2022年09月13日
日産サファリの話
某ユーチューバーで、COTYの選考委員も務めるウナ丼さんのチャンネルをたまたま見ていたら
日産サファリ(2代目・Y60系)のショートモデルを紹介していた
私の中でこのY60系というと、ロングのハイルーフのイメージがすごい強いんですけど
ショートボディもあったんですね…知らなかった
ちなみに私の中ではやはりクロカンといえばパジェロがベースとしてあるので
3ドアをショート、5ドアをロングとついつい言ってしまいがちなんですが
サファリは4ドアのロングボディをエクストラ
2ドアのショートボディをハードトップと呼んでいる
エクストラには標準ルーフとハイルーフの設定あり
またロング(エクストラ)には3ナンバーのワゴンと1ナンバーのバンがあった
今回入手したカタログはバッテリーが24Vから12Vになった以降のモデルのもので
後期型と言っても差し支えないと思うのですが
この頃になるとハードトップにはナローボディに直6-2800ccディーゼルターボを搭載したスポーティ路線の「スピリット」と呼ばれる新グレードが追加されている
動画で紹介されていたのは直6-4200ccのディーゼルエンジンを搭載したハードトップ
5MTにパートタイム4WDの副変速機を備えている
主軸となるエンジンはこのディーゼルの4200cc
その後マイナーチェンジなどで直6-4200ccのガソリンエンジンが追加されたり
従来の4200ディーゼルがディーゼルターボに置き換えられたり
直6-2800ccディーゼルターボが追加されたりと多岐にわたった
前後リジッドサスを採用し、パートタイム4WD、ラダーフレームといった「クロカン四種」の神器を備えるモデルの1つ
どうしても現行モデルにジムニーシエラがあるため中古で、しかも値上がり傾向があるこの手のクロカンに手を出すのは難しいとも言えるけれど
ロングよりショートの方がボディのシルエットがかっこよく、これはこれでアリだなぁと思う
ちなみに初代、今回紹介する2代目、そして国内販売としては最後となる3代目
いずれもサスペンションの形式は一緒だった
またサファリの面白いところの1つはリアのスタビライザーを切り離す機構があること
ジープ・ラングラーでは「電子制御式フロントスウェイ バーディスコネクトシステム」という名称でフロントのスタビライザーを切り離す電動式の機構がありますが
サファリは室内にあるレバーを操作する機械式の切り離し機構で
「リアスタビライザー・レリース・デバイス」という名称だった
これはさすがにジムニーシエラには真似できないもの
さすがに4200の自動車税は考えたくもないがw
2800モデルもあるから中古物件を吟味したいところだけれど
そもそももうこのY60系の中古がほとんど存在せず
探すのも一苦労という気がしますね
一苦労といえばグレードと装備の関係性も微妙なところで
リアのLSDが標準採用されていたのが最上グレードであるキングズロードだけだった
リアデフロックとリアスタビライザー・レリース・デバイスはセットでのメーカーオプションだったこともこれから中古物件を探す人には難関といえる
2800ccディーゼルターボを搭載したスピリットシリーズはメーカーオプションでもリアスタビライザー・レリース・デバイスを選択できず
リアデフロックかリアLSDのどちらかを選択するようになっていた
(だからYouTubeで紹介されていたモデルはスピリットではなくグランロードのハードトップなのでかなり珍しい物件)
当然ウインチもスピリットシリーズは選択できなかった
スピリット以外のほとんどのグレードが電動ウインチを選択可能で
バンの一部グレードだけが機械式ウインチを選ぶことが出来た
軸となるグレードはグランロード
これより上に位置するのがキングズロード
下位モデルのADと、ハードトップをベースにスポーティ路線のスピリット
といった具合でグレードが展開されていた
しかし4200ccというエンジンもすごかったけど
車両重量がスピリット以外はすべて2tを超える重量級だった
ハードトップのグランロードですら2tを超えていたんだからショートボディとは…と考えさせられてしまう
頑張って2800ccのスピリットを探したところで
サファリの特徴であるリアスタビライザー・レリース・デバイスやウインチが選択できないのであれば
それはもうジムニーシエラでいいわけだから
あえて今サファリを選ぶ理由がなかなか見つけにくいよね
手にする機会は皆無だと思うけれど
スタイルとしては嫌いじゃないですね
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Posted at
2022/09/13 19:21:40
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