・レイ
ラテンのカロルG
ぜひライブで見たいアーティストですね。
あと、驚きなのがグラストンベリーの一番下に名前が出ている
ユスフ/キャット・スティーヴンス!
70年代のフォークシンガーで、
一般的にはMr.BIGなどがカバーしたワイルド・ワールドの
オリジナルアーティストとして有名です。
ユスフを付けるようになった彼のヒストリーはさておき、
他にも映画「ハロルドとモード」の歌は大好きです!
出演者を見ると、ラナの他、
アークティック・モンキーズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、エルトン・ジョン、
リッツォ、ブロンディ、カーリー・レア・ジェプセン、リル・ナスX、
ファットボーイ・スリム、マニック・ストリート・プリーチャーズ、
リナ・サワヤマ、スパークス…。古いのから新しいのまでごちゃごちゃです。
イギリスにおけるエルトン・ジョンの地位は別格だと思いますが、
同世代のユスフ/キャット・スティーヴンスがラインアップされるとは驚きです。
配信があったら絶対に見ます!
車を乗り換えていちばんよかったことは、HDMIを付けたおかげで
車の中でいろいろなものがリアルタイム視聴が可能になったことかもしれません。
ウッドストックから50年近い月日が経った今、
海外のフェスの全ステージが車の中でリアタイできる。
しかも移動中の車の中でも見られるなんて、すごい時代になったものです。