先日エンジン腰上の分解を行いました。まずはカムチェーンテンショナー、ガイドローラー、カムの順に外して行きます。
続いてシリンダーヘッドを外します。
ピストンがお目見えしました。No4のピストンのみスラッジが異様に溜まっているため、おそらく実動時代の最後の方はNo4だけ爆発しておらず、オイルやガソリンがシリンダー内に蓄積したのだと思います。
残念ながらこのエンジンは一度開けられ、少し雑な弄られ方をされている様です。スタッドの根元のオレンジ色の物質は液体ガスケットではなくネジロック剤だと思われますが,つけすぎて溢れています。
ピストンとシリンダーには特に気になる傷などはなく再利用できそうです。ピストンリングとピストンピンは純正新品に交換する予定です。
バルブは常識的な汚れ方だと思います。後日バルブを外して変形の有無やバルブシート部分の状態を見てみようと思います。バルブステムシールは新品に交換予定です。
エンジン腰上の分解が完了し軽くなったので、整備する場所を確保して次回はエンジンを下ろしたいと思います。
大型バイクのエンジンを分解するのは初めてですが、過去に分解したことがあるスーパーカブのエンジンと基本的な構造は一緒で、気筒数やカムシャフトが多く、サイズが大きく重たいのが主な違いです。但し、部品の値段はザックリ10倍程度の違いがあります。
総じて1970年代の構造がシンプルなエンジンなので、私の様な素人でも何とかなりそうな気がしています。
前回中途半端にメッキが剥がれたエンジンカバー類をウェットブラストでキレイに剥がす予定と言いましたが、これは残念ながら上手く剥がれませんでした。しっかりと貼り付いている部分はウェットブラストでは剥がれなかったため、後日グラインダーで削り取ろうと思います。
取り急ぎ、ヤフオクでメッキされていない部品を入手する事にしました。現時点でジェネレーターカバー以外は入手済みですが、同カバーのみ純正新品が入手できるので、適当な中古品が出てこない場合は新品を購入しようと思います。
因みにスプロケットカバー(上)のメッキを剥がす際、YouTube 動画を参考に漂白剤に暫く漬けておいたところ、アルミが腐食して地金がボロボロになり使い物にならなくなりました。(涙)下はZ1000Pのカバーですが互換性があり安く入手出来たので、表面を磨いてポリッシュ仕上げにする予定です。今後部品がメッキされたバイクは二度と買いません。
今回はここまで。また進展があればアップします。
Posted at 2022/11/22 15:23:13 | |
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